« 続・不登校指導に睡眠指導 | トップページ | 携帯メールシンドローム »

2009年5月12日 (火)

「世界遺産」のお墨付き欲しがる日本

 富士山が駄目、平泉が駄目、(参照 おらが国 次々と落選 08/10/19)にも懲りず、またまた、すげない回答をもらうことになった。

毎日新聞(5/16)から、 《 》内は私見。
 《小さいレベルでは料理のミシュランのお染み付きをもらって喜び、外国人の舌で序列を付けられた日本料理店に予約が殺到し、列を為す。惨めな島国根性の日本人のことだ、駄目で元々のこと、世界遺産のお墨付きを欲しがるのもやむを得まい。》

 「近代建築の巨匠」と呼ばれるフランス人建築家ル・コルビュジェ(1887〜1965年)が設計した東京・上野の国立西洋美術館など世界の22の建築作品について、国際記念物遺跡会議(イコモス・本部・パリ)は12日(現地時間11日)、「世界文化遺産への登録は延期すべきだ」と、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会に勧告した。6月22日からスペイン・セビリアで開く同委員会で最終審査されるが、勧告どおりに決まれば推薦書の書き直しが必要で、結論は11年以降に持ち越される。

 イコモスは同委員会の試問を受けて登録の適否などを事前審査する期間で、登録、情報紹介、登録証明、不登録、のいずれかを勧告する。日本が登録推薦して延期勧告されたのは、07年の石見銀山遺跡(島根県、のちに登録)、08年の平泉(岩手県)に続き3例目。

 同館はコルビュジェが設計した東アジアで唯一の建築物。フランス政府が中心となり、日本など6カ国にある計22のコルビュジェ作品について昨年、各国共同の推薦書を提出し、一括での世界遺産登録を目指していた。文化庁は「イコモスから『顕著な普遍的価値』の証明に関してさまざまな指摘を受けた」としている。

《数が集まれば強いだろうと、日本も加わって推薦する側も、対象も、十把一絡げとは壮観だ。イコモスも何をどう評価していいのか迷ったことだろう。》

 <ル・コルビュジュ>
 本名シャルル・エドアール・ジャヌレ。スイス生まれ。独学で建築を学ぶ。1914年に鉄筋コンクリートの建築工法「ドミノシステム」、22年にピロティや水平連続窓、自由な平面などを提唱する「近代建築の5原則」を発表し、近代建築理論の礎を築いた。30年にフランス国籍取得。55年に国立西洋美術館本館設計のために来日した。代表作にサポア邸、ロンシャン礼拝堂などがある。

《因みに私のブログのプロフィールのロダンの群像彫刻(カレーの市民)の写真は、国立西洋美術館開館の当初は建物と同一平面にあったものだが、現在は耐震構造の基礎を拵え、その上に置かれている。》
 

|

« 続・不登校指導に睡眠指導 | トップページ | 携帯メールシンドローム »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「世界遺産」のお墨付き欲しがる日本:

« 続・不登校指導に睡眠指導 | トップページ | 携帯メールシンドローム »