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2008年11月30日 (日)

小中高生、暴力行為件数最悪に

毎日新聞(11/21)から、 《 》内は私見
小中高校生の暴力行為件数が過去最高の5万2000件を超えた。20日文部科学省が発表した「問題行動」調査結果は、幅広い年代で暴力が深刻化している実態を浮き彫りにした。専門家らは「愛情を注がれずに育った自己肯定感のない子が突然、キレている」と指摘。新しい校内暴力の時代に、現場は苦悩している。

《私の少年時代のことはしばしば取り上げてきた。貧乏の子沢山の家庭で育った兄妹7人は、きょうだい喧嘩こそ絶えなかったが、苦しい時にはじっと我慢して力を合わせ耐えねばならないことを学んだ。明治生まれの頑固一徹の父は高等教育を知らず、貧乏で生活は苦しくても、例え何があっても長いものには巻かれない強固な精神力を子供達に叩き込んでくれた。家庭では頑として揺るがない本当の意味の大黒柱だった。

《数日前のこと、テレビで興味ある企画をやっていた。一家の父は、朝から晩まで働き、皆の生活を支えている‘特別な存在’として、父には感謝の気持ちで、夕食に添える惣菜に刺し身を一品加えて1週間、家族には黙って実験をし、その家族の反応を見るというものだった。家族は高校生の男の子と中学生の女の子の兄妹、祖母と両親。

《父親は、ビールを手酌で飲み、長男の目の前を妻が差し出す刺し身を当然のように摘んだ。子供達はそれぞれ受験のことで話し合いをしていた。父親が仲間に入ろうとするが子供達は聞こえない振りで見向きもしない。2、3日経過して父がビールを飲むことを止め、子供達の話に入ろうとした。長男が父の話を不承不承に聞き対応した。妹も加わってきた。それから2、3日後、父がビールを再び飲んだ日、長男が父のジョッキにビールを注いでやる行為が生まれた。そして、最終日、1週間の実験を明かした。

《長男に聞いた「父への一品追加をどう思ったか」長男は、自分の大好物の一品が出た時には我慢できないかもしれない、との返事だった。その後家族会議の結論で、父のビールは食事が終わってから、そして、長男の父へのビールを注ぐサービスは続いていた。父への一品追加はなくなっていた。

《私の当時の夕食風景が、全くその通りだった。父の膳には必ず子供達にはない一品の惣菜がついていた。父はアルコールは駄目で、小さい頃から父が家で酒やビールを飲んでいる姿は目にしたことは一度もない。当時は日本の家庭はどこでも父親は威厳を持ち一家の中心だった。姿がなくても子どもには怖い存在だった。そして父親が子どもの行動規範になっていた。子どもが親を見るのは昔も今も変らない。それが親の背中を見て育つ、と言われる所以だ。

《翻って現在の日本の家庭における父親像は、優しくて友だちのような何でも言える関係のように身受けられる。子どもが言うことを聞かなくても、叱ることのできる存在ではなくなった。また、当時の母親は専業主婦が殆どだった。父親のいない時間帯は母親が子どもを見守った。その母親も今では早朝から夕方まで家にはいない家庭が増えた。

《世の変化とともに、生活様式も変化した、義務教育も3年延長した。貨幣価値も変った。高等教育も受けなかった一人の男が、社宅、借家住まいで、貧しくとも一家13人の生活を支えることが可能であった当時とは時代が同じではない。当時、小学校6年の義務教育以上の教育を受けられるのは生活水準の高い家庭の子女に限られていたが、現在では望んで金さえあれば、誰でも大学までも進学することも可能になった。そして殆どの家庭では子どもは大学へ進むことが可能な程裕福で贅沢になった。敢て裕福というが、私の子どもの頃は、継ぎはぎだらけの衣服、兄妹が上がいれば必ずお下がりで我慢、片ちんばでも文句も言わず、それが普通ととらえられるのが大方の家庭の子供達の生活だった。

《また、“末は博士か大臣か”と謂われた最高学府も、今では掃いて捨てる程に増えた大学のお陰で、「大卒」は、そう値打ちのある有難がる肩書きではなくなった。最高学府が悪だくみに長けた官僚を排出している現状では、学問の貴さも影が薄くなる一方だ。

《小中高校生の不安定な精神状態は、幼い乳幼児の原体験が心の底に燻っている。父親が、子どもが起きている時間帯にいるのは休日くらい。それだけではない。母親でさえ早朝から子どもを託児所にあずけ、午後には学童保育に預ける。一体いつ、両親が保護者として、子どもの教育や躾けをしているのだろう。冒頭の「愛情を注がれずに育った・・・」は、愛に飢えた子供達の暴発を裏づけているものだ。特に母親の愛情が必要な乳幼児期、母子が顔を合わせて生活できるのは、託児所、保育所から夜寝るためだけに家に連れ帰ってから寝つくまでの時間だけだ。連れ帰ってからは、本来子どもに必要な睡眠時間を取り上げ、深夜まで甘やかすことを愛情と勘違いし、睡眠し休ませることで生まれる脳の発達や情操面の発達の邪魔をする。情緒不安定となるのは当然とも思われる。

《新聞は指摘ている。「さびしさと、むかつきと、もどかしさと」が暴力の暴発の原因となっていると》。

全国の小中高校生による暴力行為の発生件数が07年度、過去最多の5万2756件(前年度比18・2%増)に上ったことが、「問題行動」に関する文部科学省の調査で分かった。小中高すべてが過去最多で、特に小学校は前年度に比べ37・1%に増えた。

暴力行為は全小中高校計3万9025校を対象に調査し、
  小学校は  5214件
  中学校は3万6903件(同20・4%増)
  高校は 1万 739件 (同 4・7%増)に達した。

状況別では生徒間が2万8396件で最も多く、
     器物損壊1万5718件
     対、教師  6959件
     見知らぬ人 1683件

校内暴力は 4万7935件で全体の21%にあたる8204校で発生した。文科省は「同じ学校で繰り返し発生し、同じ児童生徒が複数回起している」と分析。教育委員会への聞き取りでは、暴力行為増加の原因について感情をコントロールできない子や規範意識が低い子の増加が指摘された。

学校が他機関と連携し、加害児童生徒に対応した際の相手も初めて調査した。警察など刑事司法機関が5161人と最多で、児童相談所など福祉機関は1646人だった。

『暴力行為』の定義
調査では「故意に有形力(目に見える力)を加える行為」としている。05年度までは「喧嘩となり怪我を負わせた」などと例示し、被害のレベルが一定以上のケースだけを集計していた。06年度からは「(被害者の)怪我や被害届の有無などにかかわらず計上するこっと」として軽微な行為も集計対象に含め国私立校も対象に加えた。

                --- つづく ---
  

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2008年11月29日 (土)

小中高問題行動調査、ネットいじめ深刻

いつまでのんびりと調査を行ない、データ集めすれば気が済むのだろう。その間にも子供達への被害は広がるばかりなのに。

毎日新聞(11/20)から、 《 》内は私見
文部科学省が20日公表した07年度の児童生徒「問題行動」調査結果は、いじめが依然深刻な問題となっていることを示した。新たな問題として「ネットいじめ」も浮上。自殺にいじめが関係している可能性がある5件のうち、神戸市の私立校高3年生の男子生徒(当時18歳)のケースでは悪質なネットいじめが確認されており、対策が急務だ。

いじめについては、特別支援学校を含む計4万38校を調べた。認知件数は10万1127件(前年度比19・0%減)で、小学校 4万8896件(同19・7%減)
  中学校 4万3505件(同15・2%減)
  高校    8385件(同31・9%減)
  特別支援学校 341件(同11・2%減)
文科省は「減少したとはいえ(10万件を超え)依然深刻だ」とする。自殺した児童生徒158人のうち、いじめが一因だった可能性があるケースは5人(同1人減)だった。 ネットいじめは5899件(同20・8%減)に上った。

《「ネットいじめ」が新たな問題とは随分感度の悪いアンテナだ。「プロフ」として知られる携帯電話を使って作るインターネット上の自己紹介のページは、02年4月(既に6年も経過している)には開設されており、現在約530万人が登録している。問題は契約者の8割が女性であり、都市部に住む10代がその9割を占めているということだ》。

《登録者が無防備に個人情報を公開することで、それを悪用して裏サイトに悪口を書いたり、写真やメールアドレスを無断で公表するなどがトラブルになっている。過激な書き込み、猥褻な画像を公開したり、今年に入っては、悪口を書かれたことがもとで死亡事件まで発生している》。

男子生徒は07年7月に自殺。生徒の名前を冠したサイトが勝手に作られ、住所や電話番号、メールアドレスが書き込まれた上に、裸の写真まで掲載されていた。加害生徒は「うそ一回につき罰金1万円」というルールを作り、メールで現金を要求。要求額は計50万円近くに上り、被害生徒は学校に隠れてアルバイトをしていた。

《この事件も昨年大々的に報道され、私もブログで他と含めて何度も取り上げている。文科省が知らないわけはない。どのような対策を指示したのだろう。せいぜい役にも立たないフィルタリング・サービスの適用を携帯電話会社に義務づけした程度だ。根本には携帯の使用に関して、何の不安や躊躇いもない無知な保護者にあることをもっと問題視することだ。》

ネットいじめは本人が知らないところで中傷されるのが特徴で学校側が把握しにくい。このため、ネットの正しい使い方などを教える情報モラル教育に取り組む学校も増えている。文科省も教員向けのネットいじめ対応マニュアルを約8万部作成、来月中に全国の国公私立の全小中高校に2部ずつ配布する。

《どれだけ学校で情報モラル教育を施そうと、教員向けに対応マニュアルを配布しようと、暖簾に腕押しだろう。それではもう手遅れの段階にある、子供達が携帯を手にしてからでは遅い。買い与える前に携帯の使い方について、親子でしっかり話し合っておく必要があるのにそれが欠けているからだ。というよりも、保護者の側がプロフやネットについて無知に過ぎる。本来、親が施すべき家庭教育は幼い頃から他人に預けてひと任せ、学校任せになっている。家庭から外へ出すまでに、親が子に最低限身につけさせるべき規律(善と悪、人を愛すること、友情の大切さ、嘘をつかない、責任を逃げない、ひとに迷惑をかけない、など)すら教えることもしていない。そのために、子どもの方が先を行くネットやプロフには口出しすら難しい。問題の根は文科省が考えているような表面に見えているような所にはない。もっと深い家庭教育の不毛から生まれていると見る》。

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2008年11月28日 (金)

「自分は孤独だ」15歳の幸福度調査

Solitude 毎日新聞(11/17)から 《》内は私見

 07年度発表の国際調査で「孤独」だと感じている子どもの割合が最も高かったのは日本だった。最も低かったのはオランダ。今月、オランダから教育研究家が来日し、教育のあり方を提言した。

カットは「孤独」と題された英国の画家フレデリック・レイトン(1830〜1896)の1890年ごろの作。
 <Wikipedia より>

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「なぜ、モノが豊かな日本で、こんなに多くの子が孤独を感じているのでしょうか」。今月11日に青山学院大(東京都渋谷区)で開かれた「日蘭共同教育改革シンポジウム」(オランダ大使館主催)で、オランダ在住の教育研究科家、リヒテルズ直子さんは、日本の教育関係者ら約300人の参加者に問いかけた。

壇上のスクリーンに映し出されたデータ(左表)に参加者は釘付けになった。07年に国連児童基金(ユニセフ)が発表した、経済協力開発機構(OECD)加盟国を対象に実施した子どもの「幸福度」に関する調査結果だ。

「自分は孤独だと感じるか」という質問(対象は15歳)に「はい」と答えた割合は、日本が29・8%で、回答のあった24カ国中トップ。ほぼ3人に1人が感じていることになる。次いで多かったアイスランドでも10・3%。一方、オランダは2・9%で最低だった。

《では、15歳の「孤独」とは一体何だろう。日本の子どもたちには特別優れた哲学的思考力が備わってでもいるのだろうか。集まったデータから種々検討はされたことと思うが,大人はこの「孤独」をどのように捉え、どう分析し、解釈するのだろうか。世界の国々の歴史の中で育まれてきた文化の違いや、文明の差が現れてくるのに不思議はないだろう。特に日本人に目立つ‘皆と同じ’的な付和雷同は、個人主義の洗礼を受けて育ってくるヨーロッパの15歳とは自ずと「孤独」の捉え方にも違いが生じる。日本の15歳といえば中3、高1の年齢だ。その殆どが携帯を持ち、五月蝿いほどメールを交換する。孤独感から逃れるためにやっていることなんだろうか。》

《早い話しが日本の場合、幼い小学生からブランド志向の弊害を植え付けられ、友達が持っているから、の理由だけで欲しがる、衣類や装飾品、或いは携帯など、このようなレベルでの満たされないことに対する「孤独」の方が強いだろう。要するに皆と同じでないと満たされない「孤独」というヤツだ。そして、15歳の人間の数だけ千差万別に孤独は存在することになる。》

実はこの調査では「自己肯定感」にも顕著な差が出ている。「自分は不器用だと思う」と答えた割青も日本が18・1%で最も高かったのに対し、オランダは6・9%。40項目の結果から、オランダは「幸福度」で総合1位を獲得した。

なぜこんな差がでるのか。「一因として学校教育の違いがあると思う」。リヒテルズさんは96年からオランダで暮らし、子どもたちの学校生活を通して日本・オランダ両国の教育現場を見てきた。

先ず、オランダで重視しているのは自立学習と共同学習を柱にした「個別教育」。小学校の教室では、5人程度のグループに分かれ、それぞれが違う課題をこなしている光景がよく見られるという。統一の教科書はなく、習熟度に応じて先生が適切な教材を与える。「各自のサイズに合わせた教育と言い換えることができるかもしれない」とリヒテルズさんは言う。

《『各自のサイズに合わせた』とは各自のレベルに合わせたということだ、日本でこんなことをすればモンスター親たちの怒鳴り声、咆哮が聞こえて来るようだ。恐らく「差別待遇だ」、「○○さんの子とうちの子と何処が違うんだ」など、吊るし上げられる教師の悲鳴が聞こえる。クラス中の女の子は白雪姫、男の子は王子さまでないと気が済まないのと同様のモンスターたちの授業妨害となるだろう。》

かつてはオランダでも、日本のように1人の先生が同じ内容を全員に講議する形の授業が主流だったが、不登校や学力格差などが問題化した60〜70年代にかけて方針転換した。その後、「イエナプラン教育*」をはじめ多様な教育方法に基づく学校が次々に誕生し、受け入れられている。

 * 「イエナプラン教育」・・異なる学年の子どもが同じ教室で一緒に学ぶ「異学年学級」を取り入れるオランダの教育システム。緩やかにつながり、情報を交換する中で、それぞれのメンバーが自主的・自律的に、個別の子どもの個性やニーズに応じた教育実践をすることを目的としている。

《分りやすく言えば、日本でも昔からあった寒村僻地の分校や極少人数の学校と同じようなものとも考えられる。上級生は下級生の勉強を含む面倒を見てやり、登下校を引率し、全校生徒が同列に学校行事を執り行う。オランダから学ばなくても日本本来の教育システムをもう一度見直すことでヒントは見つかるはずだ。》

