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2008年9月28日 (日)

中山国交相、辞任へ

中山国土交通相がインタビューで口を開いた25日、次々に見識のなさ、歴史認識のなさ、知能の低さを露呈する発言を繰り返した。野党や与党の議員さえもその見識のなさを批判した。このことについては一介の野次馬が口を挟む必要がないほどメディアの譴責も喧(かまびす)しい。

読売新聞(9/27)から  (《》内は私見)
 <中山国交相の主な発言>
 「大分県の教育委員会の体たらくなんて、日教組(が原因」ですよ。日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い。日教組の強いところは学力が低い」
 「日本は随分内向きな単一民族といいますか」
 「(成田空港の滑走路拡張問題は)ごね得というか、戦後教育が悪かったと思いますが、自分さえ良ければという風潮の中で、空港拡張もできなかった」

続いて27日、地元・宮崎市内で日教組批判を繰り返した。読売(9/28)から
 「・・何より問題なのは道徳教育に反対していること。・・・とにかく日教組は解体する。小泉さん流に言えば、日教組をぶっ壊せ。この運動の先頭に立ちたい」
 「日教組は教育のがんだと思っている」

《中山の25、27日の日教組に関する発言は失言ではない。信念、確信なんだろう。日ごろの考えを普通に口にしただけのことと思う。25日の発言の中の、「大分県の教育委員会の体たらく」は、さすがメディアも「その通り」とばかり、県教委を援護する気にはならないようで、日教組が国交相の辞任を求める文書を同省に提出したことを報じていたが、流石に、27日の「日教組をぶっ壊せ」「日教組はがん」発言には捨てておけず、大きく取り上げることになった。しかし、特には「日本単一民族」や「ごね得」をクローズアップして報導している。

《先ず、「日本単一民族」問題だが、これは歴史認識の不足する自民党のお家芸のようなものだ。中曽根康弘が首相の1986年に「日本は単一民族」と発言して物議をかもし、麻生太郎が総務大臣在任中の05年10月15日、この日開館の九州国立博物館での来賓挨拶で、「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本の他にはない」と発言。そして今度の中山の「日本単一民族」となる。

《それにしても、中山という男、本当に国会議員なのか。去る6月6日、衆参本会議で『アイヌ民族を先住民族と認める』採択をしたばかりなのを、居眠りでもしていたか、耳を塞いでいたのか。6月の本会議があってもなくても、アイヌ民族も、琉球(沖縄)民族も明らかに先住民族として存在している。決して日本は単一民族の国家ではない。中曽根も、麻生も含めて余りに歴史認識に疎く無知なだけだ。中山は28日、辞任する。》

《当然のこと、類は友を呼び中山を任命した麻生の任命責任は免れない。その麻生は幼稚園レベルの選挙で首相になったが、想像通りの短命に終わる宿命にあるようだ。麻生が首相になったことにつて、25日付米紙ニューヨーク・タイムズは、次のように社説に書いている。》

麻生首相について、中韓両国との関係を悪化させた「けんか好きな国粋主義者」と断じている。社説は、麻生が外相時代、「戦前の日本の植民地政策の成果を賞賛し、旧日本軍による残虐行為を正当化する一方、中国を危険な軍事的脅威だと述べた」と主張。首相として「近隣諸国を対等に扱う必要がある」と注文をつけている。

さらに、日米関係についても触れ、「米国は、帝国主義の幻想でアジア中を怒らせるような(日本)政府を必要としているのではない」などと指摘した。

同紙は06年2月にも、当時外相だった麻生を「外交感覚も歴史感覚もおかしい」などと批判し、日本政府が正式に抗議した経緯がある。

《麻生の発言については『麻生太郎、このばかなるもの』『続・麻生太郎、このばかなるもの』を参照。ニューヨーク・タイムズの麻生評は的を得たものだが、日本としては、ばかでも一国の外相だ、一応は抗議の姿勢は見せる必要があったのだろう。いずれにしても、麻生内閣のスタートは終焉へ向かって走り出したようだ。》

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