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2010年2月15日 (月)

幼児肥満1・7倍に(米の大学調査)

 毎日新聞(2/15)から、《 》内は私見。
 孤独な夕食や睡眠不足、テレビに釘付けという3要素が揃うと、そうではない幼児に比べて1・7倍も肥満の割合が増えることが、米オハイオ州立大学などの研究チームの調査で分かった。運動不足や間食が背景にあるとみられる。米小児科学会誌3月号に掲載される。

《「背景にあるとみられる」と書くのはメディアなのか、学会誌がそのように書くのかはっきりしない表現だが、その背景の先にあるのはもっと深い家庭の愛情という問題が横たわっていると見なければならないのではないか。アメリカの一般市民の家庭生活を知るわけではないが、日本を振り返ってみれば、思い当たる背景が見えてくる。》

 過去の研究でテレビ視聴時間が長かったり、睡眠不足が続くと食欲をつかさどるホルモンのバランスが崩れて肥満になりやすいと指摘されている。しかし、食事から睡眠まで幼児の生活全般と肥満の関係を調べたのは例がないという。

 調査は05年、
 ▽週6日以上、家族と夕食をとる
 ▽10時間半以上寝る
 ▽1日当りのビデオやテレビ視聴が2時間以内、
の3項目について、全米の4歳児8550人を対象に実施した。このうち肥満児は18%だった。

 それによると、3項目を満たしている場合の肥満児の割合は14・3%だったのに対し、いずれも満たしていないと24・5%に増えたという。

 チームによると、米国では、週6日以上親子が揃って夕食をとったり、幼児が1日10時間半以上の睡眠を取っている家族はそれぞれ約6割、2時間以内の視聴を守っている家族は約4割という。研究チームは「肥満防止では、食事や運動メニューを議論するだけでなく、家庭生活全般を指導して行くことが重要だ」と提言する。

《アメリカの4歳児の孤独な「夕食」と限った調査の背景がよく理解できない。しかし、孤独な夕食というからには傍には親のいない鍵っ子状態の子を想像するがいいのだろうか。そのような子が、食事をコントロールできないことは誰でも分かる。また、寝ることを忘れ、好きなだけテレビを観、ゲームをし、寂しさを紛らすことだろう。ある意味ストレスを紛らすことになるだろうが、逆に溜め込み、精神のバランスを崩し、情緒不安定になっていっても当然だろう。肥満の原因はこちらの方が大きいとも思われる。それに対してこれまで食事や運動メニューの工夫で何とかなると考えており、今回の調査でやっと家庭生活との相関関係に目を向けたとは、余りにも育児に対して無知としか言いようがない。

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