日本ではここ数年、国際的な学習到達度調査(PISA:Programme for International Student Assessment)の結果に端を発した教育改革が盛んに論じられている。リヒテルズさんは講演で「学力に偏重した改革ではなく、人間としての総合的な発達を目指してほしい」と注文をつけ、「オランダの教育が最善だとは思わないが、幸福度調査の結果は少なくとも一人一人の子どもに耳を傾ける大切さを示していると思う」と締めくくった。

《孤独感と同じように幸福度についても人それぞれに感じ方は異なり、毎日の食事ができるだけでも幸福と感じる子もいれば、高級な洋服を買ってもらえないだけで不幸と感じる15歳もいる。こちらも人の数だけ「幸」「不幸」が存在する相対的な価値観だ。》

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2008年11月26日 (水)

米国修学旅行で集団万引き

毎日新聞(11/26)から、 《 》内は私見
市立北海道栄高校(北海道白老町、生徒数344人)の2年生が修学旅行先の米国ロサンゼルスで集団で万引きをしたとして、男女21人が停学処分を受けていたことが分かった。同校によると、野球部員も複数含まれ、引き続き調査し、北海道高校野球連名に報告するという。笹本隆悦校長は「教育現場であるまじき行為で申し訳ない。今後はより力を入れて指導したい」とコメントした。

《万引きという情けない行為もさることながら、高2の修学旅行先が海外ということに先ず驚いた。時代が違うことを承知で書くが、私の世代の敗戦後間もない修学旅行は当然国内に限られていた。それも関西からの旅行先は関東、東京であった。しかし、食うに困る時代の我々は、親たちの苦労を知っていた。東京など大人になれば、一度は必ず行くに決まっている。何もわざわざお上りさん宜しく行く先ではない、いっそ修学旅行など中止すればいい、という意見が圧倒的だった。そして、見事に我々の学年は修学旅行を取り止めた。その後の後輩たちが修学旅行を中止したかどうかは知らないが・・・。時代は半世紀を越えた。豊かになった日本は修学旅行に見聞を広めるためと海外へ出て行く学校が多くなった。因に2008年、公立校:454校、私立校:479校。訪問先は韓国、中国、台湾、オセアニア、カナダ、ハワイ、ヨーロッパ、その他。》

同校などによると、修学旅行は2年生108人が参加し、11月7日〜12日に米国西海岸を訪問。現地時間の11日午前10時ごろ、ロサンゼルス国際空港の免税店で帰国便の待ち時間に少なくとも男子生徒8人がブランド品の財布などを盗んだ。その場で店員に見つかり、引率の教諭が商品を返させて謝罪した。警察には通報されなかったという。

帰国後の調査でほかに13人が万引き商品を持っていることが判明。自分で盗んだか、盗んだ生徒から受け取ったとみられ、同校は計21人を5日間の停学処分とした。見つかった盗品は郵送で返却し、さらにかかわった生徒がいないか調査しているという。

《修学旅行とは名ばかりの遊興三昧だ。現地の店員も随分情け深い人間だったようだが、どうして警察に知らせなかったのだろう。引率の教諭が謝罪したのは当然だが、それで万引き犯罪の罪は消えるものではない。海外で犯した犯罪でも、日本の国内法で裁くことが可能なのではないか。まして、盗品を日本国内にまで持ち込んでいる悪質なものまでいるのだ。まとめて返品したところで罪は消えない。それを停学5日間ですますとは、学校の万引き犯罪に対する認識、処置の甘さに驚く。全員を日本の司法に委ねて裁きを受けさせるべきではなかったのか。

《例えばハワイ州で万引き(窃盗)行為で捕まった場合、被害額が300米ドルを超えると重罪となり、多額の保釈金が要求される。かれら高校生の場合、この範囲に相当する商品も含まれていたのではないか。現地逮捕されていればよかった。万引きの罪の重さに気付くことができたであろうに。それほどの問題を5日間の停学処分ですます学校側には驚くだけだ。なぜ、退学処分が取れなかったのだろうか。今後、日本の修学旅行生の行く先々の国では、万引きに対する警戒感を露(あらわ)に見せることになるだろうほど、恥を国外にまで曝したことになるのだが。

《悲しいことだが日本の現在は、万引きを訴える方が憎まれる風潮さえある。この高校生たちの育った家庭環境には、親たちが万引きを悪いことと教える知性など持ちあわせた人間がいないのだろうか。》

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2008年11月25日 (火)

大西洋クロマグロ 漁獲枠 2割削減

毎日新聞(11/25)から、  《 》内は私見
モロッコのマラケシュで開かれていた「大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)」の年次会合は24日(日本時間25日早朝)、閉幕し、東部大西洋と地中海での09〜11年のクロマグロ漁獲枠を現状より約2割削減することを決定した。

クロマグロは、トロを多く含む最高級マグロ。水産庁は「マグロ類全体の消費に占める割合や在庫水準から見て国内の供給量や価額に当面、大きな影響はない」としているが、稀少生物の国際取引を規制するワシントン条約による保護を求める動きもあり、予断を許さない状況だ。

年次会合の決定は、現行の漁獲枠を減らす内容だ。
 08年 2万8500トン →  現 行
 09年 2万7500トン → 2万2000トン
 10年 2万5500トン → 1万9950トン
 11年         → 1万8500トン
このうち日本への割り当ても、09年1871トン、10年1697トン、11年は未定とそれぞれ約2割減らすことになる。

また、地中海などで盛んな畜養(稚魚を捕獲し、生け簀で育てる方法)への規制を強め、水中カメラによる監視などを導入する。乱獲につながり易い巻き網漁については、7月から6カ月間の現行禁漁期を6月15日から4月15日までの10カ月間に拡大。日本漁船が行なうはえ縄漁も、一部海域で新たに禁漁期を設定する。

年次総会では、減少が著しい同海域のクロマグロ資源を回復させるため、漁獲枠を年間1万5000トンに削減するよう求めたICCAT科学委員会の勧告を日本や米国が支持したが、欧州連合(EU)や地中海沿岸諸国は反対した。

《日本海の魚で育ってきた私には、マグロより美味しい魚がたくさんあることを知っている。マグロがなくても何も不自由は感じない。それに貧しく生きてきた世代でもある。クロマグロが高級魚なら、格差社会を呪う親たちは、回転ずしには家族で出かける回数を減らせばよい。子どもたちは、大きくなって働いて、自分たちで稼いだ金で食べられるようになるまで高級魚は食べなくてもいいだろう。漁獲枠が減るのなら、それに見合った生活を工夫するだけだ。》

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2008年11月24日 (月)

激務の勤務医、離職続々

毎日小学生新聞に寄せられた質問に論説委員が回答するコーナーの本紙への転載(11/23)から。
『お医者さんが足りないって本当ですか』(横浜市 M・I:高2)への回答。

先月、東京都内の妊婦が都立墨東病院など8カ所の病院に受け入れを断わられ、脳出血で亡くなった。新聞などで連日大きく取り上げられたので知っている人も多いはず。当時、墨東病院には当直の産婦人科の医師が1人しかおらず、「対応が難しい」と診察を断わった。女性はその後も別の病院に次々に受け入れを断わられたが、結局、墨東病院で手術をし、赤ちゃんは無事産まれたが、女性は亡くなった。

墨東病院は、危険性の高い妊婦と赤ちゃんのトラブルに24時間対応する、東京都の「総合周産期母子医療センター」に指定されている。ところが、産科医が辞めて、穴埋めができていない状態であった。当日は土曜日で、本来なら2人の当直勤務が望ましいとされていたが、医師は1人しかいなかった。

《産科救急の「最後の砦」と位置づけられる全国75カ所の総合周産期母子医療センターのうち、夜間と土日の産科の当直医が1人しかいないセンターが計45施設と全体の6割に上ることが、厚生労働省の初の調査で分かったという。07年度中に母体の受け入れを一度でも断わったセンターは7割の53施設あった。受入れ拒否の理由に集中治療室の満床を挙げる施設が多い一方、診療可能な医師が不在とする施設も2割を超え、産科医不足が母体救命に支障をきたしている実態が裏づけられた。》

《厚労省は総合周産期センターの整備指針で産科医の24時間対応を求めており、MFICU(母体・胎児集中治療室)が7床以上なら「複数による対応が望ましい」としている。調査によると、MFICUが6床以下のセンター53施設のうち39施設で夜間と土日の当直が1人、7床以上でも22施設中6施設が指針に反して1人だけだった。》

《また、07年度に母体の受入れを断わった理由(複数回等)は「NICU(小児集中治療室)の満床」が93%と圧倒的で、56施設は年間の病床利用率が9割を超えていた。MFICU満床による受入れ不能は59%、医師の不在は23%だった。》

実は、医師不足は産科だけでない。小児科や麻酔科なども医師が足りないため、全国各地で病院が閉鎖されたり、診療科が廃止・縮小されている。

医師の足りないことの背景には
1)、国が、医師の数を抑える方針を長い間変えなかった
2)、2004年から始まった新人医師の臨床研修制度で、大学病院が人手不足になり、それまで医師を送りだしていた病院から医師を引き揚げた
3)、病院で働く医師(勤務医)の仕事がきつく、待遇がよくない
4)、女性医師が結婚や子育てで辞めていく
5)、医療事故で訴えられ、裁判になるケースが増えている
など、複雑な理由が絡み合っている。

日本の医師の数は、人口1000人当たり2・1人(06年)。ドイツ(3・5人)やアメリカ(2・4人)などに比べて少ない。このため、政府はようやく来年度の対策を打ち出し、大学の医学部の定員を今年度より693人増やし、過去最大の8486人とする計画を立てた。また、医師が辞めるのを防ぐための対応策などをまとめた。

《だが、8486人という医学部定員は、06年度(8602人)、07年度(8573人)、08年度(8535人)それぞれの医師国家試験受験者数と比較して、増員の実感はない。来年度の医学部の定員増加の対応が、必ずしも医師の増加につながるとは限らないだろう。因に上の各年度の試験合格率は90%、87・9%、90・6%となっている。》

《今年度の合格率は過去最高の数字であり、7733人の合格者のうち、
      合格者(人)構成比(%) 合格率(%)
  男性   5067   65・5    89・2
  女性   2666   34・5    93・3
女性の34・5%の合格率は、3人に1人以上が女医ということになる。その効果は、特に産科施設として女医だけの病院も現れ、女性の診療には喜ばしいことと言えるのだろう。》

《確かに、インターネットをほんの少し調べるだけで、婦人科、産科において女性が女医を求め、男性医師を避ける偏見に満ちている様子がいくらでも見て取れる。そのような空気の中で男性医師は勤務しているようだ。だがその反面、女性医師のネックもある。女性医師の研修時代やキャリアを形成する時期が、女医本人の結婚や出産・育児と重なり、第一線の職場からの離脱が発生する。それに加えて特に産科は日時や曜日、昼夜関係のないのが出産だ。女性医師にも自身の妊娠や出産だけではない。現在の男子医師でも堪え難い当直を含む過労勤務が待っている。体力の劣る女医がどこまで体力的に耐えられるかの問題が残る。》

いずれにしても、文科省、厚労省は早く対策を実行し、誰もが安心して暮らせるよう、手を打ってほしいものだ。

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2008年11月23日 (日)

死刑

毎日新聞(11/21)から
国連総会第3委員会(人道問題)は20日、死刑執行の一部停止などを求める決議案を賛成多数で採択した。同種の委員会採択は2年連続で、支持は6カ国増えた。日本は07年に続き反対した。12月の総会で採択され正式な決議になるが、死刑執行停止を求める国際社会の圧力は確実に増加している。

決議案は欧州聯合(EU)やオーストラリア、イスラエルなどが提案し、賛成105(07年99)、反対は日本、米国、中国、イランなど48(同52)、棄権はキューバなど31(同33)だった。決議に強制力はない。

決議案は、07年に採択した決議を再確認し、潘基文事務総長が先日、総会に提出した報告で、死刑廃止は世界の流れであるとして実行の1時停止を提案し、停止が難しい場合でも執行に厳しい規制をかけるよう推奨したことを歓迎。2年後の総会で、その時点での死刑廃止状況と死刑を存続させている国への働きかけ方について、改めて話し合うよう求めている。

委員会の協議で、死刑維持派のシンガポールやエジプト、スーダン、シリアなどは「司法制度の選択は主権国の権利であり外部から押しつけるべきでない」と主張。一方、イタリアやフランスなどは、「人命尊重の観点から、死刑執行を停止すべきだ」と説明した。日本は決議採択後、「わが国の世論調査では、死刑が支持されている。死刑については国際的合意もない」と反対理由を説明した。

国連の報告によると、7月1日現在、死刑を廃止もしくは事実上廃止している国・地域は141に上っている。国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、89年に100カ国だった死刑執行国は、07年には24カ国にまで減少した。国連の規約人権委員会は10月30日、死刑廃止へ向けた取組みを日本政府に求める勧告を盛り込んだ「最終見解」を公表している。

《人道をいうのなら、現在各地で行なわれている戦争やテロなど人道に悖り、直ちに中止されなくてはならない。死刑支持派の国々がいうように、死刑執行は法を持つ主権国の権利であって、他国から批判される謂れはない。最近の日本の現状は凶悪犯罪が目立ち、被害者側からの極刑を求める声は大きくなるばかりだ。死刑反対の理由の中に冤罪が指摘されることもあるが、そのことがないように、より慎重な審理を重ねることで冤罪をなくすることはできる。要は他人の人権を奪った人間を、人道、人権問題に名を借りて保護するなど逆に許せることではない。》

《10月28日、法務省は2人の死刑を執行したことを発表した。死刑執行は法相の命令がでなかったことによる約3年4カ月の中断後、93年3月に再開され、以降75人が執行された。今年の執行は15人に上り、1975年の17人に次ぐハイペースの人数になっている。現在の確定死刑囚は101人。》

《昨年8月に就任した鳩山邦夫元法相は「自動執行」の方向性を打ち出した。背景には、厳罰化が進む中での死刑確定者の増加傾向がみえる。93年以降の歴代法相のなかで在任期間中に死刑命令を出さなかったものがいるが、法治国の法相としては、職務怠慢というべきだろう。罪を犯せば罰せられる、至極当然の摂理だ。》

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2008年11月22日 (土)

日本、クラスター爆弾全廃へ

毎日新聞(11/20)から 《 》内は私見
《紙面の文字を見て目を疑った。あれほどのらりくらりと廃止に二の足踏んでいた日本が、一気に全廃にまで進むとは思いもしなかった。続いて「最新型も保持せず」とある。だが、しかしだ、子爆弾は撒き散らさないが、これからはでっかい単体弾頭の爆弾を集めることになるということだ。どっち道殺人兵器であることには変わりはない》。

 不発弾が市民に被害を与えているクラスター爆弾について、政府は、現有爆弾を全廃したうえで、欧州諸国が維持する「最新型」のクラスター爆弾も今後、導入しない方針を固めた。これで日本はあらゆるクラスター爆弾を保持しないことになる。人道面を重視したためで、代わりに子爆弾を蒔き散らさない単弾頭の爆弾を整備するため、約73億円を09年度予算に計上することになる。

《どのような爆弾にしたところで人を殺傷することには変りない。クラスター爆弾が開発される前から無辜の民の殺傷は、戦(いくさ)の度に繰り返されて来た。人道的というのなら、戦などないに越したことはない。夢想家と言われようが、武器の優劣、強弱で動いているような世界には、永遠に平和などくることはないだろう》。

