住宅火災警報器
毎日新聞(9/9)から、要約と《 》内は私見。
《早くから火災での死者をなくすため、その設置が義務付けられる法、条例だが、殆ど情報は徹底されていない。11年6月1日から、全国すべての住宅に設置が義務づけられるものだが、11年といえば7月にはアナログ放送がなくなる年だ。テレビの買い換えについてはポイントまでつけた宣伝合戦をしているが、火災警報器の方は静かなものだ。テレビにくらべれば薄利多売の商品だ、うま味もないのだろう。》
06年6月以降に建てられた住宅はすでに義務化されているが、既存の住まいには自分で製品を用意して取り付けなければならず、普及は遅れ気味だ。価格帯や取り付け方、地域での先進的取り組みを通して、課題を探った。
【住宅用火災警報器】
04年に成立した改正消防法により、住宅火災での死者をなくすため、全住宅に設置が義務付けられた。火災を早期に発見できる「煙式」が推奨されている。マンションなどで非常ベルと連動した自動火災報知設備がある場合は不要。罰則はない。賃貸アパートなどでは、家主がつけることが多い。西日本はすでに義務化された奈良県、福岡県、長崎県などを除き、11年6月1日に設置が義務化される。
《建築に携わってる人たちは承知のことでも、一般には殆ど知られていないのが実態ではなかろうか。》
今年6月、東京都港区の主婦(42)は間一髪で大火事を免れた。午後1時半ごろ、閉め切った一階の居間で新聞を読んでいると、焦げ臭い臭いがした。しばらくすると、ピーピーと火災警報器の音がした。自分の家とは思わず居間のドアを開けると、大音響は階上から聞こえた。「うちだ!」と、二階の寝室のドアを開けると、煙で真っ白だったが火は見えなかった。
家の前で水道工事中の作業員が警報音で駆けつけ、煙が充満する室内に入り、二人で火元を探した。寝室の隅に炎を見つけた。作業員の支持で風呂場から洗面器一杯の水を運び、作業員はその水で火を消し止めた後、再び発火しないようにタオルを濡らして床に被せてくれた。家は木造三階建て述べ181平方メートル。07年に新築したばかりですべての居間と階段に火災報知器を付けていた。発火元は消し忘れていたアロマキャンドルのガラス容器が割れ、黒焦げになったパジャマの上に落ちていた。すぐ傍にカーテンがあり、燃え移る寸前だったという。
住宅用火災報知器には煙を感知する「煙式」と、熱を感知する「熱式」があり、家電量販店やホームセンター、電器店で販売されている。大型店での価格帯は2000円台から1万7000円台まで。「火事です火事です」と言葉で知らせるものや、ブザーで知らせるものもある。
取り付けなければならない場所は原則として寝室と階段だが《どうも取り上げる例が悪い、独立した寝室のない家庭、階段のない家庭もある》、自治体の条例によって異なる。天井か壁の高い位置に取り付けるが、天井は壁から60センチ以上離し、壁は天井から15〜50センチ離す。《はっきりいって耄碌した私には明確な位置関係が把握できない。》設置期限も自治体で異なる。東日本では既に義務化が進んでいるが、西日本ではやや遅れ気味という。
地域ぐるみで設置に取り組んだところもある。島嶼(とうしょ)部を除き、来年4月1日にすべての居室への設置が義務化される東京都。豊島区の巣鴨三明町会は06〜07年、全町会員、全所帯に一個ずつ配布し、希望者には取り付けも行なった。
《東京の巣鴨といえば高齢者の多いことで有名な街だ。管理しやすいように火災報知器の電池寿命は10年という長いものにしたという。》
だが、先進的に取り組む同町会でも、全居室に設置した世帯は1〜2割にとどまる。
《「全居室」がどの範囲を指すのかこれから調べてみるが、一個2000円台から1万7000円台にもなれば、トイレや浴室、玄関や納戸まで含むようなら少なからぬ出費になる。我が家では、厨房にはガス漏れ警報器をガス会社からのレンタルで付けてある。定期的な作動確認や交換はしてくれている。火災報知器をつけるならやはり厨房だけでよい、と考えているのだが。》
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