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2008年12月21日 (日)

児童養護施設内の児童による暴力

毎日新聞(12/18)から、 要約と 《 》内は私見
 近年、児童の暴力に悩む児童養護施設*が多いという。東京都社会福祉協議会(都社協)が昨年実施した調査では、過去に児童から暴力を受けた職員が約6割に上り、昨年10月中旬の1週間で施設の半数で児童間の暴力行為があった。各施設で職員に実情を聞いた。

 * 児童養護施設 - 児童福祉法第41条では、次のように書かれている。
 児童養護施設は、乳児を除いて、保護者のない児童(2歳から概ね18歳)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童**を入所させて、これを擁護し、あわせてその自立を支援することを目的とする。
 1998年の同法改正で、単に擁護するだけでなく、退所後の支援を行ない、児童の自立を支援することがつけ加えられた。また、施設長の懲戒権の濫用禁止が規定され、体罰などを禁止した。

 全国に約550の施設があり、約30000人の児童が生活している。

 ** 環境上養護を要する児童とは、、親の行方不明、死亡、傷病入院、拘禁、離婚、経済的理由など、何らかの理由で家庭での養育が困難な子どものことをいう。近年では、虐待を理由に入所するケースの割合が増加している。

〈東京都社会福祉協議会の調査〉
 児童部会が昨年10月、59施設を対象に実施し、18施設、保育士・児童指導員919人(有効回答916人)が回答。同月15〜21日、入所児童同士の身体的暴力トラブルは24施設で99件あった。場所は居室が30件で多かった。過去に児童から暴力(身体、脅し、器物損壊など)を受けた職員は62%(569人)に上り、Ⅰ年以内に限っても39%(356人)が経験していた。

東京都内のある施設では今年6月、高校1年の女子生徒が女性職員に「おすし買ってきて」と頼んで断わられると、椅子を投げつけた。11月には別の同学年の女子生徒が「夜遅いから寝た方がいいよ」と話した女性職員の太腿を蹴って怒りをぶつけ、最後は包丁を持ち出した。

《子どもに対する法的過保護は、職員が暴力の被害者であっても、手も足も出せないように規定した。元々は保護者や親の家庭内教育が放棄されたあげく出来上がった子どもたちのことだ。甘やかされた自己中心のこのような相手でも、職員は避難する以外に道はないのだろうか。》

都内の別の施設では、小学校2年の男児がおもちゃなど友人の持つものが欲しくなり、拒否されると殴った。祭で神輿を担ぎ、自分の場所が気に入らないと割り込んで近くの友人を蹴った。男児は両親、姉から体罰を受けていたという。

《核家族の悪弊がもろに出たものだ。自分と他人との違い、自分のものと他人のものとの違いなど全く教えられていない。大家族の中で、きょうだい喧嘩しながら自然に身につく我侭の限界を知らないのが今の子どもたちだ。核家族の中で躾さえされず、甘え放題、我を押し通してきた。思い通りにならないと我慢できず直ぐに切れる、あるいは暴力に走る。手がつけられない状態になって親は自身の反省もなく子を虐待し、いじめ、最後には見放す。》

都内のある施設職員によると、
 金属バットを振り回して職員を脅す
 殴る手を押さえると蹴り続ける
 同級生の女子の服を脱がす
 幼児が歯形がつくほど職員を噛む
などの実例もあるという。

錦華学院(東京都練馬区)の土田秀行院長(59)は対策として「『暴力はよくない』と繰り返し伝えること、個人でなく職員がチームで情報を共有して対応することが大切。経験豊富な職員の存在も重要だ」と話す。

《学者の何の足しにもならない話だ。話して聞き分けられる子なら、養護施設に来ることもないだろう。そんな生ぬるい態度だから子どもは増長することになるのだ。殴ってきたとき、殴り返して痛みを体験させ、身体で解らせることも時には必要だ。しかし、それもできないように法律は子どもを甘やかせることに必死だ。》

07年10月現在、全国の564の擁護施設で暮らす子どもは3万846人。児童による暴力と虐待経験の関連を指摘する声もある。

構成労働省の調査では、親の虐待を理由に入所した児童の割合は92年3・5%、98年5・7%、03年11・1%と増加傾向をたどった。04年の全国児童養護施設協議会の調査では、児童の62・1%が入所前に虐待を受けた経験を持っていた。

養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」の黒田邦夫施設長は「暴力は虐待の再現行為。人を傷つけることが当たり前の中で育ち、簡単に手が出るのは無理もない」と話す。

都社協の調査では、1年以内に児童から暴力を受けた356人の「最も危機感を持った」経験の中で「近くに職員は何人いたか」と聞くと、0〜1人が8割だった。職員の人数を定める児童福祉施設最低基準は就学児童6人に対し1人で、79年以降変わっていない。

子どもの権利擁護に詳しい藤井美江弁護士は「暴力トラブルが起こり生活の安全を守れないのは子どもの権利侵害だ。被虐待児やさまざまな障害を持つ児童が増えて対応が難しくなっている。職員の配置基準が変わらないのは問題だ」と話す。

《職員は自分の身の危険を抱えながら、いざ発生する暴力に対する対応が、「いけないよ、いけないよ」と避難することだけでは、児童6人に1人の職員の数を整えたとしても、対策にはならないだろう。子どもたちに勝手気ままと自由とは違うこと、自由とは責任が取れることで自由であること、言い方を変えれば自由とはとっても不自由なんだということを厳しく教育することが必要だ。それには強制が伴う。それが教育なんだ。現在のように甘えを増長させる、腫れ物に触るような大人の子どもへの接し方こそ大きな問題を孕んでいる。》

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コメント

私は、青梅市にある、都立誠明学園と言う所で生活していました。そこでは、教師が生徒に暴力をしていました。木刀、竹刀、などを使い、ボコボコにするのです。私も、殴られました。殴られた時に息が吸えなくなり、死ぬかと思いました。怖かった。本当に怖かった。ある生徒は、教師にイジメられ、首吊り自殺した生徒もいました。私は、その生徒から死ぬ前に、色々と聞きました。結果は、教師の嫌がらせ、暴力でした。誠明学園で検索して下さい。本当に、本当に怖かった。今では、人間恐怖症です。

投稿: 施設虐待について | 2011年2月24日 (木) 14時49分

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