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2009年9月20日 (日)

4年制大学の46・5%が定員割れ

 毎日新聞(9/18)「論点」欄から、
 何年も前から問題点として上げられていながら、どうした、どうしようの意見だけが続くばかりだ。「こうしよう」「こうしたら」という意見が出せる知恵のある人はいなのだろうか。問題点を抽出するだけなら素人でも幾らでもで出せる。根本にあるのは大学の数が多過ぎることであることははっきりしている。抜本的な解決は大学の数を減らすこと以外にはない、所謂、淘汰だ。問題点は、雨後の筍よろしく作り過ぎた大学を淘汰するにあたって、何が問題となるのかに絞るべき段階に来ている、少子化以前の問題であったはずだ。》

 山本雅淑(私学経営情報センター長)、石川憲一(金沢工業大学長)、水月昭道(立命館大研究員)三人がそれぞれに意見を述べている。

 先ずは、改善は教育内容から、という山本雅淑・日本私立学校振興・共済所業団私学経営情報センター長。立場上、言わなければという程度の見解だ。
 8月公表の学校基本調査速報によると、4年制大学の進学率は初めて50%を越えた。この数字から、大学はすでにエリート養成機関ではなく、知的基盤社会において広く国民に多様な教育を提供する役割を担っていることが読み取れる。その中で、大学生の約7割を擁する私立大学は、建学の精神に基づいた個性豊かな幅広い教育を行なっており、その重要性は一層増している。

《今頃分かったようなことを言っているが、大学がエリート養成機関でなくなったのは、10年も20年も前からだ。大学の数が増える度に大学はキャンパスライフを楽しむだけの場になり、男女交遊の場になっていた。》

 一方、18歳人口は1992年度の205万人から121万人減少している中で、私立大学の数は92年度384校から2009年度595校と増加し(短大から4年制大学に移行したものを含む)、国立大学の法人化、地方から都市部への若年層の流出と相俟って、大学間競争は年々激化している。

《すでに少子化が取り沙汰されている中で、大学の数をぴょこぴょこと増やすことを許してきた行政も余りに情けないが、数を増やした大学も、経営を維持するためには学生の質など構っていられなくなる。授業料さえ納めてくれれば頭数は揃う、と学生の分捕り合戦の目玉になるその時その時の流行の学部を無闇に創設することになる。》

 私立大学は09年度調査対象570校中265校で、入学者が入学定員を充足しない定員割れとなった。特に地方でその傾向が強く、都市圏(11都府県)にある私立大学の入学定員充足率109%に対し、その他の道県は93%と大きな差がついている。また、規模による二極化も進んでおり、入学定員が800人以上の大型大学の充足率112%に対し、中小規模の大学は94%と苦戦している。定員割れが、必ずしも経営困難に直結するわけではないが、収入の約8割を占める納付金の減少が続けば経営悪化につながるので、大学は経営改善に向けてさまざまな取り組みを始めている。

《国情や人口推移、経済状況などを先読みしてこそ経営は成り立つ。結果が出てから後を追い掛けるようなリサーチでは改善策も見つからなくて当然だろう。ただ「困った、困った」で終始するだけだ。》

 経営改善策のポイントは3点に集約できる。納付金や補助金収入を確保すること、収入の範囲内に支出を抑えること、そしてそれらを実現できる組織体制にすることである。

《これこそ何の対策にもなっていない。ただ「すること、すること、すること」と標語を3つ並べただけだ。そのために具体的に何をどうするのかがなければ対策とは言わない。》

 教育の質と経営の健全性の向上及び学生の経済負担軽減のため70年度に創設された私立大学等経常費補助金は、経常的経費に対する割合が80年度の29・5%をピークに08年度10・9%(速報値)まで下降しており、公財政教育支出の一層の拡充が望まれる。人件費、経費の削減は、多くの大学が真剣に取り組んでいる。大学の規模をコンパクト化しようとする考え方もある。外部理事の導入、監事機能の強化、職員の資質向上の取り組みも重要だ。

《人、物、金は問題解決のポイントだ、気がつくのも遅いが、取り組むのも遅過ぎるよ。》

 しかし、いくら経営改善をしても、学生が集まらないことには真の改善とはいえない。多くの大学で、真の改善とは教育の中身の改善との認識の下、教職員一体となった改革が行なわれている。学生のニーズに合わせた学部の再編、教育水準を保つための教員相互評価や学生による授業評価の導入、高校への出前授業や公開講座を接着剤とした地域との連携、職業選択に向けた意志付けを行なうキャリア教育や学外で就業体験を積むインターンシップによる就職支援などだ。地方や中小規模の大学が都市圏の大型ブランド大学に伍して行くには、入学前から卒業後まで学生の面倒を見ることが重要である。

《教育の中身の改善をするには、現在の中身の欠点が把握できていないと改善など土台無理だ。その欠点や足りないものの洗い出しこそ改善の大前提だ。それをせずしてあれこれ考えてみても、下手な鉄砲撃ちでどれかが当たるか、どれも当たらないことになる。また、ここでも触れているが、「学生の面倒をみる」など、どこまで若者におもねるようなことを考えているのだろうか。甚だしくは、朝の目覚まし代わりのモーニングコール電話のレベルまで落とすことなのだろうか。》

 今、一部の大学ですでに改革の中核を担う人材の流出や改革の実行に必要な資金の不足が始まっており、これらの大学の再生が大きな課題だ。個々の大学が生き残るには、このような人材の確保と資金の調達が不可欠である。

《改善、改革と言っておきながら、最後は泣き言だ。どうしても、どうにもならない大学は淘汰して行く方がいい。二つが一つになれば学生の定員も確保できるだろうし、優秀な教職員の確保も可能になるだろう。その二つを一つにすることの障害を取り除く対策を考える方が解決は早いと考える。》

 《後の2者、石川、水月の意見は明日以後に取り上げる。》

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コメント

市場がないのに新設したこと自体が間違っていますので、
潰していくというか潰れていくしかないでしょうね。
栃木にナス大学がありました。那須塩原駅から
バスですが、校舎が一つしかないくせに、
校舎前にバス停はなく、バスから降りて結構歩かされました。
殿様商売の典型を見た気がします。
広島国際学院大学?と言う大学もありますが、新しいのに
いきなりキャンパスが三箇所に別れています。
複数の地元資本のエゴ丸出しなのでしょう。資本効率からして
根本手的に間違っていると思います。
地方に大学を作るというのはどうも文科省の伝統的価値観のようです。
三高の前に二高は仙台にできてますし。
とにかく、縮小均衡の経験のない業界は困った存在です。
人件費が高すぎますね。コピー取りの事務員がいまだにいて
年収1千万軽く超えます(教員も高いですが)。
年収1千万を超えるおじさん二人が印刷資料のホッチキス止めをしている
姿を見て腰を抜かさんばかりに驚いたことがあります。

投稿: takatetsu | 2009年9月21日 (月) 06時03分

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