人は見た目が
記事は少し古くなる(毎日新聞、10/20)が、サッカーの観戦をした北朝鮮の金総書記が「ご立腹」の様子が報道された。要するにサッカー国に共通のように見える、「男子選手の長髪が不潔だ!」ということのようだ。
さもありなん!。私がサッカーを先ず見ることのないのは、反則だらけの競技内容と、金さんと同じ理由、あの不潔極まる長髪を見たくないこともあるからだ。従来は滅多にいなかった野球選手に不潔な長髪が見られるようになったのもサッカー競技が広まってからだ。今年は綺麗さっぱりになった巨人へ移籍した小笠原など、昨年までは球界を代表する不潔な男だった(彼は加えて無精髭が長髪以上に見苦しかった)。サムソン(とデリラの)は髪を切られて力を失ったが、幸い小笠原は移籍先でも活躍を続けられたようだった。
【閑話休題】
北朝鮮の最高指導者、金正日総書記(66)は、重病説が伝えられた後、最初の動静として伝えられた学生サッカーの試合観戦の際、長髪の男子選手が大勢いる様子を見て「スポーツ選手なのに不潔に思える」と立腹し、前半戦だけで観戦を中断したと、北朝鮮政権に近い関係者が18日証言した。発言を受け、北朝鮮指導部は直ちに男性の長髪を禁止する措置を取ったとされる。
金さんの重病説以来、具体的な言動が明らかになるのは、この時が初めてだった。金さんが観戦したとされるのは、金日成総合大学の創立62周年に際して開かれた「金日成総合大学対平壌鉄道大学」戦だった。
関係者によると、金さんは観戦しているうちに、総合大学側の選手に長髪が多いことを気にし始め、「何と言う頭だ」「不潔に見える」「これでは男子サッカーか女子サッカーか区別がつかない」などと発言。その後、機嫌を損ねて前半戦が終了した段階で観戦を取り止めたという。実際に競技場に出向いたか、テレビで観戦したかは不明だ。
サッカー観戦は国営朝鮮中央通信が10月4日報じたもので、総書記の公開活動が公式メディアで伝えられたのは重病説浮上後初めてだった。同通信は総書記が「革命的で戦闘的なわれわれの大学生は、芸術活動とスポーツでも立派だ」などと賞賛したと伝えている。
総書記発言は直ちに指導部に伝えられ、間もなく国内の各職場に対し、男性の長髪を禁止する命令が出された。特に総合大学では、教職員らが学生の頭髪を厳しく点検する姿が繰り返し目撃されているという。写真や映像は公開されず、日時や場所も伏せられたが、韓国の聯合ニュースは「10月1〜3日観戦」との見方を紹介しているものだ。
似たようなことが日本でも起きている。同紙10月29日から。
神奈川県教育委員会は28日、県立高田高校(同県平塚市、渕野辰雄校長、生徒数347人)の05、06、08年度入試で、試験の成績が合格基準に達していながら、「爪が長い」「スカートが短い」など服装や態度を理由に計22人を不合格としていたと発表した。県教委は「不正な選考だった」とし、希望者に対して入学や編入などの対応を検討しているという。
《人は見た目が大事、とは今に始まったことではなく、昔から言われていたことでもある。間違えば差別ともなりかねない危険な基準となるが、あながち全く間違っているともいえない判断ともなる。》
県教委によると、同校は05年度入試で、願書提出や受験時に「著しく目立つ点」がある受験生をチェックするよう当時の校長が指示、教諭らが用紙に受験番号や名前とともに「問題点」を記入した。試験結果が出た後、特に問題点が多い受験生については「入学後の指導が困難」と判断し、05、06年度に6人ずつ、08年度は10人を不合格とした。男女別では「調べることができない」として明らかにしていない。
今年7月に県の内部通報制度で「不正な選考が行なわれていた」との指摘があり、県教委が8月から調査。問題点の記入内容は「態度が悪い」「服装がだらしない」から「髪染めの跡」「ピアス」にまで及んだ。
同県の県立高入試の選考基準では、調査票と学力検査などを点数化して合否を判定。いずれも服装や態度は対象にしていない。
28日に記者会見した渕野校長は「基準を逸脱して大変申し訳ない」と陳謝。同校は中退者が年間100人以上の「課題校」とされ、「教師の指示に従わない生徒が多く、まじめな子どもを取りたい思いだけだった」と釈明した。山本正人県教育長は「より良い学校にしたいとの思いは理解できるが、選考基準と違うルールでやったのはまっずかった」と述べた。
県教委は関係者の処分を検討。全県立高146校の過去5年の入試について同様の問題がなかったか調査する、という。
《基本的に義務教育の中学校ではない。学校にそぐわないと判定すれば入学させなくても構わない。人間の外見がその人間をきめるものではないが、勉学を志す高校生に似つかわしくなければ不合格となるのは不思議ではない。茶髪やピアスなど、卒業して好きなだけやればよいことだ。態度が悪い、だらしないなど、過去何年かの入学後の学校の乱れなど、いろいろ経緯を経験しての合否判定であったろうと思えるのだが。》
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