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2009年10月24日 (土)

万引き 3

 奇しくも丁度1年前になる。同じ「万引き」について世の中、何かおかしいと一文を書いた。日本は今、何が悪いことかの判断もできない人たちが住む国になりつつあるようだ。

 参照 万引き 08/10/25

 毎日新聞(10/24)から、
 東京都内の万引き被害は振り込め詐欺の10倍以上の年間670億円。警視庁がNPO法人「全国万引犯罪防止機構」(万防機構、新宿区)の協力で始めて実施した推計で、このような実態が明らかになった。推計学とはいえ、万引き防止対策に重点を置く警視庁にとっても想像を上回る深刻なデータだ。警視庁幹部は「被害の重大さを改めて認識した」と話し、小売店と連携した対策をさらに強化する方針だ。

 警視庁によると、都内で08年に認知された万引き被害は1万7816件。だが、被害届の提出と事情聴取に時間や人員を割かれることから、店側から警察への通報は一部にとどまり、被害の全容を示すデータはなかった。

 万防機構は07年度、全国のスーパーやコンビニ、書店など小売業850社(回答367社)を調査した。その結果、本来なら店内にあるはずのものがなくなっている商品の割合『ロス率」は0・94%だった。うち半数は流通過程での盗難や仕入れ段階でのカウントミスなどだが、残りの半数は万引きによる損害と推計されるという。

 一方、経済産業省の商業統計調査によると、都内の小売業のうち万引き被害が想定されるスーパーや書店など57業種の年間販売総額は14兆2712億円(07年度)。警視庁はこの数字にロス率の半分を掛け合わせた約670億円を被害額と推計した。08年の都内の振り込め詐欺被害額(約59億9000万円)の約11倍に相当する。

 警視庁は09年に検挙・補導した人のうち1050人に対し、調査終了後にアンケートを実施。万引き額は「1001〜5000円」が37・7%で最も多く、「1000円以下」が35・1%だった。万防機構の福井事務局長は「不況が万引き増加の大きな要因。1件当りの被害は大きくないが、積み重なって甚大な被害が出ていることに気付くべきだ。『たかが万引き』という考えは改めるべきだ」と指摘する。

《またまた「不況」を原因にしているようだ。万引きに好・不況など関係ないだろう。例えばいっとき、「ただ盗むスリルを味わいたいから」というのが圧倒的だった。「不況」は便利な言い逃れに過ぎないのに、事務局長にある人が、悠然と構えて「1件当りの被害は大きくない」などと、小売店や弱小書店の苦境を斟酌してみる配慮もない。それに1年前にも書いたが、世の中全体に万引きぐらいに青筋立てるな、とでも言う罪悪感の喪失が蔓延していることが背景にある。

《スーパーなどでの万引きを、テレビがよく写してみせるが、その言い訳は確かに「生活が苦しい」だが、事情聴取で素直に非を認める人間は殆どいない。「代金を払えばいいんだろう」と嘯(うそぶ)く輩の多いこと。善・悪をどのように判断するのだろうか。

 万引き被害には書店も苦しんでいる。通産省が02年に全国の2530書店に万引き被害を調査したところ、1店当りの被害額は年約211万円。万引きの認知件数は年々増加しており、現在の被害はこの調査を上回っている可能性が高い。全国の書店で組織する日本書店商業組合連合会は「書籍は利幅が少ない。万引き1冊分の損害は10冊程度売らないとカバーできない」と話す。

 東京・多摩地区で書店を展開する会社の幹部は「毎年、総売上の1・5%が万引き被害。(出版不況で)書店業界の売り上げは年間4〜5%減少しており、各店とも人件費などコスト削減で対応しているが、もう後がない。万引きは対策をやっても減らず、経営を大きく圧迫している」と悲鳴を上げる。

 警視庁によると、書店は中古書店で買い取ってもらえるため、換金目的でコミック本などを大量に盗み出すケースもある。各店は防犯カメラ設置などで監視を強めているが、抜本的な解決には至っていないのが実情だ。

《今に日本は、万引き・泥棒たちの跳梁する国になりそうだ。》

 

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