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2008年8月 8日 (金)

「不登校」2年連続過去最高更新

読売新聞(8/8)から 《》内は私見
昨年度1年間に30日以上欠席した「不登校*」の中学生の割合は昨年度比0・05ポイント増の2・91%で、過去最高を2年連続で更新したことが文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。生徒34人に1人の計算になる。

 《* 不登校・・病気や経済的な理由以外で30日以上学校を休むと不登校とされる。》

統計上は不登校とはならないものの、保健室で過ごす「保健室登校」も相当数いるとみられ、こうした子どもたちへの教育や心のケアをどう進めるかが、新たな課題として浮上している。

調査は全国の国公私立の小中学校3万3680校を対象に実施した。2007年度の不登校の小中学生は、06年度より2360人多い12万9254人。01年度に過去最多の13万8722人を記録して以後、少子化の影響やスクールカウンセラーなどの配置によって減少傾向にあったが、05年度に底を打ってからは2年連続の増加となった。中学生の不登校は10万5328人。06年度に比べ2259人増え、全生徒に占める割合は、過去最多だった06年度の35人に1人からさらに多くなった。不登校の生徒が在籍する中学校は全体の86%に上った。小学生は101人増加の2万3926人。全体の0・34%(06年度比0・01ポイント増)で、298人に1人の割合だった。

文科省は今回始めて、不登校が増えた要員を都道府県教育委員会に複数回等で尋ねた。93%の教委が「人間関係をうまく構築できない児童・生徒が増えている」と答える一方、「家庭教育力の低下」(82%)や、「欠席を容認するなどの保護者の意識の変化」(65%)など家庭の要因を指摘する回答も多かった。

Dscfgurafu 《何を今さら、の感が強い。毎年毎年ただデータの数を増やすだけのような調査を繰り返し、内容の分析には全く手を着けずに来た。93%を占める人間関係の未熟さは、すべて次の幼児期までの人任せの家庭教育、育児教育の喪失(低下などと呼べる素地すらなかった)が原因であることは再三再四指摘してきた。何一つ躾を施さず、放任のまま勝手気侭に育った子どもたちが小学校に入って来る。人の話をきちんと聞くことも躾けられておらず、親の性格そのままに、自己主張こそすべて、では人とうまく接して行けないのは自明の理だ。

PTAに存続の意味があるとするならば、現状を見つめ、保護者への家庭内教育の必要性を理解させることが最重要の課題であるべきだ。》

参照 保健室登校 08/07/22

東京・多摩地区の私立中学の場合、昨年秋から今年春まで4人の女子生徒がほぼ毎日、保健室登校をしていた。4人の悩みは、いずれも友人関係。学校を休みがちになった時、担任から「保健室でもいいから学校に来た方がいい」と勧められ、保健室登校を始めた。

今春、4人のうち1人が卒業し、3人は教室に戻ったが、今は別の生徒1人が保健室に通っている。「友人との意思疎通が下手で、ちょっとした行き違いで教室に行けなくなる子どもが増えた」。この学校の養護教諭はそう指摘し、「保健室には統計上、不登校ではないが、瀬戸際の予備軍がたくさんやってくる。そうした子たちの実態を把握し、早めにケアをする体制を充実させるべきだ」と訴えた。

《他人事の話として訴えることではない。ケアしなくてはならないのは子どもたちではなくて、その保護者、すなわち親たちだ。親と子の関係がどのようになっているのか、プライベートを危惧して尻込みしているようではいつまで経っても解決はできないだろう。親たちが変らなければ子どもは変わりようがないのだから。》

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コメント

こうべいさんこんにちは。
親が変わらなければ子供は変わりようがない。全く同感です。私が子供の頃は親もほとんどが昭和20年以前の生まれで、そのせいとは言いませんが、不登校など皆無でした。
息子の学校も今市内でも不登校の割合が高く悩みの種です。その背景には家庭環境というのはかなりウエイトが高く、母子家庭、生活保護受給家庭が多くを占めているようで、中には簡単に保護を受けてしまいもうそういう楽な生活にどっぷり浸かっている家庭もあるようで、それを見ている子供たちも影響を受けている実態は多いようです。
学校もあまり詳しい内容はプライバシーの問題もあり、なかなか話したがらないというのはありましたが、区の福祉課などと問題を感じているようで、少しずつ考えも変わっているようにも感じます。

投稿: BEM | 2008年8月 9日 (土) 09時15分

BEMさんコメントのお返し遅くなりました。
母子家庭、シングルマザーと言えば世間からは大目に見られる風潮がありますが、父子家庭、シングルファーザー(こちらは言葉さえ使用されないようです)の泣き言は殆ど聞こえてきません。
学校から規律が失われてからでしょうか、不登校が増えたようです。
私の小中学生の頃は、学校は休まずに行くことが当たり前でした。学期、学年を通じて1日も休まない子が何人もいました。私も小1から5年まで、各学年とも皆勤賞をもらいました。6年の時、中学受験で確か2日間休んだかと記憶しますが・・。
BEMさんのおっしゃるように、思い返しても父兄が出征軍人の、今で言う母子家庭の子も何人もいましたが休まずに来ていました。

昔との違いは今の家庭が子を甘やかし過ぎることに尽きるでしょう。これも世間の風潮がそうさせているのですが、ご指摘の「楽な生活にどっぷりと・・」ということになるのですね。

投稿: 小言こうべい | 2008年8月18日 (月) 23時48分

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