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2010年1月24日 (日)

中学入試(掛け持ちとお試し)二題

 毎日新聞(1/24)から、
《私の中学受験のころと思い比べると、あまりに虚弱な向学心に寒気を催す。なぜ、受験に二つも三つもの学校を、或いは受験のための受験(お試し受験と呼ぶらしい)までしなければならないのだろうか。どうしても勉強したいと決めたなら、目指すのは一校だけでいい。私の受験のころの旧制中学は、すべて受験制度だった。当時市には公立一校しかなく、府内のほかの市からも汽車通学で受験に来る狭き門だった。貧乏家庭だったが将軍を夢見る軍国少年だった当時、成績はトップではなかったが、向学心だけは持っていた。汽車通学で逆に他の市の中学への受験の道もあったが、交通費が無心できる家庭環境ではなかった。失敗すれば留年して無駄飯を食う余裕のある家庭ではないことも承知していた。市内に滑り止めの学校はない。受験は真剣勝負だった。また、親ものこのこ試験場について来ることはなかったし、中学受験の子はいっぱしの大人気分だった。親について来られては恥ずかしかった。》

【閑話休題】
 最近の入試傾向の一つに午後に試験を行う学校の増加があげられる。安田教育研究所の安田理代表によると、今年初めて午後入試を行う学校が分かっているだけでも新設校を含め7校。午前を午後に変更するなど午後の回を増やす学校もあり、模試で志望校にあげる子どもが増えている。

 午後入試の学校の増加は、一日2校の掛け持ち受験を可能にする。合格しても入学しなければ学校側の負担増になる。それでも、安田さんは「学校のメリットは大きい」と話す。午前に試験を行う上位校と掛け持ち受験が可能になれば、より高い学力の子どもが滑り止めで受験してくるからだ。入学すれば、6年後の大学入試で良い結果を出す可能性が高まる。「子どもの学力は家庭環境や経済力、本人の素質による部分が大きい。中高一貫教育で大学受験に備えても学校教育だけでは限界があると学校も分かっている。だから、最初から学力の高い子を少しでも多く集めたい」と。

《午後入試の学校は、一流でなく、落ちこぼれの二流でも拾っておけば6年後に花を咲かせるかも知れない、という悲しい投資のようだ。》

 背景には、東大合格者が出ると、翌年の受験者数が急増するなど、学校選びで難関大合格者数を重視する家庭の増加がある。午後入試は偏差値の高い学校にも広がりつつあり、午後入試に間に合わないとの理由で面接試験のある学校が敬遠されるなど、私学が独自色を出しにくくなっているという。安田さんは「思春期は人生の土台作りの時期。大学受験の成績より、子どもをどう育てたいかが重要です。それぞれの学校の教育理念を重視してほしい」と話す。

《親があれこれ口出しすることで、子どもの自主性が失われているのが現在の子育てだ。子ども自身が自分でどのような人間になりたいのか、そのためには何をどのように勉強すればいのかを考えてこそ受験する学校が絞り込まれる。下手な鉄砲撃ちのようにあっちこっちの学校を手当り次第に受けるほど、ばからしいことはないはずだ。》

《これに輪をかけてばからしいのが、次のお試し受験だ。》

 志望校の受験の前に練習のためにする受験を「お試し受験」と言います。本物の受験は緊張しますから、一度でも経験しておくと本番の際の緊張は少しは軽減されます。ただし、過去問などで十分な対策をしないで受験すると、残念な結果になることもあります。親はこうした点も覚悟しておく必要があります。(出典「中学受験 合格したい親子の疑問一分で解決」毎日新聞記者・木村葉子著、総合企画)

《たったそれだけのことなら、お化け屋敷の度胸試しと同じことだ。そうであれば全員合格にすることが条件で、残念な結果になる子をつくらないですむし、自信もつくだろう。》

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