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2008年9月 4日 (木)

2歳児の育児放棄母に懲役6年の実刑

読売新聞(8/28)から
二男(当時2歳)に十分な食事を与えず死なせたなどとして、保護責任者遺棄致死・致傷の罪に問われている母親の埼玉県三郷市早稲田、無職島村恵美被告(30)の論告が27日、さいたま地裁(中谷雄二郎裁判長)であった。検察側は「人の親として温かさを全く感じさせない冷酷な犯行」として懲役8年を求刑。弁護側は「家族ら(二男の父の)内縁の夫が育児を支えてくれなかったことなども要因」として執行猶予付きの判決を求めた。判決は9月3日。

今年1月以降、長男と双子の二男、長女を風呂の入れず、双子のオムツも替えなかったことについて、島村被告は「大変だから」「面倒だから」と説明。3月3日ごろ、「ママはもう戻らない。二男や長女の面倒は見てね」と長男に言い残し、子ども3人を置いて近くのマンションに移り住んだことには「自分の時間が欲しかった」と話し、「(子どもが死んでしまうとは)思わなかった」と呟いた。

検察側は論告で「祖母や内縁の夫から生活費を援助されながら、祖母らが行き来できないよう部屋のドアに鍵を付けるなど、自ら積極的に援助を受けない環境を作り出したあげく、援助を強く拒否していた」と指摘した。「育児から逃れ、交際相手と同居するためという、身勝手で自己中心的な動機に酌量の余地はない」と厳罰を求めた。

起訴状によると、島村被告は3月3日ごろから、三郷市三郷の祖父母方の一室に二男と長女を置き去りにし、十分な食事を与えず、二男を低栄養などで死なせたほか、長女にも脱水症などの入院治療約10日間の障害を負わせていたという。

《自分は内縁の夫がおりながら他の男との同棲に走り、養育義務を放棄し、自分でも「たいへんだから」「面倒だから」と思える育児を、幼い6歳の子どもに押しつけ、「ママはもう戻らない」と、男との愛欲生活にまみれている間に2歳の二男を餓死させる情況に追い込んでいたのだ。》

続いて読売新聞(9/4)から
当時2歳の二男に十分な食事を与えず死亡させたなどとして、保護責任者遺棄致死・死傷罪に問われた母親の三郷市早稲田、無職島村恵美被告(30)に対する判決が3日、さいたま地裁であり、中谷雄二郎裁判長は懲役6年(求刑・懲役8年)を言い渡した。

《求刑の懲役8年でも軽いと思われるのに6年となった理由は何だろうか。》

中谷裁判長は「親としての自覚や愛情、人間性にも疑問を感じさせる冷酷で非人道的な犯行」と厳しく指摘。犯行動機については「負担の重い子育てに追われる生活から逃げ出して、刹那的な開放感を感じ、優しく話を聞いてくれる男性との交際を維持しようとした」と指摘した。

《裁判長が、ここまで厳しく断罪しても求刑よりも軽いのは、子育て放棄、致死、死傷程度の「冷酷で非人道的な犯行」ではせいぜい6年したら禊は終わった、罪は消えたということか。》

弁護側は「育児放棄は家族や(二男ら双子の父親である)内縁の夫が支えてくれなかったことも要因」と主張した。しかし、判決は「親族や児童相談所の支援を拒み、自ら責任を負う状況に追い詰めながら、身勝手な思いから遺棄という最悪の選択をした」とし、「親の自覚や責任感に欠ける動機に酌むべき事情はない」と断じた。

事件が発覚した3月14日、子ども3人が置き去りにされた部屋は、足の踏み場もないないほどごみが散乱していた。ベビーサークルには汚物にまみれた二男が横たわっていた。体重約9キロ。腹は極度にへこみ、足の皮膚はオムツかぶれでただれた状態で死んでいた。

2月ごろから島村被告の育児放棄はエスカレートし、食事はファストフードで買って長男に渡す程度。部屋の掃除もオムツ交換も一切やっていなかった。

島村被告の祖父母宅に一室に残された長男は、母親の携帯電話に毎日数十回も電話して救いを求めたが、内縁の夫とは別の男性とマンションで同居を始めた島村被告は相手にしなかったという。3月12日になって長男から「「二男がのびている」と連絡を受け、いったん部屋に戻ったが、その後は居酒屋で浴びるほど酒を飲んだ。14日未明、二男の死を確認した島村被告は長男を平手打ちし、「何で自分だけご飯を食べて、弟にあげないの。ママの子として失格。ママも悪いけどお前も悪い」と言い放ったという。

二男は脱水症状を起す危険性が高い持病を抱えていた。被告人質問で被告は「死ぬとは思わなかった」と弁解した。長男は検察官の調べに「全部、ぼくが悪い」と話したという。中谷裁判長は、二男の死の責任を幼い長男に押しつけた島村被告を「何の罪もない長男にまで責任転嫁し、悪質極まりない」と厳しく非難した。

これに対し弁護側は最終弁論では「長男は被告をかばって『あいたい』と言っており、子どもと合いながら厚生するのは可能」と主張していた。

《どんな女でもその女の庇護下にある子どもには、やはり庇わなければならない母なんだ。ただ、子どもはいつまでも子どものままではない。いつかは巣立つて母を顧みる。母のような大人になるか、反面教師として学んでいくかは分からないが。そして、弁護側は本心からこの女が厚生すると思っているのだろうか。私には単なる弁護士トークとしか思えないのだが。》

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コメント

6歳の長男の言葉に涙が出ました。

≪長男は検察官の調べに「全部、ぼくが悪い」
と話したという。
中谷裁判長は、二男の死の責任を幼い長男に
押しつけた島村被告を「何の罪もない長男にまで
責任転嫁し、悪質極まりない」と厳しく非難した。

「長男は被告をかばって『あいたい』と言っており、≫

どんなヒドイ母親でも、幼い子供にとって
”母親”として頼れるのは、その女しか
いないんですよね・・・

まわりに、心から親身になってその子の事を
思ってくれる人がいても、子供はやはり
そのヒドイ女を”母親”として慕っている
んですよね・・・

子供が成長すれば、親を客観的に見る事が
でき、心の整理を付ける事もできますが、
まだそういう年齢になっていない子供には、
辛すぎる現実です。

6歳の長男がとっても気の毒です。
余計なお世話かもしれませんが、会って
抱きしめたくなりました

投稿: つぼね | 2008年9月 9日 (火) 12時52分

この文章を読んで涙が止まりませんでした。裕福ならベビーシッターを雇ったら?私は裕福だったとしても自分で育てたいですがね。この裁判長には?マークが飛び交っています。懲役6年??普通死刑でしょ!法律上それができなくても、できる限り思い刑にしますよ!裁判長が子供嫌いで、犯人に賛同してしまったのでしょうか?とにかく疑問です。

投稿: 2児の母 | 2010年9月 8日 (水) 12時22分

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