五十肩、 つづき
肩関節のトラブルに詳しい高岸憲二・群馬大教授(整形外科)は「5十肩の患者を検査しても、これといった異常が見つからない。ただ、肩関節を包む袋(関節包)が厚く、硬くなっており、結果として肩が動きにくくなったり、痛みが生じるようだ」と説明する。また、糖尿病や高脂血症の人に五十肩が多く、治りにくいといわれる。これらの病気の患者は末梢血管に障害が出やすいことが関連している可能性がある。
五十肩の症状が出たら、どう対処すればよいのか。高岸教授は「痛みがひどいときは安静に、痛みが少し和らいだだ、肩を動かせる範囲で動かした方が回復は早い」と話す。
《要は、医者は何もしないということだ。金儲けができない症状には都合の良い“○○シンドローム”の病名の付けようもなく、ストレスが原因ともいいようもなく、医者は見向きもしないということのようだ。》
ひどい痛みのときは、なるべく肩を動かさないようにし、三角布を使うことも勧められる。重い荷物は現金だ。
《動かせるようなら誰だって動かしているよ、また、持てるものなら言われなくても持ってるよ。何と素っ気ないアドバイスだ》。
我慢が出来ない痛みが続く場合は、ステロイドやヒアルロン酸、大量の生理食塩水を注射する治療法もある。
《初めて医者らしいアドバイスがでてきたが、これが現代医学の限界のようだ》。
肩が少し動かせるようになったら、痛みが出ない範囲で動かすことを心がける。片手で机を支え、片手をただ下げる。同じ姿勢で肩の力を抜いて下げた手をぶらぶら回す。椅子に座って机の上を拭くような動作をする。両手を後ろに回して片手で支えてゆっくり上げる。仰向けに寝て、棒でゆっくり手のひらを押す、のような運動を痛みが残らない範囲で行うと効果があるとされた。夜の痛みは、日中の活動が過剰な場合に出やすいので、運動量などの目安にするとよい。
放っておいても、多くの人が1〜2年で治る。ただ、高岸教授が164人の患者を対象にした調査では、1年以上経っても運動や作業をする際に痛みが残っている患者が3割いた。「五十肩と思っても、腱板断裂など別の障害が起きている可能性がある。自分で判断せず、整形外科の診察を受けてほしい」と高岸教授は呼びかける。
《人生50年の江戸時代から、世界1の長寿国になってもやはり「五十肩」に「四十腰」が起るには、昔の「長寿の病」といっていた問題とは異なる肉体的なメカニズムがあるに違いない。医者たちは、放っておいても多くの人が治ることで真剣にこの病状に立ち向かおうとしない。私のように何の係わりもない肉体の持ち主には理解できない辛さのようだが、五十肩で困っている当人たち、或いはその年齢に近づいている人たちには、これからも、耐えられない痛さを味わい、それでも耐えて行かねばならないのだろう。》
| 固定リンク
« 五十肩 | トップページ | どうも変だ「子育て」 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント