続々・麻生太郎、このばかなるもの
麻生太郎、この男議員になったのが世襲なら、総理大臣のポストが転がり込んで来たのも世襲擬(もどき)の出来事だった。文字通り苦もなく総理の椅子に座ることになった。これまでに、散々彼の無能ぶりを取り上げて来た。世界の或いは日本の歴史認識のかけらもなく、戦争史観は他人からの聞きかじり、植民政策の理解もない。要は、自ら思索する頭脳もなく知性のかけらも持ちあわせていないのだ。村山談話の支持も、そうしておけば「無難なこと」だからに過ぎない。田母神前航空幕僚長の論文問題にしても、その処置には意見も出せず指示もできない。2兆円のばら播きは、手に負えないとみると、“汝ら良きに計らえ”のバカ殿様ぶりだ。
彼の総理が決まった時、世論調査は支持率44〜53%とあった。驚くべき高支持率に驚いた。彼の情けない力量を見抜けない国民が、あまりに多いのに驚いたのだ。だが、面白いように次々に剥がれる化けの皮から見えた無能ぶりに、やっと目覚めた国民もうまれ、エスカレーター宜しく支持率は勢いをつけて滑り落ちている。今ではANNの調査で29%に、FNNのデータでは36%にまで落ちている。この先の命脈は知れたもので、転がり込んだ権力の座にある間に、1度でも多くと、1フライト1億円前後もかかる専用機を飛ばして行く海外の先々で株を下げ、日本の恥を曝しているのだ。
最近話題の漢字の読み間違いなど珍しくもないだろう。振り仮名つきの漫画を読みあさり、夜な夜な酒をのみ交わす。どこに一国の総理大臣としての矜持があるのだろうか。11月12日、学習院大で開かれた日中青少年交流行事で挨拶した際、両首脳の往来に関して口にした言葉に読み違い(読み違いではなく、読めなかっただけ)があったらしい。しかし、単純に済まされる間違いではない。「頻繁」を「はんざつ」と口にした。麻生が二つの言葉の意味の違いを知っていれば言い直すことは簡単にできた。少なくとも麻生も大学は出ている(ご丁寧に日、米の)と聞く。両国主脳の往来が「はんざつ」とは手間のかかる邪魔者扱いに等しい表現であることぐらいは理解できないでは恥ずかしい。無学としか言いようがないが、いまになって「学習院の恥」「おバカ首相」と学習院OBたちは麻生を見放したという(週刊新潮、11/27号)。だが、学習院OBたち、麻生に何ができると期待していたのだろうか。このようなOBたちが当初の支持率を上げていたのかと思うと、日本という国情けないばかりだ。
英語がうまく話せれば国際人、グローバル人間だと、英語劣等意識から日本では小学校から英語を教えることになった。しかし、アメリカまで行って英語を学んだ麻生が国際人と思う人が何人いるのだろう。グローバルな人間と思う人がどれだけいるのだろう。完全に国際人としては失格者だ。そして、またまた自らの墓穴を掘るような発言をしたようだ。
毎日新聞(11/20)から 《 》内は私見
19日、首相官邸での全国都道府県知事会議で地方の医師不足への対応を問われ、「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医者の確保は大変だ。(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い。うちで何百人扱っているからよく分かる」と述べたという。地方の医師不足の原因が医師側にあることを指摘したものだが、日本医師会など業界団体が反発するのは必至だ。
さらに麻生は、「正直これだけ(医師不足が)激しくなれば、責任はお宅ら、お医者さんの話ではないのか。お医者さんを『減らせ減らせ、多すぎだ』と言ったのはどなたでしたか」と、過去の医師側の発言を紹介する形で医師を批判した。
麻生は同日夜、首相官邸で記者団に「お医者さんになったおれの友だちもいっぱいいるんだけれど、何となく意見が全然、普段からおれとは波長の合わないのが多いな」と医師への感想を述べた。
《麻生は自分の社会的常識が大きく欠落していることを棚に上げ、医師の常識欠除を攻撃する。医者に限らず麻生と波長が合う人間はそう多くはいないだろう。麻生は自分が普通でないことを分かっていない。苦労知らずのお坊っちゃんで育ち、出来の悪い頭脳で何ごとも“良きに計らえ”で済んでいた。それでいてサラブレッド気取りでは、周りの取り巻き以外には気の合う人間などできるわけはない。それに気付くこともできない寂しい男だ。》
一方で、「まともなお医者さんが不快な思いをしたというのであれば、それは申し訳ありません」と釈明したという。
麻生の弟の泰(ゆたか)氏が現在社長を務める「麻生」(旧麻生セメント)は、飯塚病院(福岡県飯塚市)などを経営。麻生は79年まで同社社長だった。
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