下らない話二つ
▼最初は酒井法子のこと。
前回10月26日の雨の日の初公判の時は、傍聴席20に対して6600人が群がった。そのうちテレビのためのお祭り騒ぎに集められた約1000人はアルバイト(外れは1000円、当たりが1万円とか)だったというが、あとの5600人はニートか欠勤か欠席か分からない、余程の暇人と見受けた。私にはそれ以上の関心事ではない。
そして、今日の判決公判にはまたもや21席に3000人からの暇人が集まった。一番乗りしたファンで横浜市金沢区の公務員(21・男)は「反省が認められできるだけ軽い判決になってほしい。介護の道に進んでも芸能界に復帰しても、変わらず応援したい」と語ったという。
これだけ世間を騒がせた女の芸能界復帰を願うファン心理はとても理解できるものではない。神妙に反省の姿を見せても、腹の底は夫婦ともに分かったものではない。2人とも、当初、常習者に多い「下半身の薬だ」と媚薬、興奮剤として使用していたことを仄めかしていた。今、離婚を口にしているようだが、腐れ縁を断ち切ることができるかどうか、見物だ。
▼次いでは酒の話
国民の健康を考えて、喫煙量を減らしたいとの屁理屈から値上げが議論されようとしているさなか、たばこと同じかそれ以上に健康に悪い酒を取り上げてノンキな紙面を埋める記事を書いている(毎日新聞11/9)。それも『飲み方一つ』と銘打って。
しかし、如何に飲み方を工夫しようと、世界保健機関(WHO)も認めているように、酒に含まれるエタノール(アルコール)が肝臓で代謝し、発癌物質(アセトアルデヒド)になり、適量といわれている量でも、アスベストやタバコと同レベルの発癌リスクの高い最高1(5段階)に分類されている飲み物なのだ。
酒飲みの尺度に「適量」というのがあるが、これほどあやふやなものはない。この適量といわれている量を意識して飲んでいる飲んべえなどおるまい。それが惹いては食道癌や、大腸癌、肝臓癌に、また膵臓癌や乳癌にとつながり,自分の身体がくたばるだけでおさまらず、酔っぱらい運転の挙げ句他人の命まで奪う羽目になるのだ。ディオニソス(バッカス)の何千年の昔からの、酒飲みの無節操についてはブログで何編も取り上げてきた。これから年末、年始に向かって酒飲みたちのシーズンだが、酔っぱらい天国日本にはいい加減うんざりしているこの頃だ。
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コメント
はじめまして。くろと申します。
gooの「ニュース畑」というサイトでタバコ増税の話が盛り上がっているのですが、「タバコに偏向的な重税を科すなら酒にもかけるべきじゃないの?」と言う話もちらほら出てきて、そう言えば酒の社会的損失というのはどんなものなのだろう、と思いネットを見ているうちにこちらに参る事ができました。
リンクとトラックバックをさせて戴きましたが、内容が意図しない方向と思われる場合は外しますので恐れ入りますがご連絡下さい。
なお、わたしはタバコも吸えないのですが実は下戸でもあります。酒を楽しく飲む人は大好きなのですけど、度が過ぎて暴れる人や、事故を起こした人も過去に見ていますので、自分が書いたブログの内容とは別に、仰る意味がわかるような気がします。
投稿: くろ | 2009年11月14日 (土) 18時13分
くろ さま
リンクとトラックバック、丁寧なご挨拶恐縮です。
いつなんどき、外して下さっても構いません、ご随意になさって下さい。
じじいの、偏見と独断がお気に召さない人もいらっしゃり、お叱りを受けることもまま発生しています。
投稿: 小言こうべい | 2009年11月14日 (土) 21時39分
返事が遅れてしまい申し訳ありません。そして寛大なお言葉ありがとうございます。
改めて飲酒の弊害について調べてみると今なお学生コンパで命を落としてしまう新入生がいることに愕然としてしまいました。
わたしの時代もそういう風習はあったのですが、事故も多発しているしさすがにもう減っただろうと思っていたのですけどやはり、酒には甘い文化があるのかも知れませんね。
作り手だって、そんな罰ゲームのような飲み方をして欲しくないでしょうに、と思います。
それよりも、子を失ってしまった親御さんの無念が哀れで・・・。
寮の先輩(先輩とも思っていませんけど)でひとり、酔わないと怒ることもできず、酔ったら酔ったで何かにつけ「伝統だ」「世の中は不条理だ」で正当化する輩がいました。いっそ哀れだと思いました。
丹精込めたいい酒は、もっと大事に飲んだほうがいいですよね。
投稿: くろ | 2009年11月18日 (水) 14時44分