日本は、子爆弾を数百個撒き散らし、不発率が極めて高い「旧型」や「改良型」のクラスター爆弾を4種類保有している。政府は12月3日、クラスター爆弾禁止条約に署名する予定で、09年度から廃棄方法の調査を始める。批准後は8年以内に廃棄する義務を負う。

ただ、禁止条約案では、子爆弾が数個と少なく不発率が極めて低い「最新型」は例外として保有が認められた。独仏などが生産しており、欧州諸国が導入するとみられる。

政府は人道上、不発弾による「副次的被害を避ける」ことを重視。最新型でも不発弾による被害が完全になくなる保証がなく、コストも嵩むため、導入を見送り、子爆弾による被害の根絶を目指す方針を固めた。同時に条約の規制による影響を「極小化」する方策を模索。今後、子爆弾を持たずGPS(全地球測位システム)によって正確に目標に誘導し、より遠距離から狭い範囲を攻撃するロケット弾などを導入することになりそうだ。

日本は、海岸線から上陸する敵の「着上陸侵攻」を、大量の子爆弾を蒔くことで「面的に制圧」するため、クラスター爆弾を配備してきた。条約案の採択後、防衛省や自民党内の一部から「廃棄する旧型に代え最新型を導入すべきだ」との声が相次いだ。しかし、現在は着上陸侵攻の可能性が考えにくく、「面的制圧」の効果を疑問視する見方もあり、必要性が低いと判断した。

《理由は他にもあるだろう。「面的制圧」で使用するクラスター爆弾が、不発弾混じりで国土の海岸線に住まう住民の上にも降り注ぐ危険性を孕んでいる。敵の上陸を防ぐためには、国民がリスクを負って死ぬこともやむを得ないと考えるのなら、「最新型」も必要になるのかも知れない。》

《敵の着上陸侵攻の可能性が低いのは今に始まったことではない。敵とは仮想敵の北朝鮮のことだろう。例えばテポドンを打ち上げれば日本に向けて撃ち、日本海に落ちたという。その実は北朝鮮は自国の沿岸からロシア沿岸方向に撃ったものだ。日本に向けたものは皆無に等しい。だが日本は、仮想敵を作っておかなければ自衛隊に予算をつけることができない。メディアも一緒になって今日にでもテポドンが飛んで来るように騒いだ》。

一方、欧州連合(EU)の欧州議会は20日、フランス東部ストラスブールで開いた本会議で、不発弾による民間人被害が深刻なクラスター爆弾を禁止する条約案に、EU加盟27カ国を含むすべての国が署名するよう求める決議案を採択した。「すべての国」に禁止条約案の早期署名、批准、履行を呼びかけ、条約発行から禁止措置を取るよう促している。

禁止条約案は、英仏独、イタリア、スペインなどEU主要国や日本の賛成で採択された。オスロ・プロセスには同爆弾を大量に持つ米露中などは参加していない。

欧州議会によると、EU加盟国の中では、フィンランドが禁止条約案に署名しないと公言しているほか、ポーランド、ルーマニア、ギリシャ、エストニア、キプロス、スロバキアが署名の意向をまだ表明していない。欧州議会の決議に法的拘束力はないが、これらの国に政治的圧力をかける狙いがある。

《自衛隊は、日本全土に仮想敵対策の迎撃基地を次々に作り始めた。今でも着上陸の可能性は低いといながら、クラスター爆弾に代わるロケット基地の整備は必要だと言う》。


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2008年11月21日 (金)

人は見た目が

記事は少し古くなる(毎日新聞、10/20)が、サッカーの観戦をした北朝鮮の金総書記が「ご立腹」の様子が報道された。要するにサッカー国に共通のように見える、「男子選手の長髪が不潔だ!」ということのようだ。

さもありなん!。私がサッカーを先ず見ることのないのは、反則だらけの競技内容と、金さんと同じ理由、あの不潔極まる長髪を見たくないこともあるからだ。従来は滅多にいなかった野球選手に不潔な長髪が見られるようになったのもサッカー競技が広まってからだ。今年は綺麗さっぱりになった巨人へ移籍した小笠原など、昨年までは球界を代表する不潔な男だった(彼は加えて無精髭が長髪以上に見苦しかった)。サムソン(とデリラの)は髪を切られて力を失ったが、幸い小笠原は移籍先でも活躍を続けられたようだった。

【閑話休題】
北朝鮮の最高指導者、金正日総書記(66)は、重病説が伝えられた後、最初の動静として伝えられた学生サッカーの試合観戦の際、長髪の男子選手が大勢いる様子を見て「スポーツ選手なのに不潔に思える」と立腹し、前半戦だけで観戦を中断したと、北朝鮮政権に近い関係者が18日証言した。発言を受け、北朝鮮指導部は直ちに男性の長髪を禁止する措置を取ったとされる。

金さんの重病説以来、具体的な言動が明らかになるのは、この時が初めてだった。金さんが観戦したとされるのは、金日成総合大学の創立62周年に際して開かれた「金日成総合大学対平壌鉄道大学」戦だった。

関係者によると、金さんは観戦しているうちに、総合大学側の選手に長髪が多いことを気にし始め、「何と言う頭だ」「不潔に見える」「これでは男子サッカーか女子サッカーか区別がつかない」などと発言。その後、機嫌を損ねて前半戦が終了した段階で観戦を取り止めたという。実際に競技場に出向いたか、テレビで観戦したかは不明だ。

サッカー観戦は国営朝鮮中央通信が10月4日報じたもので、総書記の公開活動が公式メディアで伝えられたのは重病説浮上後初めてだった。同通信は総書記が「革命的で戦闘的なわれわれの大学生は、芸術活動とスポーツでも立派だ」などと賞賛したと伝えている。

総書記発言は直ちに指導部に伝えられ、間もなく国内の各職場に対し、男性の長髪を禁止する命令が出された。特に総合大学では、教職員らが学生の頭髪を厳しく点検する姿が繰り返し目撃されているという。写真や映像は公開されず、日時や場所も伏せられたが、韓国の聯合ニュースは「10月1〜3日観戦」との見方を紹介しているものだ。

似たようなことが日本でも起きている。同紙10月29日から。
神奈川県教育委員会は28日、県立高田高校(同県平塚市、渕野辰雄校長、生徒数347人)の05、06、08年度入試で、試験の成績が合格基準に達していながら、「爪が長い」「スカートが短い」など服装や態度を理由に計22人を不合格としていたと発表した。県教委は「不正な選考だった」とし、希望者に対して入学や編入などの対応を検討しているという。

《人は見た目が大事、とは今に始まったことではなく、昔から言われていたことでもある。間違えば差別ともなりかねない危険な基準となるが、あながち全く間違っているともいえない判断ともなる。》

県教委によると、同校は05年度入試で、願書提出や受験時に「著しく目立つ点」がある受験生をチェックするよう当時の校長が指示、教諭らが用紙に受験番号や名前とともに「問題点」を記入した。試験結果が出た後、特に問題点が多い受験生については「入学後の指導が困難」と判断し、05、06年度に6人ずつ、08年度は10人を不合格とした。男女別では「調べることができない」として明らかにしていない。

今年7月に県の内部通報制度で「不正な選考が行なわれていた」との指摘があり、県教委が8月から調査。問題点の記入内容は「態度が悪い」「服装がだらしない」から「髪染めの跡」「ピアス」にまで及んだ。

同県の県立高入試の選考基準では、調査票と学力検査などを点数化して合否を判定。いずれも服装や態度は対象にしていない。

28日に記者会見した渕野校長は「基準を逸脱して大変申し訳ない」と陳謝。同校は中退者が年間100人以上の「課題校」とされ、「教師の指示に従わない生徒が多く、まじめな子どもを取りたい思いだけだった」と釈明した。山本正人県教育長は「より良い学校にしたいとの思いは理解できるが、選考基準と違うルールでやったのはまっずかった」と述べた。

県教委は関係者の処分を検討。全県立高146校の過去5年の入試について同様の問題がなかったか調査する、という。

《基本的に義務教育の中学校ではない。学校にそぐわないと判定すれば入学させなくても構わない。人間の外見がその人間をきめるものではないが、勉学を志す高校生に似つかわしくなければ不合格となるのは不思議ではない。茶髪やピアスなど、卒業して好きなだけやればよいことだ。態度が悪い、だらしないなど、過去何年かの入学後の学校の乱れなど、いろいろ経緯を経験しての合否判定であったろうと思えるのだが。》

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2008年11月20日 (木)

続々・麻生太郎、このばかなるもの

麻生太郎、この男議員になったのが世襲なら、総理大臣のポストが転がり込んで来たのも世襲擬(もどき)の出来事だった。文字通り苦もなく総理の椅子に座ることになった。これまでに、散々彼の無能ぶりを取り上げて来た。世界の或いは日本の歴史認識のかけらもなく、戦争史観は他人からの聞きかじり、植民政策の理解もない。要は、自ら思索する頭脳もなく知性のかけらも持ちあわせていないのだ。村山談話の支持も、そうしておけば「無難なこと」だからに過ぎない。田母神前航空幕僚長の論文問題にしても、その処置には意見も出せず指示もできない。2兆円のばら播きは、手に負えないとみると、“汝ら良きに計らえ”のバカ殿様ぶりだ。

彼の総理が決まった時、世論調査は支持率44〜53%とあった。驚くべき高支持率に驚いた。彼の情けない力量を見抜けない国民が、あまりに多いのに驚いたのだ。だが、面白いように次々に剥がれる化けの皮から見えた無能ぶりに、やっと目覚めた国民もうまれ、エスカレーター宜しく支持率は勢いをつけて滑り落ちている。今ではANNの調査で29%に、FNNのデータでは36%にまで落ちている。この先の命脈は知れたもので、転がり込んだ権力の座にある間に、1度でも多くと、1フライト1億円前後もかかる専用機を飛ばして行く海外の先々で株を下げ、日本の恥を曝しているのだ。

最近話題の漢字の読み間違いなど珍しくもないだろう。振り仮名つきの漫画を読みあさり、夜な夜な酒をのみ交わす。どこに一国の総理大臣としての矜持があるのだろうか。11月12日、学習院大で開かれた日中青少年交流行事で挨拶した際、両首脳の往来に関して口にした言葉に読み違い(読み違いではなく、読めなかっただけ)があったらしい。しかし、単純に済まされる間違いではない。「頻繁」を「はんざつ」と口にした。麻生が二つの言葉の意味の違いを知っていれば言い直すことは簡単にできた。少なくとも麻生も大学は出ている(ご丁寧に日、米の)と聞く。両国主脳の往来が「はんざつ」とは手間のかかる邪魔者扱いに等しい表現であることぐらいは理解できないでは恥ずかしい。無学としか言いようがないが、いまになって「学習院の恥」「おバカ首相」と学習院OBたちは麻生を見放したという(週刊新潮、11/27号)。だが、学習院OBたち、麻生に何ができると期待していたのだろうか。このようなOBたちが当初の支持率を上げていたのかと思うと、日本という国情けないばかりだ。

英語がうまく話せれば国際人、グローバル人間だと、英語劣等意識から日本では小学校から英語を教えることになった。しかし、アメリカまで行って英語を学んだ麻生が国際人と思う人が何人いるのだろう。グローバルな人間と思う人がどれだけいるのだろう。完全に国際人としては失格者だ。そして、またまた自らの墓穴を掘るような発言をしたようだ。

毎日新聞(11/20)から 《 》内は私見
19日、首相官邸での全国都道府県知事会議で地方の医師不足への対応を問われ、「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医者の確保は大変だ。(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い。うちで何百人扱っているからよく分かる」と述べたという。地方の医師不足の原因が医師側にあることを指摘したものだが、日本医師会など業界団体が反発するのは必至だ。

さらに麻生は、「正直これだけ(医師不足が)激しくなれば、責任はお宅ら、お医者さんの話ではないのか。お医者さんを『減らせ減らせ、多すぎだ』と言ったのはどなたでしたか」と、過去の医師側の発言を紹介する形で医師を批判した。

麻生は同日夜、首相官邸で記者団に「お医者さんになったおれの友だちもいっぱいいるんだけれど、何となく意見が全然、普段からおれとは波長の合わないのが多いな」と医師への感想を述べた。

《麻生は自分の社会的常識が大きく欠落していることを棚に上げ、医師の常識欠除を攻撃する。医者に限らず麻生と波長が合う人間はそう多くはいないだろう。麻生は自分が普通でないことを分かっていない。苦労知らずのお坊っちゃんで育ち、出来の悪い頭脳で何ごとも“良きに計らえ”で済んでいた。それでいてサラブレッド気取りでは、周りの取り巻き以外には気の合う人間などできるわけはない。それに気付くこともできない寂しい男だ。》

一方で、「まともなお医者さんが不快な思いをしたというのであれば、それは申し訳ありません」と釈明したという。

麻生の弟の泰(ゆたか)氏が現在社長を務める「麻生」(旧麻生セメント)は、飯塚病院(福岡県飯塚市)などを経営。麻生は79年まで同社社長だった。


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2008年11月19日 (水)

続発する轢き逃げ

 遂に泥酔警官までが飲酒の上当て逃げで現行犯逮捕となった。茨城県稲敷市内で飲酒運転をしたとして、稲敷署は17日夜、同県竜ヶ崎市小通幸谷町、警視庁総務部施設課管理官、日高幸二容疑者(50)=警視=を道交法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕した。

毎日新聞(11/18) <社説> から 《 》内は私見
轢き逃げが続発する引き金ともなっている「飲酒運転を許さない仕組みを」と、モラルや厳罰化だけでなく、新しいテクノロジーも含め、悪質な交通犯罪の根絶に取り組むよう提言している。

《10月9日、同紙は改正道交法1年で罰則強化が浸透し、飲酒運転事故が22・8%、轢き逃げ事故は14・5%といずれも前年同期より減少したことを警視庁のまとめとして書いた。同庁によると、改正法が施行された昨年9月19日から1年間の飲酒運転事故は6145件で、前年の7959件より1814件減った。飲酒死亡事故は前年同期比24・4%減の319件だった。》

《飲酒運転での検挙も大幅に減っており、♦酒酔い運転が1016件(06年10月〜07年9月比22・6%減)、♦酒気帯び運転が5万667件(同39%減)、♦飲酒検知拒否が269件(同30・8%減)だった。新たに設けられた飲酒運転者への車輌、酒類提供、同乗の要求・依頼による検挙は1268件だった。

轢き逃げ事故は1万3776件で、前年の1万6118件より2342件減った。警視庁は「罰則強化が浸透した効果が表われている」と分析していたのだが、最近の状況を見ていると、この楽観的なコメントを嘲笑うように轢き逃げは続発している》。

社説は書く。どうしてこのようにむごい交通犯罪が続くのか。大阪府富田林市で起きた轢き逃げ死亡事件である。新聞配達中の16歳の少年が軽ワゴン車にはねられ、6キロ以上引きずられて死亡した。先月21日、JR大阪駅前で30歳の男性会社員が約3キロ引きずられて死亡する事件があったばかり。非道な轢き逃げで若い命が続けて奪われたことに強い憤りを感じる。

道路交通法違反(轢き逃げ)と自動車運転過失致死容疑で逮捕された男は「飲酒運転だったので必死で逃げた」と供述している。今年6月にも酒気帯び運転で検挙され、30日間の免許停止処分を受けていた。

