小中高生、暴力行為件数最悪に - 2 -
〈余談〉アラフォーにグー。今年の流行語だという。時代遅れにはアラフォーは日本語の「あら、ほー」だと思っていた。ほー、は関西では普通に使う。‘フォー’は日本語がまともに発音できない最近の歌い手の真似かと思っていた。ところが「40代」辺りを指す言葉だという。流行語とはいえ、全くかかわりのない世代もいる。そういえば、テレビドラマは滅多に見ない。朝食時に妻につられて“ながら見”で15分ばかりが最長の時間だ。
そのNHKの朝ドラ、可愛いい、まな、かななら、と見始めた『だんだん』も今は見る気にならない。スタート直後こそ篤姫に続いて2位にあったが、週を追うごとに下降線を描き、今週は関西、関東ともに15位まで転落。女性脚本家(森脇京子)の筋書きは程度が低すぎた。双子の間に現われる男性1人。そうなれば低俗な三角関係になることはバカでも予測する。それに肝心の男性の描き方がひどい。自信過剰な若者に大人を向うに回して好き勝手を喋らせる。下らない脚本に目くじら立てることもないが、朝食が不味くなるのは困りもので、今はもう妻も見ていない。それ以外の時間にテレビにかじり付くことはないから「アラフォー」も全く知らなかった。
【閑話休題】 「問題行動」調査 つづき。 《 》内は私見
些細なきっかけから容赦ないパンチをいきなり見舞うのが、最近の暴力の特徴となっている。
「センコー、さっさとしろよ」。倉庫の鍵開けに手間取っていた東京都内の中学教員に、男子生徒がいらついた声を出した。「その口の利き方は何だ」。注意した教員は突然腹にパンチをくらい、肋骨にひびが入った。
横浜市内のある中学では年約30件、生徒同士の暴力で怪我に至る事案が起きる。「噂で悪口を言われたと思い込み、出会った瞬間、突然殴る。言い合いをして、掴み合って、という過程がなくなった」と副校長は嘆く。一緒に塾に行かなかった、下敷きを見せてくれなかった。横浜市教育委員会に届く報告は、たわいない原因がほとんどだ。
《兄妹喧嘩のできない現代っ子たちだ。私たち世代は、幼児の頃から兄妹間で玩具の取り合いをしながら「自分」と異なる「他人」の関係を学び、我慢すること、譲り合うことを身につけて行けた。核家族にはない大所帯の優れたところだった。殴られる痛みを知ることで他人を殴ることの手加減を覚え、労り愛する心も芽生えた。今は家を留守にして働く親たちの、罪滅ぼしにも似た甘やかしを、愛情と勘違いした育児のもとで、我がまま放題にそだち、気に食わないことがあると泣叫ぶ情緒不安定な子が殆どだ。日祭日のスーパーやコンビニ、食堂辺りの店内を観察すればすぐに理解できるはずだ。幼児から小学生の子たちの遊び場であり、運動場まがいの有り様だ。泣叫んでも、それを親は叱ることもしない。まるで私は関係ない、といった顔つきだ。このような親の下で躾もなにもできていない子たちが集まって来ては学級崩壊を巻き起こすのが現状だろう》。
《そして、甘えのまま中学生になり、高校生になり、大人になって行く。秋葉原のような事件は、そのようにして育った大人になり切れない社会への甘え(新聞が書く‘愛に飢えた’)の結果だ。》
大阪府内の小学校の50代の女性教諭は「机を投げる子がいたが、相手が怪我をするという発想がない。暴力の度が過ぎ、もどかしさを感じるとすぐに手が出る」と話す。校内の備品も壊される。「机を3階の窓から放り投げる、教室で教科書を燃やして騒ぐ。かつで中学であった校内暴力が小学校で起きている」。
岐阜県内の小学校の校医を務める小児科医は言う。「荒れる子の親は、80年代に学校が大荒れした時代に中学校に通った。そんな親のもと、自己肯定感を育み損ね、価値観の不安定な子が暴れている」と。
授業妨害を繰り返す従来のような校内暴力もある。福岡県田川群の中学では、校長と教頭が心労で休・退職に追い込まれた。今年3月には校長室で茶碗を壊すなどした2生徒が逮捕された。授業中にキャッチボールをする子もいた。教諭の1人は「生徒の親は、非行の第3のピークといわれた80年代に育った。善悪の区別や規範意識が十分躾けられていない」とみる。
どんな子がキレるのか。子育てに熱心でなかったり、経済的に余裕のない親のもと、愛情を注がれていない子が暴発しやすいという見方が、教育現場では一般的だ。
《格差社会が叫ばれてから、経済的に恵まれていないことが何かにつけてマイナス面での理由にされるが、昔の平均的な家庭では裕福な家などないに等しかった。それらの子沢山な貧乏家庭の子が皆、暴力沙汰を起しただろうか。そんなことはない。全く逆だ、貧乏である程家族は助け合い、団欒の言葉が似合う家庭が多かった》。
