« 「離婚前妊娠」の無戸籍児 | トップページ | 雑誌の休刊、次々に »

2008年9月 7日 (日)

地デジ完全移行まで3年

地上デジタル放送普及のために、しきりにNHK、民間放送局がPRに躍起だ。貧乏人、いや現在のアナログ放送に何不自由を感じていない人たちの意見を無視したお上の一方的な施策が打たれようとしている。アナログ、デジタルの併存は全く考えられておらず、大きなお世話と怒れる人や、反対に途方に暮れる人もいるが無視される。新型テレビを押し付けるようなPRもうるさく流れ始めた。

年金生活の我が家では、今のところ買い替える考えは全くない。老人夫婦の目や耳にはアナログだろうとデジタルだろうと、さして変わりはない。また、音質は現行のアナログテレビのFM波の方がデジタルよりも数段優れている。音質、画質ともに優れているようにPRするが、決してそうではない。我が家にある97〜04年製のそれぞれのブラウン管も綺麗な色再現のままだ。それよりも、“もったいない”を叫ぶ現今のことだ、世の動きに逆行させ、買い替えのための大量処分品を出させてどうしようつもりか。

毎日新聞(7/25)から。すでに尻に火をつけ、追い立てるような宣伝はメディアぐるみでスタートを切っていた。

 3年後に自宅のアナログテレビが映らなくなる。2011年7月のアナログ放送停止と地上デジタル放送への完全移行まで、24日であと3年に迫った。高画質・高音質のデジタル放送は魅力だが、デジタル対応の新型テレビや専用チューナーなどがなければ視聴できない。アナログ放送からデジタル放送への移行は世界的な時代の流れだが、国民に負担が生じるのも事実。地デジを国策として推進する総務省は、09年度から移行に向けた対策を本格化するが、抱える課題も多い。

地デジは03年12月に3大都市圏で始り、06年12月には全国に拡大した。総務省が5月に発表した最新調査によると、全国の放送局が中継局約1600局を設置したことで、地デジを視聴可能な世帯は全国約5000万世帯のうち約93%に達した。しかし、地デジ対応の受信機を持っている世帯は約43%にとどまる。いずれも政府の予想通りのペースだが、「両者を100%に近付けるこれからが正念場」(同局情報流通行政局幹部)という。

現在視聴できない残る約7%の世帯は、電波の届きにくい山間地などが多い。ここをクリアするには、中継局があと約1万局必要という。資金はNHKや在京民放キー局などは問題ないが、北海道や沖縄県など地方の民放局の中には「設備投資がかさむため、経営を圧迫する深刻な事態も予想される」という。

そこで商務省は08年度から、山間地や離島など条件不利地域に限り、民放局が自力で建設が困難な中継局の建設費の半額を補助(08年度は16億円)する支援を始めている。それでも電波がとどかない地域には、最終的には衛星を飛ばして放送局が番組を送信できるようにする考えだ。そのための総合対策予算(09年度から約3カ年で総額約2000億円)が見込まれている。

しかし、視聴エリアが広がっても、地デジ対応の受信機が普及するとは限らない。大阪学院大学の鬼木甫教授にYると、全国には約1億台のテレビがあるが、家庭のテレビの買い替えは10年に1度程度で、通常は年間1000万台が代替わりするという。デジタルテレビの販売は06年ごろから急増したが、累積出荷数は07年度末で約2000万台にとどまっている。このため、11年7月までに地デジ対応となるテレビは約6000万台で、アナログテレビが約5000万台残ると予測している。

販売競争による価額下落が進んでおり、売れ筋といわれる32型の場合、量販店の店頭価額では最新機種で10万円前後に下がっている。2〜3年前の半額程度になり、北京五輪がきっかけで買い換えが進むとみられていた。(7/25時点)

一方、アナログテレビに接続する専用チューナーは2万円前後であまり値下がりしていない。買い替えの余裕のない世帯に配慮し、政府は5000円程度の簡易版を来年夏までに発売するようメーカーに要請している。だが、「安いチューナーを出すと、デジタルテレビが売れなくなる。発売時期をできるだけ遅らせたい」(業界関係者)というのがメーカーの本音だ。

総務省は09年度から生活保護世帯(06年度末で約107万世帯)に簡易チューナーを無料支給する方針を決めた。簡易版の市場投入が遅れると、生活保護世帯の支援策が滞るばかりか、残ったアナログテレビが粗大ゴミとして大量廃棄される事態も招きかねない。

鬼木教授は「欧米はデジタル放送開始からアナログ終了まで10年程度かけるが、日本は7年7ヶ月と短かすぎる」と主張する。予定通り実施する場合は、チューナー購入のクーポン券を支給する米国を参考に、日本も生活保護世帯に限らず、アナログテレビ保有者にチューナーの支給や補償を検討すべきだとしている。

《幸いというべきか、最悪というべきか、我が家の建つ地域は平地にありながら、極端に電波の受信環境の悪い地域(高圧電線に四方を取り囲まれ)だ。そのために、ホワイトノイズが酷くてケーブルテレビがいち早く導入された。デジタル放送が観たければ、東京電力(TEPCO)に依頼してチューナーを設置して(視聴料金に含まれる)もらえば何時でも、アナログテレビ受像機が壊れない限り、買い替える必要がなく、そのままで観ることが可能だ。また、現在もクラシック音楽はFMで時に応じて録音しているが、FM波も送られてくるケーブルがなければノイズだらけで録音不能だった。》


|

« 「離婚前妊娠」の無戸籍児 | トップページ | 雑誌の休刊、次々に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/42407459

この記事へのトラックバック一覧です: 地デジ完全移行まで3年:

« 「離婚前妊娠」の無戸籍児 | トップページ | 雑誌の休刊、次々に »