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2009年6月24日 (水)

外国人研修生、死亡例が急増

 外国人研修制度とは、発展途上国への国際貢献と国際協力を目的として、日本の技術・技能・知識の研修を支援する制度。1993年には、「学ぶ活動」である研修に加えて、「労働者として」実践的な技能・技術を修得するための技能実習制度が導入され、現在、技能・実習(公的評価が可能な96職種116作業に限定されている)併せて最大3年間の滞在が可能となっている。

 毎日新聞(6/23)から、
 外国人研修制度で働いている研修生や実習生が死亡するケースが急増し、08年度は過去最高の34人(07年度比13人増)に上ったっことが、財団法人・国際研修機構(JITCO=Japan Interenational Training Cooperation Organization)の調査で分かった。特に長時間労働が原因とされる脳・心疾患は16人で07年度の6人と比べ2・5倍以上になった。外国人研修生問題弁護士連絡会は22日、「過労死の疑いもある」として厚生労働省に長時間労働の実態や労災の受給状況などの調査を求めた。

《近年、研修生の急増に比例するように人権侵害や事件が多発していた。パスポートの取り上げ、強制貯金、研修生の時間外労働、権利主義に対する強制帰国、非実務研修の未実施、保証金・違約金による身柄拘束、性暴力などで、2006年にはトヨタ自動車の下請企業23社での最低賃金法違反、また岐阜県内の複数の縫製工娘では時給300円で残業させていたことなどが報道されている。

《日本国内にとどまらず、米国務省の人身売買に関する2007年版報告書では、日本のこの制度の問題を取り上げ、非人権的な状況に置かれている研修生の状況把握や問題解決などを指摘している。同年7月1日には米国務省マーク・レーゴン人身売買監視・対策室長が来日して日本側に制度の廃止を提案した。

《また、元法務副大臣・河野太郎(自民党)は自身のブログで、本制度も含めた日本の外国人労働者受入れ政策を「ほとんどイカサマ」とも発言している。(以上、Wikipedia より)

《これらのことは、日本人労働者が働きたがらない所謂3K職種での労働者不足や、安価な外国製品との価格競争にさらされている中小企業が、本来の目的である国際貢献ではなく、低賃金の労働力確保のために本制度を利用するケースが目立ち、研修生の中にも技能修得ではなく、出稼ぎとして来日するものもいるという。

《また、簡単に職替えがでる日本の若者に比べ、祖国を離れて言葉も不自由な制度を利用した中での研修では、企業の求めるままに労働強化に従わざるを得ない環境でもある。

 外国人研修制度を推進するJITCOが受入れ企業からの報告をまとめた。死亡者数は04年度に初めて20人を超えていた。08年度の死亡者34人のうち、急性心筋梗塞やくも膜下出血など脳・心疾患が16人を占めた。作業中の労災が5人、自殺が1人。92年からの調査で死者は総計213人、このうち脳・心疾患は67人に上る。

 外国人研修生問題弁護士連絡会に寄せられる相談では、月100〜200時間の残業をしているケースが多いという。月100時間の残業は、過労死の危険性が指摘されるラインで、指宿昭一弁護士は「経済の悪化を背景に研修・実習生に過重労働のしわ寄せがきている。脳・心疾患の多くが、過労死の疑いがあるのに労災申請もできずにいるケースではないか」と分析する。

《何ということだ、戦前の搾取で企業利益を生み出していた当時と何も変っていない。敗戦後の私たち世代の100時間残業が当たり前も苦しい時代であったが、21世紀の現在、飽食になれた日本人に代わって、発展途上国の労働者に非人道的な労働を強いている実態が存在しているとは、『100年に1度の経済の危機』を免罪符のように利用している日本もみっともない国になったものだ。

 弁護士らと厚労省を訪れた中国の実習生、丁建輝(35)は「溶接の研修で訪日したが、都内のスクラップ工場で働き、月に100時間以上の残業をしている。丁は「背中や心臓に痛みを感じ命の危険を感じる時もある」という。厚労省は連絡会に「パンフレットなどで労災防止キャンペーンをしている」と答えるにとどまったという。

 高まる批判を背景に2006年12月には規制改革・民間解放推進会議が答申において、2009年の通常国会までに研修生保護に関する法案を国会に提出するように求め、改革への取り組みが本格化しようとしている。

 

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