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2009年9月29日 (火)

ケータイで試される親の力 - 2 -

 ケータイでインターネットができるようなったのは1999年。NTTドコモの「iモード」が草分けだ。ライバル会社も追随し、07年には国内1億台を突破して、今では1人1台時代を向かえている。ただし、こうした華々しさには“影”が付きまとう。下田(NPO法人「青少年メディア研究会」理事長)は企業の姿勢を厳しく批判する。

 「携帯電話会社は99年当初から、ケータイがインターネットの端末だとしっかり説明し、フィルタリング機能を備えた上で販売すべきでした。なのに何もせず、高校生たちにどんどん普及させた。今もフィルタリングが徹底したとは言えず、商売を犠牲にしてまで子どもを救おうと思っていないのは明らかです」。フィルタリングは親権者が申し出れば、加入しなくても済む。

《何を今頃寝ぼけたことを言ってるんだ。そうなってしまった現在、何をすべきかを考えるのが偉そうな肩書きの「メディア研究会理事長」の仕事だろう。嘆き節で考えを述べても失笑を買うだけだ。例えば18歳未満の購入者には、フィルタリング付きのものでないと販売しないとか、小中学生には電話機能以外の機種は売らないとか、もっと遡っては危ないサイトを厳しく取り締まる規制をかけるための働きかけをするとか、あるだろう。だが、最重要なのは、現在全く無関心な親たちに、子を守るのは親、保護者であることと、その保護監督責任を認識させるために、具体的にどう働きかければいいのか、暖簾に腕押しだろうが、せめて提案ぐらいすればどうか。》

 高校時代からケータイに慣れ親しんだ世代も、既に子を持つ親だ。「私のNPOにいる若い母親たちは、最近のケータイサイトを見て、なんで自分の裸を載せたりするのか分からないというんですよ。ネット遊びの変化は速い。ケータイは世代間の断絶を生むメディアでもあります」

《母親がそんな問題意識がなくてどうする。小学生ですらあることだ、ひょっとしてわが子が裸の写真を送っている可能性だってあることに、思いを巡らせることぐらいしたらどうだろうか。》

 現状に危機感を持つ専門家は他にもいる。「ウェブ人間退化論」などの図書がある京都大霊長類研究助教授、正高信男(54)だ。「若者は家出もケータイを使い、それこそ24時間、誰とでもつながってしまう。しかも、親はまったく知らないまま。今や、一つ屋根の下に暮らしていても、家族が一緒であることの保証にはなりません。親子関係はケータイで崩壊したと言ってもいいでしょう」

《ごくありふれたことなのだろうか。紙面にあるイラストでは、女子高生らしき女が、片手に箸、片手にケータイを持って親と向かい合わせで食事中だが、組んだ足をぶらぶらさせながら、見入るケータイの画面には、「下着の写メ高く買います」と写っている。》

 正高教授は、この「誰とでもつながる」ところに、日本のお国柄を見て取る。「日本では縁を大事にする。合ったことのない人同士で、ウェブ上で盛り上がれるのは、地縁・血縁ならぬ『ネット縁』です。社会のIT化はこうした日本の文化的風土を顕著にしたように思います」教授は普段はサルの行動を研究している立場から、「人間は考えることで道具を開発し、サルから脱皮しましたが、ケータイは便利過ぎて、使う側に考えることを放棄させてしまう。賢く使わないと、ケータイは人間をサルに退化させかねない」と指摘する。

《「退化させかねない」ではない、すでに退化は進んでいる。肩書きだけは大卒だが、小中レベルのまま卒業してくる。そのくせ隠語作りだけは抜きん出ている。》

 一方、中央大教授(社会学専攻)の松田美佐(40)は「今起きていることは、ネット外でこれまで行われていたことの延長。ケータイだけでなく、子ども自身の生きにくさや家庭環境、学校環境の問題です」と語る。

 2児の母でもある松田教授は、小学5年生の長男には、塾通いの際の連絡手段としてケータイを持たせ、友だちとメールをしたがる小2の長女にはたまにケータイを貸しているという。「私も高校生の頃、長電話をしては親に怒られました。友だちとつながっていたかったんです。きっと今の子どもも一緒。ケータイを多用しているのは中高生です。親子で使い方のルールを話し合い、作っていくのが大切だと思います」。

《この程度のアドバイスならすでに言い古されている。そのアドバイスがどうすれば親の耳に、胸に届くかが問題なのだ。》

 こうして親子のコミュニケーションを重視するのは、「隠語」について解説してくれた安川(昨日の「ケータイで試される親の力」)も同じだ。「まずは親が子どもを説得して、フィルタリングをかけることが大切です。拒否されても、折れてはいけません。まさに『親力』が試されているのです。フィルタリングは万全ではないが、それくらい意思の疎通ができれば、親は子どもの異変も気づけます」

《親なら強制して無理矢理にでもまず、フィルタリングをかけること。子どもの成長には強制することも大切なことだ。強制がなければ子どもは大人にはなれない。》

 小さなサイズとは裏腹に、絶大な存在感を誇るようになったケータイ。サイトの持つ“影”からも、目を逸らすわけにはいかないだろう。今こそ、大人の真剣さが問われている。

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2009年9月28日 (月)

ケータイで試される親の力

 毎日新聞(9/25)から、要約と《 》内は私見。

 「クイズ・ケータイサイトの隠語」(安川雅史監修)
  1)◯
  2)苺佐母
  3)WU吉
  4)乾燥部して93する
  5)JC
  6)例の間に蜂
  7)わらわ
  8)やわらか銀行
 
 (答え)
   1、援助交際
      =「円」が転じて「援」助交際
   2、1万5000円
      =苺(いちご)は1まん5000円の意。佐母はサポート、援助交際を指す
   3、2万円
      =Wはダブル。U吉は福沢諭吉、つまり1万円
   4、ドライブして大麻を吸う
      =乾燥はドライ。93は草と読み、転じて大麻
   5、女子中学生
      =女子・中学生のローマ字表記から来る。JKだと女子高生
   6 080
      =0と0の間に8。携帯電話の局番
   7、090
      =ケータイの文字盤に、0は「わ」、9は「ら」と書かれているため
   8、@softbank.ne.jp
      =ケータイメールアドレスの末尾番号。やわらか銀行はソフトバンク、同社ケータオアドレスを指す。英雄はau、こどもはドコモのメールアドレスを指す

 いきなりだが、上は、いずれも若者が自己紹介をする「プロフィールサイト」(プロフ)などで使われている隠語だ。

 電話やメール、インターネットを思いのままに使える携帯電話。”ケータイ”からつながるサイトは便利な半面、犯罪の温床にもいじめの舞台にもなってしまう。ケータイサイトが世に出て10年が経過した。大人はどう向き合えばいいのだろう。(記事:遠藤拓)

《いつまで井戸端会議のような取り上げ方で、何一つ実らないところで足踏みしているのだ。ここまで野方図に弊害が広がったのは、業界の「売れればいい」の姿勢と、危険な玩具が叫ばれ続けても尚、親は「子どもの安全」の神話にすがったままで、ケータイの使用に当たっては殆ど無関心の状態だ。》

《一つ二つの自治体、文部科学省でも学校への持ち込みを禁止すべきとの通知を出して(今年1月)お茶を濁した動きはあるが、学校へ持ち込まないだけでは何の歯止めにもならない。親は放任の、学校にいない時間は好きなだけ夢中になるだけだ。》

 プロフを含むケータイサイトの多くは現在、サイト外で利用者同士が連絡を取り合うことにつながる書き込みを削除しているが、犯罪は後を絶たない。今月24日には、神奈川県警が、千葉県の17〜18歳の女子高生3人を児童ポルノ禁止法違反(提供)容疑で書類送検した。県警によると、女子高生らはケータイの掲示板で知り合った男に、自分の下半身を撮影した画像を送信していた。

 警察庁のまとめでは、インターネットのサイトを巡る犯罪被害者の児童(18歳未満)は08年、1516人、隠語はこうした犯罪の道具に使われているとみられる。

 「中高生は自分の身体や、裸の写真・動画を売って小遣いを稼ぐため、大人は子どもを巧みに誘い出すために隠語を使っている。でも、殆どの親や教師は、意味は勿論、言葉の存在も知りません」。若者のネット事情に詳しい「全国webカウンセリング協議会」理事長、安川雅史(43)は溜息をついた。

《隠語は大人たちが不純目的で作ったものではなく、隠語作りに慣れた女子高生たちの援交や売春目的の発案だろう。上の3人のように法の上では児童扱いだが、国としても18歳成人説が検討されているように、女子高生も18歳ともなれば大人とみられておかしくない。ヌードや下着写真を送りつけるのも、それなりの下心のあることだろう。現行法では裁かれるのは大人だが、どっちもどっちの売買の駆け引きだ。》

 4月には有害サイト規制法が施行され、携帯電話会社が18歳未満の利用者全員に対し、有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」サービスを提供することを義務づけた。だが、そうした大人の取り組みを嘲笑うかのように、隠語はネット上を行き交っている。

《未成年のフィルタリングに関しては、子どもの育児保護監督責任者として保護者や親に責任がある。ところがその親が、全くプロフやインタネットを知らない。ただ、子どもとの相互連絡にしか関心がなく、嘘をつかれても「どこそこにいる」と一報が入ればそれでいい。それが親にとってのケータイの役目は100%なのだ。保護監督責任とは、そのような生易しいものではないはずだ。ケータイの中身までチェックしなければならない監督責任があるのに、それを恐れているのだ。曰く、「子どものプライバシー」だと。だが、とんでもない、庇護下にある子どもにはプライバシーなどないのだ。》

 「警察ざたとなるのは氷山の一角でしょう。隠語を巧みに使えば見知らぬ同士が節食しても、出会い系サイトほどには表面化しづらい。援助交際を繰り返す仲間を見て、真似る人もいるはず。ネットいじめもまだ続いており、注意が必要」と。

 そもそも、親や教師はケータイでインターネットを使うこと自体が少ないと、各地で講演をしている安川氏は実感している。実際、後援会の参加者に尋ねたところ、「大人の利用者は100人中5人にも満たない」という。若者たちとは大違いだ。

 NPO法人「青少年メディア研究協会」理事長、下田博次(67)は言う。「ケータイはいつでもどこでも、悪いことでも何でもできるインターネット端末です。子どもたちはまじめな大人が一生かかっても知らないような危ない情報に出会えます。でも、大人にはそうした危機感はいまだに殆どありません」と。

《「まじめな大人」とは危ない端を渡らない大人ということだろうか。脇目も振らずに働く大人、ということだろうか。子どもに無関心な上に世間にも無関心で幅広く見ることができない大人だろうか。或いは野次馬のように何事にも首を突っ込まない大人だろうか。視野が狭く、見識のない大人とも取れるのだが、世間一般の大人はどうでもいい、せめて保護者、親は目を常に子どもに向けていてほしい。そして、ケータイの中身はチェックしてほしい。庇護下の子どもには、それを拒否するプライバシーも権利もないのだから。》
            ー つづく ー

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2009年9月27日 (日)

出産一時金新制度

 毎日新聞(9/22)から、《 》内は私見。
 退院時に親が分娩費用を原則、負担せずに済む10月から始まる新制度に対し、産科開業医らが悲鳴を上げている。出産育児一時金は、親ではなく医療機関に直接支払われるようになるが、出産約2ヵ月後のため資金繰り悪化の懸念が出ているからだ。勤務医や開業医らで作る日本産婦人科医会は「導入を3ヵ月ほど延期してほしい」と訴える。

 現行制度は、親が医療機関に分娩費用を一旦払い込み、その後、健康保険などから出産育児一時金が支給されることになっている。新制度は一時金を4万円引き上げ原則42万円とする一方、直接医療機関に支払われるようになる。親の経済負担を軽減し、出産しやすい環境を作ることが狙いだ。

 ところが、一時金は出産の約2ヵ月後に支払われるため、出産を主とする医療機関では10月からの約2ヵ月間、現金収入が大きく減少する。名古屋市内のある開業医は「2ヵ月間で約2000万円の現金収入がなくなる。ぎりぎりの経営のため不安だ」と打ち明ける。

 日本産婦人科医会が8〜9月、全国47支部に実施したアンケートでは、10月からの新制度開始を「容認する」と答えたのは4割。容認できない理由について「事務手続きが煩雑」「準備が間に合わない」「資金繰りがつかない」「高額の借金が必要になることに納得がいかない」などだった。茨城県支部では、資金繰り悪化で廃業せざるを得なくなると回答した医療機関が3件あったという。

 新制度を巡っては、昨年8月、舛添要一・前厚生労働相が緊急少子化対策として、妊婦が分娩費用の立て替えをしないで済む考えを示した。今年、5月末に厚労省が新制度の実施要領を示した。厚労省保険局総務課は「現時点で制度導入に変更はない。低利で融資する同省所管の福祉医療機構を紹介している」と説明する。

《産婦人科医の不足、労働環境の悪化、経営面の苦境など、閉鎖に追い込まれる病院、産院も発生している。新制度の恩恵で、出産する側は手ぶらで行って手ぶらで帰って来られるのだから有難い話だ。だが、開業医や産婦人科医会が心配するように、当面、現金収入が途絶えることになる側は死活問題だ。懸念されるように、経営がなり行かなくなる産院でも出るようだと、虻蜂取らず、折角の制度は失敗に終わる恐れがある。》

