日本人女性の平均寿命 連続23年世界一
毎日新聞(8/1)から
厚生労働省は31日、昨年の人口統計を基に算出した日本人の平均寿命を発表した。
男性が 79・19歳
女性が 85・99歳で、
いずれも過去最長。
女性が2位の香港に0・59年差をつけて23年連続1位。
男性はアイスランド、香港に次いで3位。
男性が昨年より一つ順位を下げたが、長寿国を改めて示した。
《私は10月の末に77歳になる。思えば随分長く生きてきたものだが、寿命どおりに生きるとすると残るところ2年少々だ。が、これだけ好き勝手を言ってきた憎まれっ子だ、世に憚って、そうそうは容易くは死なないだろうと思っている。》
主だった長寿国との比較
男性 女性
1位 アイスランド (79・4歳) 日 本(85・99歳)
2位 香 港 (79・3 ) 香 港(85・4 )
3位 日 本 (79・19) フランス(84・1 )
4位 ス イ ス (79・1 ) スイス (84・0 )
5位 オーストラリア(78・5 ) イタリア(83・72)
〃 イスラエル ( 〃 )
平均寿命とは、現在の0歳児が何歳で亡くなるかの予測の平均。今回発表は、前年比で男性が0・19年、女性が0・18年延びた。ただ、延び幅は男性が0・25年、女性が0・11年縮小。0歳児の半数が生きると期待される年数(寿命中位数)では、男性82・11年、女性88・77年となった。
一方、0歳児の将来の死亡原因としては、癌が最も高い。男性は30%、女性は21%が、癌で死亡する計算だ。心疾患と脳血管疾患を含む「3大死因」は男女とも50%を超え、医療の進歩でこれらの疾患が完全に治療できるようになると、平均寿命は男性が8・25年、女性が7・12年延びると推計している。
厚労省人口動態・保健統計課は「2大疾患の治療が進歩していることが、寿命の順調な延びにつながった」と分析している。
《始皇帝(紀元前259〜紀元前210年)も望んだ不老長寿の秘薬はまだ誰も手にしてはいないが、人間の寿命は彼が生きた時代のおよそ倍に近い長さを生きることができるようになった。だが、ここ日本の長寿は今では苦しむために長生きを強いられるような有り様だ。もしも現在の日本に始皇帝が生きてあれば、必ずしも財力に任せて長寿の秘薬は探さないだろう。治療が進歩しても、病床で、或いはベッドでただ横になって何年も草人間状態の寿命では人生とは呼べないだろう。
恐ろしいことを考えるが、敬老精神も荒み、生きにくくなった昨今の日本、増え過ぎた老爺や老婆を背負って子や孫が、山へ捨てに行く時代が再び巡って来ることになるかも知れないなどと。》
一方、全国の人口が3年ぶりに増加した。
総務省は31日、住民基本台帳に基づく全国の人口(08年3月31日現在)を発表した。
総人口は前年より1万2707人増の1億2706万6178人
男性 6211万7295人(48・89%)
女性 6494万8883人(51・11%)で、
3年ぶりに増加に転じた。
出生者数は前年より4548人増の109万6465人と2年連続のプラス。死亡者数は112万5584人で、過去最多だった前年を4万4410人上回った。死亡者数は出生者数を2万9119人上回り、2年ぶりの自然減だったが、在外邦人の転入が転出を5年ぶりに上回ったことや、帰化(推定で1万数千人)などに伴う「社会増加数」が4万1836人となったため、総人口の増になっただけのことだ。
総人口の50・2%は東京圏(東京、埼玉、神奈川)、名古屋圏(愛知、岐阜、三重)、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良)の三大都市圏(計6378万6830人)に集中。1年間で10万460人増えた東京をはじめ、神奈川、愛知、千葉、埼玉が人口増加の大きい都道府県の上位に並んだ。一方、地方圏の35道府県では人口が減少した。青森、福島、秋田、長崎ではいずれも前年より人口の減少数が増えた。
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