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2009年7月21日 (火)

入社3年内の離職率35・9%

 毎日新聞(7/15)から、
 就職後すぐに離職する若者が増えるなど、学生の職業・勤労観形成が課題になっているとして、中央教育審議会大学分科会は、すべての大学や短大で「職業指導(キャリアガイダンス)」の授業を導入する方向で検討を始めた。科目として義務化するか、各大学に努力義務を課すにとどめるかなど、具体的な制度設計を急ぎ、早ければ来年度からの導入を目指す。

 同分科会の作業部会が「社会人として必要な資質能力を高めるためにも、職業指導を教育課程に位置付けることが必要」と提案し、14日の会議で大筋了承された。

 分科会の委員からは「大学には本来(職業について)何らかの意図を持って入るはず」との意見も出されたが、「将来が見通しにくい社会構造になっている」などとして、入学してから職業意識の形成を図ることや、自分の適性を考えることの必要性を認める意見が大勢を占めた。

 1〜2年次の選択科目などを想定しており、大学設置基準の改正なども視野に議論する。文部科学省によると、既に74%の大学が職業意識に関する何らかの科目を設置済み。分科会では、これらの授業内容を分析したうえで、適切な授業のあり方などを探るとしている。更生労働省のまとめでは、05年の大学卒業者の入社3年以内の離職率は35・9%。因に高卒者は48・6%。

 《離職率の高いことを驚くには当たらない。放っておけばこれからはもっと酷くなるだろう。理由は簡単だ。大学卒とは言いながら、周りの皆が行くから俺(わたし)も行くと、ふらふらと大学の門を潜り、キャンパスライフを楽しんだだけだ。

 《10年以上も前から社会現象ともなり、今になっても治まらない小1プロブレムの渦中の年齢が、ちょうど高卒や大卒となって社会に出てくる頃合だ。両親不在で家庭での躾を受けず、好き放題、甘え放題で年齢だけは重ねてきた連中だ。規律の厳しい企業に入って歯車のようになって働くことに耐えられるわけはない。

 《子どもの頃から親がぼやく「不況」、「格差」や「悪政」に対する恨み節が乗り移り、悪いのは政治、と無責任に言っておけば大学は卒業できた。その間、仕事につくために必要な自分を磨く哲学的思索もせず、己自身を理解しようとしないまま、盲滅法に数多く受けた企業の中で運良く潜り込めた企業に就職する。自分自身の適性が把握できていなければ自分に合う職業などいつまで経っても見つかるわけはない。まして幼いころから甘えることだけで、辛抱することや耐えることを身に付けていない人間の口にするのが、「自分にあう仕事ではない」だ。その「自分」とは一体なんだ。

 《大学が職業指導の授業を導入するという。何をどう教えるつもりかまだ分からないが、昔からいう「企業は人なり」。人間ができていないと個々に仕事を教えても効果はない。何事にも思索する人をつくることだ。なぜ、なぜ、なぜ、と。

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