米大統領の広島訪問
今月3日のブログで、広島に原爆を投下したエノラ・ゲイの搭乗員たちが、大統領の「道義的責任」発言に対し反論した時、被爆者たちがいう、オバマ大統領の日本訪問時に広島訪問を求めて何を期待するのか、と書いた。
毎日新聞(8/19)から、
米共和党保守派の重鎮ニュート・ギングリッチ元下院議長が18日、東京都内で講演し、オバマ米大統領の訪日計画に関連し、「米大統領が広島、長崎を訪問するなら、日本の首相が南京を訪問するようなものだ」と述べた。米保守層の間で、米大統領の被爆地訪問に反発が強いことを示唆した。
ギングリッチ氏は「米大統領が広島・長崎に招待されるのなら、行くのは全く適切であり、問題はない。それは、広島・長崎より空爆被害者が多く出た(ドイツのハンブルクやドレスデン、南京を訪問するのと同等に適切だ」と述べ、核爆弾の被害を強調することへの疑義を逆説的に示した。
同氏はその上で、「我々の目標は、いかなる暴力の行使をも最小限にしながら、この惑星に住む方法を見つけることだ」と述べた。ギングリッチ氏は79年から20年間下院議員(95〜99年は議長)を務めた。保守派の論客として知られ、今年5月、ホワイトハウスで教育改革についてオバマ大統領と会談するなど米政界に影響力を持っている。
《今のところ、オバマの日本訪問は今年11月中旬のようだが、日本での滞在時間(日数ではない)は「丸一日程度」になるようだ。被爆地への訪問は、今次大戦をめぐる歴史認識や原爆投下の意義を巡る議論に発展することも考えられ、日米関係筋は6日、「初来日の際に歴史認識に関わる問題を扱うのは難しい」との見通しをしめした。古今東西の戦争の結果は、殴り合ってお互いに「ご免なさい」で済むようなものではない。》
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