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2009年10月21日 (水)

君が代不起立 元教諭が逆転敗訴

 散々国民を煽り立て、女、子どもに向かってさえ、「最期の1人になっても敵と戦え」と旗を振った挙げ句、国土を焼け野原にし、国民を困窮のどん底に叩き込んで敗戦の憂き目を強要された戦前・戦中の世代には、君が代は、今でも決して耳にして心地よいものではない。海戦で海の藻屑となり、遺品の一つもなく散った身内のいる私には。そして、君が代を千代に八千代に栄えよと讃えられ、神聖にして犯すべからずとした天皇は、戦犯となるべきところを占領軍のご都合で汚名から逃れ、「人間」天皇として戦後を再出発した。

 戦前には、正月を始め、祝祭日(国家・皇統に関するものが殆どだった)には各家庭では日の丸を飾り、学校では君が代を歌った。それが敗戦を境にして君が代は長い間、大相撲の歌、と勘違いする子どもがいるほど国家観からは遠退いていたし、日の丸も日本を示す旗印として国民には認識されることがなかった。ただ、オリンピックで入賞を讃える際に掲げられ、奏される曲として辛うじてその存在と面目を保ち続けていたのだった。

 今回の元教諭の戦後生まれの年齢(62)から推察して、古い世代の君が代や日の丸に抱く感情とは異なる個人的な思想、信条であることに違和感を抱く。

【閑話休題】
 毎日新聞(10/16)から、
 卒業式の君が代斉唱時の不起立を理由に再雇用を拒否されたのは違憲・違法として、元東京都立高校教諭の申谷雄二(62)が都に賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は15日、約210万円の支払いを命じた東京地裁判決(今年1月)を取り消し、訴えを退ける逆転判決を言い渡した。原田敏章裁判長は「都には広範な裁量権がある」と述べた。

 現在、申谷のケースを含め同種訴訟は計6県ある。既に東京地裁の判決のあった3件のうち2件は原告勝訴、1件は敗訴と判断が割れており、今回が初の高裁判決だった。

《敗戦後、共産主義者、左翼思想家らが中心となり、君が代を否定した。彼らは、新しく国家を建設した国に習って新生日本も新しい国歌、国旗を公募してでも創ることを提起できたはずだが、ただ否定するだけで建設的な意見は民意とはならなかった。従来からの日章旗と君が代が、細々とスポーツ界に引き継がれて生き延びてきた。

《1996年ごろから、公立学校の教育現場において、文部省(当時)の指導で、日の丸の掲揚と君が代の斉唱が事実上、義務づけられるようになった。しかし、反対派は憲法の思想・良心の自由に反すると主張して社会問題となった。1999年には広島県立高校の卒業式に、君が代斉唱や日の丸掲揚に反対する公務員(教職員)と文部省の通達との板挟みになっていた校長が自殺する事件が起った。これを一つのきっかけとして法制化が進み、1999年8月13日、国旗及び国歌に関する法律(略して国旗国歌法)が交付、即日施行された。

 申谷は04年3月の卒業式で起立せず戒告処分を受け、07年3月の退職を前に再雇用を求めたが、処分歴を理由に拒否された。判決は「処分を理由にした不合格は相当性を欠くとは言えない」と指摘。国歌斉唱時の起立を命じる都の職務命令を合憲と判断した上で「教諭が心情や信念だけに従って行動したのでは教育を受ける権利に影響を及ぼし、厳粛な卒業式の場では重い違反行為に当たる」と述べた。

《とはいいながら、国歌斉唱、国旗掲揚の行われる公の場に、若しもいま、私が居合わせたなら、私は起立しないだろうし、歌わない。私の戦争はまだ終わっていない。》

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コメント

『君が代』の元来の詞は『古今和歌集、巻第七、賀歌(コキンワカシュウ、マキノダイナナ、ガノウタ)三四三』の中にある「我が君は千代(世)に八千代(世)に、さざれ石の巌となりて、苔のむすまで。」が元々の詩とされています。作者は『詠み人知らず』で不明。この詩の意味を単純に解釈を致しますと、「私の大切で大事なな貴方は(が)、全ての人よりも千倍(歳)も八千倍(歳)も永遠に生き続け、小石が、いつかはやがて岩石となって、その岩石に苔が生え出る年月が来る時まで、いつまでも末永く長寿が出来ますようにお慕え致します。」と単純に訳することが本来の意味とされているようです。素も素も、この賀歌である『我が君』の元詩は、明治時代の初期頃までは、主に祝言(結婚式)等の時に新婦(妻)が新郎(夫)に対し吟われていた歴史が太古の昔から代々継承されて来た祝事に吟われた説のようです。それが、勝手に『我が君』から『君が代』に変えてしまい、その『君』を『貴方』から『天皇』に置き換えてしまう無謀過ぎる当時の明治政府(薩長同盟が主力とした大日本帝国)が政治的な圧力で日本全国の教育の場に強制強要した在り方は現在の教育の場の中でも『君が代』が非難的な存在感になっていることは一般常識的に考えても理解出来ます。また、誰が考えても政治的圧力で勝手に解釈されている『君が代』は根本的に問題があることは言うまでもないでしょう。即ち、『君が代』の原点である『我が君』の本来の意味を理解し『君が代』を『国歌』としての次元では無く、『日本国民の祝賀歌』と改める必要があると思う次第でいます。また、第二次世界大戦当時の最中に『君が代』の『君』を当時の『天皇』を『軍神』の悪用的象徴として祭り上げた時代があったことを考えると理解致します。また、因みにではありますが、天皇は『君』(キミ)の呼び名では無く、明くまでも『天皇』は『大君』(オオキミ)が正式の呼び名とされているのが本来のようです。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2009年10月23日 (金) 05時00分

