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2009年5月19日 (火)

深夜に騒ぐ若者に不快高周波

毎日新聞(5/19)から、
 深夜の公園で騒いだり物を壊したりする若者を撃退しようと、東京都足立区が21日、若者にしか聞こえない周波数の高い音を発する装置を実験的に設置する。深いな金属音に聞こえ、作動後、早ければ2〜3分で若者がいたたまれなくなるという。

 設置されるのは足立区鹿浜3の区立鹿浜公園。区によると、深夜に若者が集まって騒ぎ、近所から苦情が絶えないうえ、洗面所の蛇口が壊されるなど年70万円もの被害がある。区は07年度から、年300万円で区立公園の深夜パトロールを警備会社に依託してきたが、職員の発案で装置の設置に踏み切った。

 《設置される装置は、英国の会社が「モスキート」の商品名で、セキュリティーシステムとして2005年から地元商店などに販売。小型スピーカーから17キロヘルツという、非常に高周波数のブザー音を流すものだ。

 《高周波の音は、年齢とともに徐々に聞きにくくなるため、おおむね20代後半以降の大人には、全く聞こえないか、若しくは殆ど気にならない。しかし、聞こえる若者にとっては、かなり耳障りである。

 《ただし、高周波数の可聴範囲は個人差が大きく、若年層以上でモスキート音が聞こえる人もおり、その人が機械の設置を知らない店員や周囲に不快感を訴えても、理解してもらえない状況に陥ることがある。

 《応用例として、
 ▽ファミリーレストラン、ファーストフード店、書店など、店内に長く居座っている若者客を追い出せる。
 ▽スーパー、パチンコ店、パーキングエリア、公園など、店頭や駐車場などでの迷惑行為をする若者を、排除できる。
 ▽レパート、スーパー、書店など、万引きをする若者に対して、牽制することができる。(Wikipediaより)

 人は加齢とともに高い周波数の音が聞こえにくくなり、一般的に、17キロヘルツ以上は10代〜20代前半の若者にだけはよく聞こえる。これを利用し、キンキンと金属音に似た高周波の音を出して、迷惑行為をする若者を撃退する。音は前方60度の範囲で最大約40メートルまで届く。区公園管理課が実験したところ、40代以上の職員は耳を当てても聞こえなかったが、20代前半の職員は約20メートル離れても聞こえたという。

 蚊が飛んでいるようにも聞こえるので、装置名は「若者たむろ防止装置 モスキート(mosquito・蚊)」。1台約20万円だが、総代理店「メルク」が宣伝効果を期待して1年間、区に無料貸与した。区はタイマーを使って午後11時〜午前5時ごろに作動させる考えだ。

 特定の世代をターゲットに公共空間の使用を制限するだけに反発も予想されるが、増田治行・公園管理課長は「地元は本当に困っている。設置するしかない」と説明する。区は効果と地元の意向次第で他の公園でも設置を検討しているが、既に「近所の公園にも」と要望が相次ぎ、他自治体や警察からも問合せがあるという。

 05年に装置を開発した英国人研究者は06年、ユーモアがあり独創的な研究を讃えるイグ・ノーベル賞を受賞している。

《公共のマナーのかけらも持ち合わせない悪ガキどもだ。愛を語るのに場所もなかった敗戦後の時代と異なり、今さら静かになったところで公園で語らうアベックもいまいが・・・。また、悪ガキどもの反発は当然予想されるが、実力行使での排除もやむを得まい。後はただ装置が壊されないことを見守ることだ。》

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コメント

実際に私の街にもついている場所があるらしく、そこは昼でもつけっぱなしなので、そこを通る息子などが聞こえると申しておりました。

それにしても、根本的に深夜に営業している店が多過ぎることも問題なのではないでしょうか。
それから防犯のためとは言え、街が明る過ぎる。
真っ暗で遊ぶとこもなければおのずと家にいるようになるのでは?と考えますが、どうでしょう。

投稿: BEM | 2009年5月21日 (木) 22時37分

BEMさん、いつもコメントをありがとうございます。

漆黒の闇、鼻を摘まれても分からない、など、闇を表現する言葉が多くありますが,今の子には体験する自然がなくなっています。

また、それから生まれた言葉には、一寸先は闇、お先真っ暗などがあります。

私の、ぼんやりとある幼児体験の中で、祖母があやす背で、泣きじゃくりながら見えていた変電所の灯りが、暗闇と結びつく幻影のようにあります。

それだけに暗闇の灯りが水先案内のように行く手を照らしてくれる有難さを感じることもできたのだと思います。

ところが現在、クリスマスや街中、東京タワーが代表するように、何かあると電飾が夜を汚して辺りに喧噪を撒き散らします。四六時中昼のように明るくし、エネルギーを浪費しています。

そこに、若さを持て余した連中が誘蛾灯に吸い込まれる蛾のように、群がって来ます。そうさせないために本当は、親の幼い頃からのマナーや公共のモラル教育が大事なことですが、現在では望んでも詮無いことです。

この度の足立区の措置は、そのような無頼の徒を追い払うためには必要なものと理解するしかないと思います。

このニュースが流れてからは、全国のあちこちの自治体からの問い合わせが殺到しているようですが、それほど親の教育を受けていない若者がはびこっているということでもあるのでしょう。

投稿: 小言こうべい | 2009年5月22日 (金) 13時09分

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