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2010年2月20日 (土)

高木 初陣の壁(女子1000メートル)

 毎日新聞2/20)から、
 片や若くてぴちぴちした15歳、片や若くは見えても39歳。二人の結果はともに35位と34位。同じスケートリンクを滑った二人だが、どちらも全出場選手の最後尾を争ったような結果となった。そもそもタレントの人気投票のような15歳の少女と、盛りを過ぎたおばさんを選んだ選考に問題があった。テレビでよく見る駅伝でも、中学生区間、高校生区間と、一般女子区間とには歴然とした差を設けているものだ。一発勝負でたまたまいいタイムで勝利したからといって、常に安定してトップの結果を出したわけではないだろう。新聞は15歳の少女(高木美帆)について、『緊張で「空回り」‥‥最下位』と好意的な表現で表したが、本人は「光栄」と取ったとしても、私には可哀そうに「いじめ」としか映らなかった。また、岡崎を『34位 朋美スマイル複雑』と書いたうえに、現役続行に意欲』と表現した。これまでの輝かしいスケート人生にクレームをつけるつもりはさらさらないが、スノーボード代表のだらしない男を取り上げて記事にした際、オリンピックに選ばれた選手は日本を代表する心構えが必要、と宣わったものだ。現役続行はインタビューに答えたものだろうが、今回の結果に伴うコメントとしては自己中の我侭な考えでしかない。

 その39歳は34位の結果に両手を広げて満面の笑みだ。なおかつ、まだまだ現役を続行するともいう。国の税金を使わない個人参加の競技会でのビリならこれもいいだろう。自分の趣味で40歳過ぎても50歳過ぎても現役を主張するのは勝手だ。しかし、老兵は消え去るのみ、という言葉がある。世の中アンチエイジングなどという若作りが流行しているが、老若混合で希望的観測のメダルを予測し、競技種目があるからというだけで人数を送り込み、運良く手にしたメダルに狂喜するだけでは能がない。

 石原慎太郎はがっかりした東京オリンピックの候補だったが、もしも機会が回ってくることでもあれば、その時には参加するだけでも意義のある選手たちを集めればいい。それまでは、せめて決勝進出に顔が出せるレベルの代表を揃えることだ。もうそろそろ少数精鋭の選択に切り替えたらどうだろう。

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