フリースクール 少女虐待 - 2 -
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ヘブンリーブルー
読売新聞(9/10、11)
施設に入所中の中学3年の少女(14)に暴行を加え、怪我を負わせたとして、京都府警は9日、同府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」経営・朴聖烈(60)、施設責任者・森下美津枝(55)の両容疑者を障害容疑で逮捕し、施設内などを捜索した。以前、児童相談所が調査した際、入所者に虐待の口止めをしていたとの証言もあり、府警は、日常的に暴行があったとみている。
発表では、朴容疑者らは8月3日昼、不登校のため入所中の兵庫県内の少女を施設内で殴るなどし、顔に約3週間の怪我を負わせた疑い。
草刈りなどの作業中、少女が他の入所者とトラブルを起こしたとして、朴容疑者が暴行、森下容疑者も黙認したという。調べに対し、朴容疑者は「躾として平手で殴った」と供述、森下容疑者は容疑を否認しているという。
府警によると、この少女ら3人が同13日未明に施設を逃げ出し、町内のコンビニエンスストアに駆け込んで発覚した。児童相談所は立ち入り調査し、虐待の疑いがあるとして13〜17歳の別の少女3人も保護した。
同施設には、不登校になったり、親に虐待を受けたりした10〜30歳代の男女が入所し、捜索時には12人がいた。昨年11月にも少年1人が脱走。児童相談所はこの際の調査で、朴容疑者も同席のうえで入所者に面談したが、入所者らは虐待を否認していた。
その後の府警の調べで朴容疑者は、入所のため施設に到着した直後の入所者らに、いきなり木刀で殴るなどの暴行をしていたことがわかった。「紐で縛れらたこともあった」と証言する人もおり、府警は、朴容疑者や施設責任者の森下容疑者らが、入所者を暴力で支配していたとみている。
スクールは、不登校や引きこもリの子どもらを受入れていたが、入所の際には、スクール関係者5人前後が自宅へ出向き、手錠をかけたり、羽交い締めにしたりしたうえで、施設へと連れ去っていた。
《フリースクールに入れる子が、親も手に負えない悪餓鬼で、戸塚ヨットスクール(ここもスクールの名を冠していた)もどきの荒技なのに、目の前でわが子が手錠をかけられたり、5人前後の人間に羽交い締めにされるのを黙って見ていたのか。記事の書き方だと、全員が手錠をかけられ、羽交い締めされて連れ去られたように受け取れる。これでは見送る親は厄介物がいなくなって清々しているようにさえ感じられるのだが。そのように子どもが「連れ去られる」前には、保護者とは会話は交わしたはずだ。親、保護者の諒解済みとみてもいいくらいだ。》
到着後、入所者は、まず朴容疑者専用の「塾長室」へと連れて行かれ、朴容疑者が「何でここに来たのかわかるか。ちゃんとせなあかんぞ」などと言いながら、木刀で繰り返し殴った。森下容疑者や別の男が殴ることもあり、暴行行為は連日続いたという。府警は塾長室などから手錠数個や木刀を押収した。入所者からは、紐で拘束されたとの証言や「冬場に裸で木にくくりつけられ、水をかけられた人がいたと聞いた」との情報も出ているという。府警は10日、朴、森下両容疑者を送検した。
《根本的な問題だが、普通の学校に行って普通に勉強ができない子がいるという状況それ自体が危機的で異状事態だ。いじめや学級崩壊などを突き詰めれば、親が親としての育児責任を果さず、家庭教育を放棄し、いじめる子を生産し続けていることにある。親たちは、いじめがあるのは学校教育が悪い、教師が力不足など、好き勝手を言い、自分自身の保護者の子育ての責任を学校に転嫁する。だが、学校は子育てをしてくれるところではない。ましてやフリースクールでもなく、国が育ててくれるわけでもない。
《生まれ落ちるから直ぐに育児は他人がするものと、託児所や保育所に、学童保育やフリースクールにと他人に預けることばかりを考える。しかし、親が子どもを育てることを放棄しては子は救われまい。
《その言い訳には、格差社会をあげつらい、生活苦、仕事を言い訳にする。子どもの刻々と移り変わる成長を見守ることもなく、子どもが何をしているかも知れない携帯で、交流は万全と思い上がる。他人があげる拳よりも早く、親の愛情がこもった小言、或いはそれでも効かなければ体罰を振るうことさえできない。強制がなければ子どもは大人にはなれないことは幾度となく言ってきた。それを教えて行くのが他でもない保護者であり、親なのだ。
《勿論、フリースクールが、「丹波ナチュラルスクール」のような施設だけだとは思わない。また、入所者が、親にも見放されたような子どもたちとは思わないが、ある意味、最後に残された駆け込み寺のような思いで入所する子どもも多くいるだろう。そして親が、他人頼みでわが子との間に心の通ったコミュニケーションを疎かにしていれば、本来なくても良いフリースクールという施設の必要性は高まる一方だろう。》
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