 北里大の海野信也教授(産婦人科)は「(新制度は)妊婦にとって負担の軽減につながるが、医療機関の負担は大きくなる。地域の分娩体制を守るため、入金の遅れを短くするなど医療機関の経営が安定するような対策が必要」と指摘している。

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2009年9月26日 (土)

やっぱり酒にはあまーい国だった

 毎日新聞(9/26)から、要約と《 》内は私見。
 酒気帯び運転を理由に懲戒免職処分を受けた兵庫県加西市の元課長の男性が、市に処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は18日付けで市の上告を棄却する決定を出した。それを受けて懲戒免職処分を取り消した1、2審判決が確定した。元課長は19日付けで復職した。

 06年に飲酒運転の福岡市職員(当時)の車に追突され幼児3人が死亡した事故を受け、全国の自治体で「飲酒運転をした職員は原則懲戒免職」と処分を厳格化する動きが広がっている。一方、職員が処分取り消しを求め提訴するケースも相次ぎ、地・高裁レベルでは判断が分かれていた。

 加西市によると、厳格化後の処分に関する最高裁の判断は初めてという。小法廷は「(憲法違反などの)上告理由に当たらない」とだけ述べ、処分のあり方については言及しなかったが、今後の自治体の対応に影響を与える可能性がある。加西市は福岡の事故後の06年、「飲酒運転した職員は免職する」と懲戒処分の指針を定めた。

 1、2審判決によると、元課長は07年5月の休日に自宅近くで飲酒後、車を運転したとして、罰金20万円の略式命令を受け、市に懲戒免職された。2審・大阪高裁判決(4月)は指針に合理性を認めた上で「仕事と関係ない運転で距離も短く、事故を起こしていない。アルコール検知量は道路交通方違反の最低水準。38年間まじめに勤務した」と指摘し、「免職処分は苛酷で裁量権の逸脱」と結論づけた。

《これでは盗人にも3分の理、モンスターペアレンツの理屈だ、仕事に関係ないから、短い距離だから、アルコール濃度が低いから、事故を起こしていないから、長年真面目に務めたから、と裁判官がモンスターの味方のような判断だ。若い勤務年数の短い社員だったら、どう裁いたか。これでは何のための道交法だ、これからは、会社勤めの飲んべえは仕事を離れれば、安心して飲酒運転ができ、首になっても文句が言えるようになるぞ。確かに市は「飲酒運転をした職員は原則懲戒免職」と決めた。私はこれまで原則には必ず例外がある、といってきた。ところが記事によると、処分に不服で取り消しを求めるモンスター側の提訴が増えているという。これでモンスター側の言い分が次々に通ることになれば、例外が当たり前になって例外でなくなる。ますます法の精神は蔑(ないがし)ろにされることになる。有名無実のお飾り法だ。それにしても日本という国、どこまで酒飲みにお優しい国なんだろうか。》

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2009年9月25日 (金)

司法試験の合格率最低を記録

 毎日新聞(9/25)「なるほドリ」欄から、要約と《 》内は私見。
 新しい司法試験になって4回目、合格発表によるとまたまた最低を更新したけれど、なぜ下がり続けているのだろうか。試験の合格率は初年の06年から48・3%、40・2%、33・0%と年々下がり続け、今年は27・6%と2割台に落ち込んだ。受験者数が増え続けているのに合格者数が伸びないことが合格率の低下につながっている。法科大学院の修了者が受験できるのだが、法科大学院は全国に74校あり、定員は約5800人。一方、合格者は過去3回とも2000人前後となっている。大学院終了から5年で3回受験できるため不合格者数が積み重なっていき、受験者数が増え続けているのだ。

 Q 今年も合格者数は前年を下回ったよね。

 A 今年の合格者数は2043人で、去年の2065人より22人減った。政府は合格者数を10年頃までに年3000人に増やす目標を定めている。企業法務など弁護士の需要が伸びると見込んでのことだった。法務省の司法試験委員会は合格者数を段階的に2500〜2900人に増やす目安を設定していたのだが、今年もかけ離れた結果になった。

 Q なぜ合格者数が増えないのだろうか

 A 法曹資格を与えられるレベルの受験者がそれしかいないということだ。法科大学院の質が問題視されている。法科大学院数は当初の想定を大きく上回っているため、法務省や文部科学省は適切な教育が実施されているのか、疑問を寄せており、定員削減や統廃合の必要性を指摘している。

《敗戦後の大学の粗製濫造が、今になって経営難を招き、淘汰のはなしさえ出ていることの問題点を何一つ参考にしていない。この問題は医者が足りないから医学部の定員を増やす考えにも通じ、レベルの低い薮医者を世に送り出すことになる懸念を抱かせるのだ。法曹界も同じだ。(参照 法科大学院乱立 教員足りず質低下 09/01/)》

 Q これからどうなっていくんだろう

 A 受験者は最終的に1万人程度に増える見込みだ。合格者数は目標の3000人に達する見通しはない。合格者は法科大学院修了者の7〜8割と想定されていたのだが、合格できない人が大量に出ることになりそうだ。高い授業料を払って修了しても法曹資格を得られないなら、法科大学院を目指す人が減る懸念もあるし、社会人から転身する人の意欲を削ぎかねない。法科大学院が適切な定員に集約される必要がある。進級や終了の認定を厳しくして、合格が難しい学生に途中で断念を促す必要性も指摘されている。

《大学院志願者には、共通試験の法科大学院適性試験の受験が義務づけられている。それなりに、適性試験をパスして入学してきたはずなのに、勉学がそこまでで止まってしまうようなレベルが多いということだろう。より深い専門知識の吸収や人格形成に取り組んでこそ法曹人としての資格が備わることになるのだろうが、通常の大学と同じような感覚で、キャンパスライフを楽しむ人間もいるのだろう。卒業資格が取れない者は、落第させるのが当然だ。高い授業料は本人の担保でもある半面、捨て金でもあることを承知のはずだ。そうならないために3回チャレンジの機会があるのだから努力すればいい話だ。》

《それにしても、何の規制もなく野方図に法科大学院を作らせておいて,当然起る問題を、ただ座して待っていたようにさえみえる。

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2009年9月24日 (木)

連休最後の日の海で、1人死亡、2人不明

 毎日新聞(9/24)から、
 「立ち入り禁止」の意味も分からない親に連れられて海に行き、溺れそうになった息子たちを助けようとした親(男)たちの1人は死亡、もう1人の親と子は不明という。

 例年、多摩川ベリで飲んべえのどんちゃん騒ぎと水の事故があるが、今年は無視してブログに取り上げることをしなかった。夏も終わり、海のシーズンも終わりに近づいた頃になって水の事故が相次いでいる。また、シーズン到来とばかりの山では、若いつもりのおばさんたちの装備の準備不足の遭難や事故がしばしば発生している。若作りと若いのとは全く違うことに気がついていない人が多いようだ。

 23日午後4時45分ごろ、茨城県鉾田市上沢の鹿島灘の海岸で、水遊びをしていた同県つくばみらい市伊奈東、会社員、伊豆原清澄さん(38)の長男(10)=同市立板橋小4年=と、同市板橋の地方公務員、掘淳司さん(43)の次男=同=が沖へ流された。

 2人の父親が救助に向かい、伊豆原さんは堀さんの次男を助けたが、今度は掘さんが流され、再び救助に向かった伊豆原さんも行方不明になった。県の防災ヘリが約30分後、伊豆原さんを救助したが病院で水死が確認された。堀さんと伊豆原さんの息子は見つかっていない。

 県警鉾田署などによると、伊豆原さんと堀さんは息子を通じた知人で、午後2時頃から堀さんの長男(15)を含む計5人で水遊びをしていたという。現場は岸から約100メートル突き出た形で人工岬が設けられた立ち入り禁止区域だった。沖に向かう流れが発生しやすく、今年7月にも1人が死亡していた場所という。

《当然立ち入り禁止の看板は立っているはずだ。5人はそれを無視したか、字が読めないのか、意味が理解できないかのどれかだ。また、午後の2時ごろといえば、海が波立つ時刻だ。海を知っていれば親たちは一入(ひとしお)子どもへの注意は怠らなかっただろう。その海の性質も知らずに危ない区域に近づいて行ったことになる。

《親が自ら率先して禁を侵すことを子どもに教え、子どもも唯々(いい)として後を追う。その結果がこれだ。子どもを死に誘ったようなものだ。立ち入り禁止を破るのは勝手で自由だ、そこから生じる結果は自分以外の誰の責任でもない、自己責任の範疇だ。不明の2人もおそらく死体で発見されるか見つからないだろう。といって、このような連中に少しの同情も寄せるつもりはない。》

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2009年9月23日 (水)

ロシアで酒の規制検討に着手

 酒飲み天国日本と同じように、ロシアも飲酒による健康被害が深刻化しているようだ。

 毎日新聞(9/22)から、要約と《 》内は私見。
 ロシアのメドベージェフ大統領は、酒類の製造販売の再国営化を含め、本格的な規制の検討に乗り出した。ただ同国では過去に実施した規制が、逆に密造酒製造を横行させる事態を招いただけに、実効性を疑問視する声が根強い、という。

 大統領府が国民の節酒推進を目的として今月11日に発表した規制案は
 ▽酒類の容器サイズに上限を設ける
 ▽酒類摂取の危険性を警告する
 ▽学校周辺における酒類販売を禁止する
 ▽密造酒の取り締まりを強化する
 などの内容となっている。また、民間業者の酒類取り扱いを禁止し、ソ連時代のように政府が一元管理できるのか検討を始めている。

 寒冷地が多く強度の酒類を飲む習慣があるロシアでは、アルコール依存症が300万人にのぼる。国民一人当りが年平均18リットルの純アルコール(アルコール度数5%の飲料で360リットルに相当)を摂取しており、メドベージェフ大統領は「国家災害に近い数値」と警告。特にソ連崩壊後の90年代以降の摂取量が増えており、近年では安価でカロリーの高いビールを食事の代わりとする問題も起きている。

 大統領が規制に着手したのは、国内で安価な密造酒が出回り、今年1〜5月の酒税収入が前年同期比で13%落ち込んだことも影響している。政府はすでに昨秋から密造酒の取締りを始めているが、今後、酒類の一元管理も検討し、税収回復を狙っている模様だ。

《規制は却って密造酒の製造を増加させ、酒税収入の減少を呼び、密輸を増加させることになるだろう。碓とした前例があるではないか。1920年から1933年までの13年以上続いたアメリカの禁酒法が施行されていた時代、闇の世界で警察や裁判所、政治家まで抱き込んだ買収や賄賂で街を牛耳ったアル・カポネの例がある。彼は売春宿を増やし、もぐリの酒場を増やし、為政者を買収して酒に絡んで1927年には現在の金額で150〜200億円にも上る荒稼ぎをしていた。禁酒法はシカゴの街の腐敗につながったのだ。ロシアがそれを知らないわけはないだろうに、一度同じことをやろうとして失敗した前例を持っている。》

 このような動きについて、専門家の一人は「ガゼータ紙」で「民営化された製造業者を再国営化するのは不可能」と指摘。別のアナリストは英字紙「モスコータイムズ」に対して「政府は酒類の消費量を抑制したいのか、酒税を回復させたいのか規制案の狙いが明確でない」と疑問を投じている。

 ソ連末期の指導者ゴルバチョフは80年代半ば、行き過ぎた飲酒を問題視し、酒類の販売時間を制限した。だが多くの国民は砂糖やジュースなどから酒を密造したり、化粧品などをアルコールの代用として服用する問題が起きた。ゴルバチョフは国民的な楽しみである飲酒の規制に踏み込んだことにより、人気を下げる結果を招いたとみられた。  

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2009年9月22日 (火)

4年制大学の46・5%が定員割れ - 3 -

 最期の3人目は「若手教員にしわ寄せが来る」という立命館大・水月昭道研究員

 私大の経営難の影響を一番直接に被るのは、私たち、若手の教育労働者である。

《教育に携わる人たちが聖職者である必要はない、という持論の私でも、こうアカラサマに自らを労働者呼ばわりされると白けてくる。》

 少子化による市場の縮小がはっきりとしていたにも拘わらず、91年の大学院重点化以降、教員候補者は増やされ続けた。大学院生を増やすことで、大学入学者数の減少分の穴埋めを図るためだ。

 市場規模は文科省の思惑通りギリギリ維持された。それでも、将来への不安を拭えない各地の大学は、新規採用を抑える方向に走った。

《当然新陳代謝が行われなくなり、古顔が幅を利かす糞詰まり状態が起る。》

 リストラもない大学では、終身雇用と年功序列が維持される。一度でも雇われれば、何十年も同じ人間がとどまり、ポストは長期間埋まり続ける。若手はいなくなり、超高齢化社会が到来した。

 ポストは教授職が最も多く、教員への第一歩となる講師職などはその半数にも見たない。高齢の重役が最も多く、平が少ない逆三角形型の組織が形成されている。当然、負担は重く、下のポストにしわ寄せがくる。多くが任期制とされ、給与は安く抑えられた。

《立命館大だけのことか、私大一般の職員構成がそうなのか、これだけ不満を抱えた研究員が集まっていては、碌な仕事(労働者というからには)はできていまい。立命館とはいえ、情けない実情を暴き出したものだ。》

