「妻に必要とされている」が2割
回答は自己診断だというが、自覚がないのか、謙遜だろうか事実そうなのか。一家の大黒柱として尊敬され、頼りにされていた「父」の姿は遠くなり、影の薄い存在になったようだ。
毎日新聞(1/8 夕刊)から、
乳幼児のいる家庭で「妻に必要とされている」と強く思っている男の割合は全体の約2割《!!》に過ぎないことが、「ベネッセ次世代育成研究所」(東京都千代田区)の調査で分かった。05年の前回調査と比べて約14ポイント減った。育児休業の取得経験者は微増だった。
「乳幼児の父親についての調査」で今回が2回目。09年8月、0〜6歳の子をもつ首都圏の父親にインターネットで調査し、4574人から回答を得た。
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「自分は妻に必要とされているか」の質問に
今回 前回
とても当てはまる・・ 21・1% 35・3%
まあ当てはまる ・・ 60・4 55・9
当てはまるの合計は、81・5%だが、前回比では9・7ポイント減った。
あまり当てはまらない 15・2% 8・0%
全く当てはまらない・・ 3・3 0・8
と、大幅に増加した。
「家事・育児に今以上に係わりたいか」の質問に「はい」と答えた父親は54・2%(前回47・9%)。しかし、育児休暇制度を利用したことがある人は3・9%(同2・4%)にとどまった。
育児休業制度を利用しようと思わなかった比率は減少したが、取得しない理由の「職場に迷惑をかけるから」が増加し、厳しい現場の実態が浮き彫りされたようだ。
同研究所は「他の設問の回答も踏まえると、妻との関係は悪くはなさそうで、経済的な不安を受けている人が多い。家族を養う父親の存在のぐらつきが影を落としているのではないか」と推測している。
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