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2008年11月 5日 (水)

医学部定員増加

毎日新聞(11/5)から 《》内は私見
 医師不足への対応を検討してきた文部科学省は4日、来年度の大学医学部の入学定員を過去最大規模の8486人とする計画をまとめた。今年度より693人増やし、過去最大だった81〜84年度の8280人を上回ることになる。

増員の内訳は
 国立大学 363人(42校)
 公立大学 59人(8校)
 私立大学 271人(27校)
大学設置・学校法人審議会などを経て、年内にも確定する。

増員は、国の緊急医師確保対策に基づく189人と、「骨太の方針08」に医学部定員を過去最大規模にする方針が盛り込まれたことに伴う504人。

骨太の方針による増員を希望する73大学のすべてが、「入試での地域枠(47大学)」か「卒業後の地域医療従事を前提とした奨学金制度(62大学)」のいずれかの地域医療貢献策を取り入れ、全学生に地域の医療機関で実習させる計画を示した。うち34大学は、産科や小児科など特に医師が不足している診療科に関する教育を強化する。

《アメリカに負けじと訴訟社会に変わった日本の医療界の現実は、定員を増やしたところでそう簡単に産科、小児科に希望する学生が集まるだろうか。また、定員が増えることで今までテストに合格しなかったレベルの学生が入学をはたし、それに伴って医者の質の低下につながるようでは元も子もない。》

《また、地域医療に従事することを約束して入学したとしても、長く定着して住んでくれないことには奨学金の無駄遣いにならないとも限らない。それに無利子であっても返済しなければならない奨学金では、従来となんら変わらない金持ちの子弟に有利な制度というべきだろう。》

《それよりは、いっそのこと授業料は全額タダにして、金がなくても医者を志す質の高い有能な人材が集まりやすい条件を整える方がよほどいいのではないか。》

多すぎる大学 06/06/06。《06年の私のブログの記事だ。抜粋するが、前年に一応大学生と呼ばれる人間1万3000人を対象に、日本語能力テストを行った結果を記した。それによると
 国立大学で  6%
 私立大学で 20%
 短大    35%
の人間が「中学生レベル」と判定された。入学試験ではない、れっきとした入学試験をパスした大学生たちだ。この程度のレベルの中から医者の卵になる学生が見事卒業するとは限らないだろうが、日本語もおぼつかないレベルでは、患者とのコミュニケーションなどとても無理だろう。》

《現在、医者の使用する(難解な医療用語の見直し)が進められているが、今日の同紙にも「患者に分かりづらい医療用語の一例」として浸潤、予後、重篤、ショック、腫瘍マーカー、メタボリック などの言葉が載っている(前記とダブるので説明は省略)。医学用語や医療用語の説明に限らず、診療、治療など何を聞かれても、それぞれの患者に応じて、せめて日本人の患者には、難しい言葉も噛み砕いて、平明な、きちんとした日本語で話し合える医者であってほしいし、そのような医者を育てるための医学部の定員増加対策であってほしい。》

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