 坂道を転がるようにして、アカデミアの雇用情勢は悪化し続けている。非正規雇用者は、少なく見積もっても4万人を下らないほどに膨れ上がった。経営難が続くなか、定年などで辞めた教員の補充も控えられ、正規雇用の枠は減る一方だ。コスト削減が極限まで進み、講義の多くは人件費の安い非常勤講師に外注されている。私大では、開講する講義の5割から7割にものぼる。教育的観点からは、果たして大丈夫なのか。

 専任と同じように講義やテスト、採点などをしているにも拘わらず、彼らの年収は、200万もあれば御の字だ。多くは、600万円近くの奨学金返済も抱えている。その非常勤すらなく、フリーターなどで食いつなぐ博士まで含めると、職にあぶれる者の総数は10万人にものぼるとも言われる。新卒の博士が教歴すら持てないため、古参の非常勤講師は、若手と交代しろと、所属の大学から暗に引退を迫られる。これで、講義に情熱を注ぎ続けられるだろうか。

《告発か泣き言か、全く覇気が感じられない。一昨日、山本センター長はある程度楽観的な見解を述べていたし、昨日の石川学長は自画自賛の改善策を開陳していた。》

 一方で、大学は、夢が叶うなどといった、欲望喚起型の広報を恥ずかしげもなく行い、自学には高い教育力があると自慢してみせる。事実は、派遣の教員が教えているだけだ。

 大学は、教育機関としての立場を完全に忘れ去っている。それどころか、就職に失敗した学生や成績下位層を、宣伝に使えないからといって切り捨てる始末だ。

《経営効率を考える場合、コストパフォーマンスを配慮するのは当然のことだ。小学校の運動会のように1番も2番もない世界や、クラス全員が白雪姫になったり、王子さまになったりして治まるところではない。成績下位層が切り捨てられるのは避けられないことだ。》

 人が育たず、社会は劣化し続けている。年間の自殺者が3万人を超える事態が、10年以上も続くことは、どうみても異常だ。

《論点をはぐらかしちゃいけない。自殺が多いことと大学の教育システムの欠点を横並びに取り上げるのはテーマを逸らすことになる。》

 山積する問題を解決に導いていける、人づくりのシステムの構築。喫緊の課題となっているのはこれだ。市場の縮小という現実しか残されていない現場で、ただちに経営の諸問題が解決するような妙案など何もない。私学経営者は初心に戻るべきだ。現状維持ではなく、将来に向けた、未来改善型の教育と経営こそを始めてほしい。

《水月、この人結局何が言いたかったのだろう。言うだけ言っておいて、その問題を解決する妙案など何もない、と切り捨てる。「初心」とは言うに易くして、行い難しなんだ。それに「将来を向か」ない「未来改善型」って存在しないでしょ。論点を見失ってまとめることのできなかった結論だった。》

《結局のところ大学は、人間性豊かなエリートは生まれない場になったようだ。やはり、大学は多すぎる、というのが私の結論。》

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2009年9月21日 (月)

4年制大学の46・5%が定員割れ - 2 -

 二人目は金沢工業大学長・石川憲一の「学生主役の大学作り」とはどんな大学だろう。

《前置きには決まりきったことしか切り出せない。曰く、多い大学の数、18歳人口の減少、それによる定員割れを指折って数えあげる。》

 現在、595校を数える私立大学は、18歳人口の減少とともに全入時代を迎え、入学者の定員割れが生じ、多くの場合、大学淘汰の危機に直面している。このことは、学生にとって魅力ある大学でなければ、最早存続できないことを意味している。

 そこで、本学が95年度以来、推進してきた教育改革の概要を説明するという。教育改革を推進するに際し、100人を超す教職員が進んだ工学教育を実践している米国の大学を視察し、意識改革を図った。

《100人もの遅れた教職員のために、資金を投入してアメリカくんだりまで出掛けた、とは教職員たちを見くびっていないか。「学ぶものは何もない、おれたちちの方が進んでいるぞ」と気概を見せた教職員は1人もいなかったのだろうか。》

 大学のビジョンとして「学生主役の大学の創成」を掲げ、その教育目標を「自ら考え行動する技術者の育成」に置いた。具体的には、学生の行動目標を「知識から知恵(応用力)に」転換でき、人間力豊かな人材への成長、教員の行動目標を「教員が教える教育から学生が自ら学ぶ教育」の推進、職員の行動目標を「顧客満足度の向上」の実践と定めた。これらを通じて「教育付加価値日本一の大学」を目指すことを鮮明にした。

《何だか文学的表現の並ぶ指標だ。また、「顧客満足度」とはスーパーか百貨店に並ぶきらびやかな商品の品揃えのようだが、職員は誰を顧客とみてのことだろうか。》

 上記の各項目を達成すべく、2008年度までに改革は4次を数えるが、それらを貫く基本コンセプトは、学生の学習意欲の触発と増進である。そこで、本学では一年間のうち、日曜日と祝日を除いた300日を有効に活用できるように、数理工教育センター(数・理学習支援)をはじめ、自習室(年中24時間オープン)、ライブラリーセンター(理工系図書館)、夢考房(知的工作空間)等を設置し、主役である学生が存分に活動できる舞台を整え、学内滞留時間の増大を図っている。

《「学生の学習意欲の触発と増進」とは意味が理解できない。そもそも学生は知識を学ぶ意欲を抱いて大学に入ってくるのではないのか。大学は知恵をいうが、知恵は教えられて育つものではない。最初から学ぶ意欲もなく入学してくるものに、何を言っても始まらない。彼らこそ、大学にくる目的は、男は女を、女は男を見つける手っ取り早い交遊の場として集まり、合コンが花盛りになるのだ。大学が美辞麗句を並べて宣伝しても、そのような学生たちには届かない。》

 また、本学では、学力(知識・技能)×人間力=総合力と考え、学習支援計画書(シラバス)に掲示された内容をクリアすることによって学力を担保すると共に、人間力の涵養に力点を置いている。

《石川学長、66歳という年齢にしては随分古い言葉をよく使う人だ。文学的表現も多用するが、「涵養」だなんて教育勅語にでも出てきそう、厳密には違うが単純に「養う」で済む言葉なのに。逆に、シラバスなど寡聞にして私は聞いたこともない単語もカッコつきで出てくる。》

 その一つに、本学の教育の主柱をなす「プロジェクトデザイン(工学設計)教育」があり、1から2年次においては全学(4学部14学科)一斉に解が多様な問題にチームで取り組み、コミュニケーションやコラボレーションの重要性に加えて、獲得した知識の活用を体験する。4年次では更に高度なテーマに取り組み、学部教育の集大成を行なっている。

《途端に横文字が増える。昔なじみの日本語は古臭いとでも考えているのだろうか、コラボレーションなど、音楽界で流行らせた言葉だが、ちゃっかり拝借しているようだ。このような上っ面ばかり衒(てら)っているようでは、中身はどうなんだろう、と疑いたくなる。》

 03年度以来、文部科学省が優れた改革を選び、支援する特色GP(グッド・プラクティス)をはじめとした一連の教育GPに挑戦し、現在までに12件の採択を得てきているが、06年度に採択された特色GP(学ぶ意欲を引き出すための教育実践)では、従来のポートフォリオシステムを統合して学生一人一人の成長を促している。また、採択された教育GPやJABEE(日本技術者教育認定機構)に認定された教育プログラムの実践を通じて、学生のキャリア開発支援や産学連携等への取り組みを強化している。

《ややこしい言葉を使えばいいというものではない。実践や事例などの言葉で十分表現できるし、ポートなんとかも、管理や運営の言葉で表現可能だろう。大学淘汰の問題は学者の世界だけのものではないだろう。どんな理論を使おうが、根本的には増え過ぎた大学が問題なのだ。枝葉末節の論理では改善不可能な段階にまできていることを自覚するべきだ。》

 このような教育改革を実践し十数年が経過したが、その成果の一例として、08年度における就職内定率は、99・5%を達成した。
 本学はこれらを基盤に、更に終着駅のない教育改革に邁進したいと考えている。

《あれもやった、これもやったの自慢話で終始したような意見だ。就職率もいいが、入社してもすぐに退職する大卒も増えている。(参照:入社3年以内の離職率35・9% 09/07)石川学長の言う「知識を知恵に」の社会人としての人間力を身につけているかどうか、就職したあとの追跡調査も発表してもらいたいものだ。》

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2009年9月20日 (日)

4年制大学の46・5%が定員割れ

 毎日新聞(9/18)「論点」欄から、
 何年も前から問題点として上げられていながら、どうした、どうしようの意見だけが続くばかりだ。「こうしよう」「こうしたら」という意見が出せる知恵のある人はいなのだろうか。問題点を抽出するだけなら素人でも幾らでもで出せる。根本にあるのは大学の数が多過ぎることであることははっきりしている。抜本的な解決は大学の数を減らすこと以外にはない、所謂、淘汰だ。問題点は、雨後の筍よろしく作り過ぎた大学を淘汰するにあたって、何が問題となるのかに絞るべき段階に来ている、少子化以前の問題であったはずだ。》

 山本雅淑(私学経営情報センター長)、石川憲一(金沢工業大学長)、水月昭道(立命館大研究員)三人がそれぞれに意見を述べている。

 先ずは、改善は教育内容から、という山本雅淑・日本私立学校振興・共済所業団私学経営情報センター長。立場上、言わなければという程度の見解だ。
 8月公表の学校基本調査速報によると、4年制大学の進学率は初めて50%を越えた。この数字から、大学はすでにエリート養成機関ではなく、知的基盤社会において広く国民に多様な教育を提供する役割を担っていることが読み取れる。その中で、大学生の約7割を擁する私立大学は、建学の精神に基づいた個性豊かな幅広い教育を行なっており、その重要性は一層増している。

《今頃分かったようなことを言っているが、大学がエリート養成機関でなくなったのは、10年も20年も前からだ。大学の数が増える度に大学はキャンパスライフを楽しむだけの場になり、男女交遊の場になっていた。》

 一方、18歳人口は1992年度の205万人から121万人減少している中で、私立大学の数は92年度384校から2009年度595校と増加し(短大から4年制大学に移行したものを含む)、国立大学の法人化、地方から都市部への若年層の流出と相俟って、大学間競争は年々激化している。

《すでに少子化が取り沙汰されている中で、大学の数をぴょこぴょこと増やすことを許してきた行政も余りに情けないが、数を増やした大学も、経営を維持するためには学生の質など構っていられなくなる。授業料さえ納めてくれれば頭数は揃う、と学生の分捕り合戦の目玉になるその時その時の流行の学部を無闇に創設することになる。》

 私立大学は09年度調査対象570校中265校で、入学者が入学定員を充足しない定員割れとなった。特に地方でその傾向が強く、都市圏(11都府県)にある私立大学の入学定員充足率109%に対し、その他の道県は93%と大きな差がついている。また、規模による二極化も進んでおり、入学定員が800人以上の大型大学の充足率112%に対し、中小規模の大学は94%と苦戦している。定員割れが、必ずしも経営困難に直結するわけではないが、収入の約8割を占める納付金の減少が続けば経営悪化につながるので、大学は経営改善に向けてさまざまな取り組みを始めている。

《国情や人口推移、経済状況などを先読みしてこそ経営は成り立つ。結果が出てから後を追い掛けるようなリサーチでは改善策も見つからなくて当然だろう。ただ「困った、困った」で終始するだけだ。》

 経営改善策のポイントは3点に集約できる。納付金や補助金収入を確保すること、収入の範囲内に支出を抑えること、そしてそれらを実現できる組織体制にすることである。

《これこそ何の対策にもなっていない。ただ「すること、すること、すること」と標語を3つ並べただけだ。そのために具体的に何をどうするのかがなければ対策とは言わない。》

 教育の質と経営の健全性の向上及び学生の経済負担軽減のため70年度に創設された私立大学等経常費補助金は、経常的経費に対する割合が80年度の29・5%をピークに08年度10・9%(速報値)まで下降しており、公財政教育支出の一層の拡充が望まれる。人件費、経費の削減は、多くの大学が真剣に取り組んでいる。大学の規模をコンパクト化しようとする考え方もある。外部理事の導入、監事機能の強化、職員の資質向上の取り組みも重要だ。

《人、物、金は問題解決のポイントだ、気がつくのも遅いが、取り組むのも遅過ぎるよ。》

 しかし、いくら経営改善をしても、学生が集まらないことには真の改善とはいえない。多くの大学で、真の改善とは教育の中身の改善との認識の下、教職員一体となった改革が行なわれている。学生のニーズに合わせた学部の再編、教育水準を保つための教員相互評価や学生による授業評価の導入、高校への出前授業や公開講座を接着剤とした地域との連携、職業選択に向けた意志付けを行なうキャリア教育や学外で就業体験を積むインターンシップによる就職支援などだ。地方や中小規模の大学が都市圏の大型ブランド大学に伍して行くには、入学前から卒業後まで学生の面倒を見ることが重要である。

《教育の中身の改善をするには、現在の中身の欠点が把握できていないと改善など土台無理だ。その欠点や足りないものの洗い出しこそ改善の大前提だ。それをせずしてあれこれ考えてみても、下手な鉄砲撃ちでどれかが当たるか、どれも当たらないことになる。また、ここでも触れているが、「学生の面倒をみる」など、どこまで若者におもねるようなことを考えているのだろうか。甚だしくは、朝の目覚まし代わりのモーニングコール電話のレベルまで落とすことなのだろうか。》

 今、一部の大学ですでに改革の中核を担う人材の流出や改革の実行に必要な資金の不足が始まっており、これらの大学の再生が大きな課題だ。個々の大学が生き残るには、このような人材の確保と資金の調達が不可欠である。

