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2009年9月19日 (土)

3Dテレビ

 いつものように毎日新聞(9/18)「なるほドリ」から、
 随分昔になる、まだ山陰の田舎に暮らしていた頃、すでに「立体(今で言う3D)映画」をパラフィン紙の眼鏡を掛けて観ている。余りに不便な鑑賞手段に観客からそっぽを向かれ、一気に廃れた。それが半世紀を経過し今頃になって復活しそうな雲行きだという。

 ソニーとパナソニックが来年、家庭向けの「3D(スリーディー)対応テレビ」を発売するという。普通のテレビの映像は二次元なのに対し、文字通り三次元の立体的な映像が楽しめるのが売りだ。最新技術の専用眼鏡を掛けると、画面から人や動物が飛び出したり、風景に奥行きがあるように見える、いわば「飛び出すテレビ」だ。

《半世紀前と全く同じ宣伝だ。ただ、パラフィンの眼鏡は赤と緑のフィルターで構成されており、スクリーンの映像も赤と緑の映像が映し出される。スクリーンの赤の映像は赤のパラフィンには見えず、緑の映像を見ることになり、同じように緑はスクリーンの赤の映像を見ることになる。そこに人間の左右の目の間隔による映像の視差を利用することで、立体的な映像にみえることになる。同じ理屈で人間の目のように横並びに2本の撮影レンズを取り付けたステレオカメラも存在していた。》

 Q どういう仕組みのなっているの

 A 人は物を見るとき、左右の目がそれぞれ微妙に違った像をとらえ、脳内で統合して立体感や奥行きを認識している。3Dテレビはこの機能を利用し、右目用と左目用の映像を別々に画面に映し出す。それに同調してテレビから赤外線が発信され、それを専用眼鏡で受信、右目は右目用の映像を、左目は左目用の映像をそれぞれ見るように調節し、立体的な映像を作り出します。

 Q 3D映像の魅力は?

 A すでに映画の世界では、アクション物やディズニーのアニメ作品などで3D映画ブームが起きており、観客がその場に居合わせてるような臨場感のある映像が人気だ。パナソニックなど日本のメーカーでは今後、映画や音楽ライブなどを中心にDVDソフトの3D化が広がるほか、テレビ放送でも3D対応で製作された番組が出てくるとみて、3D対応テレビや録画再生機の実用化を急いでいる。特に、ハリウッドの映画会社を傘下に持つソニーは熱心で、パソコンやゲーム機「プレイステーション3」でも3D対応機を開発中という。

 Q 面白そうだけど、目が疲れそうだな。それに肝心の値段は?

 A 慣れるまでは目が疲れるかもしれない。飛び出す画面だけでなく奥行きの広がりを楽しむ映像技術の開発など楽しみ方の工夫も進んでいる。来年発売する2社ともまだ価格を明らかにしておらず、通常の薄型テレビに比べどれだけ高いか不明だ。魅力的な3D映像ソフトが出てくることと、いかに価格を安く抑えるかが普及の鍵を握るだろう。

《私は子どものころから眼鏡を使用している。ということは映画を観るにしても、テレビにしても眼鏡の上に2重に3D用の眼鏡を掛けることが必要になる。正常な視力の人でも、長時間のゲーム中3D眼鏡が必要となると煩わしさと同時に目自体に異常を起こさせる危険はないのだろうか。メーカは売れればいいだけだが、ついつい石橋を叩いたり、転ばぬ先の杖の心配性が出て来たようだ。》
 

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