ネットいじめ - 2 -
10月も半ば、
山の紅葉のニュースも聞かれ、
こちらも枯葉が目立ってきたが
次々に開くヘブンリーブルー
毎日新聞(9/28)から
携帯電話を使ったいじめが後を絶たない。出合い系サイトに誘導するメールも子どもを狙う。教育現場にネットいじめの対応策を指導している全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長に、被害から子どもを守る具体策を聞いた。
《小手先の対応で子どもたちが守れるわけではないが、無関心な親・保護者を教育するのに時間はかかり過ぎる。取り敢えずは当面の問題として、何かしないと被害は広がるばかりだ。既に手にしてしまった携帯で、現時点取れる対応策はないものだろうか。携帯の上で対処可能な範囲の対応で間に合わせるより仕方ないのだろう。どうにかしよう。》
携帯メールによるいじめの代表例が「なりすましメール」。他人のメールアドレスを勝手に送信元として使って嫌がらせの内容を送る。(@以下が「39ne.jp」「poohmail.jp」「OLmailto」「fmail.to」などで広告用URLがついたメール)を30〜40個取得してクラス中の人間になりすまし、特定の生徒に集中して送りつける場合もある。
通信各社はなりすましメールを迷惑メールと位置づけ、受信を拒否する機能を携帯電話に付けている。
各社の受信拒否の設定
♦NTTドコモ
iモードボタン→iMenu→お客さまサポート→各種設定→かんたんメール設定→いらないメールを拒否→受信拒否 強
♦au
メールボタン→Eメールメニュー→Eメール設定→メールフィルター→暗証番号入力→カンタン設定→フィルターレベル(低)
♦ソフトバンク
「Y!」ボタン→設定・申込→迷惑メール対策らくらく設定→「英文迷惑メール対策」か「初期設定に戻す」→設定
《携帯を持たない私には操作するのが難しそうだ。かんたん、カンタン、らくらく、とそれぞれ謳っているが、言う程簡単ではなさそうだが、どれも階層を6〜4層潜らなければならない。被害者になるかも知れない危険な玩具を、親が買い与えただけの小中学生らにも、本当にらくらくの操作で拒否設定ができるのだろうか。》
不幸な手紙のメール版「チェーンメール」もよく使われる。手紙時代と違うのは、気付かれないように携帯電話のカメラで撮った相手の下半身などの画像を添付し、嫌がらせメールとして送る点だ。チェーンメールは転送する必要はないが、不安な場合は、同協議会や総務省が委託する迷惑メール相談センターに送ればいい。
チェーンメールの送り先
♦全国webカウンセリング協議会
chain01@web-mind,jp
(@の前がchain02〜chain10も同じ)
♦迷惑メール相談センター
risu1@ezweb.ne.jp
(@の前がrisu2,risu3も同じ)
dakef1@docomo.ne.jp
(@の前がdakef2〜dakef5も同じ)
kuris1@t.vodafone.ne.jp
(@の前がkuris2も同じ)
学校裏サイトは、同協議会が9月、全国の約10万件のリンク集(http://web-mind.jp/gus)を公開した。ただし、教育関係者限定。検査は難しく、中傷などを削除したい場合は慎重を要する。
「掲示板に『こういう書き込みはやめなさい』と書き込んではいけない。逆に攻撃の対象になる」と安川はいう。問題の画面は必ずURLを控えて印刷しておき、掲示板の管理人に削除依頼をする。依頼方法はサイトごとに違い、「削除依頼」のメニューの掲示板やメールなどで受け付ける。
削除依頼の書き方も重要で、理由は簡潔に、本名や連絡先は不要、匿名でよい。
♦件名:【削除願います】スレッドタイトル:○○、№××
本文:○○掲示板内(http://WWW.・・・)に書き込まれたコメント、№××が個人への中傷に当たりますので削除をお願いします
〈受信拒否の設定、チェーンメールの転送先、削除依頼の書き方など、「『学校裏サイト』からわが子を守る!」(中経出版)などを元に毎日新聞側で作成)
ただ、削除依頼が通じるのは大手のものだけ。携帯電話を使った生徒の裏サイトなどは応じないため、同協議会(電話:03・3535・0511)に相談して欲しいという。
安川は、「携帯を使わせる前に、子どもにネットの怖さを教えることが最も大事。親はプロフィルサイトなど子どものネットの世界を自分で見てほしい」と語る。
《最後は親、保護者の問題に行き当たる。ますます低年齢化する携帯の所有層。親が子どもと密に接している場合はまだ良いが、子どもと連絡が取れさえすれば携帯の役目は終わるような親子関係では、子どもの交友関係の広がりは親の目には触れなくなる。子どもがどのような環境下に置かれているのかも掴めなくなる。いじめはそのような隙間に侵入して来るのだ。庇護下にある子どもには、プライベートなど許されない。保護者は携帯を常にチェックをし、監督、教育をする責任、義務があるのだ。》
《昨晩たまたまNHKテレビで「その時歴史が動いた」でわずか19歳で夭逝したアイヌ民族の復権を訴えた女性、知里幸惠を見た。明治政府によって神を取り上げられ、言葉を取り上げられ、日本民族同化策の中から、彼女がアイヌからたった一人、女学校(当時は土人学校と言った)へ上がった時、北海道に本土から開拓民として渡っていた家族の学友から“ここはあんたなんかの来る所じゃない”と蔑まれた話。今、話題のいじめそのものだが、状況は現在以上に苦しい壮絶な立場だったと思う。金田一京助との出会いを機に、民族が語り継いできた伝承を文字にして記録。心臓の病を押して執筆を続け、原稿を書き終わったその夜、机に向かった姿で息を引き取る。その数年後、1922(大正11)年、「アイヌ神謡集」が本になって出版された。いじめをばねに、いじめに負けず、命を賭けて己を磨いた素晴らしい女性だった。》
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