二代続きの遁走劇
何もしないまま、何もできないまま、一国の首相が国民を捨て、責任を放棄して逃げ出した。テレビではしきりに彼個人のプライドを云々するが、閣内メンバーの挿げ替えまでやって、さー、これからという時だ。当然予定されていた国会も開くこともできず、頭を失った自民党内は上を下への騒動劇が始まった。
その騒ぎを待っていました、とばかりにオッチョコチョイの麻生が総裁の座を狙って名乗り出た。早くから世論調査でも麻生の名はべらんめぇー口調やアキバ、漫画絡みで大衆人気はあった。政治から離れた漫画のキャラクターになぞらえた大衆受けレベルのものだ。
今日もテレビ局は人を繰り出して街頭インタビューに忙しいが、一番乗りをはたした麻生はやはり受けがよい。メディアも前もって世論調査などで人気投票よろしく、麻生の名を繰り返して宣伝は行き渡らせていた。何気なくテレビから流れる麻生の名に洗脳された大衆は、麻生の名前だけは知っていたようだ。「次期総理は誰がいいですか」「麻生さんなんかが・・」。
総裁選には、あの目元の化粧が気持ち悪い小池女史も名前が挙がっているようだが、麻生にしろ、小池にしろ、インテリジェンスを感じさせない世界に出るには頼りない顔だ。どこから見てもいい加減、腐った澱みを泳いでいた自民党そのものが既に死に体だ。党内から誰を選んだとしても、党の滓としてある派閥に狂奔するだけで、国民のための政治はできまい。人がいない結果、麻生がやることになったとしても、解散、選挙内閣で極めて短命に終わるのが定めだろう。折角の機会だ、ここらで目先を変えて自民党以外の党にやらせてみれば・・・・・。ここまで腐っていたとは驚きだが、どうせ選挙でも自民党の惨敗は目に見えている。もしも、小沢のいる党が政権を取れば、ねじれ、ねじれと騒がれた衆参議院間の問題も、風通しが良くなることだけは請け合いだ。
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コメント
私は、小池さんに大臣になって欲しい。
世の中を変える力があるのは女性だと思う。
投稿: 猪野 | 2008年9月 5日 (金) 17時24分