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2009年10月13日 (火)

国際結婚とハーグ条約 - 3 - 「離婚」

 毎日新聞(10/13)から、要約と 《 》内は私見。
 ハーグ条約に関しては6月1日の初回で書いたので省略する。いずれにしても日本が条約未締結であることから発生するトラブルが続いている。(参照 国際結婚とハーグ条約 - 2 - 09/09)

 国際結婚後に破綻した夫婦で、一方の親が子を母国に連れ帰るトラブルが社会問題化する中、米国人男性が先月、元妻が暮らす福岡県内で子を連れ戻そうとして逮捕され、波紋を広げている。米メディアも大きく報じ、ワシントンの日本大使館前では米国人らの抗議行動も起きた。欧米各国からは、国際結婚を巡る紛争解決を定めた「ハーグ条約」を日本が締結していないためトラブルが多発しているとの批判が高まっており、今回の逮捕劇は日本の外交問題の新たな火種になりかねない情勢だ。

 未成年者略取の疑いで福岡県警柳川署に逮捕されたのは、クリストファー・ジョン・サボイ容疑者(38)。逮捕容疑は先月28日午前7時45分ごろ、柳川市内で、日本人の元妻に付き添われて通学途中だった小学3年の長男(9)と小学1年の長女(6)を、レンタカーに無理矢理乗せ、連れ去ったとしている。元妻が110番通報し、2人の子と福岡市の米国領事館前に現れたサボイ容疑者を警察官が職務質問して逮捕、子も保護した。柳川署は「日本の事件で、日本の法律に従って調べを進める」としている。

 AP通信など米メディアはこの事件を一斉に報道。在米日本大使館によると、米CNNテレビが家族の写真入りで報じ、今月3日には十数人が約2時間、大使館前で抗議行動を展開した。

 サボイ容疑者の日本の弁護人によると、同容疑者と元妻は今年1月、テネシー州で離婚した。同州ウィリアムソン郡裁判所の離婚判決のよると、サボイ容疑者と元妻との間で
 ・子は元妻と州内に住み、年4カ月はサボイ容疑者と過ごす
 ・どちらかが子と州外に引っ越す場合は事前に相手に連絡し、同意を得る
 ・財産の半分を元妻に与え、養育費も支払う
などが取り決められた。

 ところが元妻は8月、連絡せずに2人の子と帰国。このため裁判所は子の監護権を同容疑者のものと認め、地元警察も子の略取容疑で元妻の逮捕状を取り行方を追っていた。在日米大使館は政府同士のやり取りは外交上明らかにしない立場で、今回の事件についてもコメントしていない。一方、外務省はハーグ条約については「締結の可能性を検討中」としているものの、事件に関しては「捜査にかかわる」として言及を避けている。

 サボイ容疑者は今月8日、柳川署で約15分間接見に応じ、次のように語った。
▽事件についてどう思うか。
 「親が自分の子と会うのに(日本の)刑事法が使われることに違和感がある。元妻が(米国のルールに)違反して8月に日本に連れて帰っている。

▽なぜ、連れ去ろうとしたのか。
 「子どもたちに会いたかった。9日が亡くなった父と子どもの誕生日で、会えないことが悲しい」

▽逮捕に違法性があると思うか。
 「(現状は)日本に連れて帰ったもの勝ちの制度だ。(片親ではなく)両親と関係を継続できる制度が必要だ」

▽元妻に言いたいことは。
 「彼女は自分だけが被害者だと思っているが、子どもの立場に立って考えてほしい」

《サボイのいうことに理がある。元妻という女は、現地裁判所の離婚判決の同州内に住むことを条件とする決定を破り、州外への引っ越しさえ元夫に連絡をしなければならない判決を無視し、子ども2人を誘拐し、国外に逃亡したことになるのだ。裁かれるのは当然離婚判決を受けた、テネシー州の法律で、テネシー州の裁判所でなければならない。

 

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コメント

この記事書いたあなたは何者ですか?

言ったもん勝ちのアメリカそのものなんですけど・・・

その背景も何も検証もせず、サボイ容疑者を擁護し、母親である女性を「元妻という女」・・・という差別的な言い方をして・・・

なぜ日本人女性が子どもを連れて帰って来なくてはいけなかったかという、諸事情、知りませんよね。
多くの同胞が異国の地で異国の法律の元に軟禁されてるんですよ。

あなたもっと調べてからコメント書いてください。

投稿: | 2011年6月 3日 (金) 12時15分

国際結婚を研究しているものです。
こんな事件があったことなんて知りませんでした。とても参考になりました。

投稿: | 2015年4月27日 (月) 09時07分

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