《酒が売られている限り、飲酒運転、酒酔い運転がなくなることは『絶対にない』と信じる。何よりマリファナなどよりも強い依存性(精神的、身体的、耐性形成)を持ち、酒あれば必ず飲むことになるのだ。酒気帯びや速度違反の常習者にたった30日間の免許停止処分で済ます法律は、何ともお優しすぎることだ。酒気帯び運転にしろ、飲酒運転にしろ、酒が入れば差はない。1滴でも酒が入っていれば、免停ではなく2度と運転免許を取得させないだけの厳しい法にするべきだ。酒飲みが心改めることを期待する方が間違っている。それが酒の強い依存性なのだから。そのために生涯の職を失っても自業自得というやつだ。人を殺す結果になるよりも、野垂れ死にしてくれる方が世のためだ。》

《ここ最近の酒気帯び運転、飲酒運転等による事故を挙げてみよう。
▽10月15日 飲酒運転で轢き逃げ 直前の同乗者に5千万円賠償命令(鹿児島)
▽10月20日 酒気帯び運転 高1はねられて死亡 男を逮捕(茨城)
▽10月21日 酒気帯び運転 JR大阪駅前 30歳男性約3キロ引きずられて死亡
▽10月24日 酒気帯び運転 札幌市職員逮捕
▽10月25日 酒気帯び運転 板橋区土木部計画課主事逮捕(埼玉)
▽11月 7日 酒気帯び運転 海士長 停職20日の懲戒処分(青森)
▽11月 8日 飲酒運転 物損事故の水道局主査を懲戒免職(熊本)
▽11月 8日 飲酒運転 職員を停職6カ月の処分(鹿児島)
▽11月 9日 酒気帯び運転 人吉の医師を逮捕(熊本)
▽11月 9日 酒気帯び運転 職安職員を逮捕(熊本)
▽11月13日 酒気帯び運転 車椅子の69歳はねられて死亡 容疑者逮捕(岐阜)
▽11月14日 酒気帯び運転 酒気帯び運転 容疑で逮捕の広陵町教委課長が退職(奈良)
▽11月15日 酒気帯び運転 さぬき市民病院の医師 停職1カ月(香川)
▽11月16日未明 酒酔い運転 富田林で新聞配達少年(16)6キロ以上引きずられて死亡(大阪)
▽11月17日未明  無免許  大阪市住吉区矢田の府道交差点で男性が轢き逃げされて死亡(大阪)   
▽11月18日 酒酔い運転 警視庁総務部警視、酒量基準値の4倍で当て逃げ(茨城)》

大阪駅前の轢き逃げでも、容疑者は酒気帯び運転や速度違反を繰り返し、免許取り消し中で「とにかくその場から逃げたかった」と話しているという。「引きずりながら逃げれば被害者が死ぬ」と分かっていたとされ、大阪府警は逮捕容疑に殺人も加えた。今回(富田林)も、殺人容疑で調べるという。

警視庁が06年、轢き逃げの動機を調べたところ「飲酒運転中だったから」が約17%でトップだった。飲酒運転が事故を招き、それを隠すためさらに重大な罪を犯すという因果関係は明らかだ。

大阪の2件とも事故後、すぐに救護措置を取っていれば被害者は助かった可能性が大きいだけに、あまりに身勝手だ。

全国で2万件弱で推移してきた轢き逃げ事件が一昨年から減少傾向にある。福岡市で幼児3人が犠牲となった事故を契機に道路交通法が改正され、轢き逃げや酒酔い運転が厳罰化された効果とみられる。死亡轢き逃げの検挙率はほぼ9割を越えている。

だが、いくら厳罰化を進めようとも、飲酒運転の常習者が相手では限度がある。家族や同僚など身近な人が、飲酒常習者に厳しい目を注ぐなど社会全体で監視することも必要だ。

《酒飲みがそんなことで臆することはないだろう。それが依存性だということが理解されていず、「酒は百薬の長」「適量なら身体にいい」と思い込んでいる。》

酒酔い運転の場合、違反歴がなければ2年間の免許取り消しだが、酒気帯び運転だと30日間の免許停止ですむ。「飲んだら乗るな」が常識となった時代に不合理ではないか。見直しを考えるべきではないか。

《「考えるべきだ」はもういい。メディアなら具体的な提案の一つや二つするべきではないか。心あれば誰でもが「考えるべきだ」程度は<社説>でなくても言える。酒酔い運転の場合の2年、酒気帯び運転の免停30日間で済まさず、いずれも二度と免許証は持たせない。或いは再交付しなければならないとしても、両者ともナンバープレートを酒飲みらしい真っ赤なものに義務づけるなどなど。》

国連が定めた「世界道路交通犠牲者の日」(11月第3日曜日)に事故が起きたことがやり切れない。この日に向けて大阪で開かれたシンポジウムでは、道路状況に応じて安全な速度に自動的に制禦される「ソフトカー」の普及など、システムとして交通死ゼロを目指す提言もなされた。

免許の有効性を記録したIC免許証を、車の読み取り機にかざさなければ作動しない仕組みも将来的には可能だ。

《そういえば新しく更新した免許証は、ICチップ入り、任意の8桁の暗証番号(暗証番号1、及び2の4桁つづき)も登録した。また、酒気を感知し、エンジンがかからない技術の開発はすでにできているはずだ。これとて酒飲みには身替わりを使えばどうってこともないのだろうが。

と、万策尽くしても酒が売られている限り、酒酔い運転、酒気帯び運転がなくなることはない。》


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2008年11月17日 (月)

客寄せパンダで終わるのか

毎日新聞(11/17)朝、夕刊から 
09年4月にスタートするプロ野球・関西独立リーグ*のドラフト会議が16日、大阪市内で行なわれ、神奈川県立川崎北高2年の吉田えり(16)=横浜市都筑区=が「神戸9(ナイン)クルーズ」から7位指名され、男子選手と一緒にプレーする国内初の女子プロ野球選手(投手)となる。

 * 関西独立リーグ ・・ 四国・九州アイランドリーグ、BCリーグに次ぐ国内3番目の独立リーグとして来年4月の開幕を目指す。大阪、神戸、紀州(和歌山)、明石(兵庫)の4チームがあり、今後、滋賀、京都などを加え8チームにする構想がある。1球団が20人のプロ選手と契約し、年間72試合を行なう。コミッショナーは石毛宏典氏(選手として西鉄〜西武〜ダイエーを経てオリックス監督 52歳)。石毛は「リーグが女子野球の受け皿にもなればいい。野球を続けたいという彼女の純粋な思いを大事にしたい」と話していた。

関西独立リーグは2〜4日に合同トライアウトを開催し、400人が参加した。吉田はシート打撃や紅白戦で述べ打者8人に対して無安打と好投し、約10倍の難関をくぐり抜けて合格した。

元阪神の中田良弘監督は「話題性よりも、紅白戦で結果を出したことが一番の決め手。下半身を鍛え短いイニングから起用していきたい」「下からナックルを投げるのは難しい。本当に揺れながら落ちるし、おもしろい戦力になる」と期待を込めている。

プロ野球は興業であり、話題先行との見方もあるが、吉田は実力で夢への切符を勝ち取ったといえるようだ。吉田の得意とする球は右下手からのナックルだという。中学3年のころ、テレビで米大リーグ、レッドソックスのティム・ウェークフィールドの投球を見て「大して体力がいらないんじゃないか」自分は「走るのが苦手なんで」と真似たという。素顔は身長155センチの、女子高生。《国内には1950年〜52年に日本女子野球連盟の下、女子プロ野球があった。一時は20チーム以上もあったが、資金難や興業トラブルなどを理由にアマチュア化されている。》

参照 女子野球 06/09
   続・女子野球 08/09

男女雇用機会均等が叫ばれる中、91年に野球協約が改正され、プロ野球への女子選手の参加が認められ、プロ球団の入団テストを受ける選手も現れた。女子選手について、体力面の不安や危険性を指摘する声はある。ただ、今回のトライアウトにソフトボールの実業団トップクラスの選手が参加するなど、女性にとって潜在的な関心は高い。吉田の活躍如何では、運営面で独自性を追求する独立リーグが、女子選手の思いを実現する場として定着する可能性はある。

非常に楽観的な感想だが、男と女の性差は決定的なものだ。ナックルがひょろひょろと動き、落ちたり逸れたりして打者8人を無安打に抑えたというが、彼女が放るナックルが落ちるのは体力の不足から来るもので、彼女自身が言うように、「走るのが苦手」で足腰が弱くても、下半身の「体力がなくても放れる球」だからだ。身長155センチの小柄な身体では、テスト生は無安打で抑えられても、少なくとも日本プロ野球の2軍レベルの独立リーグの正選手を相手では通用するものではあるまい。もの珍しい間は通用するだろうが、すぐにベンチを暖めるだけの飾り物になるだろう。

プロ野球の世界にも小柄な選手の入団は確かにあった。しかし、活躍の場はないに等しい存在で消えて行った。それでも男のスポーツの世界で155センチとは小びとに等しい。どこまで続くかは分からないが、はっきり言って、客寄せパンダで消滅していくだろう。どうしても野球がやりたいのなら、女子野球連盟を立ち上げることだ。

別の角度から考えても今回の女性1人の参加は、日常生活の点からも、女であることの特殊性はあらゆる面で煩わしいものとなるだろう。走り込みなど厳しい訓練、怪我、トイレ、ロッカールーム、休憩室、シャワールーム、宿泊先、などなどだが、吉田が所属するチームだけでおさまる範囲ではない。興行先、宿泊先の施設、設備等においての適応が求められることになるのだ。

男女雇用機会均等法は野球の世界(選手として)で適用しようとしても無理な話だし、試みても決して成功はしない。

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2008年11月16日 (日)

子どもの叱り方

思い通りにならないで、虐待や、殺すところまで行く母親や父親がいる。一体子どもはどのように叱ったらいいのだろうか。

毎日新聞(11/16)から 
 長女(6)の登園時間が近づくのに、長男(3)がごはん食べない。次女(1)は、次から次へとおもちゃを散らかす。東京都墨田区で3人を育てる母、管野さん(34)は、そのたびに叱る。「毎日怒って、どなってしまう。明日は優しくしようと思うけど、また叱ってしまいます」と苦笑する。

幼児教室「りんごの木」を主宰し、毎日新聞「子どもの相談室」の回答者でもある柴田愛子のもとには、母親を中心に全国から年1000通以上の悩みが寄せられるという。約20年間続けてきたが、叱り方や躾け方の相談はここ数年、上位を占める。柴田は「子どもが減り、子育てを担うお母さんへのプレッシャーが強くなってきている」と分析している。

<優しく見守ってやりたいのに、どうしても怒ってしまいます>
<言うことをちっとも聞かない。自分勝手な大人になるのではないかと心配です>などなど・・・。

明るく元気でハキハキし、聞き分けが良く、お友だちと仲良くできる—。多くの保護者はそんな「理想の子ども像」を目指して頑張ってしまう。「子どもって、汚くて、うるさくて、思いがけないことをするもの。大人の価値基準を当てはめるから、理想と現実のギャップに悩むことになる」と柴田は語る。

そこで彼女からのアドバアイス。
 ◎子どものやり方をむやみに修正せず、振り回されてみる
 ◎叱り方にメリハリをつける。叱りたくなる項目を整理し、「どうしてもダメ」と思うことを把握する
 ◎親のストレスを子どもに向けないよう、読書やショッピングなど発散方法を見つける
 ◎感情的に叱ることは誰にでもある。落ちついた時にきちんと謝る
「普段から愛情を伝えておくことも大事。子どもが可愛くない時も1日1回は抱っこしてあげましょう」と話す。

子育ての問題点を、母親の体調面から、対策を提案するのは十文字学園女子大学の岡村佳子教授(発達心理学)だ。「気分のムラは女性ホルモンと関係がある」という。岡村は05〜07年、19〜20歳の女性に、女性ホルモンと関係が深い基礎体温をつけてもらい、心理テストで気分との相関を調べた。72人中52人で基礎体温の変化が気分に影響していることが分かったという。

最も多いのは、生理後の低温期から排卵日に向けて気分が落ちつき、排卵後は体温が上がり急激に活発になるケースだった。ただ、これには個人差があり、一概には言えない。低温期に気分が落ち込んだり、高温期にテンションが上がり過ぎて些細なことで怒るケースもあるという。

そこで、岡村教授は、体調と子どもへの対応を記録し、パターンをつかむことを勧めている。
具体的には、日時、基礎体温、体調・気分、天気、食事、子どもの様子、子どもへの対応などを毎日記録する。データから、感情が不安定になりそうだと分かったら、子どもに事前に伝えたり、子どもから少し距離を置くなどの手が打てる。「気分にムラがあるのはむしろ自然。そういう母親から、子どもは人間関係の難しさを学びます」と、指摘する。

《墨田区の34歳の母親の相談から始まっているが、回答者や学者の頭の中には父親が不在だ。それとも幼児は母親が育てればよいと思い込んでいるのだろうか。それでも柴田の方は『多くの保護者はそんな「理想の子ども像」を目指して・・』と父親の存在を臭わせてはいるが、揚げ足取りではないが、柴田も岡村も子育てには男は不要とでもいうのだろうか。

《また、岡村のいう女性の生理と気分のムラとの相関関係は、今に始まったことではない。昔から生理期間中の不安定な精神作用は言い古されていることだ。古くは女性の万引きの多くが生理中であることが知られていた。ホルモンとの関係を、女性自身である母親が知らないわけはないだろう。不安定な精神状態に加え、現在の核家族では、子育ての豊富な智恵を持つ相談できる家族が身近にいないため、イライラしてつい、・・ということは普通に考えられることだ。

《「褒めて育てる」が言われることもあるが、褒めるだけでは碌な子どもには成長しない。幼児期の子どもは同じ動物である犬や猫と変らない。叱られることがないと褒められてもその効果は薄い。叱られ、厳しく躾けられたこともなく、過保護一辺倒で図体だけは大きくなった子どもの親こそ、ヘリコプターペアレントなどと呼ばれる保護者失格となるのだ。》

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2008年11月15日 (土)

大麻汚染というが

毎日新聞(11/14、15)から 要約
 大学生が、大麻の所持や栽培などで逮捕される事件が全国で相次いでいる。15日には早稲田大学(東京都新宿区)の男子学生(21)が自宅で大麻を栽培していたとして、大麻取締法違反(栽培)容疑で関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されていたことが分かった。大麻を巡っては、慶応大や同志社大など伝統校の学生に加え、芸能人や力士、プロテニス選手、歯科医まで若年層を中心に摘発対象者の範囲も広がり、社会問題化している。背景には、手に入れるだけなら規制されない「種子」のあり方や、他の違法薬物と比較して吸う際の心理的なハードルが低いなど、大麻特有の事情があるようだ。

慶大と法政大では、いずれも男子学生2人と5人がそれぞれキャンパス内で大麻を売買したり吸引していたことが発覚。同志社大でも、女子学生(22)が知人の元関西学院大生や交際相手で密売人のブラジル人の男から大麻を入手し、250回以上使用したことが公判で明らかになった。

ほかにも、関西大の男子学生1人が所持で逮捕されているほか、関東学院大ラグビー部の部員2人(当時)が、インターネットの雑貨店のサイトで購入した種から大麻草を栽培したとして有罪判決を受け、他の部員12人=不起訴=も吸引を認めた。警察庁によると、大学生の検挙者数は07年は92人で、前年に比べて19人増加した。今年上半期(1〜6月)は42人となっている。

