‘あれ’と‘これ’
読売新聞(9/20)から
今年6月から着用が義務化された後部座席シートベルトについて、警察庁は原則、交通反則切符を切らないとの方針を転換し、10月から取り締まりを始めるよう全国の警察本部に指示した。高速道で違反が見つかった場合、ドライバーに免許の違反点数1点が科される。秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)で周知した上で、摘発を本格化させる。
後部座席シートベルトは今年6月に施行された改正道交法で、妊婦などを除いて着用が義務化された。すべての道路で適用されるが、高速道路での違反にのみ反則切符が科される。罰金は伴わないが、過去の違反に応じて累積で免許停止(2〜6点)などの処分につながる恐れもある。
昨年10月に同庁と日本自動車連盟(JAF)が実施した調査では、着用率は13・5%にとどまり、同庁は施行直前の5月、全国の警察本部に対し当面は違反を認めても取り締らず、警告や指導にとどめるよう通達していた。
警察庁によると、今回の方針転換は各地の県警が6〜8月に実施した調査で、着用率の上昇が確認されたため。福岡県警の調査では、施行前の6・8%から77%に上昇していた。このほか、広島県72・9%、長崎県73%、石川県66%と各地で着用が広がっていることが裏づけられたという。
ただ、各警察本部は当面、後部座席シートベルトの摘発のみを目的にした検問は行なわない。スピード違反や飲酒、蛇行などの危険運転の取締りで、後部座席の同乗者がシートベルトをしていない場合、反則切符を切る。同庁交通企画課は「後部座席のシートベルトの効果は高い。命を守るためにもしっかりと絞めてほしい」としている。
つづいて‘これ’を
毎日新聞(9/20)から
《日光の猿、奈良の鹿、慣れ過ぎた動物が、観光客を襲う光景が見られるが、カラスや野良猫にまで餌付けする人たちがいるが、独り暮らしの年老いた人たちに多く見られる。》
東京都荒川区は19日、カラスや野良猫にむやみにエサをやることを禁じる条例案を発表した。同区によると、野生のサルやイノシシへの餌付けを禁じる条例を持つ自治体はあるが、罰則まで設けるのは全国で初めてだという。同区では、自宅敷地内で大量のカラスや野良猫に餌付けし、周辺の生活環境を悪化させる事例が後を絶たないことから、規制の網をかぶせることにした。
条例案によると、自分が飼っていない動物に餌をやり、鳴き声や悪臭で環境を悪化させ、周辺住民に迷惑をかける行為を禁止する。住民の申し立てを受けて区が調査し、違反者には中止を勧告する。従わない場合は弁護士らによる審査に諮って改善命令や氏名を公表する。
区の立ち入り調査を拒めば10万円の罰金、命令に従わない場合は5万円以下の罰金を科すという。区は「動物への餌付けをすべて禁じるものではない」と説明している。11月開会予定の定例区議会に提案し、来年4月の施行を目指すという。
‘これ’をもう一つ
《思ったとおりだった。タバコに関する限り、国民の健康よりも、税収入のことが気掛かりの国に取って、大変心強い裏付けをしてくれたおばはんが現れた。一箱1000円に値上げした場合、どれくらいの税収が見込めるか、試算したものだ。》
毎日新聞(9/18)から
タバコが一箱1000円になった場合、税収は今後10年で約9兆円の増加が見込めるとの試算を、厚生労働省の研究班(主任研究者・高橋裕子奈良女子大教授)が17日公表した。タバコ値上げと税収を巡っては、禁煙する人も増えるため増収につながらないとの意見もあるが、研究班は「多くの喫煙者はやめたくてもやめられず、値上げすればするだけ税収アップになる」と予測している。
研究班はインターネットで2万人以上の喫煙者に意識調査を実施し、現在の一箱300円が1000円になると96%が禁煙を目指すとの予想を立てた。しかし、中央社会保険医療協議会の調査によると、禁煙に最も効果的な医師による治療でも、一年後の成功率は33%。吸う本数が減る分を勘案しても、値上げの年の需要は前年の36%あり、タバコ税の収入は5600億円のアップ。さらに翌年は再喫煙者が増えて需要が4割台に回復し、税収は据え置きよりも1兆2700億円増えると結論付けた。一箱500円なら10年間で約4兆円の税収増になる。
高橋教授は「希望者全員が禁煙治療を受けた場合の試算で、実際の喫煙者はもっと多くなって需要が減らないかもしれない」と話す。ただし、1人が何度も禁煙治療に挑むケースなどは、データがないため想定していないという。
《愛煙家は、どれだけ虐められようと、ニコチンを諦めないことを知り尽くした計算だ。酒飲みが、アル中になることが分かっていても止められないのと同じ中毒性を見込んだ上の、値上げ政策が打たれようとしている。》
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コメント
”あれ”に関して。
確かに後部座席のシートベルトは大事ではありますね。ドライバーとしてももしもの時を考えると、自分が運転ミスをしてしまうこともあるし、ほかの車の犠牲になることも考えられ、私は他のドライバーは全く信用できないので、やはり同乗者にはベルトの着用を呼び掛けますし、自分が車に乗ったらベルトは締めます。
しかしそれより警察はもっとすることないのか?とも言いたくなります。警察24時なんていう番組はつい見てしまうのですが、首都高など改造した車で猛スピードで走るヤツがいます。これらは一人残らず摘発の上免許をもう取らせないくらいの処罰をしてもらいたいです。
こんな輩の事故の巻き添えになるのはまっぴらですから。
投稿: BEM | 2008年9月22日 (月) 01時27分
BEMさん
いよいよ今日から高速道での後部座席シートベルトの着用が取り締まりの対象になりました。
未着用だけでの取り締まりはしない、といっているようですが、どんどんすればいいのにと思います。
未着用の結果、自分たちだけの事故ですむのなら、子どもを失おうが。家族を失おうが、同情することではないのですが、他人を巻き込むのだけは勘弁してほしい。
私事ながら、今月16日には高齢者講習に続いて、運転免許証の書き換えが待っています。これを最後に車からは離れようと考えています。これまでもそうだったように、無事故無違反で卒業を迎えたいと考えています。
投稿: 小言こうべい | 2008年10月 1日 (水) 17時21分