福岡「海の中道」3児死亡飲酒運転事故、元市職員らに両親が賠償提訴
毎日新聞(2/17)から、
福岡市東区で06年8月に起きた3児死亡飲酒事故で、3児の両親の大上哲央(36)、かおり(33)夫婦が、危険運転致死傷罪などに問われた元同市職員、今林大被告(25)=福岡高裁で懲役20年の実刑判決を受け、上告中=や同乗者ら5人に計約3億4900万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。
両親の代理人弁護士によると、これまでに今林被告側からの被害弁償は一切ないという。交通事故の損害賠償請求権は民法の規定で加害者を知ったときから3年で事項となる。このため両親側は09年8月、時効を半年間中断できる催告書を今林被告側に送ったが返事がなく、今月再び時効を迎える前に提訴した。
衝突した車を運転していた今林被告と同情の男性2人、車の所有者である被告の父親の計4人には、3児の死亡に対する損害賠償など約3億4700万円を請求。また、警察による飲酒検知前に被告に水を飲ませた男性には「証拠隠滅行為で刑事司法作用を阻害した」として200万円を求めている。提訴は今月5日付と9日付。
判決によると、今林被告は06年8月、飲酒後に車を運転し、大上さん一家5人が乗る車に時速約100キロで追突して博多湾に転落させ、当時4歳、3歳、1歳の3児を水死させるなどした。
大上夫妻は「被告は被害弁償もせず、自分の行為を反省しているとは思えない」と話しているという。
《将来ある子どもの命は幾ら金を積まれても戻るものではない。まして隠蔽工作までする加害者からの反省がなければ、親にとっては無念としか言いようはないだろう。》
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