内閣改造世論調査
1カ月前から毎日に加えて読売を3カ月間だけ購読することになったが、同じことを取り上げてもたびたび論調に差があることを興味深く感じながら目を通している。
今回の内閣改造もそうだ。毎日は『内閣改造 支持3ポイント増25%』続いて「改造評価せず56%」と書いた。
(調査は1、2日の2カ間、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で調査。有権者がいる1532世帯から921人の回答を得た)。
福田改造内閣の支持率は7月前回調査比3ポイント増の25%という低水準だった。福田首相が1日に行なった内閣改造・自民党役員人事が奏功しなかった形。特に首相が「切り札」と期待をかける自民党の麻生太郎幹事長(期待する57%のうち評価する40%)の「効果」(麻生に期待すると答えた層の内閣支持率も33%にとどまった)が限定的だったことが数字からうかがえ、行き詰まった首相の姿が鮮明になった、と総括している。
一方、読売は『内閣支持 好転41%』「麻生幹事長」評価する66% となった。
(調査は1日午後8時〜2日。全国の有権者を対象にコンピューターで無作為に作成した番号に電話をかけるRDD方式。有権者在住世帯判明数1745件、有効回答1006人)
福田改造内閣の支持率は41・3%、不支持率は47・0%となった。単純比較はできないとしながらも、7月(12〜13日)の世論調査の支持率26・6%、不支持率61・3%に比べて評価は好転したと書いた。これを読売は麻生太郎の幹事長への起用に触れ、実力者の起用による政策実行力への期待感が政権への評価を押し上げたことがうかがえると、評価している。
<私見>
《毎日の調査と読売の調査との間の差は何だろう。両社ともに無作為に選んだ有権者が対象で、それぞれの新聞の読者が対象とは限らない。両社がキーマンとしてみている麻生に関しては、余りに両社の調査に開きがあり過ぎる。読売の調査による回答者が、アキバでは人気があるようだが、政治家とは思えない国際感覚も乏しく浅薄な世界観の持ち主の、麻生のどこにそれほどの政治家としての力を感じるのか不思議でならない。》
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