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2008年12月23日 (火)

警官、拳銃奪われる

年に何回か、全国警察官の活動を見せてくれる特番が放映される。その中には必ずといっていい暴走族取締りの現場を密着取材したコーナーが設けられる。追う警察と逃げる暴走族、見る度に消化不良を起す思いだ。民主警察の肩書きをつけた取り締る方は、傍若無人のガキどもに翻弄されても丁寧語や敬語で警告(ガキどもは警告と捉えてはいないが)しながらひたすら後を追うだけだ。ガキの悪ふざけが過ぎて運転を誤り、転んだのを捕まえるのが精一杯の捕り物騒動だ。大勢の警察官の人件費、何台もの警察車輌にかかる経費を使用し、見せられる結果は大山鳴動して鼠一匹だ。

腹立たしい限りだが、どうしてもっと厳しく強く取り締まれないのだろうか。番組が始まって以来、見せられるのは、道交法違反の暴走行為に挑発行為のガキどもの後をつけて、警察は一緒になって追うだけの虚しい取締り劇の見せ物に過ぎない。

その昔の「おい、こらっ」の時代に、懐かしささえ覚える。家庭内での親父(おやじ)とサーベルを下げた巡査は内と外との怖いものの代表格だった。時代の再来を願っているわけではないが、敗戦後の家庭では親父の権威が失墜し、警察はサーベルの代わりに棍棒だ。「おい、こらっ」も口に出せない優しい優しい警察に様変わりした。

このような手も足も出せない警察の弱味を嗤(あざわら)うような犯罪が発生した。毎日新聞(12/23)から
 21日午前2時15分ごろ、神奈川県南足柄市生駒の市道で、県警松田署地域課の男性巡査(30)が暴走族の取締り中にメンバー2人から襲われ、実弾5発入りの拳銃や手錠を奪われた。約15分後、別の署員が近くの民家の庭に隠れていた2人を発見。強盗傷害と公務執行妨害容疑で緊急逮捕、拳銃などを押収した。

逮捕されたのは、いずれも同県秦野市の暴走族で私立高3年の少年(17)と無職の少年(16)。警察官に反撃されないよう拳銃を奪ったとの趣旨の供述をしている。実弾5発は装填されたままだった。巡査は首などに1週間の怪我を負った。

調べでは少年2人はオートバイに2人乗りし、仲間の7〜8台と暴走行為中、巡査のパトカーに進路を塞がれて衝突した。降りてきた巡査を2人がかりで襲い、1人が首を絞めて押さえつけている間にもう1人が拳銃とワイヤを繋ぐ留め金のネジを緩めて拳銃を奪ったという。

大越紳二副署長は「拳銃を奪われた事実を極めて重く受け止めている。再発防止に万全を期したい」と話した、という。

《警察の哀れさが滲み出ている。巡査(匿名の必要があるのか)は暴走車輌の進路を塞ぐ形で車から降り、ガキどもに近づいて行った。ただぶらぶらと歩いてか。腰から抜いた棍棒を手に、威嚇しながら近寄ることを遠慮したのだろうか。追走劇を見る度に思う。パトカーで追跡し、後ろからバイクに追突させ、怪我させてでも捕縛すればいいのに、と。》

《それよりも、神奈川県と聞いて思い出すのは深夜11時から翌日午前4時までの18歳未満の深夜外出禁止条例だ。9月のブログの記事「禁煙条例骨子案発表」中で、この守られていない深夜外出禁止条例をからかったが、相変わらず放置されたままだ。また、このようなガキどもを外出させて育児放棄したままの親や保護者の無責任さには呆れ返るばかりだ。今回の事件は、条例を作文しただけの神奈川県の危機管理責任、保護者の育児責任こそ問うべきものだろう。》

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