近ごろ気になる活字
一つ二つ。軽ーい話をしてみる。
毎日目にする新聞紙面で目につく言葉、「新型インフル」。小さな字の本文ではきちっと「インフルエンザ」と書きながら、字が大きくなる見出しでは「インフル」で済ましている。紙面が足りなくての省略ではない。その証拠に止むを得ないこととはいえ、毎度々々邪魔になるほど広告ページが増えている。「エンザ」を書くスペースなど幾らでもああるのに、気を衒ってか、言葉を端折るのが市民権でも有しているかのように尻切れとんぼの言葉が増えてきた。インフル、インフルと。
私は嫌いなので使用したこともないが、新聞に絵文字は使用されないだけ救いだが、これらは携帯から始まった幼稚な世代の遊びのレベルだ。そうそう、『ココログ』でも絵文字を付け加えることができるが、使用しない人間には目について煩わしいだけで邪魔な存在だ。
同じように省略されるのが国名だ。米はコメではなくベイと読まねばならない。これこそ戦前から使用されいる表記だが、気になる時は改めて前後を読み直す。今日の朝刊「米揺さぶる北朝鮮」や「米大統領」大きな活字ぐらい米国と書けないものだろうか。北朝鮮を「北朝」か「北鮮」でなく、きちんと書くのなら、米国だって書けばいいのに、と思う。
最も気になっている活字が「トイレ」だ。今までにも身につけるものでその呼称と現物とのちぐはぐを書いたことがあるが、肌につける順番で言うと、私の世代にはパンツ(ズロースとも言ったが、今はショーツ?ただの紐に見えるものもあるが。)の上がズボン下、ズボンとなった。ところが現在これがデタラメになったようだ。ズロースは死語のようだが、パンツが解らない。ズボンなのか、スラックスなのか。パンツの下にズボン下を履く説明をテレビなどで耳にすることがあって、パンツ、スラックス、ズボンが同じもののように思える表現だ。誰か正確に説明できる人いるの?。
話が逸れた、トイレのことだったが例の壊れて困った宇宙の彼方のトイレではない。
このところしばしば広告欄に大書されている。『トイレが近くてお困りの女性に。トイレの回数を減らすお薬がここにあります。』って、頭の混乱する表現だ。何時、トイレが「おしっこ」の代名詞になったんだろうか。トイレの回数が多いのならトイレは近い方が助かるのに、トイレが近くて困る女性がいるなんて。
「おしっこ」と書くことが禁止されているのなら、私の不勉強だけれど、別の表現も可能だ。「お小水」と書けばいい。何でも横文字にすればハイカラ(旧いな)と思い込むなんて情けない話だ。女性に関する生理時の必需品に限っても、男性が見てはいけないようなどぎつい表現が毎日流されている。おしっこやお小水は極めて上品な言葉だと思えるのだが。横文字かぶれにはそうではないのだろうか。
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