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2009年9月13日 (日)

遅くなる離乳期

 幼児の夜泣き 07/04
 偏食の乳幼児が増加 06/06

《数年前までは、子どもがどれだけ早く離乳したかを自慢するような投書が溢れていた。「9カ月で乳離れし、早速仕事に復帰しました」。それを読んだ若い母親たちが「うちの子は1歳になるのにまだ乳離れしません」などと、これまた投書が続いていた。上のブログや他でも書いてきた。海外では2歳になっても3歳でも、欲しがるようであれば母乳は飲ませる飲ませないに拘らない、と。今日の記事を読んみると、最近は日本でも、2、3歳ころまで授乳を続ける母親も出てきたようだ。》

《現在では働くことが先にあり、それが大義名分になってそのためには、乳幼児よりも母親の生活リズムが乳幼児の育児リズムになってしまっているのだ。どれだけ早く離乳させるか、と。子だくさんであった昔の母親たちは、次の子が生まれると、乳房はその次の子だけのものではなく、両の乳房をそれぞれ含ませることも普通にあった。当然、先の子は1年以上は母乳を吸い続けていた。》

 毎日新聞(9/13)から、要約と《 》内は私見。
 2、3歳まで授乳を続ける場合には食生活や虫歯予防に注意が必要だ。「泣かれてつい、おっぱいを与えてしまいます。食事はまだ1日1回です」。

  「胃腸の発達は立って歩けるかが一つの目安。離乳食を始めてもすぐ母乳を減らす必要はないですよ」。オケタニ母乳育児相談室。1歳未満の赤ちゃんを連れた母親の質問に栄養士や助産師が答える。厚生労働省は02年、母子手帳の健診項目を見直し、1歳半で離乳が完了しているか聞くだけに改めた。スキンシップを重視し、無理に授乳をやねる必要はないとの考えに基づいている。

 神奈川県大磯町の保健師、守屋朗子さんは1歳半で母乳を飲んでいる子どもが以前より増えたと実感しているが、子どもの虫歯などが気になる事例もあると話す。「3歳までは母乳」と決めて、歯磨きや栄養に気をつける家庭がある一方で、「やめたいが子どもが欲しがる」「どのようにやめたらよいかわからない」と答える親も少なくないという。

 子どもがぐずると。時間に関係なく母乳やお菓子を与える習慣も目立つ。こうしたケースでは「虫歯を予防し、きちんと食事をとるためにも、だらだら食べをしないこと」「のどの渇きには母乳でなく水やお茶を飲ませて」と説明し、小児歯科を紹介している。食後の歯磨きが不十分だと、夜の母乳で前歯の裏に虫歯ができることがある。

 守屋は「おっぱいをせがんで泣く子には、なだめたり気をそらしたりする方法があります。コミュニケーションの苦手な母親が増えたのかもしれません」と話す。

 食育指導などのNPO、健康医科学協会(神奈川県藤沢市)の管理栄養士、白谷絵里さんは親の食生活の影響を指摘する。昨春まで働いた保育所には、2歳でもだっこしないと食べない子、軟飯しか食べられない子がいた。白谷は「食事がすすまない子の中には親が朝食をとる習慣のないケースも目立つ。忙しい朝、つい母乳だけになってしまうのではないか」とみている。

《「2歳でもだっこしないと食べない子」。親は働いている間子どもに会えない。その罪滅ぼしに、会っている間だけでもと極端な可愛がり方で接することになる。子どもは親に放っておかれた間の寂しさを甘えることでその繋がりを確かめようとする。感情を刺激された子どもは昂(たかぶ)ったまま寝付かない。或いは夜泣きをするようになる。親は寝つかない子に苛立つ。結果は乳幼児期の成長に必要な10時間前後の睡眠が取れなくなる。まっとうな愛情を注がれないままで情緒不安定な子になっていく。虫歯の心配などよりももっと大きな問題だ。冒頭にも書いた、親の生活中心で子どもはそれに付随している付属物に過ぎない。》

 1歳半を過ぎると母乳中心の食事では鉄分やミネラル、蛋白室などが不足がちになる。「卒乳《けったいな呼称だ》すると、子どもの食事量は確実に増えます。3歳近くなっても母乳を続けるなら、成長に合った食事内容や母乳を与える時間に注意しましょう。母親の食事内容も大切です」と白谷はアドバイスする。

《母体の健康が必要なことは言わずもがなのことだ。不摂生していたり、偏食があったりでは母乳の成分にも変化が生じる。朝食をとらない母親の子の食事がすすまないことも自然だろう。だが、考えてみると日本人の1日3食は明治以来の習慣だ。1日2食で親の生活や子どもの成長に不都合がないのなら、それも構わないことかも知れない、と最近思うようになった。ただ、朝食と勉学との関係では、朝食を取る子の成績が平均して良い、ということがあるから抜くのなら朝食以外だろう。》

 育児情報誌「たまひよ こっこクラブ」(ベネッセ)10月号の読者調査(650人)によると、離乳に時期は 
 1)1歳・・・69%
 2)0歳・・・17%
 3)2歳・・・12%
 4)3歳・・・ 2% となっている。

そのきっかけは、「よく食べるようになった」「親の病気」「第2子妊娠」の順に多い。蒲生真美編集長は「離乳の時期や方法は、周囲の母親仲間の動向を気にする人が多い。わが子を観察して自分なりに考えてほしい。お母さんのための乳房のケアも忘れずに」と話している。

《やはりそうだ、周りのことばかりが気になるのが今時の親たちだ。あの子はどうだった、こうだった、それに比べてうちの子は、となる。子どもの成長の誰もが同じであるわけがない。皆それぞれに個性を持ち、その一人一人が異なる個性の親から生まれてきているのだ。乳離れが早いからって何の自慢にもならない。反対に離乳の遅いことが成長の遅れでもない。それよりは、子どもにストレスを持たせないようにのびのびと育ててやることの方が余程大切なことだ。》

 

 

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