《改善、改革と言っておきながら、最後は泣き言だ。どうしても、どうにもならない大学は淘汰して行く方がいい。二つが一つになれば学生の定員も確保できるだろうし、優秀な教職員の確保も可能になるだろう。その二つを一つにすることの障害を取り除く対策を考える方が解決は早いと考える。》

 《後の2者、石川、水月の意見は明日以後に取り上げる。》

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2009年9月19日 (土)

3Dテレビ

 いつものように毎日新聞(9/18)「なるほドリ」から、
 随分昔になる、まだ山陰の田舎に暮らしていた頃、すでに「立体(今で言う3D)映画」をパラフィン紙の眼鏡を掛けて観ている。余りに不便な鑑賞手段に観客からそっぽを向かれ、一気に廃れた。それが半世紀を経過し今頃になって復活しそうな雲行きだという。

 ソニーとパナソニックが来年、家庭向けの「3D(スリーディー)対応テレビ」を発売するという。普通のテレビの映像は二次元なのに対し、文字通り三次元の立体的な映像が楽しめるのが売りだ。最新技術の専用眼鏡を掛けると、画面から人や動物が飛び出したり、風景に奥行きがあるように見える、いわば「飛び出すテレビ」だ。

《半世紀前と全く同じ宣伝だ。ただ、パラフィンの眼鏡は赤と緑のフィルターで構成されており、スクリーンの映像も赤と緑の映像が映し出される。スクリーンの赤の映像は赤のパラフィンには見えず、緑の映像を見ることになり、同じように緑はスクリーンの赤の映像を見ることになる。そこに人間の左右の目の間隔による映像の視差を利用することで、立体的な映像にみえることになる。同じ理屈で人間の目のように横並びに2本の撮影レンズを取り付けたステレオカメラも存在していた。》

 Q どういう仕組みのなっているの

 A 人は物を見るとき、左右の目がそれぞれ微妙に違った像をとらえ、脳内で統合して立体感や奥行きを認識している。3Dテレビはこの機能を利用し、右目用と左目用の映像を別々に画面に映し出す。それに同調してテレビから赤外線が発信され、それを専用眼鏡で受信、右目は右目用の映像を、左目は左目用の映像をそれぞれ見るように調節し、立体的な映像を作り出します。

 Q 3D映像の魅力は?

 A すでに映画の世界では、アクション物やディズニーのアニメ作品などで3D映画ブームが起きており、観客がその場に居合わせてるような臨場感のある映像が人気だ。パナソニックなど日本のメーカーでは今後、映画や音楽ライブなどを中心にDVDソフトの3D化が広がるほか、テレビ放送でも3D対応で製作された番組が出てくるとみて、3D対応テレビや録画再生機の実用化を急いでいる。特に、ハリウッドの映画会社を傘下に持つソニーは熱心で、パソコンやゲーム機「プレイステーション3」でも3D対応機を開発中という。

 Q 面白そうだけど、目が疲れそうだな。それに肝心の値段は?

 A 慣れるまでは目が疲れるかもしれない。飛び出す画面だけでなく奥行きの広がりを楽しむ映像技術の開発など楽しみ方の工夫も進んでいる。来年発売する2社ともまだ価格を明らかにしておらず、通常の薄型テレビに比べどれだけ高いか不明だ。魅力的な3D映像ソフトが出てくることと、いかに価格を安く抑えるかが普及の鍵を握るだろう。

《私は子どものころから眼鏡を使用している。ということは映画を観るにしても、テレビにしても眼鏡の上に2重に3D用の眼鏡を掛けることが必要になる。正常な視力の人でも、長時間のゲーム中3D眼鏡が必要となると煩わしさと同時に目自体に異常を起こさせる危険はないのだろうか。メーカは売れればいいだけだが、ついつい石橋を叩いたり、転ばぬ先の杖の心配性が出て来たようだ。》
 

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2009年9月18日 (金)

イーデス・ハンソン

 3年前の10月、久しぶりに近況を知らせる記事で、60年代の「変な外人」で一世を風靡したハンソンに遭え、懐かしくなって当時のことを書いた。今日の夕刊にカラー写真と一緒に再びハンソンの近況を知る取材記事が載った。齢70歳のはずの彼女だが、常に明るかった飛び切りの笑顔が知的で驚くほど若々しく美しい。

 毎日新聞(9/18)から、
 ユニークな大阪弁でテレビ、講演などで人気を博す。人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル日本」特別顧問。アジアの子どもを支援するNPO法人「エファジャパン」理事長。でも、彼女の肩書きはタレントとなっている。

 会話が面白いので記事全文を書き写す。

 記者 和歌山県田辺市の熊野古道近くに住んで22年。なぜここに暮らすんですか。

 ハンソン ずっと前から、いつかは山のある田舎に住みたいと思っていました。多分、9歳までインドのヒマラヤに住んでいたからでしょう。生き物がたくさんいて、人工的な音がなくて、夜空がきれい、という所にどっぷり浸かりたかったんやと思う。

 記者 暮らしの中で大事にしていることは何ですか

 ハンソン 内面かな、奇麗な格好していても、態度が悪かったら、「なんやのん、あの人?」ってなるでしょ。人と丁寧に付き合うこと。ニコッと笑えば、ニコッと返ってくる。ほとんどの場合、これでうまくいきますよ。一緒に笑えたら気持ちいいねえ。もし、こちらが丁寧に対応しているのに、向こうがプーンとしたら、その時は態度変えたらええわ。私もそこまで人間できてないしね。

《うん、よくわかる。現役のころ、「俺は偉いんだ」の態度の人間に沢山ぶつかった。私の態度は一変した。ハンソンのいうように諂(へつら)ってまで好印象を安売りしなかった。そう、人間ができていない上にへそ曲がりにつむじ曲がりだ。絶対に長いものに巻かれることはなかった。当然昇進の機会には見送られる1人だった。しかし、必ず見ている人はいる、後に過分の取り扱いを受けるようになっていた。》

 「世の中は楽しけりゃいいというもんじゃないよ」という人もいるけど、楽しいことは貴重なことよ。一日にどれだけ楽しい時間があるかは大事。「この瞬間がよかった」と思うことが一日の大部分を占めていたら、幸せですよ。
 ここに住んでいると、そういう瞬間はいっぱいあります。朝起きたとき、ヒグラシの声がいいなあとか、今日の雲はいいなあとか。それ自体はちっちゃなこと。でも、ちっちゃなことが沢山重なったらええね。だから、ちっちゃなことを見逃さないこと。それが財産だから。

 記者 自然は豊かですが、暮らしに不便はありませんか。

 ハンソン 何を不便、不自由と思うかよね。東京や大阪は、買い物や交通には便利だけど、こういう環境の所に来ようと思ったら不便。こちろん、ここから仕事に行くのに時間はかかるよ。でも無駄な時間じゃない。飛行機や電車でぶっ通しで本を読めるでしょ。
 引っ越してきた当時はケータイもパソコンもなかったけれど、今はどちらも使える。お陰で、大きな本屋さんはないけれど、ネットで本は取り寄せられるようになったし、いろんな勉強ができる。学校や家庭で習わなかったことを知って、もっと環境問題を勉強しないとと思うようになる。これはええこと。私は便利さを拒んでいるわけではない。
 意味のない開発とか、暇やからいじってるみたいな工事は困るね。人ってすごくそれをするねん。環境を壊さずに、他人の幸福を壊さずに、自分の幸福を探したいね。

《活字じゃなくて、ハンソンの歯切れのいい大阪弁を生で聞きたい気持ちにさせられる。「死ぬまで勉強」と大言している私にとっても、乗物の中の読書は何ものにも代えがたい大事な読書の時間だった。》

 記者 幸せを見つけることは簡単ではないと思います

 ハンソン 若い時は何が大事か分かりません。それなのに思い通りにいかないと、イライラしたり、肩凝って偏頭痛になったり。私も経験しました。ある人が「これは大事」というと、そうか、と思い、別の人が「こっちが大事」というと引きずられ、迷うわけ、判断する力がないからキョロキョロするの。
 でもね、迷ったら人の真似しながらいろいろやってみてもええんやと思う。生活とか、仕事、遊び、どういう人と付き合うか、そういうことを真似しながら、自分の経験としていく。経験を積んで自分なりの充実感を覚えることを見つけていくのとちゃうかな。
 思い通りに生きられる人ってほとんどいないと思うよ。いろいろ妥協しなきゃいけなないと思うけど、できるだけ自分がいいと思う線に近づこうとする人生は、気持ちいいと思うよ。

 記者 「アンチエージング」がはやりです。年を取ることへの抵抗はないですか。

 ハンソン 年を取ると、体力がなくなる、目が悪くなる、歯がなくなる、毛が薄くなる、記憶力が落ちる、と、なくなることばかり考えるでしょ。確かに困ることもある。でもそればかりやない。増えるものもある。経験です。経験や判断力がついてきて、それはどうでもええねん、てことが分かるようになる。腹立てて、眉間にしわ寄せてエネルギー使っても、考えてみたら、人のことやん、社会に影響ないし、ということもある。角が取れたんかな。楽しもうと思うからかな。
 起るんやったら大事な時に起らなあかんね。たとえば、政治家が賄賂をもらったというとき。「ようあることや」はだめ。その時は怒りなさい。社会に影響与えているわけでしょ。

《早く言ってしまえば、形より中身、と言いたいのだろうが、・・・》

 来年秋、近畿大の教壇に立つのですね

 ハンソン 若い人と話すのは面白いと思う。世代の違う人に、私の考えが伝わるかどうかは分からないよ。でも伝わるように努力しないとね。何かを覚えてもらおうというのじゃなくて、こういう考え方、価値観もあることを知ってもらえればええね。
 私も若い時に、年上の人から話を聞いて、それが後で参考になった。だから今度は私が若い人に返す。人間って原始時代からそれを繰り返してきたんでしょ。それで物を作ったり、暮らしが成り立っている。
 自分の家族も大事よ。でも血のつながった家族だけを思うのでは、世の中は間に合わない。もっと広い範囲で、人は皆家族、と思わないといけなにと思う。いろんな人との係わりがあって生きていけるのだから。

《多様な価値観、若い世代が否定しがちな古い価値観。核家族になっていっそう旧いものを否定する考えが敷衍(ふえん)して行った。嫁は姑と同居することを嫌い、子育てのベテランのいない家庭が当たり前になった。小さく生んで大きく育てる、なんて馬鹿げた近代医学を信じ込み、女たちは痩せることに汲々とする。早くから指摘されてきたことだが、それが今、多くの虚弱な低体重児を生むことになり、子育てでは働く若い母親たちの苦労の種になっている問題だ。ハンソンの教壇でする年上の人の話から得る知恵の話が、若い世代に理解できるか不安だが、根気よく繰り返していくしかないだろう。》

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2009年9月16日 (水)

痴漢情報ネット掲示板 撲滅対策

 毎新新聞(9/10)から、
 警察庁は、電車内の痴漢を誘引するインターネット掲示板の書き込みを有害情報とみなし、管理者らに削除を要請できるよう検討を始めた。痴漢情報を交換する掲示板は100以上あり、その封じ込めを図る。電車内への防犯カメラ導入も検討し、撲滅に本腰を入れることになる。

 警視庁によると、列車内での強制猥褻の認知件数(08年)は413件で、03年と比べ13・1%減少し、警察庁管内に限った都迷惑防止条例違反(盗撮を含む)の検挙件数(1565件)も03年比12・7%減少した。しかし、同時期に認知件数が約5割も減ったスリと比べると減り幅は小さく、捜査幹部は「痴漢は高止まり傾向にある」とみている。

《同じ犯罪とはいいながら、性犯罪とスリと比べて増えた減ったと比較するのは乱暴だろう。》

 痴漢が横行する背景には、ネットの掲示板がある。警視庁によると、今春、掲示板で情報交換した男たちがJR埼京線快速の先頭車輌で女性を取り囲んでドアが開かない側に押しやり、痴漢行為に及んだという。幹部は「摘発しようとしたが、あちこちから手が出ていて容疑者の特定は困難を極めた」と話す。

 違法・有害情報の通報を受け付けている「インターネット・ホットラインセンター」(東京都)のガイドラインは、管理者らに削除要請できる有害情報について、「情報自体が、違法行為を直接的かつ明示的に誘引する」と位置づけており、警視庁は、痴漢に関する掲示板の情報が該当する可能性があるとみて検討に入った。防犯カメラについては鉄道事業者や有識者でつくる研究会の設置を来年度概算要求に盛り込んだ。

 また、警視庁は今年上半期(1〜6月)の被害件数の約11%を占めた埼京線をはじめ首都圏9路線を重点警戒路線に設定し、14日以降、特別チームを10班投入して取り締る。大阪、兵庫、福岡などの警察本部でも特別地チームの編成を目指す。

《現在の日本の世の中には、余りにも性情報が溢れ返っている。毎日のテレビのコマーシャルでは生理時のナプキンを大写しにして水や色を付けた液体を流して見せ、女性の生理を教科書で具体的に見ているような気にさせる。或いは生身の女性が裸体にぴったりと張り付いたモデルを使用した下着の宣伝、男性が知って知識を持つことが悪いとは言わないが、はっきりと女性の肉体や股間を連想させ、思春期にある男性や、若い男性の劣情を刺激させてもおかしくない。毎日毎日これでもかと映してみせ、まるで痴漢を養成しているようにさえ思えて来る。大人には慣れ過ぎて麻痺しているのかも知れないが、若い男性からすれば、異性に特別な見方をさせる要因になっていることは見逃せない。