また、警視庁によると、栽培行為で立件されたのは08年度上半期だけで91件73人。前年同期比D18件23人も増えた。背景にあるのは法規制の「限界」だ。同法は栽培を禁じているが、種子の所持には罰則がなく、飼料用などとしては売られているのだ。それについて厚生労働省監視指導・麻薬対策課は「種には有害な成分がないから」と説明する。業界の事情に詳しい男性によると、種を売る店は最盛期には全国に約100店あったが、都内や大阪の輸入業者の相次ぐ摘発のため、姿を消したという。

薬物依存症の患者約100人が入院治療を受けている群馬県渋川市の薬物・アルコール依存治療施設「赤城高原ホスピタル」(竹村道夫院長)。その1人で、神奈川県から来た女性(28)は、この秋入院したばかりという。

5年前、知人に勧められ大麻を吸った。「心と身体がふわっと軽くなり、ストレスや疲れが吹き飛んだ」。覚醒剤などで出る幻聴や被害妄想などの強い副作用もなく、週に1度、知人と楽しんだ。その後、トラブルやストレスが嵩じて回数が増え、数ヶ月後、吸った直後に自宅マンション4階から飛び降りた。「吸ったら死にたくなり、やけになった」という。全身6カ所を複雑骨折しながらも命は取り留めた。退院後、大麻はやめたが、新たに睡眠薬や精神安定剤などの大量服用を繰り返して依存状態になったという。「大麻を使わなければ、こんなことにはならなかった。心も身体もボロボロ。今は後悔だけ」と女性は振り返る。

竹村院長によると、最近の入院患者の5割近くが大麻使用の経験があった。同院長は「以前はシンナーをきっかけに覚醒剤の依存に行き着くケースが多かったが、最近は大麻がきっかけという患者が急増し、特に10〜30代の若者に目立つ」と指摘した。

若者の心理に詳しい野田正彰・関西学院大教授(精神病理学)は「大麻を使うのは経済的に恵まれた若者が多いように思う。社会や他者に無関心で人生の目標も見いだせないままの若者が、生きている実感や感覚的な刺激を求めてた大麻に走っているのではないか」とみている。

今春慶大を卒業した男性会社員(24)は「在学中吸っていた。学内での大麻のやり取り? そんなのたくさんいるでしょ」という。

大麻の依存性について05年5月のブログ酒とタバコ その三 で簡単に触れた。ヘロインやアルコールの依存性に比べれば、マリファナの依存性はずっと低いものだ。それなのに、なぜ、大麻(マリファナ)が違法薬物に指定されているのか。解除して蔓延した結果、酒やタバコと同じように、7兆円前後の経済損失が発生するようでは困りものだが。

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2008年11月14日 (金)

妊娠・出産時に脳出血が多いのはなぜ?

毎日新聞(11/7)質問欄:なるほドリ から
 10月に、妊娠中の女性(36歳)が病院の受け入れが遅れ、脳出血で亡くなったが、妊娠や出産に関連して亡くなる女性はどのくらいいるのだろうか。日本産婦人科学会の04年調査では、12万人の妊婦のうち32人が死亡している。脳出血は4人。91〜92年の国の妊婦死因調査によると、出産時の出血性ショックの38%に続き、脳出血が10%で2番目だった。最新の国の調査では、06年に少なくとも39人が妊娠・出産に関連して脳出血を起し、7人が死亡している。

『06年8月の奈良県で、妊婦が19病院に受け入れらずに脳出血で死亡したことから、厚生労働省の研究班(主任研究員=池田智明・国立循環器病センター周産期科部長)が、全国1107病院を対象に06年1〜12月に、妊娠中か産後1年以内に脳血管障害を起したケースの調査を行なった。

それによると、お産に関連して脳血管障害を起した妊産婦が06年には少なくとも184人いて、このうち10人が死亡したことが分かった。184人の内訳は
 脳出血・・・・・・39人
 くも膜下出血・・・18人
 脳硬塞・・・・・・25人 など、
 妊娠中の痙攣、高血圧で嘔吐や意識障害が起きる
  高血圧性脳症・・82人
また、死亡の10人のうち7人が脳出血だった。』

Q、妊娠・出産と脳出血ってどういう関係があるのですか。
A、妊娠中は、おなかの赤ちゃんに酸素や栄養を送るため、お母さん側の血液の量は妊娠前の1・5倍程度に増えます。また、出産時には赤ちゃんを外に出してあげるために息みます。その時に頭に血液が集中して血管に負担がかかることがある。

Q、危険を減らすには、どんなことに気をつければいいのだろうか。
A、妊娠前から脳の動脈に異常な膨らみ(動脈瘤)があったり、妊娠高血圧症候群になるとリスクが増すと言われている。実際に国の調査では、妊娠・出産に関連して脳出血を起した39人のうち、26%に妊娠高血圧症候群が認められている。軽い運動と規則正しい生活で、高血圧症候群を予防することが大切だ。

Q、妊娠・出産に関連する日本の死亡率は、他の国に比べて高いの・低いの?

《他国と比べることがそれほど意味のあることなのだろうか。》

A、お産は20世紀半ばに帝王切開の安全性が確立するまでは、女性にとって命の危険を伴うものだった。1900年の日本では、10万人当たり436人の妊婦が死亡している。同じ時代の英国は10万人当たり450〜500人で、日本とあまりかわらなかった。英國や米国は1940〜50年代に急激に死亡率を改善させたが、日本は大きく遅れた。先進諸国のレベルに追いついたのは90年代に入ってからだ。

Q、では、今は。
A、世界トップレベルといわれる。高い技術とともに、小規模な地元の病院と大きな病院との連携が、低い死亡率を支えている。ただ、この連携が崩れると、レベルの維持は難しくなってしまう。

《冒頭の36歳の女性が初めての妊娠なのか分からないが、近年は高齢出産が増えている。多くが10代のころから出産していた時代の女性は、初産こそつらくて息みはしたであろうが若くて強靱な力があった。35、36歳までには何回もの出産を経験し、比較的安産で初産程は息まなくて済むケースが多かった。私の母は私が中学生のころ、9番目に当たる弟を出産した(長女、次女は早世していた)。朝、私が学校へ出かける直前まで家で帚がけをしていた。「行ってきます」を言おうとしたとき急に、母が祖母を呼んだ。「お婆ちゃん、産まれる」。当時は取り上げ婆さん的な女性がいて素人ながら出産経験者が産婆の資格を持たないままに、出産の面倒を見ることがまだ行なわれていた。すぐに母を横に寝かせた祖母が母の蒲団に近づいたと思ったが、すぐに弟の産声が聞こえていた。その声を聞いて勢い良く玄関を飛び出したことを鮮やかに覚えている。

《高齢出産は特に定期健診で妊娠高血圧症候群の早期発見が必要だ。「出産の高齢化で高血圧や肝臓、腎臓病など素地のあるケースが増えている」と関博之教授(周産期学)は指摘している。》

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2008年11月13日 (木)

買春? 売春?

毎日新聞(11/13)から 《 》内は私見
《この問題が取り上げられるといつも??となることがある。タイトルは売買(ばいばい)でどちらもばいしゅんと読む。それを何時の頃からか買う方をかいしゅん、と読むようになった。とっても卑猥な響きを持つ。》

《売買を、自説に都合良いように、買うものがいるからなくならないとは一般に言われることだが、私は逆で、売られるものがあるから買う。あり余る程の金銭を持っていても商品がなければ買うことは不可能だ。第一次オイルショックに見舞われた折り、店頭からティッシュやトイレットペーパーが姿を消した。欲しくても買えない日が続いた。女性に必要な生理綿も不足し、妻など紙オムツを切って代用にしなければならなかった。商品はなければ金は無用のものだ。》

『出合い系カフェ摘発』の記事がある。
警視庁保安課などは12日、出合い系カフェ「ラヴァーズ巣鴨本店」(東京都豊島区巣鴨2)経営、北島慶一容疑者(51)=同区南大塚1=と、系列店3店舗の従業員ら計11人を売春防止法違反(場所提供など)と風営法違反(禁止区域内営業)容疑で逮捕したと発表した。出合い系カフェを装いながら店内に個室を設けて性的行為をさせており、売春防止法を適用した。出合い系カフェを同法の場所提供容疑で摘発するのは全国で初めて。

調べでは、北島容疑者らは今年9月17日と10月7日、巣鴨本店と鴬谷店(台東区根岸1)で、20〜40歳代の女性アルバイトと客の男性を個室で引き合わせ、買春の場所を提供するなどした疑い、という。

《ラヴァーズの行為は疑いなく売春場所の提供だ。買春場所の提供の表現は、春を買った男性を故意に悪の側に立たせるための表現だ。「出会い系カフェ」については昨日今日できた場所ではない。何度もメディアには取り上げられ、テレビや印刷物でも文字になって知れ渡っている。店にくる女性はタダで軽い食べ物を口にし、時間が過ごせる。目的は男から声がかることを待っているのだ。ラヴァーズの女性の年齢が高いのは男待ちの高校生たちが集まる場所ではなかっただけで、異性を待つのは最初から承知していたと思うのが普通だ。そこで売買春が成立するのは自然な成りゆきだ。だから出会い系カフェとも呼ばれているのだろう。》

「ラヴァーズ」は首都圏に18店舗を展開。入会者金5000円と1時間4000円の基本料金で「トーク嬢」と呼ばれる女性アルバイトに接客させた上、数千〜2万円で性的行為に応じさせていた。

北島容疑者は調べに対し「出合いの場所を提供しただけ」と容疑を否認しているが、保安課は女性をアルバイトとして雇い、報酬を支払っていたとみて追求する方針だ。

《私は売春も買春も認めているわけではない。ただ、買春の語がメディアなどで使用されるようになってから、売春も買春も見境なく買春の表記で目立つようになった。今回も「買春の場所を提供した」疑いと書いたが、「売買春の場所の提供」と書かねばならないのではないか。》


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2008年11月12日 (水)

後をたたない海外での臓器移植

 10日のブログで移植用の死体が足りないことから法改正の動きが続いていることを書いた。2年毎に行なわれる「臓器移植に関する世論調査」では、移植用の死体を増やすために、現行法で一切認めていない15歳未満の臓  臓器提供の制限を、15歳未満からも提供できるようにするべきだとの回答が69%であることなどをまとめた。(成人男女3000人中、1770人からの回答;回収率59%)。それでも死体の数に不安があるとみて、提供可能年齢を12歳以上に引き下げることや、「脳死を人の死」と定め、年齢、意思表示など無視して提供可能にしよう、との案が衆院厚生労働委員会で審議されている。

調査で69%の人が15歳未満の臓器提供を認めると回答していても、現状、臓器提供意思カードやシール、意思表示欄のある医療保険の被保険者証については、
 「持っている」・・・ 8・4%
 「持っていない」・・91・6%
となっており、思考と現実との見事な乖離を示していた。

昔なら、運命と諦めたものが、医学の進歩は何とかすれば助かるかもしれないとの望みを生み、日本国内だけでは足りない死体を求めて海を越え、海外へ渡るケースが止まない。

【閑話休題】
毎日新聞(11/12)から  《 》内は私見
 中国人の臓器提供者を日本人に営利目的で斡旋した疑いが強まったとして、神奈川県警は12日、中国での臓器移植を仲介している「中国国際臓器移植支援センター」(遼寧省瀋陽市)の長瀬博之代表(52)=横浜市西区=を一両日中にも臓器移植法違反容疑で事情聴取する方針を固めた。警視庁は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて中国政府に協力を要請、日中間の臓器移植ビジネスの実態解明を目指す。

《何としても臓器を得たい一心の臓器移植希望者を狙った営利目的の仲介だ。希望者にとっては悪徳だろうと何だろうと、命が助かれば誰の臓器だって構わない、金に糸目もつけない。法律を犯してでも助けたい。そこにあるのが移植法だ。地位や名声、金銭などで公平性が失われることがないように、移植医療の原則を法制化したものだ。》

調べなどによると、センターは04年ごろからインターネットのホームページ上で、日本人の臓器移植希望者を募集。中国人から提供された臓器を中国で有料で移植していた。04年1月〜05年12月に日本人計108人が移植手術を受けたとされる。長瀬代表は10月30日、移植の仲介件数を実際より多く宣伝したとして、瀋陽市中級人民法院(地裁)から「虚偽広告罪」で懲役1年2月と罰金10万元(約140万円)を言い渡され、国外退去処分で11日に帰国した。

♦臓器移植法
 97年10月に施行された。移植のため臓器提供する場合に限って、脳死は人の死であると定め、脳死者からの臓器提供を可能とした。死体、生体を問わず、臓器提供の対価として利益の供与、提供、営利目的の斡旋などをしてはならないと規定。違反行為と知りながら臓器を摘出する行為も禁じている。違反した場合は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金。

神奈川県警は、中国側は臓器移植の仲介については、一つの事件を2度裁くことを禁じる「一事不再理」には当たらないと判断した。臓器移植法のどの条文を適用するかは事情聴取の上で判断することになる。

長瀬代表が事情聴取を受ける見通しになった問題の背景には、国内で、脳死臓器移植が年10件前後にとどまり、移植を希望する患者がなかなか移植を受けられないことがある。このため、海外で移植を受ける「渡航移植」に頼る患者が後を断たない。

厚生労働省研究班が実施した調査によると、日本から中国に渡航し、移植を受けた患者は腎移植で106人、肝移植で少なくとも14人に上る。同調査によると、主治医が海外の移植施設を紹介する心臓移植などと違い、腎、肝移植に関しては、斡旋者や紹介者が不明だったり回答がない例が目立った。患者同士のネットワークやウェブサイトで情報を得たり、中国国際臓器移植支援センターのような機関を頼り、個人で渡航する患者が多いとみられる。

日本の臓器移植法は、臓器提供が自発的であること、移植を受ける機会が公平であることを原則としている。臓器売買や営利目的の斡旋が認められると、低所得者などの弱者が暗に提供を強要されたり、金銭的に恵まれた人だけが移植を受けられることになり、移植医療の原則が揺らぐからだ。国際移植学会も今年5月、営利を目的にしたケースや渡航先の国民の移植機会を減らすような渡航移植を「移植ツーリズム」と位置づけ、禁止すべきだという宣言を公表した。

患者団体「日本移植者協議会」の鈴木正矩相談役は「業者が日本の法律を説明せず、仲介料だけ取っていたとすれば、苦しんでいる患者をだますことになるので許せない。国内の移植を推進するためにも、今回のような仲介業者は摘発していく必要がある」と話す。

一方、今回の問題について一定の理解を示す専門家もいる。中国の移植問題に詳しい栗屋剛・岡山大教授(生命倫理)は、長瀬代表とも面識があり、「(海外での斡旋は)法的には問題があるが、個人的には非難する気にはなれない。国内で移植ができずに困っている人がいるという現状がある」と話す。

《栗屋のいう、「国内で困っている人は多勢いて」も、移植を受けられる人は、大金を投入できる人に限られる。まして想定できるように、得られる臓器は海外の貧困層の人の命を賭した臓器の提供ということもあり得る。国内で臓器がなくて困っているから、支払う金があるからということで、移植を受けに渡航するものではないだろう。》

《06年5月に『臓器移植』に書いた。ずっと私の考えは変っていない。繰り返すことになるが我が妻、肉親への提供には命も惜しまないが、他人への臓器提供をするほども広い博愛心は持ちあわせていない。反対に我が身に臓器が必要な状況が発生したとしても、他人の臓器を望むことはないだろう。もし、そうなった時には我が運命は素直に受け入れる覚悟でいる。すべては生者必滅会者定離だ。》


