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2009年5月 5日 (火)

15歳未満、28年連続減少

毎日新聞(5/5)から、要約 と《 》内は私見。
 「こどもの日」を前に総務省が4日付で発表した15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は、前年より11万人減少の1714万人と、82年から28年連続で減少した。総人口(1億2760万人)に占める割合も前年より0・1ポイント低い13・4%と75年から35年連続下がっており、人口、割合とも過去最低を更新した。ただ、0〜2歳の幼児人口は増加に転じた。

 男女別では男子878万人、女子835万人。3歳刻みの年齢階層でみると、12〜14歳の中学生が360万人と最も多く、3〜5歳の323万人まで年齢が低いほど減少する傾向にある。0〜2歳は前年より4万人多い328万人。近年までの景気回復で「団塊ジュニア」らの結婚が増え、出生率が増えたのが要因とみられる。

 県人口に占める子どもの割合を都道府県別でみると、最も高いのは沖縄の17・9%で、滋賀15・1%、愛知14・7%、などが上位となった。最も低いのは秋田の11・5%で、東京11・8%、北海道12・2%、高知12・3%、が続いた。

 主な国々と比べても、インド(35・3%=01年)、米国(20・2%=07年)、ドイツ(13・9%=06年)などを下回り、日本は世界的に最も低い水準にある。

《毎年続く15歳未満の人口も遂に28年連続の減少記録となった。しかし、このような数字を聞く度に不思議でならない社会の珍現象に戸惑うばかりだ。子どもの数は減り続けているのに、何故、保育所に入れない待機児童の数が増加を続けているのか。遂には保育士が自宅などで3〜5人を世話する「家庭的保育(保育ママ)」の法制化に厚労省も動き出す始末だ。》

 以上の数字を踏まえて、社説は子どもを国家の「真の宝とするためには」を綴っている。
 (前略)注目すべきは上のような数値だけではない。28年前には想像できなかった変化や新現象が今、子供達の環境に起きている。

 一つは携帯電話で形成する世界。学力と「ゆとり教育」をめぐる学校教育の混乱。そして何よりも痛ましいのは、児童虐待の急増である。

 携帯電話は急速に子どもたちの世界にも広がり、文部科学省もやっと利用調査をしたが、実際はまだ掴み切れない。例えば、トラブルや事件の原因にもなる自己紹介サイト(プロフ)について、子が利用していることを知らないばかりかプロフの存在を知らない親も珍しくない。閉ざされた世界になりがちだ。

《そんな愚痴ばかり言っていても解決できない。どうしたら子育てに無関心な、そのような阿呆な親に携帯の危険性を分からせることができるのか。今となっては遅いことかもしれないが、他人に子どもを預けることばかりを考えないで、もっと生身の子どもに目を向けるよう、保護者を目覚めさせる以外には解決の糸口すら掴めないだろう。》

 閉ざされた密室で大人が起す児童虐待は年間4万件を超える。子どもが様子の変化などでシグナルを出しているのに、周囲が見落としたり、行動に出ないために最悪の事態に至るケースも後を絶たない。大阪市の小学生女児の死体遺棄事件もそれが悔やまれる例といえるだろう。

《子どもが出すシグナルは、まっ先に親が見つけるのが当たり前のことだ。一番身近なのは親のはずだが、今は親は子どもにとっては心身ともに遠い存在だ。子どもにとって現在の親は、食事の支度も折々の、金儲けに忙しいだけの人だろう。子どもの様子の変化に周りが気がつく時点では手遅れの状態に近い。また、周りが口出しして近隣トラブルになるケースも多い。今でも『余計なお世話』『触らぬ神に祟りなし』は生きている。》

 一方、子どもを産み育てる社会条件も寒々としている。04年から少子化社会対策大綱を掲げる政府の最新少子化社会白書は「目標と現実の乖離」を並べ、改善を強く求めた。例えば、男性育休取得率は目標10%に対し07年度実績1・56%という有り様だ。そこへ空前の不況、雇用不安というマイナス要因がのしかかる。

《どんなに声を涸らしても、今以上に男性の育休取得率が上がることはないだろう。それよりは、子どもが乳飲み子の間を母親が世話することが可能な企業内育児所の設置を義務付ける法制化を進めるべきだろう。男性の育児休暇は子どもが乳房を離れた後でいい。半年、1年の休暇を取れるよう、企業努力を求めるべきだ。》

 子は宝という。親だけでなく社会のだ。しかし、その現実や守り育てる仕組みは言葉からはほど遠い。児童虐待は端的にそれを物語るが、携帯電話や学力の問題にも共通した課題がある。おせっかいと言われようと、大人たち、地域社会が子育てに連帯する責任意識を持ち、必要な注意や対処を躊躇わないことだ。

《地域社会への協力の呼び掛けはいいだろう。しかし、協力はしても責任は地域社会ではなく、子育ての責任はあくまでも親にあるものだ。》

 携帯電話によるいじめなどのトラブル防止や察知、目先の点数アップにとらわれない真の学力育成での学校との協力や支援など“首を突っ込む”べき余地は多くある。

 子は宝。もう一つ肝に銘じたいのは、子どもたちは大人たちを映す鏡。子どもたちの環境を改善することは、すなわち暮らしやすい社会を整えることに他ならない。子どもの日は「おとなが問われる日」である。

《たしかに子どもたちは大人を見ている。そして今、子どもに恥じないでいられる大人が如何に少ないか、問われると答えに窮する。》

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コメント

子供の数が減り続けているのに保育所の待機児童が増えているのは、共働きが増えているからでは?
小言こうべいさんは確か、結婚・出産後も女性は働くべきとおっしゃっていたと記憶しているのですが。

いつも興味深く拝見しています。
舞鶴高1殺害事件と同時期に起きた愛知の女子高生殺害事件、特急サンダーバード内強姦事件、成田幸麿ちゃん殺害事件(母子家庭)などについての見解も読みたかったです。
やはり「オンナが誘った、犯人の男はオンナにそそのかされた被害者」「母子家庭だから母親が怪しい」という見解でしょうか?

投稿: 愛読者 | 2009年5月 7日 (木) 13時17分

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