《テレビだけではない、店頭に並ぶ低学年から大人までの雑誌、女性誌など、さっと手に取ってページを繰れば、必ず性にからむ写真、絵や文字が幾らでも目に飛び込んくる。血が「穢れ」の時代ではないことは百も承知だが、余りにも箍(たが)の外れた現在の性風俗には痴漢がはびこる素地があり過ぎる。痴漢の取締りは当然としても、街に氾濫する言論や表現の自由を逸脱しているいかがわしいものを取り除くことも必要だ。また、恥を忘れたような度の過ぎる露出好きの女性たちの服装にも、痴漢を誘き寄せる落し穴があるような気がする。取り締りは片手落ちで、痴漢といたちごっこで終始しそうだ。》

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2009年9月15日 (火)

チューインガム

 毎日新聞(9/15)から、要約と《 》内は私見。
《敗戦後、いち早く進駐軍のアメリカGIが持ち込んだものに、チョコレートとチューインガムがある。戦争に負けても意味の分からない無邪気な子どもたちは、ジープの後を追いかけてギブミー、ギブミーを連呼した。昭和一桁にとって今日はその忌まわしいチューインガムの話。

《チューインガム、恐らく口にする嗜好品で、これほど日本人のマナーを低いところまで落としたものは歴史上にもないだろう。幼い子どもたちは別として、少なくとも人前や電車の中で、大人がくちゃくちゃと口を動かす食し方のものは且つてなかった。まして1度口に含んだものを所構わずペッ、ぺッと吐き出すに至っては虫酸が走る光景だ。吐き出したものは駅の線路やホームに、階段に、道ばた、店の出入り口、停留所やベンチの下に、踏みつけられて汚らしい跡を数え切れない数残す。

《大リーグの中継を通して見たことはないが、ニュースやハイライトでベンチの中やバッターボックスの選手を写すことがある。ベンチやバッタボックスで選手が吐き出しているのは主に噛みタバコと聞くが、それならば、足元は余計に汚らしいだろう。日本から出かけた選手の中にも毒されたのか、くちゃくちゃが写ることがある。

《チューインガムは歯の健康にはよいとされる。タバコ以上にポイ捨ての多いチューインガムだ。噛む前に剥がした紙は、捨てずに噛み終わったものを包んで捨てるようにとのコマーシャルは、1度は見たような気がするが記憶は薄い。

 人前でくちゃくちゃもみっともないが、人と面と向かった状況下で、チューインガムを口に入れたまま会話を交わす不心得者が公式の場に出現した。その場所は11日の奈良市議会の本会議場、チューインガムを口に入れたままの人物は、その街の市長仲川げん(33)だというのだから呆れて口が塞がらない。人と話しをする時、口にチューインガムを頬張ってするなど横柄極まる無礼千万な態度だ。仲間同士の気心知れた間柄ならまだしも、マナー云々以前の、子どもの頃からの人と接する礼儀作法の常識すら身につけていない。

 この男、何でも議場でガムやアメを口にしながら答弁し、終了後に議長から口頭で注意されていたことが分かったのだという。仲川は「のどをうるおすためだった」と謝罪したという。仲川にとっては就任後初の定例会議だった。

 この日は一般質問があり、仲川がガムやアメなどを含みながら答弁しているのを複数の市議が目撃していた。市議から話を聞いた議長が仲川らを呼んで確認したところ、仲川は事実を認めた。取材に対しても「咳き込んで議会を中断させてはいけないと思った。今後は水を沢山置くなどして代用した」と話している。

《さしずめ、幼児におしゃぶりの必要なレベルの人物のようだ。》

 山本議長は「全国で2番目に若い市長として市民の期待も大きい。議会の権威を損なうようなことは慎んでほしい」と苦言を呈した。

《人を見下す無礼な行為であることに全く気がついていないようだ。》

 同市議会は会議規則で市議の行動について「議員は議会の品位を重んじなければならない」と規定。議場での傍聴規則でも「傍聴人は飲食・喫煙してはならない」としている。ある市議員は「仕事中にガムを噛むこと自体、信じられない。規則で定める以前の問題だ」と苦り切った。

《跡になって問題にするよりも、その場で叱りつけるほどの硬骨漢がいなかったのだろうか。私は現役時代、禁煙パイプを咥えたままの人間を叱りつけたことがある。

 仲川は7月12日の市長選で民主の推薦を受けて初当選。10日の本会議では、副市長への質問に勘違いして答弁し、市議員が慌てて止めに入った場面もあったらしい。

《民主も粗製濫造でひどい浅はかな人物を推薦したものだ。》

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2009年9月13日 (日)

遅くなる離乳期

 幼児の夜泣き 07/04
 偏食の乳幼児が増加 06/06

《数年前までは、子どもがどれだけ早く離乳したかを自慢するような投書が溢れていた。「9カ月で乳離れし、早速仕事に復帰しました」。それを読んだ若い母親たちが「うちの子は1歳になるのにまだ乳離れしません」などと、これまた投書が続いていた。上のブログや他でも書いてきた。海外では2歳になっても3歳でも、欲しがるようであれば母乳は飲ませる飲ませないに拘らない、と。今日の記事を読んみると、最近は日本でも、2、3歳ころまで授乳を続ける母親も出てきたようだ。》

《現在では働くことが先にあり、それが大義名分になってそのためには、乳幼児よりも母親の生活リズムが乳幼児の育児リズムになってしまっているのだ。どれだけ早く離乳させるか、と。子だくさんであった昔の母親たちは、次の子が生まれると、乳房はその次の子だけのものではなく、両の乳房をそれぞれ含ませることも普通にあった。当然、先の子は1年以上は母乳を吸い続けていた。》

 毎日新聞(9/13)から、要約と《 》内は私見。
 2、3歳まで授乳を続ける場合には食生活や虫歯予防に注意が必要だ。「泣かれてつい、おっぱいを与えてしまいます。食事はまだ1日1回です」。

  「胃腸の発達は立って歩けるかが一つの目安。離乳食を始めてもすぐ母乳を減らす必要はないですよ」。オケタニ母乳育児相談室。1歳未満の赤ちゃんを連れた母親の質問に栄養士や助産師が答える。厚生労働省は02年、母子手帳の健診項目を見直し、1歳半で離乳が完了しているか聞くだけに改めた。スキンシップを重視し、無理に授乳をやねる必要はないとの考えに基づいている。

 神奈川県大磯町の保健師、守屋朗子さんは1歳半で母乳を飲んでいる子どもが以前より増えたと実感しているが、子どもの虫歯などが気になる事例もあると話す。「3歳までは母乳」と決めて、歯磨きや栄養に気をつける家庭がある一方で、「やめたいが子どもが欲しがる」「どのようにやめたらよいかわからない」と答える親も少なくないという。

 子どもがぐずると。時間に関係なく母乳やお菓子を与える習慣も目立つ。こうしたケースでは「虫歯を予防し、きちんと食事をとるためにも、だらだら食べをしないこと」「のどの渇きには母乳でなく水やお茶を飲ませて」と説明し、小児歯科を紹介している。食後の歯磨きが不十分だと、夜の母乳で前歯の裏に虫歯ができることがある。

 守屋は「おっぱいをせがんで泣く子には、なだめたり気をそらしたりする方法があります。コミュニケーションの苦手な母親が増えたのかもしれません」と話す。

 食育指導などのNPO、健康医科学協会(神奈川県藤沢市)の管理栄養士、白谷絵里さんは親の食生活の影響を指摘する。昨春まで働いた保育所には、2歳でもだっこしないと食べない子、軟飯しか食べられない子がいた。白谷は「食事がすすまない子の中には親が朝食をとる習慣のないケースも目立つ。忙しい朝、つい母乳だけになってしまうのではないか」とみている。

《「2歳でもだっこしないと食べない子」。親は働いている間子どもに会えない。その罪滅ぼしに、会っている間だけでもと極端な可愛がり方で接することになる。子どもは親に放っておかれた間の寂しさを甘えることでその繋がりを確かめようとする。感情を刺激された子どもは昂(たかぶ)ったまま寝付かない。或いは夜泣きをするようになる。親は寝つかない子に苛立つ。結果は乳幼児期の成長に必要な10時間前後の睡眠が取れなくなる。まっとうな愛情を注がれないままで情緒不安定な子になっていく。虫歯の心配などよりももっと大きな問題だ。冒頭にも書いた、親の生活中心で子どもはそれに付随している付属物に過ぎない。》

 1歳半を過ぎると母乳中心の食事では鉄分やミネラル、蛋白室などが不足がちになる。「卒乳《けったいな呼称だ》すると、子どもの食事量は確実に増えます。3歳近くなっても母乳を続けるなら、成長に合った食事内容や母乳を与える時間に注意しましょう。母親の食事内容も大切です」と白谷はアドバイスする。

《母体の健康が必要なことは言わずもがなのことだ。不摂生していたり、偏食があったりでは母乳の成分にも変化が生じる。朝食をとらない母親の子の食事がすすまないことも自然だろう。だが、考えてみると日本人の1日3食は明治以来の習慣だ。1日2食で親の生活や子どもの成長に不都合がないのなら、それも構わないことかも知れない、と最近思うようになった。ただ、朝食と勉学との関係では、朝食を取る子の成績が平均して良い、ということがあるから抜くのなら朝食以外だろう。》

 育児情報誌「たまひよ こっこクラブ」(ベネッセ)10月号の読者調査(650人)によると、離乳に時期は 
 1)1歳・・・69%
 2)0歳・・・17%
 3)2歳・・・12%
 4)3歳・・・ 2% となっている。

そのきっかけは、「よく食べるようになった」「親の病気」「第2子妊娠」の順に多い。蒲生真美編集長は「離乳の時期や方法は、周囲の母親仲間の動向を気にする人が多い。わが子を観察して自分なりに考えてほしい。お母さんのための乳房のケアも忘れずに」と話している。

《やはりそうだ、周りのことばかりが気になるのが今時の親たちだ。あの子はどうだった、こうだった、それに比べてうちの子は、となる。子どもの成長の誰もが同じであるわけがない。皆それぞれに個性を持ち、その一人一人が異なる個性の親から生まれてきているのだ。乳離れが早いからって何の自慢にもならない。反対に離乳の遅いことが成長の遅れでもない。それよりは、子どもにストレスを持たせないようにのびのびと育ててやることの方が余程大切なことだ。》

 

 

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2009年9月12日 (土)

海外の放課後対策は

 日本では共稼ぎ家庭の子どもを放課後などに預かる学童保育の充実が課題になっているが、米国、英国、フィンランド、韓国など8ヵ国の子どもたちの放課後対策について、日本総研の池本美香主任研究員らが調査した。8ヵ国では経済格差を緩和し、人材を育てるとの視点で多様な放課後対策に取り組んでいる。

 毎日新聞(8/30)から、
 池本は、日本の学齢期が学童保育の不足、学力低下などの問題を抱え、乳幼児に比べて対策が遅れていることから、調査を企画したという。各国の状況はさまざまだが「放課後の過ごし方が人格形成に重要ととらえ、共稼ぎ家庭だけではなく貧困家庭や障害児などすべての子どもに配慮し、保育の質をチェックする仕組みもある」と指摘する。

 例えば、英国は所得に応じ学童保育の費用を税額控除している。多様な学校外活動を保障する政策もあり、遊び場の整備や母子家庭の親への支援も行なっている。韓国は日本の児童館にあたる地域児童センターや青少年放課後アカデミーが福祉的機能を持ち、低所得家庭向けに給食の提供や学習指導も行なう。

 日本は、学校は文部科学省、学童保育は厚生労働省と担当官庁が異なり、連携もあまりないが、多くの国は放課後を学校外教育の時間と考え、多様な連携がある。英国は学校の質をチェックする国の教育水準局に学童保育も登録され、監査を受けている。スウェーデンでは学校と同じ理事会が学童保育も運営し、教員・指導員の養成家庭も統合。フィンランドでは職員の不安定な雇用を解消するため、午前中は学校で特別支援のアシスタント、午後は学童保育指導員としてフルタイムで働けるような仕組みを検討している。

 また、乳幼児を家庭で家庭で預かる保育ママや保育所を夕方に小学生が利用したり、10代の子どもが無料で過ごせる居場所を自治体がショッピングセンターにつくるなど既存施設を有利に利用する国も多い。

 池本は「生活の乱れや貧困など、勉強以前に問題をかかえる子どもは日本でも多く、それらを放置して学力の向上は難しい。国が放課後対策に力を入れることは、学校教育を充実することにもなるのでは」と話す。調査結果は国内の事例を加えて、12月に出版される。

 【8ヵ国の放課後対策の概要】
▼米国 非営利民間団体の運営が中心。全国放課後協会や小児科学会などが職員配置などの基準をつくる
▼英国 15歳までの保育を自治体が提供。国の基準で8歳未満は1集団26人まで、職員1人に子ども8人。保育量は税額控除(所得制限あり)
▼フィンランド 教会などの運営が03年に国家教育委員会の所管に。対象は日本の小学2、3年生相当まで。特別な支援が必要な場合は高校1年生まで
▼韓国 保育園に学童保育の部屋を設けた「放課後保育」(12歳まで)と、学校の教室を使う「放課後学校」(低学年中心)。ほかに低所得家庭対象の「地域児童センター」(18歳未満)など
▼スウェーデン 自治体に12歳以下の学童保育を提供する義務。学校と学童保育の教員養成過程を統合
▼フランス 2歳半〜17歳が対象の余暇センターが、学校のない水曜、土曜の午前、長期休暇に対応。青少年スポーツ省が監査し6歳以上の子ども12人に対し、国家資格の指導員1人を配置
▼ドイツ 14歳未満の子に保育の利用を法律で保障。国の基準で1集団25人まで
▼オーストラリア 乳幼児と同じ保育制度(12歳まで)。基準は州ごと。連邦政府の推奨基準で職員1人に子どもは平常保育で15人、遠足で8人など。

