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2009年5月24日 (日)

病児保育

    ゆり
Dscf0097 毎日新聞(5/24)から、
 《 》内は私見。

 子どもが急に熱を出したが、どうしても仕事が休めない。
 こんな時、共稼ぎ世帯などの支えになるのが病児保育施設だ。ただ、多くの施設は事前登録が原則で、当日に申し込んでも預かってもらえない場合もある。病児保育の利用方法をチェックしてみた。

《利用方法について書く前に、一言。どうして発熱したわが子を一時預かりに預けてまで働くのだろうか。これがわが子でなくて母(妻)本人の問題であったらどうだろうか。『あなた、私が熱を出して苦しんでいるのに、よくも会社に出かけられるわね!』の言葉が飛んでくるだろう。父親(夫)であっても同様だ。恐らく腹の虫の居所でも悪ければ、離婚沙汰にまで発展するほどの家庭の一大事だろう。一方、勤めている(それとも、自身経営者?)会社にしても、従業員の子どもが急な発熱で看病の必要があっても欠勤を許さない会社なんだろうか。もしもだが、私が経営者だったらどうだろうか。このようなわが子の病気を看病もせず、会社に出てくるような母親は、辞めてもらってもいい人間だ。》

《このように他人に預けてでも稼ぐことに熱心な親でも、対外的には「子どもは私の宝、命よ」と宣うだろう。生活レベルが上がり、昔のように家に冷蔵庫もない、冷暖房などもってのほか、洗濯機もない、電話やラジオでさえどこの家庭にも備わってもいない、着るものは継ぎはぎだらけの着古し一着、食事に肉など見ることもない粗末な惣菜だけ、すきま風の通り抜ける借家住まい、水洗便所もない、といった生活ではないだろう。贅沢に慣れ、流行を追いかけ、ブランドの一つや二つは持っており、痩せることに腐心し、今日明日の食事の心配につきまとわれるような生活ではないだろう。》

 「食欲が出てきてよかったね」。保育士から声を掛けられると、お粥を頬張っていた2歳の女の子が微笑んだ。東京都品川区の病児保育施設「キッズベル品川」は、小児科医院「鈴の木こどもクリニック」に併設されている。05年の開設以降、述べ2200人の乳幼児を預かってきた。

 病児保育施設はおおまかに、
 1、医療機関併設型
 2、保育所併設型
 3、非施設型(派遣型など)に分けられる。

 1に当たる「キッズベルでは、午前と午後の2回、医師の診察を受けることができる。インフルエンザなど伝染性の病気でも受け入れる場合があるため、保育室内に透明カーテンや陰圧設備、空気清浄機を設けている。

 病児保育施設は、働く親にとってあり難いが、利用には決まりがある。まず、多くの施設で事前登録が必要だ。容体が急変した場合などに備えるためだ。キッズベルでは、病歴や予防接種歴などを記入した「児童票」の提出を求めている。

 定員の問題もある。キッズベルの場合、定員は1日4人だが、風邪の流行時期には十数人の希望が殺到する日もある。同クリニックの鈴木院長は「もっと受け入れ態勢を充実させたいが、クリニックの診療もあり、現状が精いっぱい」と話す。

 利用料金は、医療機関、保育所併設型ともおおむね1日1000〜3000円が相場。キッズベルは2000円だ。一方、NPO法人などが手がける非施設型は職員が自宅に引き取ったり、依頼先に訪問するため、1時間当り1000円前後となっている。

 制度の理解不足による誤解もある。施設を「ベビーホテル」と勘違いし、病気の子を預けっ放しにするトラブルや、利用時間を守らないケースがしれだ。鈴木院長は「病気の子は、親が看病するのが基本であることを忘れないでほしい」と話している。

《なら、最初からどのような事情があろうと、そのように説得して親は勤めを休むべきことを教えるべきだろう。それにもまして、預けっ放し、規約を守らないなど、親を放棄しているとしか思えない体たらくだ。》

 「保育所の整備が進んでいないため、病児保育は二の次になっている」。全国病児保育協議会長で、中野こども病院(大阪市旭区)の木野稔理事長は、病児保育への国の取り組みについてこう指摘する。政府は04年、09年度までに1500カ所に増やす目標を掲げた。しかし、07年度時点の数字は745カ所と半数程度にとどまっている。厚生労働省は施設の内訳を明らかにしていないが、その過半数は「保育所併設型」とみられている。保育所併設型は、主に病気の回復期にある「病後児」に対応している。医師の関与が多い医療機関併設型に比べ、受け入れられる病児の範囲が狭いという側面がある。

 木野理事長は「ほとんどの医療機関併設型施設は赤字経営を強いられている。子どもと働く親のセーフティネット確保のため、国は支援を手厚くし、施設が増えるようにすべきだ」と語る。

《どうも理解に苦しむことだ。国は、子どもが病気でもその子どもを他人に預けてでも働くことを奨励するのか。これでは国は現在の世相そのままに、親子の断絶を奨励しているようなものだ。子どもが患った時こそ親の出番ではないのか。親は病いの子の肌とじかに接し、治癒に当たるのが情ではないのか。何度も書いてきたが、今の日本、親は子を産むだけの機械になり、育てるのは他人の世の中になったのだろうか。》

 

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