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2008年11月11日 (火)

配偶者間暴力(DV)防止法、自治体の対応遅れ

毎日新聞(11/11)から 要約 と 《 》内は私見
 《今日も父親に叱られた腹いせに、車を運転中に『誰でもよかった』と通行人を轢き殺した19歳の無差別殺人の事件が報じられた》。

《配偶者間で起きる暴力といえば、相手が夫婦間のどちらか、交際相手のどちらか、など特定の間柄のことに絞られている。どちらか、と書くのは最近では暴力は男の専売特許ではない風潮も散見できるからだ。それに冒頭の交通事故のように見知らぬ間柄で被害者になるのと異なり、夫婦にしろ交際相手にしろ、お互いに長くも短かくも交友関係が成立している仲だ。》

《昭和一桁世代の人間は、特に夫婦間のもめ事や喧嘩騒動などは、茶碗が飛ぼうが拳を振り上げようが“犬も食わない”痴話喧嘩として、周りも‘触らぬ神に祟りなし’で見守ったことを知っている。事実、一夜明ければお互いに何があったのとでもいう顔で、あっけらかんと再び昨日までとおなじ生活を繰り返すことが普通だった。ところが戦後強くなった女(弱くなった男ともいえる)は男女同権を得て社会進出を果し、何時までも受け身でいることに飽き、堂々と男と渡り合うことができるようになった。》

《経済的基盤を持たなかった時代の女たちは、何か不都合があっても男に従うしかなかったということだった。しかし、手に入れた民主主義は男の一方通行の暴力を許さない風潮を生んでいった。力で叶わない分、女は口で男に反論し、攻撃することができた。口で負けた男はつい手を出す。これがDV防止法のできるまでの経緯だろう。何が言いたいのかはお解りだろう。夫婦にしろ交際中の男女にしろ、どちらかが一方的に暴力を振るうことはそうそう多くあることではないだろう。》

《「男は優しい人がいい」、と言いながら、一緒にいて「優しすぎて刺激がない」、と諍(いさか)いをけし掛ける女性もいると聞く。これが嵩じて力ずく(暴力とは言えない)になることもある。暴力を振るうには振るう側によほど精神的な欠陥があるか、狂人でなければ一方的には多くあるものとは思えない。ストレス(現代おおはやりの便利な言葉だ)の鬱積もあり得る。暴力の肯定者ではないが、暴力と言う表に出る行為の裏に、些細なものであってもその原因となるものが潜んでいるのではないか。それを考えながら新聞に書かれていることに目を通してみる。》

 1月に施行された改正DV(ドメスティック・バイオレンス*=配偶者間暴力)防止法で、市町村の努力義務とされた「被害者支援の基本計画」を作成した自治体が、全国1782市町村で3市しかないことが内閣府の調査で分かった。

 * わざわざ英語を日本語に書き換えなければならないぐらいなら、最初から英語など使わなければ良い。それに日本語の方がずっと2者間の様子は把握し易い。

 同様に努力義務となった「配偶者暴力相談センター」設置も8市のみで、取組み不足の実態が浮き彫りになった。

《私見で書いたように、対応の遅れは、配偶者間の暴力は、昔ながらの“犬も食わない”痴話喧嘩の問題とする考えが底辺にあるからだ。》

 01年10月施行の配偶者間暴力防止法では触れられなかった市町村の被害者支援について、04年12月の改正法は自治体の「責務」と位置づけ、支援センターの設置を市町村にも認めた。今年1月の2度目の改正では、支援センター設置を「努力義務」と明記し、基本計画作成も併せて盛り込まれた。

基本計画は、自治体が必要な被害者支援を分析し、被害者保護の施策を明記して公表するもので、具体的には「居住の場を確保するため、市営住宅への入居条件を緩和」「母子家庭の経済的支援のための貸付金制度」などがある。

内閣府は改正に合わせ、関東、近畿など地域ごとに説明会を開き、市町村の担当者に改正の趣旨を説明。「被害者支援には、最も身近な市町村の役割が重要」と作成を促した。ところが、内閣府が調査した結果、計画を設けたのは千葉県野田市、東京都国分寺市、松江市の3市だけ。支援センター設置も札幌市、宇都宮市、神戸市、岡山市、北九州市の5市と、改正後に設けた野田市、名古屋市、山口県宇部市の3市の計8市のみだった。

配偶者間暴力被害者の支援に携わる長谷川京子弁護士(兵庫県弁護士会)は「被害者の自立支援は、生活保護や保育所など、市町村が持っている権限に大きく左右される。『配偶者間暴力は特殊な問題』という誤解があるンおではないか」と指摘している。

《この『特殊な問題』が所謂、“犬も食わない”痴話喧嘩などを内包していることを示しているのだ。なんでも法律を作れば解決するというものではないだろう。喧嘩両成敗とは言わないまでも、10対0で決めつけるような法律では“犬も食わない”暴力沙汰は治まらないだろうし、支援センターの設置も早急には敷衍(ふえん)しないだろう。》

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2008年11月10日 (月)

臓器移植に関する世論調査

毎日新聞(11/9)から 要約 と 《》内は私見
 内閣府は8日、「臓器移植に関する世論調査」を発表した。
調査は98年から2年に1回実施され今回で6回目。9月に全国の成人男女3000人を対象に面接方式で1770人から回答を得た(回収率59%)。

 現在は認められていない15歳未満の臓器提供の意思確認について、「適当な判断ができないので、公正な第三者(家族を含む)が代わって判断すれればいい」との回答が44・2%(06年11月の前回比5・5ポイント増)となり、初めて4割を超えた。ただ、「本人の意思を尊重すべきだ」も26.2%あった。

《医療の進歩もあり、長寿大国になった日本では切り刻める死体の数が足りない。数を増やすためにはどうすればいいか、本人でなくても家族を含む誰かの同意さえ貰えれば、死体を切り刻むことにするための策略だ。私は基本的に臓器移植には反対の立場であることはブログでも書いて来た。2005年5月の臓器移植、2007年10月の「長期脳死児」(診断後1カ月以上)60人、2008年5月の臓器移植、国内完結で、など。》

《そもそも臓器移植法(正称は「臓器の移植に関する法律」)の見直しは2000年10月から始まっていることだ。その概要で、「脳死したものの身体」を「死体」に含むという解釈の画期的な内容や、臓器売買の禁止、脳死移植の容認を遺言の一種であるという解釈から年令は、民法上の遺言可能年令に準じた15歳以上となっている。これでは死体の数が足りない、として15歳未満までの年齢引き下げを狙ったものだ。》

現行の臓器移植法は、脳死判定を受けた15歳未満の人からの臓器提供を本人の意思表示の有無に拘わらず一切認めていない。15歳未満からも「提供できるようにするべきだ」との回答は、前回比で1ポイント増の69%であった。

臓器提供意思表示jカードやシール、意思表示欄のある医療保険の被保険者証については、「持っていない」前回比0・5ポイント減の91・6%で、「持っている」の8・4%を大きく上回り、普及が進んでいない。

《提供はその人の宗教観や死生観にも左右されること、命と引き換えの提供に対して「普及が進んでいない」との軽い言葉で現されることこそ臓器提供者を単純に「死体」としてしか見ていない証拠だ。2007年11月16日付毎日新聞「記者の目」で、大場あい(科学環境部)が同法の“改正を急ぐな”との記事を載せた。『臓器提供を受けて助かる人がいる反面、07年6月、息子が心停止後に腎臓を提供した母親(67)から「ドナー(臓器提供者)やその家族は使い捨てにされている」と訴える手紙をもらったこと、臓器を売ってもうけたなどの噂を立てられたが、「どこにも助けの求めようがなかった」という内容だ。』ドナー家族を思いやる気持ちなしには、移植医療は成り立たない。日本では、そのドナー家族へのケアが不足しているという。》

97年に施行された現行法は、本人(15歳以上)が脳死での臓器提供意思を生前に書面で示していた場合に限り摘出を認めている。そのため、脳死移植でしか助からない子どもは海外に渡って移植手術を受けざるを得ない。

《移植医療推進を求める患者団体は、「あなたの愛で助かる命があります」と、「愛」という名で「死体」を募集する。だが、食うに困る貧しい国の子どもたちを助けるために、ユネスコが、何人もの命が助かる僅かの募金を呼びかけている。私の「愛」はそちらを優先する。》

現状を打開するため、複数の改正案が国会に提出されている。提供可能年令を「12歳以上」に引き下げ、本人の意思表示がある場合に限り提供できるとする案のほか、「脳死は人の死」定めることで、年齢に拘わらず意思表示を不要にして提供増加を目指す案などが、衆院厚生労働委員会で審議されている。

大場はいう、『法改正は、脳死からの臓器提供の増加が狙いだが、ドナーという第三者の死が前提となっている。 法律が変わったとしても、その数には限りがある。米国では06年、8000人以上が死後(脳死を含む)に臓器を提供し、2000人以上が心臓移植を受けた。だが、移植を待つ患者は約10万人に達し、ドナー不足は深刻なままだ。日本の待機患者は約1万2000人と米国より少ないが、法改正でドナー不足が解消されることはないだろう。

その現場を踏まえたうえで、臓器移植を定着させるためには、ドナー家族に「使い捨てにされた」などと決して感じさせないような支援と、国民の疑問に答える地道な活動を続けていくしかない。こうしたことが不十分なまま、法改正を急げば、逆に国民の不信を招くことにもなりかねない。』と。


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2008年11月 9日 (日)

1歳児の意味あることばって?

毎日新聞(11/9)「子ども相談室」から 《》内は私見
 《子育てに悩んでいるお母さんとはいえ、余りの幼稚さに何で?と思う。1歳3ヶ月の子どもが何をどのようにしゃべることを望んでいるのだろう。だれと比較しての相談事なのだろう。ご近所の自慢しいの子ども自慢の好きなお母さんの話との比較なのだろうか。それとも育児書に書かれてでもいる、早い時期におしゃべりができる子の例でも目についてのことなのだろうか。》

 《9月のブログで取り上げたが、幼児ことばで悩んでいるお母さんのように、赤ちゃんの成長期の当たり前の過程に意味なく不安がっているだけだ。現在、どこの大学や会社でも困っている大人になってもまともな日本語をしゃべることができず、コミュニケーションが取れない人間のこととは次元が違うだろう。1歳3ヶ月でまともに意味があることばをしゃべることができる方がおかしい。それでは話をきいてみよう。》

Q. 1歳3ヶ月の男児。一人歩きはしますが意味ある言葉を話しません。2ヶ月前から保育園に通い、兄姉もおり、言葉のシャワーは浴びています。話し掛けると身ぶりや表情で返事をします。発達が遅れているのでしょうか。(奈良県、母親)

《ここでも年齢不詳だが、10代の若い初めての子育てと思いきや、上には2人の子どもがいるお母さんだ。上の子たちがよほど早くおしゃべりをしていたのだろう。それならば、相談の男の子との違いは逆にはっきり理解できるはず。心配が知能の遅れのことか、言語障害のことなのか、聴覚なのか、ただの成長段階のちがいなのかは判断つくはずだ。それほど心配なことならば、回答まで時間のかかる新聞への投書などせず、近くの小児科ででも聞けばすむことだ。》

A. 小児科医 加藤一彦
 1歳半健診で言葉の遅れを指摘される子どもは少なくありませんが、その後、短期間にたくさんおしゃべりできるようになることも多く、心配ないことがほとんどです。まだ1歳3カ月で、身ぶりや表情でのコミュニケーションは取れているなら、現時点で言葉の遅れを気にする必要はないでしょう。

赤ちゃんも、1歳を過ぎると動きも活発になり、駅の分からない言葉(喃語)を話していたのが、「意味のある単語」を話し始めます。一般に、1歳半で2〜4語程度の単語を話せる子が多いです。ただ、言葉の発達にはきょうだいの有無や家庭での生活の状況(会話の多い少ない、テレビやビデオの視聴時間)など、いくつもの因子が影響し合っていると考えられ、その発達度合いにはかなりの個人差があります。

日常生活で、お兄さん・お姉さんが下の子の「意思」を身ぶりから汲み取って手助けしていませんか。下の子にすれば、言葉を使ってコミュニケーションを取る必要をあまり感じていないのかもしれませんね。

この時期は、生活のリズムを整え、親子・きょうだいで楽しく遊ぶことが何よりも大切です。きょうだいや周りの大人たちは、子どもに笑顔を見せながら明るい声で話しかけましょう。そのうえで、子どもの興味に合わせて「言葉かけ」をしたり、ゆっくり・はっきりと分りやすく話しかけたり、子どもが発する音や言葉を繰り返して言ってあげましょう。次第に言葉によるコミュニケーションが育ちます。

《上に2人も育てた経験を持つお母さんだ。何でも人に頼るのではなく、もっとわが子の成長を信じて見守ってあげて下さい。》

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2008年11月 8日 (土)

飲酒と無免許運転と轢き逃げ

 先ず、飲酒運転。毎日、読売新聞(11/7)から 《》内は私見
♦危険運転、9人死傷事故
 埼玉県熊谷市で今年2月、酒酔い運転をいて9人が死傷する事故を起し、危険運転致死傷罪に問われている同市赤城町1、元トラック運転手、玉川清被告(32)に対し、さいたま地検は6日、さいたま地裁(若園敦雄裁判長)の公判で同罪では最も重い懲役20年を求刑した。検察側は「あまりに常軌を逸した無謀で危険な運転」と指摘した。判決は12日。

論告によると、玉川被告は2月17日午後、熊谷市の飲食店でビール1杯と焼酎のウーロン茶割り8杯を飲酒。同日午後7時25分ごろ、同市佐谷田の県道カーブを曲がり切れず、対向の行田市埼玉の大学生、小沢恵司さん(22歳)の軽乗用車と正面衝突し、同乗の父義政さん(当時56歳)と母雅江さん(当時56歳)を死亡させ、小沢さんら6人に重軽傷を負わせた。

玉川被告は初公判で「正常な運転ができないほどは酔っていなかった」と主張。弁護側も自動車運転過失致死傷罪が相当として、飲酒の影響と事故時の速度が争点になっていた。

検察側は、「犯行時は著しい酩酊状態にあった」と指摘し、正常な運転は困難だと自覚しながら、車の性能を見せつけようと時速100〜130キロまで急加速して事故を起したとして、「極めて短絡的、身勝手な酌量の余地など一切ない」と糾弾した。

これに対し、弁護側は最終弁論で、「車の運転はできる程度の酔いだった」と反論。「アルコールの影響ではなく、時速100キロほどに急加速したことで運転が制禦できなかった」として、自動車運転過失致死傷と道交法違反の罪が成立する主張した。

《「正常な運転ができないほど酔ってはいなかった」。酔っ払って運転した連中の決まりきった言い種だ。この言葉こそ酔っていたことの証拠だ。多少でも飲めば集中力は散漫になり、反射神経は鈍くなる。そのことも理解できないで「酔っていない」は夢の中の言葉だろう。》

♦飲酒運転と無免許と轢き逃げ
 大阪市北区のJR大阪駅前交差点で会社員の鈴木源太郎さん(30)が車にはねられ、約3キロ引きずられて死亡した轢き逃げ事件で、殺人容疑などで逮捕された住所不定、元建築作業員でホストの吉田圭吾容疑者(22)が事件当時、酒気帯び運転などで運転免許の取り消し処分中だったことが分かった。吉田容疑者は「無免許と飲酒運転がばれると思い逃げた」と供述しており、大阪府警曽根崎署捜査本部は動機につながるとみて追及する。