 池本は「生活の乱れや貧困など、勉強以前に問題を抱える子どもは日本でも多く、それらを放置して学力の向上は難しい。国が放課後対策に力を入れることは、学校教育を充実することにもなるんでは」と話す。調査結果は国内の事例を加えて12月に出版される。

《薄っぺらなレポートだ。この国はこう、あっちの国はこう、と羅列するだけでは小学生のレポートだ。少なくとも日本への導入は可能なものか、それができないのならそれは何故か程度のことは触れるべきだろう。それとも12月出版予定の本を読めということか。》

《それにしても日本に限らず何と世界の子どもたちのひ弱なことだろうか。ここまで大人たちがちやほやと過保護にしなければ自立心も持てず、自分たちの放課後の過ごし方、勉強するか、遊ぶのか、留守番するのかの工夫もできないとは。8カ国の国情は日本の親たちが心配するように、ひと塊に閉じ込めなければ安心できないような物騒なことも起きているのだろうか。》

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2009年9月10日 (木)

性犯罪者へのGPS装着

 毎日新聞(9/5)から、要約と 《 》内は私見。
 子どもも狙われることの多い性犯罪。法務省は仮出所者や執行猶予の保護観察対象者を電子的に監視することの可否を検討するため、海外の事例を詳しく調べることを決めた。

 GPS監視 ー 性犯罪者などを対象に、カーナビゲーションなどに利用されるGPS(全地球測位システム)機能がついた腕輪や足輪を装着させて、遠隔で行動を24時間把握できるようにする方法。欧米で導入が進み韓国でも昨年から始まった。

 装着はやむを得ないとする立場の弁護士:後藤啓二氏と、装着は保護観察に決定的打撃になるとする土井正和氏。2人の同一テーマを語る討論ではなく「闘論」という欄がある。

 先ず、後藤氏。性犯罪者は少なからぬ割合で再び性犯罪を犯す。04年に13歳未満の子どもに対する強姦、強制猥褻などの性犯罪で摘発された466人のうち、過去にも子どもを対象にした性犯罪で摘発されていた者が15・9%いたという警視庁の調査がある。さまざまな解釈ができるが、一般市民に比べて高い確立で犯行に及ぶ恐れがあることだけは確かだ。

 一般市民は出所した性犯罪者がどこに住んでいるのか全く知らされない。というよりも、そもそも住居を届ける義務はないので、その気になればいつでも行方をくらますことができる。それに刑務所内での矯正教育も心もとない。

《刑務所内での矯正のための教育がどのようになされているのか、一般人には「心もとない」の真実ははかり知れないが、弁護士のいうことを信じる他ない。しかし、それが十分に行われているとしても、矯正の可能性があると確約されるものではない。》

 早期に更生するものがいる一方で、一定の者は出所しても危険をはらんだままなのが現実だ。本来、子どもには犯罪から守られる権利があり、守るのは国家や大人の責任である。親はもし潜在的な危険人物を知っていれば、子どもを近寄らせない防衛策が取れるのだ。

 そこで望まれるのが性犯罪者の継続的な監視だ。米国では94年にニュージャージー州で起きたメーガンちゃん(当時7歳)強姦殺人事件をきっかけに、出所した性犯罪者の住所を警察に登録し、地域住民に公開する「メーガン法」が制定された。一定期間は転居の届け出も義務とされる。登録制度は欧米を中心に広がっており、日本でも法整備が必要と考える。インターネットなどを使った一律の公開は行き過ぎだが、学校や教育委員会を通じて、せめて保護者は必要な情報を得られるようにすべきだ。

 更に必要に応じてGPSで電子的に監視する。まずは心理的な犯罪抑制効果が期待できる。もし犯罪の前兆である声かけや付きまといをすれば、時間と場所から人物を特定して監視を強化することもできる。仮に事件が起きた時でも捜査に力を発揮する。装着された者が受ける物理的、心理的な不利益は大きく、不必要な者にまで負担を強いることもあるだろう。しかし、子どもを性犯罪から守るという圧倒的に重大な価値からすれば、やむを得ない措置だ。

《性犯罪者に情状酌量する必要はない。社会的制裁は受けて当然だろう。生涯に亙ってGPSの重荷を背負わせるがいい。》

 一方、厚生に可能性を見ようとする立場から土井氏は語る。 電子監視の導入は「性犯罪は繰り返される」という前提で議論されている。しかし、性犯罪のみの再犯率の高さについて実証的なデータがあるわけではない。なぜ性犯罪者なのか。「子どもが被害者となることもあり、世論の賛同を得られやすい」との推進派の意図も見え隠れする。

《子どもが被害者であるか、ないかは問題ではない。それでは大人の女性が被害者なら装着への賛同意見は低いというのだろうか。》

 米国では性犯罪者に対する所在情報の公開が行われている。市民の求めに応じて名前はイニシャルから実名、更に顔写真付きへと進み、初期には限定的だった公開方法もインターネットで誰もが見られる方向に向かっている。その結果、社会の中に居場所をなくし、不安定な立場に追い込まれた犯罪者が再び罪を犯すという悪循環が実際に起きている。

 つまり、所在情報の公開が市民による犯罪からの自己防衛に役立つとは言い難いのだ。では、電子監視は警察など犯罪統制期間による犯罪防止策となりうるのだろうか。所在地を把握できてもそこで何をしているのかは全く分からず、その時の犯罪防止には役にたたない。仮に制度化しても、一生着用させるわけにもいかない。

 欧米と同じように電子監視を導入すれば、現在の犯罪者処遇の重要な柱である保護観察に決定的な打撃を与えるだろう。保護観察は約600人の保護観察者と約4万8000人の篤志家である保護司に支えられている。生活上の指導や援助で「この人が見守ってくれている。信じてくれているから裏切れない」との関係を築いた先にあるのが厚生だ。

 「不信の象徴」である電子監視装置を着用しながらの信頼関係など成り立つのだろうか。厚生にとってのキーワードは「信頼」と「生きる希望」である。人は人によってこそ変われるのだと思う。

《信頼に応えられるほどの人間なら、最初から性犯罪などすることもない。そのような甘い考えが再犯率を高める要因になっているのだ。このような性犯罪者は性善説では救えない。自分の犯した罪を償うのに甘えを差し挟む余地を与えるべきではない。電子監視装置の装着は進んで受けるだけの責任感こそ持たせるべきだ。》

 

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2009年9月 9日 (水)

住宅火災警報器

 毎日新聞(9/9)から、要約と《 》内は私見。
 《早くから火災での死者をなくすため、その設置が義務付けられる法、条例だが、殆ど情報は徹底されていない。11年6月1日から、全国すべての住宅に設置が義務づけられるものだが、11年といえば7月にはアナログ放送がなくなる年だ。テレビの買い換えについてはポイントまでつけた宣伝合戦をしているが、火災警報器の方は静かなものだ。テレビにくらべれば薄利多売の商品だ、うま味もないのだろう。》

 06年6月以降に建てられた住宅はすでに義務化されているが、既存の住まいには自分で製品を用意して取り付けなければならず、普及は遅れ気味だ。価格帯や取り付け方、地域での先進的取り組みを通して、課題を探った。

【住宅用火災警報器】
 04年に成立した改正消防法により、住宅火災での死者をなくすため、全住宅に設置が義務付けられた。火災を早期に発見できる「煙式」が推奨されている。マンションなどで非常ベルと連動した自動火災報知設備がある場合は不要。罰則はない。賃貸アパートなどでは、家主がつけることが多い。西日本はすでに義務化された奈良県、福岡県、長崎県などを除き、11年6月1日に設置が義務化される。

《建築に携わってる人たちは承知のことでも、一般には殆ど知られていないのが実態ではなかろうか。》

 今年6月、東京都港区の主婦(42)は間一髪で大火事を免れた。午後1時半ごろ、閉め切った一階の居間で新聞を読んでいると、焦げ臭い臭いがした。しばらくすると、ピーピーと火災警報器の音がした。自分の家とは思わず居間のドアを開けると、大音響は階上から聞こえた。「うちだ!」と、二階の寝室のドアを開けると、煙で真っ白だったが火は見えなかった。

 家の前で水道工事中の作業員が警報音で駆けつけ、煙が充満する室内に入り、二人で火元を探した。寝室の隅に炎を見つけた。作業員の支持で風呂場から洗面器一杯の水を運び、作業員はその水で火を消し止めた後、再び発火しないようにタオルを濡らして床に被せてくれた。家は木造三階建て述べ181平方メートル。07年に新築したばかりですべての居間と階段に火災報知器を付けていた。発火元は消し忘れていたアロマキャンドルのガラス容器が割れ、黒焦げになったパジャマの上に落ちていた。すぐ傍にカーテンがあり、燃え移る寸前だったという。

 住宅用火災報知器には煙を感知する「煙式」と、熱を感知する「熱式」があり、家電量販店やホームセンター、電器店で販売されている。大型店での価格帯は2000円台から1万7000円台まで。「火事です火事です」と言葉で知らせるものや、ブザーで知らせるものもある。

 取り付けなければならない場所は原則として寝室と階段だが《どうも取り上げる例が悪い、独立した寝室のない家庭、階段のない家庭もある》、自治体の条例によって異なる。天井か壁の高い位置に取り付けるが、天井は壁から60センチ以上離し、壁は天井から15〜50センチ離す。《はっきりいって耄碌した私には明確な位置関係が把握できない。》設置期限も自治体で異なる。東日本では既に義務化が進んでいるが、西日本ではやや遅れ気味という。

 地域ぐるみで設置に取り組んだところもある。島嶼(とうしょ)部を除き、来年4月1日にすべての居室への設置が義務化される東京都。豊島区の巣鴨三明町会は06〜07年、全町会員、全所帯に一個ずつ配布し、希望者には取り付けも行なった。

《東京の巣鴨といえば高齢者の多いことで有名な街だ。管理しやすいように火災報知器の電池寿命は10年という長いものにしたという。》

 だが、先進的に取り組む同町会でも、全居室に設置した世帯は1〜2割にとどまる。

《「全居室」がどの範囲を指すのかこれから調べてみるが、一個2000円台から1万7000円台にもなれば、トイレや浴室、玄関や納戸まで含むようなら少なからぬ出費になる。我が家では、厨房にはガス漏れ警報器をガス会社からのレンタルで付けてある。定期的な作動確認や交換はしてくれている。火災報知器をつけるならやはり厨房だけでよい、と考えているのだが。》

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2009年9月 7日 (月)

たばこ いろいろ

 このところ、日本ではいっときのようにたばこが語られないが、他国では話題に事欠かないようだ。

 毎日新聞(9/7)から、
 ♦先ずは、オーストラリア政府の特別委員会はこのほど、たばこや酒、肥満に起因するいわゆる生活習慣病の予防に向け、増税や広告規制などの対策を盛り込んだ最終報告をまとめた。政府に対し、たばこ1箱の税込み価額を現在の10〜15豪ドル(約800〜1200円)から、3年以内に少なくとも20豪ドル(約1600円)程度に引き上げるよう求めている。

 生活習慣病はオーストラリアでも大問題となっている。報告は安価で強い酒を大量摂取するような健康に悪い飲み方を少なくするための税率変更も提言。子どもの肥満傾向を取り上げ、平均余命が2年縮む恐れがあるとした。

 このほか、たばこを吸うシーンのあるアニメを子ども向け作品の指定から外すよう提唱している。スナック菓子などの「ジャンクフード」のテレビ広告規制なども盛り込んだ。政府は報告書を受け来年以降の具体的規制の検討に入るが、業界からは反発の声もあがっている。

《日本でも検討したたばこの値上げだが、オーストラリアはたばこに加えて酒の増税や宣伝にまで踏み込んでいる。日本ではどうしても酒だけは別扱いになるが、オーストラリアは酒の害もきちんと理解しているようだ。

《日本では20代前半の若い女性の飲酒率が男性を上回っているというデータが発表された(毎日8/23)。同年代の女性は、アルコール依存症につながる多量飲酒の割合も増えており、研究班(厚生労働省)は「飲酒問題の深刻化が危惧される」としている。(中略)》

《1日の飲酒量がアルコール60グラム(日本酒換算で3合)を超える多量飲酒者も、20代前半の女性は6・7%から11・7%に増えていた。また、質問を通じてアルコール依存症の有無を調べたところ、男性8・7%、女性1・2%が依存症に該当していた。寝酒をしている男性は9%、女性4・9%だった。

《これだけ女性の愛飲家がいることは、男性の愛飲家にとって心強いことだろう。女性に甘い日本と言う国、男性は女の蔭に隠れていれば、今まで道りいわゆるアルコール税だけで、健康面を考慮した増税の対策は取られる心配はなさそうだから。男も女もせいぜい依存症の仲間入りをすることだ。酒の話はもういい。》

