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2010年2月27日 (土)

性同一性障害、今度は中1の女の子

 このところどこかで誰かが風邪をひいたとでもいうように、性同一性障害児の記事が載る。それも障害だから皆さん同情して見守ろう、とでもいうような書かれ方だ。

 だからというわけか、人の状態を表す「障害」の害の字をひら仮名にして「障がい」とする条例を埼玉県羽生市議会の3月定例会で可決した(毎日:2/27)。市の条例や規則の表記を全面的に改めるという。県内では新座市に次ぐ対応だ。

 福祉団体から、「害」の字の否定的な印象により不快感を持つ人たちがいるという指摘を受けて08年8月、市が作成する公文書や広報などで平仮名表記するよう庁内に通知した。ホームページや会議資料、予算書など市の大半の文書から「害」の字を消した。

 さらに条例や規則も改めることで、市の福祉関係の申請書類や、社会福祉課の障害福祉課名称も平仮名表記になる。一方では、国や県の法令にある用語を引用する場合はそのまま「障害」が使われる。
 市は「行政内だけでなく、市民が作成する文書にも「『障がい』の表記が普及するよう啓発していきたい」としている。

《手書きすれば問題はないが、パソコンで漢字変換すれば「しょうがい」は障害、生涯、傷害、障碍、渉外などに変換される。漢字登録しなければ、『障害』は一度「害」を消して「がい」を入れ直して「障がい」としなければならない。それに、私のようなへそ曲がりは「障がい」と書かれていればその「がい」の字を害か碍なのかわざわざ探す。いつもいうことだが、隠すほどに現れる端的な例だ。》

【閑話休題】
 毎日新聞(2/27)から、
 鹿児島市内の公立中学校が性同一性障害(GID)と診断された1年生の女子生徒(13)に対し、4月から男子として通学することを認めたことが26日分かった。埼玉県で小2男児(8)が女児としての登校を認められたことにつづき、学校現場の判断で本人の意思を尊重した形だが、当事者の保護者からは行政としての対策を求める声が上がっている。

《この女児のばあい、第2次性徴期にも入っているだろう。身体は女としての変化も起り、生理もあろう。それでも尚かつ男でありたい願望はまさしく障害と言えることなのだろう。》

 母親や学校によると、生徒は2歳ごろから身体の性が女であることに違和感を覚え、中学入学後はセーラー服を着ると「気分が悪くなる」などと訴え、登校できない日も増えた。両親は昨年7月に学校に相談し、9月から体操服での登校が認められていた。

《今はそのような行為ができる広場も空き地もないから、女児が男の子の“立ちション”を眺める機会はほとんどなくなったが、昔は女の子が男のように立ちションができるペニスを欲しがることから生まれるペニスコンプレックスのことはよく話題にはなった。》

 さらに今月20日に主治医からGIDの診断書が出たことを受け、学校は新年度から男子制服での通学を認め、学級名簿での性別も変えることなどを決めた。トイレは職員用の女子トイレを、更衣室は他の生徒とは別の部屋を使うことなどを検討している。

《これでは、女か男か分からない。なぜ、女としての配慮が必要なのか。都合の良いことだけ男になり、都合悪いことは「私はオンナよ」となるのか。男のトイレにだって座ってする排泄可能な空間がある。それに、更衣室だって男でありたいのなら、男と分ける必要はない。単純に男装しておれば気が治まるために診断証明をもらい、特別待遇を受けるだけではないのか。》

 母親は今月24日にクラスの保護者会で事情を説明し、在校生には3月の卒業式以降に校長から話す予定だという。校長は「対応に迷ったが、他県で同じようなケースがあったことから踏み切った。今後の課題にはその都度対応していきたい」と話す。

 家族によると、生徒は「やっと自分の望む制服を着ることができる。うれしい」と喜んでいるという。母親は「本人はとても苦しんでいたので、学校に感謝している。周囲に悩んでいる子はもっといると思う。教育委員会や県は専門医療機関と連携して相談窓口を設置してほしい」と訴える。

《女(男)の子がほしかった親が、生まれた子の性の反対の服装で着飾り、そのままの姿で成長させた例はテレビなどでもしばしば映し出される。そんなことが原因であることはないのだろうか。》

