雑誌の休刊、次々に
アキダンテラ
(アシダンテラとも)
しばらく前からぽつぽつと咲き始めた。
アヤメ科の花で、
グラジオラスによく似ていて
芳香があることから、
においグラジオラスと呼ばれて、
生け花の材料に用いられている。
花言葉:純粋な愛
読売新聞(9/2)から
講談社は1日、月間総合誌「現代」を12月1日発売号を最後に休刊すると正式に発表した。同日午前には、集英社が月間映画誌「ROADSHOW」の11月発売号での休刊を発表した。長引く雑誌不況が大手出版社をも直撃している。
《これまでにも古くは、映画の友、週刊FM、fmファン、など休刊は幾度も目にして来た。近いところでは5月7日のブログで「主婦の友」休刊を取り上げた。》
「現代」は1966年創刊された。講談社ノンフィクション賞の発表誌でもあり、ジャーナリッスティックな社会派記事で知られていた。半年前から雑誌全体の見直しを進めて来たという講談社の持田克己常務は「命脈を保つよう努力してきたが、『現代』は10年来、採算割れが続き、例外にはできなかった」と休刊理由を説明した。発行部数は69年の36万部から現在約8万部に落ち込んでいた。
突然の発表は書き手にも驚きを与えており、ノンフィクション作家の佐野眞一は「うわさはあったが、講談社を代表する雑誌だけに意地でも続けると思っていた」と戸惑いを隠さない。
講談社は後継誌を検討、賞も損ざくさせるというが、漫画月刊誌「マガジンZ」(99年創刊)など他の2誌の休刊を同時に発表。赤字雑誌の見直しを迫られていることを印象づけた。
「主婦の友」(主婦の友社)、「週刊ヤングサンデー」(小学館)、「PLAYBOY日本版」(集英社)、「広告批評」(マドラ出版)と、今年休刊が発表された雑誌には、全盛時、その出版社を代表した名門誌も多い。出版科学研究所の佐々木利春主任研究員は「かつては社の意見を発信する看板雑誌を『志』で出し続けてきたが、体力も広告収入も落ち込み、ラインアップを検討する時期に入ってきた」と指摘する。
同研究所の調べでは、雑誌の売上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少、07年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最高となった。
一方、電通によると、広告費は2006年にインターネットが雑誌を逆転。昨年は、6003億円のネットが4585億円の雑誌を約3割上回った。電通総研の藤井良彦局次長は「現在の広告は商品の『入り口』の役割が強くなり、『詳しくはネットや店頭で』という流れが顕著になっている。総合雑誌はこの流れに向いていない」という。
集英社広報室は「映画の情報においてネットや携帯電話の比重が高まり、部数や広告売り上げが厳しくなった」と、72年からの歴史を持つ「ROADSHOW」休刊の背景を説明した。IT社会が、情報を売る雑誌を追い込んでいる状況は、他の雑誌にも共通する。それに若者数の減少や趣味の多様化などが追い打ちをかけている。
《若者数の減少や趣味の多様化などと遠慮勝ちに表現しているが、はっきり言えば、若者の活字離れが激しいことが最も大きく影響しているだろう。時間をかけて活字を追い掛けるよりは、調べもの一つにも携帯が代わってやってくれる。常に傍にあって、寝ながらに、或いは歩きながらに、キー操作で用は足せる。文字や写真は雑誌以上に豊富に搭載されている。選択はいとも手短に処理することが可能だ。活字を追い掛ける時間があれば、ゲームに没頭する方が余程楽しい。それに小っぽけな携帯には雑誌の数十冊、数百冊分の情報量でもポケットにすっぽりと納まる。広告を見るために、わざわざかさばる雑誌を買ってまで目を通す必要はなくなるのが当然だ。今後も、広告で維持しているような雑誌のあり方では、急速に存在価値を失っていくだろう。
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