『君が代』の歌詞である「君が代は、千代に八千代に、さざれ石の、巌となりて、苔のむすまで。」となっていますが、本来の『君が代』には、その後に続く歌詞があるようです。その後に続く歌詞は「うごきなく、常盤かきはに、かぎりもあらじ。」が一番目の歌詞とされ、二番目の歌詞には「君が代は、千尋の底の、さざれ石の鵜のゐる磯とあらはるゝまで。かぎりなき、御世の栄えをほぎたてまつる。」となっているようです。ところで、私自身は、『君が代』の『君』を『天皇』であると想い考えたことなど全くありません。そして、それ以上に、私個人としては根本的に解釈する理由が無いからです。もし、それが、『天皇』を象徴する歌詞であるならば、「大君は、千代に八千代に、さざれ石の、巌となりて、苔のむすまで。」と改めるべきであったしょう。しかし、では何故、元々は古今和歌集の賀歌である『我が君』を『大君』としてでは無く『君が代』にした理由について《様々な諸説があるので不明ですが…》は、これは明くまでも、私個人の持論として説明ではありますが、則ち、元詩の『我が君』は個人を印象しているでしょう。それに対して、『君が代』の場合は総合的で全体的な意味を示していると考えています。つまり、『君が代』の『君』とは『万人』・『万民』を表していると私自身は個人的に解釈している次第です。そして、『君が代』の『代』は『国(=国家と国民)』の平和と安泰を意味合いとしていると想い考えている次第です。しかし、『君が代』の解釈は各々の個人の心情に委任するだけです。それに、その人個人の捉え方にあるでしょう。『君が代』を政治的圧力で規制し、また、法律化の抑圧によって、『君が代』を『国歌』として強制的に定めてしまったことは余りにも無謀過ぎていることは言うまでも無いでしょう。明くまでも、『君が代』は『君が代』であって、『国歌』以前の次元であって、日本の古来から伝承されて来た『賀歌』であることは決して間違いでは無いと想っている所存です。前回の書き込みの中に誤字や脱字があることをお詫び致します。それから、付け加えとして、『君が代』の『君』を安易に『天皇』と決め付けたり、押し付けたりする考え方や捉え方は、余りにも危険的思想家と変わらないでしょう。また、私自身は現在の法律の立場で『君が代』を、どの様に解釈しているのか知りたいところです。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2009年10月24日 (土) 17時03分

小言こうべい様は、この歌詞をご存知でしょうか?!、「海行かば、水漬(ミヅ)く屍(カバネ)。山行かば、草生(クサム)す屍。大君(オオギミ)の辺(ヘ)にこそ死なめ、かへりみはせじ。」と言う歌詞です。確か?、万葉集の歌人としても有名な大伴家持(オオトモノヤカモチ)の作とされ、大東亜(=第二次世界大戦)戦争の戦時中に当時の日本政府は、この『海行かば』の歌曲は国民の戦闘意欲を昂揚せしむるべく制定され、第二の国歌(国民歌)?として、戦時中に強制強要的に『君が代』以上に歌われていた時代であったことは小言こうべい様自身なら多分ご存知のはずと想います。以前、あるテレビのドキュメンタリー番組で、特攻隊の飛行兵士が敵のアメリカの艦船にゼロ戦(特攻隊飛行機)が敵の機関銃に撃たれながら体当りして特攻兵士の命が散って行く場面の中で、この『海行かば』の曲がイメージとして良く流れます。その『海行かば』の曲を聴聞すると、何故か、戦後生まれの私自身でも涙が出るほどに無情な感じが致します。小言こうべい様は、『海行かば』の印象について、どの様な想いがあるでしょうか!?。『君が代』と同様に想い感じられるでしょうか!?。それに、戦時中の軍事教育の中での『君が代』の意味の内容は戦後である今現在も相変わらずの状態なのでしょうか!!。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2009年10月29日 (木) 05時06分

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