 学校現場での対応が続いていることについて、文部科学省児童生徒課は「個々の事実関係を確認しながら、国としても対応を考えていきたい」としている。

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コメント

《これでは、女か男か分からない。~

 『なぜ、女としての配慮が必要なのか。』
それはきっと“性的暴力”から保護するためだと思います。いくら自分は男だと認識していても身体、体力は女です。しかも周りが男と認識してくれる優しい人たちばかりであるとは限りません。どんな障害を持つ人間でも、その危険から守られる権利はあると思います。この障害に無理解であれば、酷い仕打ちをする者も出て来るでしょう… 診断を下されたからといって未成年では身体的な治療は始められません。この生徒のように性別の扱いを変えた後も同じ学校に通う場合、たとえ身体的な治療をしたとしてもそういった危険は常に存在すると思います。
この障害をお持ちでない方が『特別待遇』とおっしゃりたい気持ちはよくわかります。ですが、決して、単純に男装しておれば気が治まるという事ではないのだとわかっていただきたいと思います。

《女(男)の子がほしかった親が~

 診断を下すためには、家庭環境や育ち方も考慮します。単に『親が、生まれた子の性の反対の服装で着飾りそのままの姿で成長させたことが原因』であれば、性同一性障害の診断は下りないはずです。

この障害は、近年急に増えたものではありません。ずっと昔から存在していましたがそれを隠さざるを得なかっただけです。
この障害で苦しんでいる当事者に対して…
いま少しだけのご理解をいただけたら大変嬉しく思います。

投稿: ggg | 2010年3月 7日 (日) 22時54分

『なぜ、女としての配慮が必要なのか。』について、少し言葉が足りなかったので補足させていただきます。

着替えやトイレ等、配慮せねばならないのにはもう一つ理由があると思います。
それは、共に着替えたり用を足すであろう男子生徒たちへの配慮も必要だからでしょう。先ほども書かせていただきましたが、診断が下っても身体は女ですし、いくら先生に説明されたとしても、それ以前に女と認識していた当事者の生徒をすぐさま『男である』と再認識するのが難しい生徒もいると思うのです。そういう生徒からすれば、着替え等を一緒にするのは苦痛であるかもしれません。
そういった理由からこれは双方の為に必要な措置であろうかと私は考えております。

投稿: ggg | 2010年3月 8日 (月) 00時57分

>なぜ、女としての配慮が必要なのか。都合の良いことだけ男になり、都合悪いことは「私はオンナよ」となるのか。男のトイレにだって座ってする排泄可能な空間がある。それに、更衣室だって男でありたいのなら、男と分ける必要はない。

浅薄と言いますか、お考えが短絡的過ぎないでしょうか。
本気で引用部分の様にお考えですか?
それならば当然、公衆浴場も同様ですよね?
少し想像力を働かせてみて下さい。その光景を。
当の女児は気にもしないでしょう。しかし、その女児を見た男湯の男性達は如何でしょうか。

いつも思うのですが、新聞を読んで鵜呑みにせず、ご自分なりの意見を持とうとするのは悪い事ではなく、当然の事と思います。
しかし、小言こうべいさんの場合は意見する対象について知識のないまま書かれている事が多過ぎます。
小言こうべいさんが実際に体験したり見たりした事は、この世の中のほんの一部だけなのだという事を本来はご存じの事と思います。
知識の無いまま批判するのは恥ずかしい事ですよ。

お子さんやお孫さんは小言こうべいさんのブログをご覧なのでしょうか?
一体どう思っていらっしゃるのでしょうか。

投稿: 愛読者 | 2010年4月12日 (月) 23時32分

この女子生徒さんの気持ちわかります。でももしそうなら、トイレも男子トイレ使わせて、立ちションにも取り組んで欲しいです。本当に、男子として生活したいなら、立ちションが出来ないと何かと不便ではないかと思います。現に女子でいたい私も、立ちション位出来ますよ。

投稿: ユッキー | 2010年10月10日 (日) 15時00分

 はじめまして。私は、『普通』の人から見ると、『障害』を持つ側に属する者です。

 医者からの診断を、私自身受けていないので、『当事者』になりうるかわかりませんが、いつか外的手術をするだろうなと、自分自身で感じています。(もちろん、その時はしかるべき段階を踏むつもりですが…) 
 親の育て方が悪いのだという意見よく聞きます。(育て方が良かったとも思ってませんが(笑))が、私の親に関しては、私自身に男らしい格好をさせられたり、女の子の服を着るよう注意を受けた記憶はありません。多分、『環境』に影響される人もいるのでしょうが、私自身に関して言えば、親は関係なかったように思います。

投稿: 通りすがり | 2010年11月12日 (金) 15時24分

こういう記事書くならもっと性同一性障害を勉強して理解してから書いた方がいいよ
あなたの意見はまるでガキだぞ

投稿: | 2011年3月18日 (金) 01時36分

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