 ♦次はイタリア。
 イタリアで昨年12月から今年4月の4ヵ月で喫煙者が約180万人増え、人口比で22%から25・4%に急増していたことが、国立高等衛生研究所などの調べで分かった。喫煙規制の影響などから過去4年減り続けたが、初めて上昇に転じた。

 今年4月段階で、喫煙者は15歳以上の人口約5100万のうち男性が約710万、女性が約590万。4ヵ月での増加率は男性9%に対し女性は25%と大きい。社会学者のコデルッピ氏は「経済危機で映画や本の売上げが伸びたのと同様に、(喫煙による)ストレス解消が一つの要因」とみている。

《もともとタバコが珍しかった頃、イギリスの医者たちはたばこに沈静作用のあることを利用し、精神安定のための薬として患者に喫煙を薦める処方を施していたものだ。あらためてその効果を知らされたようなものだ。》

 ♦続いては世界保健機関(WHO)とタイのレポート
 WHOたばこ規制枠組み条約 FCTC(WHO Framework Convention on Tobacco Control)
 【05年2月に発効した国際条約で、今年7月現在、日本やタイを含む166ヵ国・地域が締結している。たばこの健康被害をはじめ、社会や環境、経済への影響からの保護を目的とする。価格や課税措置による需要減少、受動喫煙の防止、広告や販売の規制などの対策を盛り込んでおり、締約国は国内法に反映させ、施策の実施が求められる。タイでは07年、第2回締約国会議が開かれた。】

 世界で毎年540万人がたばこが原因で死亡しており、今世紀中には10億人がたばこで死亡する恐れがある。世界保健機関は08年の報告書で警告した。日本を含め対策の後れが指摘される中、アジアの「禁煙先進国」とも呼ばれるのが、タイだ。90年から受動喫煙防止などを法制化し、多様な施策を通じてWHOたばこ規制枠組み条約を着実に履行している。

《「今世紀中には10億人がたばこで死亡する恐れがある」というのが本当に本当なら、一刻の猶予もできない。即座にたばこは栽培することすら中止し、地球上からたばこという植物を抹殺するべきだ。受動喫煙の防止、販売の規制など、姑息で呑気なことをしゃべっている時間はないだろう。因に2009年7月現在の世界の総人口は推計で68億人(アメリカ国勢調査局より)。》

 タイ国内に約700店舗を展開するコンビニ「108ショップ」。商品棚にたばこは見当たらないが、レジの後ろには「たばこ販売中」の張り紙。店員がレジ下の扉を開けると、たばこがずらりと現れた。陳列販売が法律で禁じられているためで、客が求めるまで商品を隠している。自動販売機での販売も禁止だ。

 たばこのパッケージには、歯がガタガタになったり、のどを切開した人のショッキングな写真が印刷され、リスクを警告している。本部の男性社員(31)は「以前は、たばこを吸うのが格好いいと思われていたが、今は吸わない方が格好いい。僕の周りでは、たばこよりスポーツがはやり」と話した。

《随分純粋で単純だと思う。》

 飲食店も禁煙で、食事しながら喫煙はできない。違反者には最大で罰金2000バーツ(約5400円)、店側には同2万バーツ(約5万4000円)が科せられる。(煩わしいので中略)

 タイの喫煙できる年齢は18歳からだが、中学や高校での禁煙教育にも力を入れている。小児科医のネットワークが学校を回り、生徒に禁煙クリニックを紹介もする。数回のカウンセリングで禁煙に成功する子どもも多いという。

《禁煙に成功する子どもが多いということは、やはり喫煙が低年齢層にも広がっていることの証左ではないか。そういう子どもたちには、たばこで疾患になった人に会わせることだという。「喉頭を失い声が出なくなった患者などの体験談は写真の何倍も効果がある」ということだ。学校に通ってる子はまだいい、親のない子や路上生活者の子に喫煙者が多いと、課題もあるようだ。喫煙者が多いという路上生活の子どもたちは、陳列していないたばこを購入する資金や購入方法はどうしているのだろう。》

 「タイ健康増進財団」は、政府と一連のたばこ対策を進めてきた。たばこ税と酒税の2%を運営資金とし、禁煙を推進するNGOや医療団体などに助成している。「たばこを買いづらく、吸いにくくする政策によって、喫煙者への医療対策も効果が上がる。また、たばこの増税は、未成年や貧困地域の喫煙率を下げるのに有効だ」と語った。

《なんだか貧乏人や弱いものいじめのような気がするが。》

 タイの取り組みにも不徹底な面はある。ポイ捨ては禁止だが路上喫煙は許されており、警告写真のないヤミたばこも出回っている。だが、禁煙の取り組みは確実に広がっており、市民の意識も高い。

《16、7年前まで喫煙者だった私は、風が流れる路上喫煙も、吸ったその後の両切りピースのポイ捨てもよくやった。自分なりに理屈があった。樹木葬を取り上げた時書いたが、吸い殻は直ぐに「土に返る」からだ。フィルター付きではそれはできない。いずれにしても、愛煙家はたばこをやめることはないだろう、酒が売られてあるように、たばこも売られてある限り。》

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2009年9月 6日 (日)

女性の強制採尿に男性警官が関与

 毎日新聞(9/5)から、《 》内は私見。
 それがどうしたの?何でニュースになるのって話だ。

 覚醒剤取締法違反(使用)罪に問われ京都地裁で公判中の女(27)=京都市=が「強制採尿の際、男性警察官に足を広げさせられた」と訴えていることが分かった。弁護人は「違法捜査で証拠能力がない」と無罪を主張している。検察側は事実関係を概ね認めた上で「女性警察官が立ち会っており問題ない」と反論している。

 弁護人によると、女は今年5月13日、自宅で暴れ、家人が通報。京都市内の病院で令状に基づき強制採尿された。その際、女が抵抗して暴れたため、男性警察官数人が手足を押さえつけるなどし、一人だけいた女性警察官がズボンや下着を取った。「足を広げろ」と言われ、足元にも男性警察官がおり「性暴力にも匹敵する恐怖を味わった」と主張している。

 刑事訴訟法は、女性の身体検査では原則、女性警察官か成人女性が立ち会うよう求めているが、男性警察官を排除してはいない。

《勝手な時だけ女を強調する。家人も手に負えない暴れぶりで、女性警察官も取り押さえられなければ、近くにいた男性警察官が手を貸して当たり前の行為だ。それが少々この女にも恥ずかしいことであったとしても、警察官には覚醒剤取締法違反の検証には欠かせない業務であった。このように緊急を要する場合の男性警察官の関与は禁止事項には盛られていないという。「原則」とはそういうことだ。原則には、必ず例外があるということなのだ。だとすれば業務遂行が困難であった女性警察官を見かねて支援に回るのは、一層当然の対処であったろう。それを恨んで「女」を口走る、こういう女のことを、難くせをつける、屁理屈、あるいは「盗人にも三分の理」というのだ。》

《話は飛ぶが、民主党のマニフェストでいう高速料金を「原則」タダにする、ということも必ず例外があるということなのだ。》

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2009年9月 5日 (土)

文化庁「国語に関する世論調査」平成20年度

 毎日新聞(9/5)から、《 》内は私見。

 文化庁は4日、08年度国語に関する世論調査の結果を発表した。

  調査目的 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資する
  調査対象 全国の16歳以上の男女
  調査時期 平成21年3月
  調査方法 個別面接方式
  調査対象総数   3480人
  有効回収数(率) 1954人(56・1%)

 チームなどを指揮することを表す「采配を振る」を「采配を振るう」と本来とは異なる使い方をしている人が58%に上った。「破天荒」「御の字」なども過半数が本来とは異なる意味を選んだ。一方、特に若い世代で「日本語を大切にしている」と回答した割合が飛躍的に上昇した。

 二つの選択肢から本来の言い方である「采配を振る」を選んだ人は28・6%だった。「敷居が高い」の意味として、本来と異なる「高級すぎたり上品すぎたりして、入りにくい」を選んだ人は10〜30代で7割超、30代以上で3割程度と、世代間に大きな差があった。

 また、「来ることができる」の意味で、「来れる」を用いるなどの「ら抜き表現」を言葉の乱れではなく変化だと考えている人の割合(41・0%)は01年度調査と比べ8・5ポイント増。考えを言葉にして伝えるより「察し合って心を通わせることを重視する」と回答した割合(33・6%)は99年度比で10・3ポイント増だった。

《若い人たちが、他人(ひと)とのコミュニケーションが苦手になる原因は、このような背景があるからだ。考えを整理して表現することができず、気のあった仲間うちだけで通用するスラング混じりの言葉で会話が成立することで不自由しない間はいいが、それを心が通い合っているとの錯覚で生活圏が成長して行くと、少しでも気心の異なるカルチャー(生活圏や組織)に遭遇した場合、一気に意思の疎通が出来なくなる。》

 一方、若い世代で「日本語を大切にしている」と回答した割合が飛躍的に上昇。01年度比で全世代平均(76・7%)は7・6ポイント増、10代(72・2%)は28・4ポイント増だった。

 「美しい日本語とはどのような言葉か」の質問には、「アナウンサーや俳優などの語り方」の回答が16・8%で、01年度比で9・6ポイントの大幅減。「控えめで謙遜な言葉」は40・0%で、01年度比で11・2ポイント増えた。文化庁国語課は「日本語ブームに乗って興味を持つ若い人が増えてきた」とみる一方、「空気が読めないと言われないよう、状況に気を遣うことが『大切にすること』だと考えているのでは」と分析している。

《皮肉な見方をすれば、美しい日本語が、「ひかえめで謙遜な言葉」とは若い人たち自身に欠けている典型的な部分であることをわかっていての回答になったのだろう。》

 さらに、外来語60語の理解度も調査。理解度が低かったのはインキュベーション(企業支援)やキャピタルゲイン(資産益)などで、「分かる」「何とか分かる」と答えた割合の合計はそれぞれ9・2%、22・2%だった。

 生活に必要な情報を何から得ているか(三つまで選択)は、パソコン(インターネット)が29・8(01年度比17・2ポイント増)に達し、特に30代(55・0%)と40代(47・4%)で01年度比30ポイント以上増えた。新聞は76・6%(01年度比10・5ポイント減)、テレビは86・0%(同6・6ポイント減)だった。

9/6【追記】
〔全体・過去の調査との比較〕
 「美しい日本語」というものがあると思うか、それともそうは思わないかを尋ねた。
「あると思う」と答えた人は87・7%となっている。過去の調査結果(平成13年度調査)と比較すると、「あると思う」は3ポイント増えたが、全体の割合に大きな変化はない。

 あると思う ないと思う どちらとも言えない 分からない
  87・7   2・5     8・6      1・2
 【84・8】 【2・4】   【10・7】    【2・1】
 (数字は%、【 】内は平成13年度調査)

 美しい日本語は「あると思う」と答えた人たちに、「美しい日本語とはどのような言葉だと考えているかを尋ねた(選択肢の中から三つまで回答)。

〖全体・過去の調査との比較〗
Japanese_2
〔08年度文化庁「国語に関する世論調査〕(数字は%) 
 ■どちらの意味だと思う?
     ◎が本来の意味


「時を分かたず」
 ◎いつも                   14・1    
  すぐに                   66・8

「破天荒」
 ◎誰も成し得なかったことをすること      16・9
  豪快で大胆な様子              64・2

「御の字」
 ◎大いにありがたい              38・5
  一応、納得できる              51・4

「敷居が高い」
 ◎相手に不義理などをしてしまい、行きにくい  42・1
  高級過ぎたり上品過ぎたりして、入りにくい  45・6

 「手をこまねく」
 ◎何もせずに傍観している           40・1
  準備して待ち構える             45・6

 ■どちらを使う? 
     ◎が本来の言い方
 「チームや部署に指示を与え、指揮すること」
 ◎采配を振る                 28・6
  采配を振るう                58・4

 「目上の人に気に入られること」
 ◎お眼鏡にかなう               45・1
  お目にかなう                39・5

 「よく分かるように丁寧に説明すること」
 ◎噛んで含めるように             43・6
  噛んで含むように              39・7


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2009年9月 4日 (金)

酒 二題

 毎日新聞(9/4)から、《 》内は私見。
 (その一 埼玉版) 路上で寝込み交通死が多発、県警が注意。
 高齢者が関係した交通事故の多発を受け、県警は3日、緊急高齢者交通事故防止特別対策隊(45人体制、大友信幸隊長)を組織した。

 県警によると、2日現在の県内の交通事故死者134人のうち、70人が高齢者で、全国でも最多Tなっているという。ここ数年の死者に占める高齢者は約4割だったが、今年は半数以上。県警は街頭や駅前での啓発活動を通じて対策を進めるという。

 3日の発足式では、村山幸央交通部長が「高齢者の事故死者の8割が歩行中か自転車乗車中。さらにその8割で、信号無視など何らかの事故原因を作ってしまっている。高齢者は交通ルールを学ぶ機会が少ない。周知徹底を」と訓示した。

 また、酒に酔うなどして路上に寝込んでしまった人が、車に轢かれて死亡する事故が8月22〜27日に連続3件発生し、県警交通企画課が注意を呼びかけている。県警によると、同様の死亡事故は5〜7月にも5件起きている。担当者は「路上で横になっている人を見掛けたらすぐ110番し、警察官が到着するまで、その人が跳ねられないように手前に車を止めるなどしてほしい」と話している。