捜査本部によると、吉田容疑者は04年3月に普通免許を取得。その後、速度超過などの違反を重ね、今年3月には酒気帯び運転で検挙され、1年間の免許取り消し処分を受けた。免許取得前の03年3月にも無免許で車を運転し、道交法違反容疑で検挙されていた。

このほかにも吉田容疑者は05年8月、熊本県内で追突事故を装い、保険金約630万円をだまし取ったとして06年10月に詐欺容疑で逮捕された。昨年1月、熊本地裁で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受け、轢き逃げ事件の時は執行猶予中だった。

吉田容疑者の実家は熊本市内にある。両親に弟2人とともに育てられた。熊本県立の工業高校を卒業後、同市内の道路工事会社に勤務。鳶職や神奈川県内の内装会社などを経て、05年9月から大阪市此花区の建築会社で働いていた。詐欺事件で逮捕され、一旦退職していたが、判決後に復職していた。

《吉田容疑者の運転する車は動く凶器でしかない。免許欠格期間が最長5年から新道交法(2007年6月)で最長10年に延びたところで、それを承知で無免許運転を繰り返す彼にとっては、欠格期間などあってもなくても同じだ。それほど法を無視し、反省もしない。人身事故を起してもただ逃げることだけを考える。その理由も無免許と飲酒運転がばれることを恐れるだけだ。轢き逃げの後もメディアの騒ぎをよそに悪びれる様子もなく、ホストに変身し、歓楽の世界に身を隠していた。》

《事故を起こした車は会社の所有だった。合鍵の1つは吉田容疑者が持っていたようだが、会社の車輌管理者は吉田容疑者の免停のことを知らなかったのだろうか。今後、車の事故を2度と繰り替えさせないためにも、無期の懲役か、これからの生涯、再び運転できないように、免許の再交付(再々?)は禁じる措置を取るべきだ。》

♦中3女子、無免許と轢き逃げ
 大阪市淀川区で自転車の男性(58)が軽ワゴン車にはねられ、約180メートル引きづられて重傷を負った轢き逃げ事件で、府警交通捜査課と淀川署は6日、運転していた中学3年の大阪府豊中市に住む女子生徒(14)を殺人未遂と危険運転致傷(運転未熟)などの容疑で追送検した。

「無免許運転で捕まるのが嫌で、男性が死んでも仕方ないと思って逃げた」と供述しており、故意があったと判断した。

調べでは、女子生徒は10月18日午前2時55分ごろ、友人の男子中学生3人を乗せて父親の軽ワゴン車を無免許運転していた。淀川区新北野1の国176号交差点を左折する際、自転車で横断中の男性をはね、車の下部に巻き込んだまま約180メートル引きずって頭などに重傷を負わせ、車を放置して逃げた疑い。現場から男女4人が走り去る姿が目撃されていた。軽ワゴンの持ち主を捜査する過程で女子生徒が浮かび上がっていた。

直後に現場を取りかかったタクシーの運転手が、自転車が倒れて路上に血痕があるのを見つけ、交番に届けた。事故現場にブレーキ痕はなかったという。

《事故を起した時間を知ってこの子の家庭のだらしなさが思い浮かぶ。真夜中に少女が家を空けることを放置する家庭とは一体どうなっているのだろうか。また、その3人の友人たちの家庭の親たちも、死ぬかも知れない危害を他人(ひと)に与えても、介護することも反省することも何一つ教育していないのだ。逆に、子どもが被害に合う危険性だって大きいのに。》

《運転していたのは女子生徒、他のメディアによると、1年の頃から学校を休みがちで、3年になってからは夜遊びも目立っていたとか。この夜も男どもを引き連れての外出だ。まるで女王様気分ででもあったのだろうか。》

♦おかしくて恐ろしい無免許運転
 前の話は中3だが、こちらは小3の男の子(9)の無免許運転だ。岐阜県大垣市の小3の男子児童が3日、自宅からAT車(自動変速機)の軽自動車を約3キロ先まで無免許運転し、県警養老署に保護されていたことが分かった。

同署によると3日午前7時半ごろ、「養老町宇田の県道を運転手がいない車が動いている」と通行人から110番通報があった。署員が駆け付けると近くのコンビニエンスストアに止まっていた車の運転席で休憩している児童を発見。午前6時ごろ、キーをつけたまま自宅に止めてあった車を運転し、同県関ヶ原町の祖母の家を目指したが、道に迷ったらしい。家族は、車がなくなり児童も行方が分からないため捜していたという。

児童は身長135センチ前後とみられ、運転席の一番前に腰掛けてハンドルにしがみつき、アクセルとブレーキを操作したらしい。「お父さんの運転や、ゲームセンターのゲームを見て操作法法を覚えた」と反しているという。

同署は両親に車の管理を徹底するように厳重に注意した。

《無人の車が動いているのを目撃した人たちは事実が分かるまでさぞ驚いただろう。その次には坊やの車内の姿を想像して、おかしさと同時に身の震え上がるような怖さが込み上げて来ただろう。途中、事故でも起して人を殺していたら、反対に道路から外れて車ごと川に転落したり他の車と接触事故でも起して本人が死亡でもしていたら、考えるだけで寒くなる。ゲームセンターの効果恐るべしだ。》

♦高2が無免許で検問突破して・・・・
 7日、午後9時半ごろ大阪市西淀川区竹島2の市道で、道路沿いにある会社営業所のコンクリート製門柱にワンボックス車が衝突し、大破した。運転していた私立高校2年の男子生徒(17)が鼻を骨折するなど重傷、助手席の同級生の女子生徒(17)が意識不明の重体。大阪府警西淀橋署は8日、道路交通法違反(無免許運転)と自動車運転過失致傷の疑いで男子生徒を逮捕した。

調べでは男子生徒は事故の数分前、約400メートル南東の府道で府警の交通検問を振り切って逃走。パトカーが追跡したが見失い、直後に事故が発生した。車は男子生徒の母親のもので、「無免許運転がばれるので逃げた」と供述しているという。

《捕まる勇気もなく、謝るすべも知らない。

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2008年11月 7日 (金)

高齢犯罪者、過去最多

毎日新聞(11/7)から

3a (参考) 
 犯罪白書 平成19年版より

法務省は7日、08年版犯罪白書を公表した。07年に刑法に触れる事件(交通事件を除く)で検挙されたり刑務所に入所する65歳以上の高齢者が、いずれも過去最最多を記録し、97年から10年で3倍以上に急増した。刑務所と社会を行き来する再犯者が目立つなど、社会的孤立を深めて犯罪に走る傾向が目立った。

白書は「団塊の世代」が高齢化すればさらに高齢受刑者が増える恐れがあるとし、「福祉的受け皿の確保や就労支援が必要」と提言している。

白書によると、07年の高齢者の検挙数は4万8605人で全体の13%。97年の1万2818人から3・8倍に増えた。窃盗が全体の65%、放置自転車を盗むなどの遺失物等横領が22%で、この二つの犯罪が過去10年間での増加分の大半を占めた。万引きでの検挙数が多いのが特徴だという。

一方、刑務所に入所する高齢者は1884人で、97年の596人の3・2倍。07年の高齢犯罪者の一部を抽出し、前科・前歴を分析したところ、「11回以上」が23%で、「なし」の25%とほぼ並んだ。

06年には、山口県の下関駅で、70代の男が出所8日後に金が底をつき、刑務所に戻ろうと放火する事件も起きている。白書は「高齢犯罪者は親族から疎遠となり、経済的にも不安定で再犯を繰り返す傾向がある。社会で孤立させずに生活を提供することが重要」と指摘した。

《たしかに、実の息子や娘から虐待されるケースも増えている。とかく年寄りは疎まれ嫌われることが多いが、だから犯罪に走ることの理由にはならないし、犯罪行為に同情を寄せるこ必要もない。これまでの人生を働き詰めで長らく生きてきて、余生をゆっくりと過ごしたかったであろうが、中流に身をおいてきた贅沢は、やはりもう一つ前の世代の泥水すするように生きて来たどん底を知らない。いわゆる我慢して生きることを学ばなかったのだ。飽食に慣れた人間には、何時でも望めば手に入る甘えがあった。

《ところが、収入の道が途絶え、多くは年金生活の不自由が待ち構えていた。ひとたび贅沢に慣れた人間には、いつまでもその栄耀の残像が染み着いている。そこで便利なストレスという言葉の世界に逃げ込む。周りは勝手に格差のしわ寄せと意味付けしてくれる。ストレスと格差、それが今の世の関所の手形のような風潮だ。

《しかし、犯罪はあくまでも個人の問題だ。世間や世の中のせいにするものではない。若者であろうと、高齢者であろうとだ。責任を他に転嫁し、同情にすがるようになってはお終いだ。どんなに苦しくても、どんなに貧しくても、清貧を貫く生き方こそした上で、人生を終えたいものだと思う。》

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2008年11月 6日 (木)

マウスの凍結死骸からクローン再生成功

毎日新聞(11/4、5)から 要約と 《》内は私見
16年間保存されていたマウスの冷凍死骸から細胞を取り出し、クローンマウスを作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の若山照彦チームリーダー(発生生物学)らが世界で初めて成功した。研究チームは、凍結によって完全に乾燥した細胞でも成功しており、マンモスなどの絶滅動物を復活できる可能性がでてくる。4日、米科学アカデミー紀要電子版に発表したという。

《有頂天になって一足飛びに、功を焦るようにとんでもない世界に駆け上がる。理論的には可能なことだろうが、マンモスが本当に再生されたとして、21世紀の生活環境下で3万6000〜7000年前の環境を再現させ得るのだろうか。体躯はアジアゾウのオスとほぼ同じ4〜5トンと手に負えない大きさではないが、動物園で飼育できる代物ではないだろう。また、成功したとしても、その後は結局命を弄(もてあそ)ぶことになるのは目に見えている。》

Manmos 昨年5月にロシア・西シベリアのヤマロ・ネネツ自治管区で、凍結した状態で見つかったマンモスの子ども(生後約半年の雌)。重さは推定50キロ、体長約120センチ。みつかったままの状態で冷凍保存され、その後日本でCTスキャンの検査を行なうため、航空輸送された。08年1月2〜2月3日まで、丸ビル1階マルキューブで展示された。約3万6000〜3万7000年前のものと推定。

 5日になって同紙は、絶滅動物復活近い?と疑問符をつけ、「生息環境がない」とも「国際的ルール作りを」と問題を提起している。
 
シベリアの永久凍土に眠るマンモスの復活が現実味を帯びてきただけでなく、剥製で保存されているニホンオオカミなど、絶滅動物の復活にも道を開く成果だ。一方で「安易に復活させるべきではない」などの懸念とともに、国際的なルール作りの検討を指摘する声もある。絶滅種復活の可能性と課題を考える。

「これで弾みがついた」と1万年前に絶滅したとされるマンモスの復活に取り組んできた入谷明・近畿大先端技術総合研究所長はマウス誕生を歓迎する。

シベリアには、推定1万頭のマンモスが眠っているとされている。「(実験で使ったマウスを凍らせていた)氷点下20度の環境は永久凍土をほぼ同じ。数年内にクローンマンモスが誕生する可能性はある」と入谷は話す。

Manmos2_2 次の手柄は俺たちが、との思い入れで他人の褌を使って早速走り始めるようだ。来夏、タイス・スラナリ工科大と共同で、シベリアのマンモスを発掘予定だという。

凍結死骸の細胞から核を取り出し、ゾウの卵子を使ってクローン胚を作り、ゾウの子宮で育てるという。従来の試みで検討されたのは、死骸から精子を取り出し、遺伝的に近いゾウの卵子と受精させる方法だった。これでは純粋なマンモスを復活できるわけではなく、実現もしていない。クローン技術を使っても、凍結死骸の細胞は完全に死んでおり、氷の結晶によって細胞の核が損傷を受けているので不可能と考えられていた。

だが、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの若山チームリーダーらは、長期凍結で激しい損傷を受けた細胞の核を使い、昨年11月から今年にかけてクローンマウス4匹を誕生させた。凍結乾燥(フリーズドライ)したマウスの細胞を使ったクローン胚作りも成功させた。

これらにより、剥製からの復活も理論上可能になった。若山チームリーダーは「防腐剤を使った剥製は難しいが、自然乾燥させたものもあり、研究を進めている」という。剥製が残るニホンオオカミなどの復活の可能性も
広がりそうだ。

絶滅種の復活を目指す動きは活発だ。環境省は02年度から絶滅の恐れのある野生動物の細胞などを凍結保存している。アホウドリ、ヤンバルクイナ、コウノトリ、トドなど50種類の絶滅危惧種を集めた。

海外では、1930年代に絶滅が確認されたオーストラリアの有袋類タスマニアタイガー復活計画が有名だという。アルコール漬けの胎児からDNAを取り出し、近縁種のタスマニアデビルを使ったクローン作りが試みられたが、DNAが不完全だったため実現していない。

研究は個体復活だけにとどまらない。「過酷な環境を生き延びた絶滅動物の細胞を再生して調べれば、病気に強い遺伝子や繁殖能力を高める遺伝子が見つかるかもしれない」と若山は言う。成果を家畜の改良に生かすなどのなどの応用も期待される。

今回のクローン技術でどんな動物でも復活出来るのだろうか。若山チームリーダーは「ネズミの一種ラットのクローンはほぼ不可能といわれている」と説明する。同じマウスでも、クローン作成に成功していない種もあり、クローンによる復活は「種の壁がある」といえる。

クローン人間については、日本を含む世界各国が法律などで禁じており、生存者はもちろん遺体からもできない。若山チームリーダーは「クローン動物では遺伝子異常が出やすい。法規制されるまでもなく、ありえない」と話す。

《現在の科学ではありえない限界と見られていても、将来的にどうなるかは断言できないことだ。そのためにもクローン人間についての世界的なルール作りは欠かせないことだ。現在現実に、命を将来に預けている人間(液体窒素での冷凍<-196℃>保存)がいるが、復活が可能かどうかは分からない。》

また、絶滅種を復活させることへの批判もある。タスマニアタイガー復活の取り組みには、地元オーストラリアでも「100年前と今では生態系が変化し、もはや生息できる環境ではない」「クローン技術が広がれば、動物を大切にする心が失われるのではないか」との声が上がった。

大野正人・日本自然保護協会保護プロジェクト部長代行は「トキの例を見ても分かるように、野生に戻すのはたやすくない。復活できても、その生活環境を含めて元の状態に戻すには課題も多い。まず、減少している生物をしっかり守ることが大前提だ」と話す。

《これまでのも動植物の絶滅種に関していくつかの文を書いてきた。特に人間の環境破壊による影響は計り知れないが、それぞれの種の絶滅は、地球の環境変化による生息条件の変化が最も大きく、地球生成の時代からみても、何万の種の絶滅があったはずだ。それをいちいち振り返って懐古趣味にひたっていても仕方ないことだ。ごく近代の絶滅種の復活の試みは、それに携わっている人間の顕示欲の現れでしかない。マンモスのことでも触れたが、現在の生活環境は、絶滅した動植物が復活したとしても、ふたたび生きることができる環境とはならないだろう。》

