左利き
毎日新聞(8/23)「子ども相談室」から、《 》内は私見。
《相談者が左利きの何に、或いは何故、矯正の必要を感じていての相談なのか分からないが、同様の相談は、しばしば目や耳にすることがある》。
Q 2歳9ヵ月の男の子。左利きを直そうとしていますが、ストレスを与えているようにも思います。もっと小さい時に直すべきだったのでしょうか。それとも大きくなってから直せばいいのでしょうか。(大分県 祖母)
《回答者はただ、「保育者」とあるだけの柴田愛子なる女。》
A 利き手は赤ちゃんの時は左右に差がなく、3、4歳ごろ決まると言われています。ご相談のお子さんも左を使うことが多くなったのでしょう。
左利きの人は10%前後いるそうです。なぜ少数なのかにはさまざまな説があります。簡単に考えると、左右の動きが分離してくると、自然と動きやすい方がその人の利き手になるということではないでしょうか。
私たちの生活環境は、多数派である右利きの人を基本に考えられています。鋏、包丁、急須など。日常生活で使う道具のほとんどは右利き用に作られています。日本の文化も、文字の書き順から作法に至るまで右が基本です。
《必ずしも日本文化が右利きが基本とは言い切れない現実が生じている。1945年の敗戦を境に、街なかの目につく看板は、右利きが姿を消し、左から右への西洋文化が大手を振ってまかり通っている。また教科書も、横書きの左から右への文化が多く採用されている。皆が手にし膾炙(かいしゃ)している携帯も、パソコンも西洋文化の日本流アレンジだ。》
左利きを直そうとする親が多いのは、さまざまなところで不便な思いをしなければならないからでしょう。さらには、少数派である左利きへの偏見もあると思います。
《今頃左利きへの偏見を口にするとは驚きだ。私の知る「昔」(私の祖母、両親の時代だから100年前後の)でも、そんなに左利きへの偏見はなかった。私自身左利きだが、左利きを言うのに「ギッチョ」という表現はあったが、偏見でも蔑視でもない言葉だった。当時、左利きを無理に矯正することは「吃音」(どもり)癖になるから、無理な矯正はしないように、という話は聞いたことがあるが。》
《逆に当時から左利きを羨ましがられたことは数知れずある。曰く「左利きは器用だからな」と。字、絵、歌、などについて何かと左利きの所為にして「左」を取り上げられていた。しかし、私はどちらかというと、両手使いだろうか。左でなければならないのは刃物で物(例えば鉛筆や工作で)を削ること、物を投げることだけだ。後は殆ど両手とも優劣なく使うことができる。子どもの頃からだから左利きを隠したことも恥じたこともない。》
《例に出すのもおこがましいが、「モナリザ」を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチは左利きの人だった。絵を描くのは勿論、彼の膨大な論文、著作の字も全て左手、それも鏡に写さないと普通は読めない逆文字だった。(これは私も英字、漢字ともに両手で同時に対象に書けるが。)》
けれども、現代はあらゆる分野で左利きの人が活躍していますし、左か右かというこだわりは昔ほど耳にしなくなってきました。少数派を認める社会、個々の違いを受け止められる時代になってきたのでしょう。
《回答した柴田が何歳の人か分からないが、彼女のいう昔は何時頃のことだろうか、上にも書いたように私の知っている昔からは、それほどこだわる人はいなかった。》
もし、自分の利き手を使うことを禁じられてら、と想像してみてください。かなりのストレスになりますし、やる気も萎えてしまいます。本人が生活上の不便や苦痛を感じるなら、その時、自ら右利きに変更すればよいのではないのでしょうか。2、3歳は自己主張や探究心の強い時です。思いのままに表現することの方を大切にしてほしいと思います。
《本人が気にしていないことなら、おばあちゃんが兎や角心配することでもないし、まして矯正することなど必要ないことだ。柴田の言を信用すれば、左利きが10%もいることだ。刃物にしろ、他の物にしろ、左右共用のものもあるし、左利き用の物は少ないながらも売られている。最近の野球界では重宝がられる左利きは10%どころではない、それ以上は間違いなくいる。左利きは矯正ではなく,伸ばした方がいいのでは、とさえ思える時代だ。》
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