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2009年9月23日 (水)

ロシアで酒の規制検討に着手

 酒飲み天国日本と同じように、ロシアも飲酒による健康被害が深刻化しているようだ。

 毎日新聞(9/22)から、要約と《 》内は私見。
 ロシアのメドベージェフ大統領は、酒類の製造販売の再国営化を含め、本格的な規制の検討に乗り出した。ただ同国では過去に実施した規制が、逆に密造酒製造を横行させる事態を招いただけに、実効性を疑問視する声が根強い、という。

 大統領府が国民の節酒推進を目的として今月11日に発表した規制案は
 ▽酒類の容器サイズに上限を設ける
 ▽酒類摂取の危険性を警告する
 ▽学校周辺における酒類販売を禁止する
 ▽密造酒の取り締まりを強化する
 などの内容となっている。また、民間業者の酒類取り扱いを禁止し、ソ連時代のように政府が一元管理できるのか検討を始めている。

 寒冷地が多く強度の酒類を飲む習慣があるロシアでは、アルコール依存症が300万人にのぼる。国民一人当りが年平均18リットルの純アルコール(アルコール度数5%の飲料で360リットルに相当)を摂取しており、メドベージェフ大統領は「国家災害に近い数値」と警告。特にソ連崩壊後の90年代以降の摂取量が増えており、近年では安価でカロリーの高いビールを食事の代わりとする問題も起きている。

 大統領が規制に着手したのは、国内で安価な密造酒が出回り、今年1〜5月の酒税収入が前年同期比で13%落ち込んだことも影響している。政府はすでに昨秋から密造酒の取締りを始めているが、今後、酒類の一元管理も検討し、税収回復を狙っている模様だ。

《規制は却って密造酒の製造を増加させ、酒税収入の減少を呼び、密輸を増加させることになるだろう。碓とした前例があるではないか。1920年から1933年までの13年以上続いたアメリカの禁酒法が施行されていた時代、闇の世界で警察や裁判所、政治家まで抱き込んだ買収や賄賂で街を牛耳ったアル・カポネの例がある。彼は売春宿を増やし、もぐリの酒場を増やし、為政者を買収して酒に絡んで1927年には現在の金額で150〜200億円にも上る荒稼ぎをしていた。禁酒法はシカゴの街の腐敗につながったのだ。ロシアがそれを知らないわけはないだろうに、一度同じことをやろうとして失敗した前例を持っている。》

 このような動きについて、専門家の一人は「ガゼータ紙」で「民営化された製造業者を再国営化するのは不可能」と指摘。別のアナリストは英字紙「モスコータイムズ」に対して「政府は酒類の消費量を抑制したいのか、酒税を回復させたいのか規制案の狙いが明確でない」と疑問を投じている。

 ソ連末期の指導者ゴルバチョフは80年代半ば、行き過ぎた飲酒を問題視し、酒類の販売時間を制限した。だが多くの国民は砂糖やジュースなどから酒を密造したり、化粧品などをアルコールの代用として服用する問題が起きた。ゴルバチョフは国民的な楽しみである飲酒の規制に踏み込んだことにより、人気を下げる結果を招いたとみられた。  

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