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2009年10月14日 (水)

選択的夫婦別姓

 毎日新聞(10/14)「なるほドリ」から、
 千葉景子法相が法案の早期提出に意欲を示して話題になって、選択的夫婦別姓が導入されそうだと報じられたが、どうして今そういう話になっているのか。

 現行の民法では結婚すると、男女どちらかが姓を改める必要がある。夫の姓を選び、妻が改姓する夫婦が圧倒的で、昨年は96%を超えている。ところが女性が結婚して改姓した後も勤務先などで旧姓を通称として使うケースが増え、現実に即した法整備が必要だとの声が90年前後から上がり始めた。婚姻時に夫婦が同姓とするか別姓とするかを選べる選択的夫婦別姓は、女性の社会進出が背景にあると言える。

 Q これまでどんな動きがあったのか

 A 法相の諮問機関・法制審議会が議論を重ね、96年には選択的夫婦別姓を導入する民法改正を答申した経緯がある。法務省は改正案の国会提出を模索したが、自民党内から「家族の結びつきを薄める」と反対論が噴出し、これまで法案提出を断念していた。民主党は野党時代に何度も議員立法で導入案を出し続けてきたほか、今年発表した政策集で導入方針を掲げている。政権交代で議論が加速する可能性がある。

 Q 昔から日本は夫婦同姓だったのだろうか

 A 江戸時代には農民や町人は姓を名乗ることが禁じられていた。法務省によると、明治時代前半は妻が実家の姓を名乗る夫婦別姓だった。ところが1898年に施行された民法は「家」の制度を導入し、夫婦がともに「家」の姓を名乗ることになった。戦後の改正民法も「婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の姓を称する」と定めた。

 Q 来年には法案が成立するのだろうか

 A 実は、そう簡単に進みそうにない。06年の内閣府の世論調査では、
   容認派は36・6%
   反対派は35・0% で競り合った。
 民主党内にも賛否両論あるとされ、法案提出となれば、潜在的な反対・慎重論が表面化することは十分に考えられる。来年は参院選もある。世論を二分するテーマを敢えて選挙前の国会に提案するか、疑問視する人もいる。

《今も日本で唯一、天皇家には姓がない。現皇后も、皇太子妃も婚姻によって姓を失ったことになる。ま、この問題はさておいて、一般平民の世界では、日本国民である以上、必ず家の姓がある。挙式に当たっては、○○家、△△家、両家結婚式場の案内が欠かせない。ところが最近ではこの「家」意識が薄らぐとともに、夫婦別姓の考えが浮上してきた。

《だが、考えてみれば別姓主張も、実家の「家」の姓にこだわる点では大同小異の意識レベルに過ぎない。それに、最近のように離婚ばやりでは、職場で「変わりました」「戻りました」を言う必要がなく、旧姓で通している方が何かと便利だ。別姓で心配する「家族の結びつきが薄れる」などは、疾うに失われている現在では、議論にもなるまい。
 

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