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2010年1月19日 (火)

シルバーカー 正しく使って

 毎日新聞(1/15)から、《 》内は私見。
 《「転ばぬ先の知恵」(武藤芳照記事)欄。シルバーカーという名の車とはどんなものか、ネットで写真を確認するまでその物が想像できなかった。「シルバー」は、いっとき老人世代をさす用語として電車のシートなどに使われていたが、いつの間にか弱者には妊婦や障害者もいることから、「優先席」と改名されており、シルバーは消滅したと思っていた。それには訳もあるのだが、シルバー世代も今や若作りが横行し、老人とて紫や茶色に髪をそめ、若い頃の記憶にある老人の、落ち着いたしっとりとした気品ある白髪の老人を見かけることが少なくなったからだ。同じようにシルバーカーと言いながら、写真にあるのはシルバーではなく、赤や青、黄色の色とりどりだ。それとも知らぬは私だけで、シルバーカーは一般的にすでに市民権を得た名なのだろうか。》

 転倒予防の市民向けの講演会で、参加者に必ず尋ねる質問がある。「転ばぬ先の杖といいますが、右脚が痛いとき、杖はどちらに突くのが正しいでしょうか?」。正解は、痛くない方の左側だ。体重を杖と痛くない脚に分散して、痛い方の脚の負担を軽くするとともに、安定してきれいな歩行に結びつけられるからだ。杖も使い方を間違えると、逆に脚を痛めたり、バランスを崩して転倒を招くことさえある。

 同様にシルバーカーも正しい使い方が大切だ。シルバーカーは、高齢者が外出する際、歩行の補助や品物の運搬、休憩に用いるために開発された車だ。手押し車のような形をしている。対象は、主に自立歩行が可能な高齢者だ。

《そう言えば、髪も車もシルバーではないが車に凭れるような格好になってヨチヨチと歩く老婆をよく見かけていた。自立歩行が可能な人が対象というが、路上や買い物中に、車がないと歩けそうにない人も結構見かける。》

 ところが、虚弱な高齢者が「シルバーカーに頼ればいい」と誤解して、シルバーカーを使って外出すると、もともと脚力やバランス能力が弱っているため、シルバーカーに体重を預ける形で移動し、バランスを崩しやすくなる。特にわずかな段差、溝、視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)などの凹凸を通過する際に、つますいたりバランスを崩し、からだを支え切れずにシルバーカーごと転倒する事故が起きる。

 国民生活センターには、そうした転倒事故で打撲、骨折、靭帯損傷などの怪我をした70〜80代の女性高齢者の事例が寄せられている。シルバーカーは、普段一人で歩行できる人が、あくまで補助のために使うもので、1人で十分に歩けない虚弱な高齢者が移動の補助に使うものでないことを銘記すべきだ。

《これは酷い話だ。売れればよい商売とばかり、使用法についてろくに説明もしないで老人に売りつけているのだろうか。それとも購入するに当たって店には使用する本人は顔を見せないのだろうか。これからの日本社会、ますます世界一長寿の老婆の比率が高くなる。シルバーカーの必要性はますます上がることになるだろう。販売する側に、使用する老人の健康状態の判断と、車に対する適応能力を見定められる能力が求められることになる。使用する側だけの問題ではない。間違って売ろうものなら、責任問題に発展する可能性すら含んでいる。》

 もう一つの誤解は、ショッピングカートとの混同だ。外観や形状が似ているが、本来の用途が違うので、ハンドルや座席の安定性、構造の強度がシルバーカーの基準を満たしていない。シルバーカーのつもりで使えば、当然、つまずいたりバランスを崩す危険性が高まる。歩行補助具としてのシルバーカーは有用だが、その選び方と使い方には、注意が必要だ。

《これでは相手を見て十分な説明をして売ってくれる販売店で購入しないと、怪我するのは「そんなもの」を使う方が悪い、とでもいうような書き方だ。記事のように老人が選択を誤れば怪我の危険性の伴うものは、売る側にこそ説明責任を持たせるべきだろう。》 

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