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2009年7月20日 (月)

樹木葬に「化学の壁」

 葬儀不要、墓不要は私のこれからの予定だが、当然戒名もいらない、海への散骨でいいと考えている。普通には死んではただ土に返るというが、海への散骨もやはり海底で土に返るというのだろうか、それとも海の藻屑になる、というのだろうか。

 毎日新聞(5/31)から、
 自然回帰志向の高まりを背景に、東京都は遺骨を骨壷におさめず直接土に埋め、墓石の代わりに木を植える「樹木葬」を都営墓地に導入することを検討している。土壌での化学作用で遺骨が消滅した後、次の遺骨を埋めることでスペースを再利用し、用地不足に対応することも狙いだ。ところが「骨は何年で土に返るのか」という難題が浮上した。データが見つからない上実験も不可能で、担当者は頭を抱えている。果して理想の樹木葬は実現するのだろうか。

《軍国少年であった昔、「おのこやも むなしかるべきよろずよに かたりつぐべきなはたてずして」と、赫々の戦勲をなし、名を千載の後の世までも残す靖国が、我が墓となることを夢見たが、成長すると共にわが身の極小ぶりが解るとともに、今では墓など不要との考えに落ちついた。新聞の記事にもあるように、小さな島国日本に、この先何万年、何千万年にも亙って人類が生き残っているとして、生活に必要な土地のほかに、死者を埋葬する墓を造る土地が残っているのかどうか分からない。また、日本全国の寺や野に残る詣でる人のいなくなった墓や無縁仏を見るにつけ、現在の心さびれた日本人が将来、先祖の供養をどれほど後の世に受け継いでいくことができるのかを考えれば、ますます墓は不要なものに思えてくる。死んだ人は、これからを生きる人のために土地を残しておくべきだと。》

 【樹木葬】
 国内では99年に岩手県一関市の知勝院(旧祥雲寺別院)が里山再生の目的で裏山を樹木葬墓地にしたのが始まり。「自然に返りたい」との現代人の志向に合ううえ、維持管理の負担が小さいことから広がりをみせている。一定区画を一人分の墓所用地とし、脇に木を植える方法が一般的。大きな木の周りに、複数の遺骨を埋葬するものもある。

 都立霊園は8カ所あり、いずれも人気は高い。過去5年間の公募の平均倍率は青山(港区)が18・5倍、小平(東村山市)22倍。今後、団塊世代の高齢化で墓地用地の不足が懸念される。そこで都が注目したのが樹木葬。
「遺骨は何年で土に返るか」が分かれば、その期間を経て次の遺骨を埋めることができ、限られた用地の有効利用になると考え、昨年、調査を開始した。

 だが樹木葬は歴史が浅く、実証データが見当たらない。考古学者や博物館長、仏事の専門家らに尋ね、文献にも当たったが答えはでなかった。それどころか「最新型の火葬施設で高温焼却された遺骨はセラミック化して土中で分解しにくい」という説さえ浮上した。

 民間の樹木葬墓地では、三十三回忌などを節目に次の遺骨を重複埋葬する場合があると約款で示すケースもある。だが都営墓地としては、他人の遺骨と混ざるかもしれないことに理解が得られるか懸念がある。「公営で唯一の樹木葬」をうたう横浜市の「霊園メモリアルグリーン」では、重複埋葬はしない代わりに一柱ずつ骨壷に入れる方式で、都の追求する「土に返る」の理念には合致しない。

 NPO法人「エンディングセンター」が東京都町田市の民間霊園に開設した「桜葬墓地」は、未来永劫、別人の遺骨と一緒にしないと約束するが、スペースを再利用できないため用地不足の解消にはつながらない。

 都の担当者は「今年度中には構造の検討に入りたいので、いい情報があれば教えてほしい」と話す。エンディングセンター代表の井上治代・東洋大准教授は「骨の形状をとどめていない状態をもって『土に返った』と見なすかどうか、といった判断になるのではないか」と指摘する。

《すでに日本の仏教は信仰のためには存在せず、葬式のためにある仏教としての存在価値でしかない。だが、人は生まれるとすぐに死は約束され、誤差も生じずに生まれた数だけ必ず死に向かって生きて行く。そして一生を終えた時、樹木葬を願う人は、焼却後の遺骨は骨の形状のものを拾わずに(儀式としてのしきたりはあるが)、粉末状態のものを掬い上げるようにすれば土に返る期間も短縮することができるだろう。》

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