ご近所のトラブル
1945(昭和20)年9月2日、東京湾に浮かぶアメリカ艦隊戦艦ミズーリ艦上で、日本は司令長官マッカーサーが仁王立ちして見おろす前で、無条件降伏の書類に署名をした日だ。文字どおり敗戦の日。同年8月15日が天皇が戦争が終わったことを国民に報告をした終戦の日なら、64年前の同年の今日は敗戦の日だ。現在の終戦の日は、本来、今日の9月2日とするべきだあったと、そんなことを思っているこの頃だ。(週刊20世紀、1945年から。朝日新聞社)
【閑話休題】
毎日新聞(8/28)から、
ご近所トラブルで隣人を刺殺するという事件が発生した。ご近所のトラブルはこれまでもしばしば発生しているが、殺人までいくことはそう多くはないだろう。
8月27日午後1時40ごろ千葉県船橋市習志野台1の住宅街で「女性が刺されて路上で倒れている」と付近住民から110番があった。県警船橋東署員が駆けつけたところ、自宅そばで無職、岡戸信子(64)が血を流して倒れていた。隣に住む無職、林喜市容疑者(70)が包丁(刃渡り約26センチ)を持って傍らに立っており、同署は殺人未遂と銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕した。岡戸さんは約1時間半後に搬送先の病院で死亡、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。林容疑者は「猫のことで注意され腹が立った」と供述し、容疑を認めているという。
同署などによると、林容疑者はアパートに一人暮らしで1〜2年前から野良猫に餌をやっていた。最近は10匹以上の野良猫が集まるようになり、建物周辺にフンをするなど近隣住民とトラブルになっていた。岡戸さんは何度も「猫に餌をやらないで」と注意したが、林容疑者は聞き入れなかったという。事件があった27日は、岡戸さんが外出先から戻るのを自室で酒を飲んでいた林容疑者が見かけ、包丁を持ち出して岡戸さんの腹を2回刺したらしい。
現場は新京成線高根木戸駅の南東約300メートルのところ。近所の主婦(50)によると、猫を巡るトラブルに関して、林容疑者は岡戸さんに「ゴタゴタ言うんじゃねえ」と激怒。町会の事務員にも「これ以上何か言われるんだったら、何をするか分からないぞ」と怒鳴ったことがあったという。また、事件の約1カ月前、岡戸さんが自宅の周囲に消毒液を撒くと、林容疑者が「薬まいて猫を殺す気か」と怒り、言い争いになったという。
《動物を可愛がるひとたちの、結果、近所迷惑となる行為は猫に限らない。犬やカラス、ハト、観光地では餌付けに慣れた猿によって観光客が襲われるなど、餌付けを禁止するところも多い。餌をやる人たちは善意で始めたことが、周りから余にも強く抗議を受けることで却って依怙地になり、問題の解決を難しくさせることも考えられる。今度の事件では、結果的に1対1の間で起ったが、迷惑を被っていたのは1人だけだったのか、近所の知恵や行政に間に入ってもらうことも選択肢にはあったのではないか。》
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