《酒はいろいろと面白いニュースを提供してくれる。酒が売られている以上、世の中から酒にまつわる事件は絶えることはないが、酔っ払って路上に寝込み、車に轢かれてほろ酔い気分のまま天国に行くとは愉快そのものだ。しかしながら、車の前に障害物然として横たわり、迷惑な自殺志願状態でも轢いた車の運転手はただでは住まない。どちらが悪いかは一目瞭然で、道路上に、車の前で寝込んだ方が悪いに決まっている。標語にもある。「車はすぐには止まれない」。これが夜道なら轢いて当然の状態だ。運転者が気がついてもその時にはすでに車の下だろう。それでも世の中は酒飲みを庇うだろう「酒のせいだったんだ」と。》

《警官が、「路上で寝転んで交通妨害状態の酔っ払いを見守ってやれ」とおっしゃる。噴飯なのは、最近テレビや紙面を賑わしている警察職員による飲酒運転の報道だ。酒が止められない自分達がそうだから、路上で寝転がっている同病仲間を憐れんでか、自分達が立ち寄るまでそっと寝かせておいてやってくれ、ときたもんだ。次は飲酒運転警察官たちの話。》

 (その二)
 警察職員による飲酒運転事案が増えていることを受け、警察庁は、アルコールが原因で肝機能が低下している職員を提起健康診断などからリストアップし、積極的に治療や入院を勧めるなど指導を強化する方針を固めた。8月にアルコール依存状態の警官による飲酒轢き逃げ事件が起きた福岡県で先行的に実施し、その検証結果も踏まえながら具体的な制度を検討する。

《警察官であろうと好きな酒ならいくら飲んでも構わないことだ。だが、良くいわれる「酒に飲まれる」ような癖のある人間は、自制心もなく、己をコントロールすることもできない。この種人間はもともと警察官には向いていない。》

 安藤隆春長官が3日の会見で「一部職員の過度のアルコール摂取の問題についてはさらに踏み込んだ対策が必要だ」と発言。福岡県警の田中法昌本部長も同日、再発防止策を検討する緊急会合で「一定の基準で、プライバシーを踏み越えて指導する」と述べた。警察庁によると、飲酒運転による懲戒処分数は、06年に福岡市で元市職員による3児死亡事故があったのを契機に免職など厳罰化を進めた影響で、減少傾向が続いてきた。ところが、今年は上半期(1〜6月)だけで昨年1年間(9人)を上回る11人となり、一転増加に転じた。

 全国の警察署では、少なくとも年1回は上司による身上把握のための面接で、飲酒の有無や回数などを聞き取り、過度の飲酒に注意喚起をしてきた。警察幹部によると、前腕内側にテスト用ばんそうこうを張り、アルコールに対する体質を判定するアルコールパッチテストを実施している警察本部もあるとされる。

 しかし、逮捕された福岡県警の警官は、3月に肝機能障害で入院し、退院後も家族から「健康を害するほど飲んでいる」と県警に相談があるほどだったが、依存症の診断はなく、専門的な治療を受けたことはなかった。警察庁は、兆しがありながら飲酒運転を防げなかった点を重視。年1回の定期検診の肝機能データや面接、医師の所見などから依存状態やその予備軍だと判断した時点で、専門医による治療や入院を強く勧める方針だ。

《取り締る側の警察官がこの体たらくでは、検問で呼気濃度を調べられようとしても、「お前が先にやって見せろ」と逆ねじを喰らわされかねない。》

 
 

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2009年9月 3日 (木)

国際結婚とハーグ条約 - 2 -

 国際結婚とハーグ条約 09/06/01

 3カ月前の記事は、別れた日本人妻が子どもを日本に連れ帰り、残された現地の夫たちが子どもとも会えない,通信もできない苦境を訴えている様子が報道されたが、今度は真逆のことが起った様子だ。さながら外国人たちの日本人への逆襲でも始まったかのようだ。

 毎日新聞(9/3)から、《 》内は私見。
 国際結婚をして日本で暮らしていた夫婦が離婚を巡り子どもの親権でトラブルになり、一方の親が子どもを母国に連れ帰るケースが相次いでいる。日本政府が国際結婚に関する紛争の解決ルールを定めたハーグ条約を締結していないため相手国の協力が得られず、親が高額な弁護士費用を払って自力で連れ戻すケースが目立つ。専門家からは「放置された被害が相当あるはずで、表面化したトラブルは氷山の一角だ」との指摘が出ている。

《4半世紀以上も前に締結された条約だ。専門家らは「放置された被害が相当あるはず・・・」というが、その間、国に何の働きかけもして来なかったのか。ほころびを論(あげつら)うのは易しい。専門家を自認するのなら対策は疾っく済ませておくべきだ。》

 日本弁護士連合会家事法制委員会の大谷美紀子弁護士が過去の相談事例などを基に調査した結果、日本で育った子どもが親の母国に連れ出された事例は01年以降、少なくとも9件12人に上る。連れ出された先は米国5人、フィリピン3人、英国2人、パキスタン、ブラジル各1人。

《ここでも調査とは名ばかりの、数を数えるだけの集計と分類で終わっているばかりだ。》

 英国人の父親の場合、日本で離婚すれば妻に親権を取られ、子どもと合えなくなる」と考え、母親に無断で子ども2人を連れ帰った。フィリピン人の母親は離婚調停の手続き中、突然子どもを連れて帰国。パキスタン人の父親は「イスラム文化の下で育てたい」と告げて子どもを連れて一時帰国し、そのまま戻らなかった。

 日本がハーグ条約を締結していないため、親が自己負担で相手国の弁護士に紛争解決を依頼するしかなく、約700万円の高額な報酬を支払い、子どもを取り戻したケースもあったという。

 国際結婚で生まれた子どもの親権を巡るトラブルでは、米国、英国、カナダ、フランスの大使館公使らが5月、4カ国で育った子どもが日本人の親に「連れ去られる」トラブルが把握できただけで168件に上るとの調査結果を公表。「ハーグ条約を締結していないのが紛争の原因」として、条約締結を日本に求めた。「加害者」として日本人が海外で非難されるケースに加え、今回、逆に「被害」が判明したことで、国内でも政府に対応を求める声が高まりそうだ。

《国内の日本人同士の離婚でも、親権の適正を諮ることもなく、子どもの多くは簡単な話し合いだけで母親が引き取るが、すぐに同棲を始めることもあり、連れて出た子が邪魔になっていじめや殺人に至る事件の発生も少なくない。そうならないためにも国内での離婚に際して親権の問題は、父にするか母にするか、裁判に委ねることになっても、慎重に適性を判断することが必要だろう。》

 大谷弁護士は「親の離別と居住環境の激変で、子どもが精神的に不安定になった例もある。日本には専門の弁護士が少ないため、被害の多くは放置されたままだ。判明した9件は氷山の一角に過ぎない」と指摘している。

 

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2009年9月 2日 (水)

ご近所のトラブル

Dscf0160 1945(昭和20)年9月2日、東京湾に浮かぶアメリカ艦隊戦艦ミズーリ艦上で、日本は司令長官マッカーサーが仁王立ちして見おろす前で、無条件降伏の書類に署名をした日だ。文字どおり敗戦の日。同年8月15日が天皇が戦争が終わったことを国民に報告をした終戦の日なら、64年前の同年の今日は敗戦の日だ。現在の終戦の日は、本来、今日の9月2日とするべきだあったと、そんなことを思っているこの頃だ。(週刊20世紀、1945年から。朝日新聞社)

【閑話休題】
 毎日新聞(8/28)から、
 ご近所トラブルで隣人を刺殺するという事件が発生した。ご近所のトラブルはこれまでもしばしば発生しているが、殺人までいくことはそう多くはないだろう。

 8月27日午後1時40ごろ千葉県船橋市習志野台1の住宅街で「女性が刺されて路上で倒れている」と付近住民から110番があった。県警船橋東署員が駆けつけたところ、自宅そばで無職、岡戸信子(64)が血を流して倒れていた。隣に住む無職、林喜市容疑者(70)が包丁(刃渡り約26センチ)を持って傍らに立っており、同署は殺人未遂と銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕した。岡戸さんは約1時間半後に搬送先の病院で死亡、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。林容疑者は「猫のことで注意され腹が立った」と供述し、容疑を認めているという。

 同署などによると、林容疑者はアパートに一人暮らしで1〜2年前から野良猫に餌をやっていた。最近は10匹以上の野良猫が集まるようになり、建物周辺にフンをするなど近隣住民とトラブルになっていた。岡戸さんは何度も「猫に餌をやらないで」と注意したが、林容疑者は聞き入れなかったという。事件があった27日は、岡戸さんが外出先から戻るのを自室で酒を飲んでいた林容疑者が見かけ、包丁を持ち出して岡戸さんの腹を2回刺したらしい。

 現場は新京成線高根木戸駅の南東約300メートルのところ。近所の主婦(50)によると、猫を巡るトラブルに関して、林容疑者は岡戸さんに「ゴタゴタ言うんじゃねえ」と激怒。町会の事務員にも「これ以上何か言われるんだったら、何をするか分からないぞ」と怒鳴ったことがあったという。また、事件の約1カ月前、岡戸さんが自宅の周囲に消毒液を撒くと、林容疑者が「薬まいて猫を殺す気か」と怒り、言い争いになったという。

《動物を可愛がるひとたちの、結果、近所迷惑となる行為は猫に限らない。犬やカラス、ハト、観光地では餌付けに慣れた猿によって観光客が襲われるなど、餌付けを禁止するところも多い。餌をやる人たちは善意で始めたことが、周りから余にも強く抗議を受けることで却って依怙地になり、問題の解決を難しくさせることも考えられる。今度の事件では、結果的に1対1の間で起ったが、迷惑を被っていたのは1人だけだったのか、近所の知恵や行政に間に入ってもらうことも選択肢にはあったのではないか。》

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2009年9月 1日 (火)

父親の育児支援

   サギ草
Dscf0156 毎日新聞(8/23)から、《 》内は私見。
 父親の育児を支援するNPO法人「ファザーリング・ジャパン」と、第一生命経済研究所が「父親が子育てしやすい会社アンケート」の結果を発表した。調査は3回目だが、上位の企業はいずれも得点が上がっているのに対し、下位の企業は軒並み足踏み状態だ。育児しやすい企業とそうでない企業の格差がはっきりしてきた。

 調査は、今年4〜5月、社員301人以上の上場企業を対象にアンケートを郵送して行い、回答した74社をランク付けした。
 質問項目は 1)年間実質労働時間
       2)休業制度の種類
       3)社内保育所などのサポート態勢
       4)管理職や社員向けの啓発活動の有無
 などで、労働時間は短いほど、育休期間は長いほど点数を高くした。

 ランキングは星印の数で示し、最高の三つ星には、日立製作所、三菱電機、NTTデータの3社。二つ星はNECなど11社。一つ星は帝人グループなど10社(社名非公表は除く)。一つ星以上の企業の得点はそれぞれアップしているのに対し、星のつかない約50社の得点は殆ど変わらなかったという。

★★ NEC、ニフティ、富士通、コスモ石油、マブチモーター、豊田通商、キリンホールディングス、花王、トヨタ自動車、旭化成、住友商事。

 ★ 帝人グループ、高島屋、大和証券グループ、ベネッセコーポレーション、パナホーム、ヤマハ、満三井化学、森永製菓、住友情報システム、KDDI。  

《上場企業からしてこの程度だ。調査の対象にもならない中小企業の惨状こそ調べる必要があるのではないか。》

 第一生命経済研究所の松田茂樹主任研究院は「就職先として子育てしやすい企業を選ぼうとしても上位はいずれも一流企業で、選べる人はわずかだ。下位企業の意識をどう変えるかが今後の課題」と指摘。同NPOの安藤哲也代表理事は「不況が長引けば、福利厚生の水準を下げる企業も出てくるだろう。『育児支援する企業』と『そうでもない企業』の二極化が進むのではないか」と話している。

《その程度の感想を述べるためにこのような調査をしたのか。》

 父親が子育てしやすい職場とはどんな会社なのか。松田は1)残業が少ないか、2)有給休暇をきちんと取得できるか、3)妻の出産時に取得できる配偶者出産休暇があるか、などをポイントに挙げる。

《復興期に働いてきた昭和一桁世代から見れば、時代が変わったとはいえ今は天国で働いてでもいるような職場だ。当時は、残業はして当たり前、有給休暇はほとんど消化できない、病気でもない妻の出産に立ち会う男など皆無だった。》

 ランキングで三つ星を獲得したNTTデータ(東京)の場合、在宅勤務(テレワーク)制度を導入しており、約330人が登録している。一人当たり月8日間の範囲で利用でき、自宅での勤務時間も「午前8時半〜午後5時」など3パターンから選べる。給与は通常勤務と変わらない。

 妻と共働きで、7歳と1歳の子の育児をしている同社課長代理の堀川佐渡は「往復で2時間かかっていた通勤時間も実質的な勤務時間に充てることができ、時間が有効に使えるようになった。小学校のPTA活動にも参加しやすい」と話す《ホワイトカラーだから可能なことだ。私の最期の勤務先は往復4時間かかった。睡眠時間も4時間を切っていた。しかし、その間たっぷりと活字を追いかけ、通勤時間は自身の成長のために有効に利用した。》

 二つ星の住友商事などは、社内保育所を設け、育児態勢を充実させている。

《私の推奨するのが、この社内保育所設置の企業への義務付けだ。理由については幾度も記事にしてきたからここでは割愛する。》

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