絶滅種復活が現実となる前に取り組むべき課題もある。山極寿一・京都大大学院理学研究科教授(進化論)は「最近は人間活動によって大量の種が絶滅しており、これらの種の復活を目指す取り組みはありえるだろう。その場合、種の地域性や歴史を無視した復活は許されない。一定のモラルを世界で共有するための国際的なルール作りを検討すべきだ」と指摘した。

《科学者の自分本位の限られた研究の早いもの勝ちの争いは避けるべきことを、山極教授は学者らしく大局から指摘しているのだ。》

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2008年11月 5日 (水)

医学部定員増加

毎日新聞(11/5)から 《》内は私見
 医師不足への対応を検討してきた文部科学省は4日、来年度の大学医学部の入学定員を過去最大規模の8486人とする計画をまとめた。今年度より693人増やし、過去最大だった81〜84年度の8280人を上回ることになる。

増員の内訳は
 国立大学 363人(42校)
 公立大学 59人(8校)
 私立大学 271人(27校)
大学設置・学校法人審議会などを経て、年内にも確定する。

増員は、国の緊急医師確保対策に基づく189人と、「骨太の方針08」に医学部定員を過去最大規模にする方針が盛り込まれたことに伴う504人。

骨太の方針による増員を希望する73大学のすべてが、「入試での地域枠(47大学)」か「卒業後の地域医療従事を前提とした奨学金制度(62大学)」のいずれかの地域医療貢献策を取り入れ、全学生に地域の医療機関で実習させる計画を示した。うち34大学は、産科や小児科など特に医師が不足している診療科に関する教育を強化する。

《アメリカに負けじと訴訟社会に変わった日本の医療界の現実は、定員を増やしたところでそう簡単に産科、小児科に希望する学生が集まるだろうか。また、定員が増えることで今までテストに合格しなかったレベルの学生が入学をはたし、それに伴って医者の質の低下につながるようでは元も子もない。》

《また、地域医療に従事することを約束して入学したとしても、長く定着して住んでくれないことには奨学金の無駄遣いにならないとも限らない。それに無利子であっても返済しなければならない奨学金では、従来となんら変わらない金持ちの子弟に有利な制度というべきだろう。》

《それよりは、いっそのこと授業料は全額タダにして、金がなくても医者を志す質の高い有能な人材が集まりやすい条件を整える方がよほどいいのではないか。》

多すぎる大学 06/06/06。《06年の私のブログの記事だ。抜粋するが、前年に一応大学生と呼ばれる人間1万3000人を対象に、日本語能力テストを行った結果を記した。それによると
 国立大学で  6%
 私立大学で 20%
 短大    35%
の人間が「中学生レベル」と判定された。入学試験ではない、れっきとした入学試験をパスした大学生たちだ。この程度のレベルの中から医者の卵になる学生が見事卒業するとは限らないだろうが、日本語もおぼつかないレベルでは、患者とのコミュニケーションなどとても無理だろう。》

《現在、医者の使用する(難解な医療用語の見直し)が進められているが、今日の同紙にも「患者に分かりづらい医療用語の一例」として浸潤、予後、重篤、ショック、腫瘍マーカー、メタボリック などの言葉が載っている(前記とダブるので説明は省略)。医学用語や医療用語の説明に限らず、診療、治療など何を聞かれても、それぞれの患者に応じて、せめて日本人の患者には、難しい言葉も噛み砕いて、平明な、きちんとした日本語で話し合える医者であってほしいし、そのような医者を育てるための医学部の定員増加対策であってほしい。》

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2008年11月 3日 (月)

フランク永井死す

 彼が私生活上の問題で首吊り自殺を図り一命を取り留めてから早23年、事件直後の様子から、もうこの世にはいないもの、と思っていたが突如死(10月27日)が報道された。享年76歳、私より1歳若い年齢だ。彼がリハビリに励んでいた様子は今日のテレビで初めて報道された。最近では介助の助けもなく1人で公園をにこやかに周りに挨拶しながら歩いている姿だ。

また、報道によると、そごう百貨店開店のイメージ曲として制作された彼の大ヒット曲“有楽町で逢いましょう”の歌碑が今年7月、有楽町マリオン(元「日劇」跡)前に立てられたという。

私が関西から東京へ東下りしたのは1954(昭和29)年、東京は戦後の復興で沸き返っているころだった。「君の名は」で有名になった数寄屋橋はまだ川に架かっており、傍に建つ朝日新聞社は真っ黒な廃液を垂れ流していた。水質汚濁法が完備される前だ。その頃渋谷〜浅草間(現浅草線、当時は銀座線)以外に、地下鉄が計画され、丸の内線が1957(同32)年12月15日に開業、西銀座駅ができる。続いて1963年日比谷線が開通し、銀座に乗り入れ、銀座線銀座、丸の内線西銀座、日比谷線銀座3駅を総合して今の銀座駅となった。西銀座駅は57年〜63年まで存在した駅名ということになる。

このころ、57年に関西からそごう百貨店が現読売会館(ビックカメラ有楽町店)の場所にそごう有楽町店として進出。原宿も六本木もないころだ。有楽町にできたそうごうは格好の若者の待合場所になった。そごうの出入り口には当時の先端技術の幅広いエアカーテンが付き、外気と建物の中のを遮り、店内への埃や店内の湿度調整をコントロールしていた。そのデート風景を歌ったのがその年のフランク永井のヒット曲“有楽町で逢いましょう”だった。つづいて“西銀座駅前”がヒットする。

現在西銀座駅の名はなくなったが、その当時東京オリンピックに向けて首都高速1号線の建設が進められており、数寄屋川を埋めてその上を高速道がはしることになった。その高速道の下をショッピングセンターに利用し、今に残る西銀座デパートとして西銀座の駅名の名残となっている。

最近はポップスも歌謡曲も女も男も気持ちの悪い裏声ばかりの歌謡界だが、フランク永井の声は謂われるように、低音の魅力だった。といって高音が出ないわけではない。現在の歌い手もどきたちが裏声で出す音域も、フランク永井は問題なく歌えて音楽になっていた。なによりの強みは進駐軍相手に歌っていたポップスの下地があり、そのリズム感は抜群だった。昭和初期の流行歌“君恋し”をジャズアレンジしたものを61年にリリースし、第3回日本レコード大賞を受賞。独特のバイブレーション(後期に目立ったが、半音上げた)が魅力ともなった。メディアによると、71年には芸術祭優秀賞、歌謡曲歌手としては初めての芸術選奨文部大臣賞を受賞している。

数年前に同じく低音の歌手三船浩が世を去り、歌唱力のある歌手が姿を消していく。裏声は美しいヨーデルで聴くことができれば十分だ。特に男なら、バリトン、バスバリトンの歌声で聞きたい。三船浩、フランク永井の歌は手元のレコードやCDで折に触れて聴くことができる。 合掌。

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2008年11月 2日 (日)

「子ども相談室」から

毎日新聞(11/2)から 《》内は私見
3歳の女の子が夜、眠るのを嫌がり朝は起きられないことの相談だ。大体の想像はつくのだが、性別、年齢不明の匿名希望者からのものだ。

Q.『3歳の女児。夜、なかなか眠ろうとしません。眠る時間が近づくと泣き出し、口実を作ります。午前0時をすぎることも頻繁で、朝は起きられません。眠ったままだっこし、保育園に連れていきます。早く眠らせる方法はありませんか。』というものだ。

《相談者のことで分かっていることは、3歳女児の親で働いている、ということだけだ。個人情報の保護というのは、人にものを相談するに際しても、ここまで不明瞭でいいものなのか。相談者の毎日の生活の臭いは全く感じられない。この先、回答者(保育者・柴田愛子、年齢不詳)の文に目を通しても、相談者の性も年齢も夫(妻)がいるのか母(父)子家庭なのかも定かではない。同じような悩みを抱えている親も目を通すだろう、我が身と置き比べてどのように理解すればいいのだろうか。》

A.一般的におとなは寝るのが好きですが、子どもで寝るのが好きな子はあまりいません。

《年齢不詳の回答者はえらく断定的だが、我が家の長男はとても寝るのが好きだった。私の育児方針でもあったが、幼稚園に上がるまでは少なくとも8乃至10時間以上の睡眠は取るように妻とも相談しお互いに協力した。眠るのはいつも7時、8時ころだ。夜中に泣きはしたが、当然翌日は元気に目を醒ました。》

眠るということは、もうひとつの闇の世界に入っていく不安感があるのではないでしょうか。

《これも回答者の主観であって、3歳(になったばかりか4歳に近いのか分からないが)で大人が表現するような闇を連想する子はそういるものではない。確かに私も小学生のころには、軍人に憧れる反面、戦争で死ぬことを想像し、歯の根も合わない程暗闇を恐れ、死を恐れ、蒲団の中で小さく固まり、寒くなってガタガタと震えて目を醒ました日が何日も続いたことがあった。》

指をしゃぶる、なじんだタオルを握りしめる、縫いぐるみと一緒、と何かしら安心できるすべをもって眠りに入る子も多いです。

《親が勝手に与えることで習慣づけられ、それに頼るようになるのだ。》

睡眠時間やスタイルは個人差も大きく、ご相談のお子さんのように赤ちゃんのときから寝付きが悪い子も子もいます。朝は起きられないのですから、体はちゃんと眠りを求めており、睡眠自体に問題はなさそうです。

早く眠らせるためには、雰囲気づくりから始めましょう。蒲団を敷き、部屋の照明を落として、夜であることを感じさせます。気持ちが穏やかになれるよう、寝る間際のビデオやテレビはいけません。神経が興奮するようなことは避けましょう。

《相談者が保育園に子どもを迎えに行く時間も分からないが、乳児の頃からの習慣がそうさせているとしか思えない。ぐずれば何とかなる、子どもは親の弱味を知っているのだ。朝、目を醒ました時にはすでに親はいない。親の愛情不足が招く現代の典型的な子どもへの情操教育の足りないところだ。これでは躾もできず、情緒不安定になるのを防ぐ手立てはない。》

絵本を読むとかお話を聞かせてリラックスできる状態にします。できれば、親も一緒に寝てしまうのが一番です。寝かした後の仕事を考えると思い切れないかもしれませんが、習慣化するまでしばらくやってみてはいかがでしょうか。親も早寝早起きになり、案外いいかもしれません。

《相談者の保育園の送り迎えの時間など日常の生活パターンが何も分からないが、深夜の0時ごろまで起きているような家庭としか想像できない。子どもの成長に必要な最低の睡眠時間も思いやることもせず、だらしなく育てた結果で自ら悩んでいるとしか思えない。仕事疲れの身、時間をかけて絵本を読んだり、話を聞かせることなどできないで困っているのだろう。それをするようにアドバイスすることは助けにはならない。疲れ切って添い寝をしてしてしまえば、自分自身が朝まで寝るだけだ。それも実行可能なアドバイスにはならないだろう。》

昼間のように電灯がこうこうとし、テレビがつき、しゃべり声が聞こえながら「寝なさい!」と言われても、なかなかその気にはなれません。

《回答者は相談の内容を理解していないと思える。3歳のこの子は暗闇が怖いのでもテレビが五月蝿いのでも、電灯の煌々と光る明かりが邪魔なのでもない。目覚めた時にいない親への愛情に飢えているのだ。夜の闇が怖いのでもない、寝ている間に親がいなくなる、捨てられるのではないか、ということへの恐怖心なのだ。》

昼間体を使って遊ぶことも大切です。健康な疲労感は眠りを誘います。一気にうまくはいきませんが、徐々にお子さんの生活リズムを作っていきましょう。

《この回答者の年齢はいくつだろう。女児の通う保育園では昼間体を使って遊ばせないのだろうか、それとも回答者は相談者の女児が昼間遊んでいないことを知っているのだろうか。そして、子どもはくたくたになれば、眠くなるから疲れるまで遊ばせろ、ということか。誰が相手をして?》

《不明瞭な相談に、的を得ずはっきりしない回答。これを書いているこちらも何だかもやもやしている。ただはっきりしているのは、相談者のだらしないけじめのない生活が垣間見えることだ。》


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2008年11月 1日 (土)

クラスター爆弾禁止条約に署名 100カ国を超える

毎日新聞(11/1)から 要約
不発弾が市民を殺傷するクラスター爆弾を禁止する条約に、アンゴラ、ルワンダなどアフリカの6カ国が署名することが分かった。非政府組織・クラスター爆弾連合によると、これで、署名する見込みがある国は100カ国以上、アフリカでは40カ国以上となる。6カ国は非政府組織や同爆弾の被害国ウガンダ呼び掛けに応じた。非政府組織は現在、態度未定国への働きかけを強めている。

〈クラスター爆弾禁止条約案〉クラスター爆弾の備蓄や使用を禁止したうえ廃棄を義務づける内容で、ノルウェーなど有志国や非政府組織で作る軍縮交渉「オスロ・プロセス」が07年に制定運動を開始。今年5月、ダブリンで開いた会議で、日本や英独仏を含む107カ国の賛成で採択した。12月3日、オスロオで署名式が開かれる。米露中などは参加していな。

条約案への賛否を明らかにしてこなかったアンゴラ、中央アフリカ、ガンビア、リベリア、ナミビア、ルワンダが署名の意向を明らかにした。アンゴラはクラスター爆弾保有国で、署名後に爆弾を廃棄することになる。

ウガンダのカブウェジレ人道支援・緊急救援相は「アフリカの53カ国に署名を呼びかける」と、今後、働きかけを強める意向を表明した、アフリカでは、今年3月にザンビア南部リビングストンで39カ国の政府関係者らが「受け入れがたい危害をもたらすクラスター爆弾の禁止は緊急を要する」との「リビングストン宣言」を採択。9月末にはウガンダの首都カンパラで42カ国の政府代表らが集まり、オスロでの署名を明確にする「カンパラ行動計画」を採択した。

ただ、北アフリカ諸国からカンパラの会議に参加したのはリビアだけで、同爆弾の保有国である同国は、署名の意向を示さなかった。また、アフリカ大陸での爆弾製造国2カ国のうちエジプトは会議不参加で、南アフリカは会議に参加したものの特定のクラスター爆弾の禁止除外を主張、条約署名に難色を示している。

クラスター爆弾連合によるとアフリカ大陸ではアンゴラ、チャド、コンゴ民主共和国、エリトリア、エチオピア、スーダンとウガンダなどで使用された。

クラスター爆弾禁止署名国が増える中、先のグルジア紛争ではロシアがクラスター弾攻撃を行ったことが明らかになっている。(同紙10/21)
8月のグルジア紛争を取材中に死亡したオランダ人記者について、オランダ外務省は20日、クラスター爆弾を使用したロシア軍の攻撃によるものと断定する調査結果を発表した。フェルハーヘン・オランダ外相は、不発弾被害が問題視されている同爆弾を民間人居住地域に投下した、とロシアを避難した。同国とグルジアが加盟する全欧安保協力機構(OSCE、本部・ウィーン、56カ国)に対し、同爆弾の使用禁止を誓う声明を出すよう求める考えを示した。

死亡したのはオランダの民放テレビRTLのカメラマン、スタン・ストリマン記者(39)。8月12日、グルジア中部ゴリで攻撃を受けた。現地からの情報によると、地元住民少なくとも8人が死亡した。ストリマン氏の同僚記者やイスラエル紙記者らが負傷した。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが目撃証言などに基づき「ロシア軍機がクラスター爆弾を投下した」と指摘。オランダ外務省は専門家を派遣し調査を進めていて分かったという。

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