東京都大田区教委の内野雅晶・統括指導主事はいう。「愛されていない子は寂しく、自暴自棄になりがち。問題行動で注意され、怒りが溢れんばかりになって、教師の何気ない一言で『うぜー、』『ぶっ殺す』と暴発する」と。
また、「学級崩壊も再び目立ち、新しい校内暴力の時代に入った」と話すのは、埼玉県内で小学校教諭を務めた増田修治・白梅学園大准教授。「勉強できない子はダメ、という価値観の押しつけで、自己肯定感が低くなり日々のむかつきにつながっている」と分析する。
《学級崩壊の原因を、学校や先生たちの教育現場に矛先を向けたのは一体誰だったのか。来る日も来る日も学校叩きを繰り返したのは誰あろう、マスメディアではなかったのか。「子どもを見れば親が解る」とは早くから言い古された言葉だ。私はずっと一貫して学校を攻撃するそのようなメディアを批判してきた。問題の根っこのところを見落としているからだ。そもそも私がブログを立ち上げたのも、昭和一桁の、家庭も顧みず、戦後の日本復興にかまけた生きざまに後悔の念があったからだった。働くための活力源となる何よりも大切な家庭や家族、その家族が崩壊する原因も仕事が命の一桁世代が拵えたようなものだ。そのため、現在の親の子育ての無責任さを何よりも苦しい思いで見ているのが昭和一桁世代だ。親はもっと子どもに目を注いでやって欲しい、と。もっと叱ってやって欲しい、学校の先生は、叱ることもできない立場に立たされているのだから。学校は躾をするところではない。子どもにとって親が躾けてやる以上の優れた教師はいない。せめて小学校に入学するまでには、椅子に座って先生の話に耳を澄ます子にまで育てておくのが親の責任だろう》。
現在、現場はどう対応しているのか。
京都府城陽市の小学校では昨年、一部児童が窓ガラスを割って教員に怪我をさせる騒ぎを繰り返し、市教委は警察との連携を強化した。警察官を混じえたサポートチームで話し合い、地元署員が問題児童や保護者の相談に乗った。警察官OBが学校を見回る「スクールサポーター」は、40都道府県教委が導入している。
指導力のある教員を「児童指導コーディネーター」として活用してるのは横浜市。昨年度から小学校18校に配置し、トラブル防止に務めている。大田区も昨年度から、「生活指導支援員」として大学生らをニーズのある学校に派遣する。
スクールソーシャルワーカーと連携し、地域や家庭への働きかけで教育環境を改善する動きも広がっている。大阪府は05年から、寝屋川市の和光小に配置した。問題を抱えた子に教職員が一丸となって背景や対応策を協議する。保護者の悩みを受け止め、子どものプラスになることを共に考えることで荒れは収まり、不登校もゼロになったという。丸山涼子校長は「問題を起す子は『困った子』ではなく『困っている子』だという認識を全教職員が持てるようになった」と、福祉の視点による支援を訴える。文科省は今年度から、大阪府や香川県など350地区でスクールソーシャルワーカーの活用を始め、全国での配置を目指している。
《現時点の即応性のある対応としてはそれもいいだろうが、表面止まりの対策だ。根は保護者の認識にある。保護者の意識を変えなければ子どもの暴力問題は永遠の課題のままだろう》。
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コメント
管理人様、及びこちらにいらっしゃる皆様へ
貴ブログと全く関係のないコメントをすることをどうかお許しください。
「国籍法改正案」の存在はなんらかの圧力によりマスコミでほとんど取り上げられていないので
やむを得ずこのような手段をとっています。
恐ろしい法律が可決されようとしてます。
日本の根幹に関わる非常に危険な法案が公明、民主党主導により国会で通ろうとしています。
「父親が認知さえすれば、DNA検査なしに日本国籍取得」
という『国籍法改正案』です。
これにより日本国籍は誰でも簡単に取れるようになってしまいます。
この法案により治安の悪化や生活保護受給者の増加で大増税、医療の崩壊など、懸念されております。
また公明、民主両党は、この国籍法改正案だけでなく
二重国籍法、外国人参政権、ネット規制法などの法案も提出しており
これらにより日本が日本でなくなってゆくだけじゃなく
言論の自由までもが封鎖されようとしています。
皆さん、どうかこの危険な法案を一人でも多くの人に伝えて下さい。
人権擁護法案、外国人参政権、移民法などと同じくこの法案をマスコミは報道しません。
宜しくお願いいたします。
★国籍法改正案まとめWIKI http://www19.atwiki.jp/kokuseki/
投稿: name | 2008年12月 3日 (水) 22時33分