« 4年制大学の46・5%が定員割れ | トップページ | 4年制大学の46・5%が定員割れ - 3 - »

2009年9月21日 (月)

4年制大学の46・5%が定員割れ - 2 -

 二人目は金沢工業大学長・石川憲一の「学生主役の大学作り」とはどんな大学だろう。

《前置きには決まりきったことしか切り出せない。曰く、多い大学の数、18歳人口の減少、それによる定員割れを指折って数えあげる。》

 現在、595校を数える私立大学は、18歳人口の減少とともに全入時代を迎え、入学者の定員割れが生じ、多くの場合、大学淘汰の危機に直面している。このことは、学生にとって魅力ある大学でなければ、最早存続できないことを意味している。

 そこで、本学が95年度以来、推進してきた教育改革の概要を説明するという。教育改革を推進するに際し、100人を超す教職員が進んだ工学教育を実践している米国の大学を視察し、意識改革を図った。

《100人もの遅れた教職員のために、資金を投入してアメリカくんだりまで出掛けた、とは教職員たちを見くびっていないか。「学ぶものは何もない、おれたちちの方が進んでいるぞ」と気概を見せた教職員は1人もいなかったのだろうか。》

 大学のビジョンとして「学生主役の大学の創成」を掲げ、その教育目標を「自ら考え行動する技術者の育成」に置いた。具体的には、学生の行動目標を「知識から知恵(応用力)に」転換でき、人間力豊かな人材への成長、教員の行動目標を「教員が教える教育から学生が自ら学ぶ教育」の推進、職員の行動目標を「顧客満足度の向上」の実践と定めた。これらを通じて「教育付加価値日本一の大学」を目指すことを鮮明にした。

《何だか文学的表現の並ぶ指標だ。また、「顧客満足度」とはスーパーか百貨店に並ぶきらびやかな商品の品揃えのようだが、職員は誰を顧客とみてのことだろうか。》

 上記の各項目を達成すべく、2008年度までに改革は4次を数えるが、それらを貫く基本コンセプトは、学生の学習意欲の触発と増進である。そこで、本学では一年間のうち、日曜日と祝日を除いた300日を有効に活用できるように、数理工教育センター(数・理学習支援)をはじめ、自習室(年中24時間オープン)、ライブラリーセンター(理工系図書館)、夢考房(知的工作空間)等を設置し、主役である学生が存分に活動できる舞台を整え、学内滞留時間の増大を図っている。

《「学生の学習意欲の触発と増進」とは意味が理解できない。そもそも学生は知識を学ぶ意欲を抱いて大学に入ってくるのではないのか。大学は知恵をいうが、知恵は教えられて育つものではない。最初から学ぶ意欲もなく入学してくるものに、何を言っても始まらない。彼らこそ、大学にくる目的は、男は女を、女は男を見つける手っ取り早い交遊の場として集まり、合コンが花盛りになるのだ。大学が美辞麗句を並べて宣伝しても、そのような学生たちには届かない。》

 また、本学では、学力(知識・技能)×人間力=総合力と考え、学習支援計画書(シラバス)に掲示された内容をクリアすることによって学力を担保すると共に、人間力の涵養に力点を置いている。

《石川学長、66歳という年齢にしては随分古い言葉をよく使う人だ。文学的表現も多用するが、「涵養」だなんて教育勅語にでも出てきそう、厳密には違うが単純に「養う」で済む言葉なのに。逆に、シラバスなど寡聞にして私は聞いたこともない単語もカッコつきで出てくる。》

 その一つに、本学の教育の主柱をなす「プロジェクトデザイン(工学設計)教育」があり、1から2年次においては全学(4学部14学科)一斉に解が多様な問題にチームで取り組み、コミュニケーションやコラボレーションの重要性に加えて、獲得した知識の活用を体験する。4年次では更に高度なテーマに取り組み、学部教育の集大成を行なっている。

《途端に横文字が増える。昔なじみの日本語は古臭いとでも考えているのだろうか、コラボレーションなど、音楽界で流行らせた言葉だが、ちゃっかり拝借しているようだ。このような上っ面ばかり衒(てら)っているようでは、中身はどうなんだろう、と疑いたくなる。》

 03年度以来、文部科学省が優れた改革を選び、支援する特色GP(グッド・プラクティス)をはじめとした一連の教育GPに挑戦し、現在までに12件の採択を得てきているが、06年度に採択された特色GP(学ぶ意欲を引き出すための教育実践)では、従来のポートフォリオシステムを統合して学生一人一人の成長を促している。また、採択された教育GPやJABEE(日本技術者教育認定機構)に認定された教育プログラムの実践を通じて、学生のキャリア開発支援や産学連携等への取り組みを強化している。

《ややこしい言葉を使えばいいというものではない。実践や事例などの言葉で十分表現できるし、ポートなんとかも、管理や運営の言葉で表現可能だろう。大学淘汰の問題は学者の世界だけのものではないだろう。どんな理論を使おうが、根本的には増え過ぎた大学が問題なのだ。枝葉末節の論理では改善不可能な段階にまできていることを自覚するべきだ。》

 このような教育改革を実践し十数年が経過したが、その成果の一例として、08年度における就職内定率は、99・5%を達成した。
 本学はこれらを基盤に、更に終着駅のない教育改革に邁進したいと考えている。

《あれもやった、これもやったの自慢話で終始したような意見だ。就職率もいいが、入社してもすぐに退職する大卒も増えている。(参照:入社3年以内の離職率35・9% 09/07)石川学長の言う「知識を知恵に」の社会人としての人間力を身につけているかどうか、就職したあとの追跡調査も発表してもらいたいものだ。》

|

« 4年制大学の46・5%が定員割れ | トップページ | 4年制大学の46・5%が定員割れ - 3 - »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/46270687

この記事へのトラックバック一覧です: 4年制大学の46・5%が定員割れ - 2 -:

« 4年制大学の46・5%が定員割れ | トップページ | 4年制大学の46・5%が定員割れ - 3 - »