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2009年10月10日 (土)

「婚前契約」で相性チェック

 毎日新聞(10/10)から、《》内は私見
 夫婦が幸せな結婚生活を送るためには、「婚活」中に互いの結婚観を確認し合うことが重要と、行政書士など国家資格を持つ女性グループが、個々の思いをあぶり出す独自のチェックリストを作成した。リストを使って「結婚契約書」を作る講座を開くなど啓発活動も開始。互いを熟知したうえでの婚前契約で夫婦間のトラブルは防げるか。

 リストを作成したのは「世田谷ハッピーライフサポーターズ」。東京都世田谷区や渋谷区で社会保険労務士事務所、ファイナンシャルプランナー事務所などを開業する30〜40代の女性5人が5月に結成した。いずれも司法書士や行政書士などの国家資格をもつ。

 メンバーで04年から離婚相談に応じてきた行政書士、柳田さん(43)が相談体験や文献を基にリストを作った。結婚活動を略した「婚活」が流行語となる中「結婚そのものが目的になり、生活したら会わなかったと離婚するケースが多い」と感じたことなどが切っ掛けとなった。

《何事も深く考えることもなく、浮ついた雰囲気や空気、その場の流れで行動する世の中だ。まして日本人の好きな付和雷同が背景にあって自己主張をすることもできない。人の真似だけが生き甲斐のような生活が習慣となる。「婚活」が流行語になっているのじゃない、合コンと同じ、婚活そのものが流行になっているのだ。それも母親までが参加して大賑わいだ。早々と離婚が増えるのは当たり前だろう。》

 リストには「理想の家庭のイメージを一言で」といった抽象的なものから、「育児休暇を取れるか」など具体的な内容なで、男女双方に対する28項目の質問が並ぶ。

《「育児休暇をとれるか」って質問する方がおかしい。会社に勤めておれば、本人の考えだけで休暇は取れるものではない。職場を無視して「結婚の条件だから」で休暇を取れば、失職するだけだ。また、理想の家庭のイメージは、抽象的であっても描くことは大切なことだ。ただ、それに縛られれば破局はすぐにもやってくるだろう。女も男も我慢することを知らないのだから。》

 質問28項目のうち、掲載されているのはほぼ半分の15項目。
⦅主な結婚生活チェックリスト⦆
【心のつながり】
 ・家で大切にしたい空間は
 ・相手と休日はどう過ごしたいか
 ・相手と趣味を共有したいか
【仕事】
 ・相手の仕事のやりがいや苦労を理解いしているか
 ・仕事を家に持ち帰るか
 ・友働きは賛成か
【子供】
 ・子供はほしいか
 ・子育ての役割分担で相手に望むことは
 ・子供の教育方針のイメージを持っているか
【お金】
 ・結婚前の貯金額を相手に公開できるか
 ・家計の管理はだれがやるのか
 ・いくら以上の支出は相談してほしいか
【互いの家族】
 ・相手の実家とどうつき合うか
 ・相手の実家を訪れる頻度の希望は
 ・互いの両親と子供とのかかわり合いはどうしたいか

《リストを作った女性、離婚相談の経験もあるようだが、家庭、家族を持っているのだろうか。表記された内容は、奇麗ごとのとっても乙女チックな作文になっているのだが。》

<中略>

 メンバーで社会保険労務士の安井さん(35)は「自分の結婚観をじっくり考えることで、失敗のない結婚生活を送る手だてになれば」と話している。

《結婚生活のほぼ3分の1の時間は寝室だ。質問項目の中に「性」にかかわるものがないが、欠けているのか紙面に掲載できないのか。寝室を別にするのか、同衾なのかは別として、離婚の理由の第1は「性格の不一致」だが、これは「性の不一致」とほぼ同義語と言われる。結婚前に口にできる範囲の数多くの質問を繰り出してみても、理解し合えない部分はあるものだ。第一、あばたもえくぼの結婚を、覚めきったチェックリストで考えるなどお笑いぐさだ。》

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